スーパーマリオ〜ヨルハ真珠湾降下作戦記録〜   作:うぇいかた

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ポッド042
「本編とは無関係の近況報告。Switch版のニーアオートマタを購入。アニメと漫画オンリーだった為、これでニーアの知識が深まり、後々の話に色々と付け足せる事が可能となった。」


Chater13「畳み掛け」

全身が恐怖に震えながらもクリオが腹を決めたかのように目を見開き、強い眼差しでボスパックンを突き刺すかのごとく見る。呼吸が浅いが、その目つきには決意がこもっていた。

 

 

「オイラを“ただの踏まれるだけのクソザコクリボー”と思うなよ・・!!オイラの力を見せてやる‼︎」

 

ボスパックンの全身から身体の隅々から周囲の環境まで見渡す。

 

視界に入れた情報が即座にデータベース化され大量に流れて混んでくる。そして、彼の頭の回転の速さで瞬時の整理と解析。

 

 

 

その様子をヨルハたちは見逃さなかった。

 

 

二十一号は彼の行動に

「⁉︎・・まさかあの一瞬で、何かを瞬時に把握したというの・・!?」

 

 

スキャナー型である彼女はクリオの分析に内心驚いてた。機械人形ではなく知的生命体のクリオが彼女たちの知る科学技術を超えたものがあるではないかと。

 

 

四号もクリオの雰囲気を察知し

「彼の目つきが変わった!?何をしてる?凄い目力で花の化物を見つめてるけど・・・。」

 

 

 

クリオは口を開いた

「姉ちゃんたち‼︎コイツはパックンフラワーの特殊個体だよ。赤と白の水玉模様のパンツみたいなのがクソダセェけど、防御力が他のパックンに比べてスゴい頑丈なんだ!!」

 

 

「おいおい⁉︎お前スゲェじゃん‼︎あの一瞬で敵の全貌を把握したのかよ‼︎」

 

十六号は目を見開いた。さっきまでクリオを「お子ちゃま」と言ってたが彼女は、震えて冷や汗をかいても腹の決めた姿勢と張りのある声で見直したようだ。

 

クリオは力強く声を張りA2たちに

「あの巨体を活かしたローリング攻撃、あの大きな口から放たれる溶解液の攻撃・・どれも強力な必殺技だ・・・!!だけど、どれも攻撃後の隙があまりにも多い!!」

 

 

四号

「そんな事分かってるよ‼︎ヤツの攻撃後に、アタシらが攻撃しても全然効いてないんだよ‼︎」

 

 

クリオ

「確かにあのボスパックンは防御力が高い!!だけど、1つだけアイツの防御力が全く無い部位があるんだよ!!アレを見て!!」

 

 

A2たちはクリオを指定されたボスパックンの身体の部位を見つめる。

 

 

A2

「ヤツの腹部・・。ん!?何あれ?おヘソの部分にバッテンの形したシールが貼られてる!?」

 

 

十六号

「何だ!?あのシール・・。戦いに必死で全然気が付かなかったぞ・・。」

 

 

二十一号は即座にスキャニング・・・

「間違いないわ・・!!奴のおヘソの部分、装甲がかなり薄い・・。さっきの溶解液攻撃もあの部分からエネルギー反応が高くなってます・・!!」

 

 

「なるほどねぇ♩なら、アイツのおヘソを叩けば良いわけねぇ?」

四号はニヤリと口角を上げて両手剣の切先をボスパックンに向ける。

 

 

クリオは更に力強く

「ボスパックンは巨大だけど脚が細くて小さい。だから歩くたびにバランス取るのに一生懸命だよ!!だからヤツのバランスを崩せば一気に畳み掛けれるはずだよ‼︎」

 

 

その言葉に4人はボスパックンの動きをアイセンサーで追う。重たい巨大を支えるのに対して脚部は小さく見える。

 

 

 

A2

「確かに、歩くたびに身体が揺れてる・・・。」

  

 

 

四号

「揺れてる身体を踏ん張って転ばないようにしてる感じね・・。言われてみれば・・。」

 

 

十六号

「クリオ、ありがとうな!!オマエのおかげで突破口が見えたぜ。」

 

 

クリオは赤面して照れるも

「こんな綺麗な姉ちゃんに褒められるのは・・って・・今は照れてる場合じゃないな!!」

 

 

二十一号

「ならば、足下と腹部を重点的に攻めるのが最善の策と言うわけですね。」

 

 

 

「ガハハハハハっ‼️何コソコソ喋ってやがんだ⁉️大人しく泣き喚きながら潰されやがれ‼️クソゴミ侵入者どもがっ‼️」

 

5人の様子をみてボスパックンは高笑いながら速度を上げて走り出す。

 

 

クリオ

「こっち向かって走ってきたよ‼︎あんな小さな脚で巨体を支えてるんだ!!ヤツが転んだらそのままローリング攻へ繋がるハズだよ‼︎」

 

走るとバランスが崩れそうなほど体勢が不安定なボスパックン。重心が崩れてらすぐに転びそうな勢いだ。

 

 

「よし!!ローリングアタックする前に・・!!」

四号は即座にボスパックンに向かって走る。

 

 

 

「ん⁉️1人消えた!?」

 

巨体のボスパックンは走って突っ込んでくる四号が見えてなかった。四号のスピードも相まって、彼女が消えたと錯覚したのだった。

 

 

その一瞬だった‼︎

突如、ボスパックンの目先はA2たちから地面になった。そのまま顔が地面に激突。

 

 

 

「ぶべぇぇぇぇぇっ‼️」

 

 

 

ボスパックンの巨大な顔が勢いよく地面にぶつかり、ドゴォォォン!!と大きな音が当たり一面に響いた。

 

 

「へへへへ♩どうだい?ヨルハのアタッカータイプの足払い攻撃の味は?」

四号はニヤリとしながら、ボスパックンを見下ろす。

 

 

なんと、ボスパックンは四号の足払い攻撃で、ローリング攻撃前に転ばされてしまったのだった。

 

 

「うおおおおっ‼️」

 

 

ボスパックンは何とか重たい巨大を持ち上げようと、必死に立ち上がろうとら踏ん張る。

しかし、完全なる意識外の出来事にパニックになってるのか、なかなか起き上がる事ができない。

 

 

「今だっ‼️姉ちゃんたち!!」

 

 

クリオは彼女達に力強く合図の声を上げた。

四号の足払い攻撃によって、転倒してパニックになって起き上がろうとするボスパックンは今まさに“隙だらけの格好の的”と化してるのだ。

 

 

A2はクリオの声に応えるかのように力強く踏み込む。

 

「了解‼️クリオ‼️ありがとうございます‼️」

 

 

A2は白い刀を強く握りしめる。ボスパックンに向かって走り出し、腹部に目を光らせた。

 

 

「今がチャンス……!!行きます!!」

 

 

彼女は地面を蹴り、一気に加速する。砂煙を巻き上げながら接近し、大きく跳躍。重力を無視するような機動で宙を舞い、そのまま白刀を振り下ろした。

 

 

「――はぁぁぁぁぁっ‼️」

 

 

白き刃が唸りを上げながらボスパックンの腹部に突き刺さる。

 

 

その瞬間――ザクっ‼︎

 

 

「ぐぎゃぁぁぁぁぁっ‼️」

 

 

ボスパックンは苦痛に叫び、全身をのたうち回した。A2の剣撃は的確に弱点のバッテンシールが貼られたおヘソを貫いたのだ。

 

 

「やった‼️手応えアリだ‼️」

A2が叫ぶ。

 

 

しかし、これで終わりではなかった。仰向けになってるボスパックンはバタバタと暴れながら、口から粘性の高い毒液を吐き出し始める。

 

 

「うっ・・‼️反撃かっ⁉️」

A2はすぐ毒液攻撃に反応し、即座に後方へ跳び退いた。

 

 

毒液が地面に降り注ぐと、土が一瞬で黒く変色し、ジュウジュウと音を立てながら溶けていく。

 

 

彼女たちが後方へ飛び退いたの機に、ボスパックンは巨大な身体を起こして、立ち上がる。

 

 

「姉ちゃん!コイツの毒液はヤバイよ!一度でも浴びたら、アンドロイド関係無く一定時間動けなくなるよっ‼︎」

クリオは焦りながら警告する。

 

 

 

「了解です・・‼︎みんな距離を取って!」

二十一号が即座にスキャニングを続けながら、戦術を考える。

 

「ボスパックンは今、かなりのダメージを受けています‼︎けれどまだ体力は残ってますね……。弱点をもう一度、連続で攻撃しなければ……!」

 

 

「なら簡単さ。私の射撃でアイツの装甲のような肉体を削るまでさ‼️」

十六号がニヤリと笑い、ライフルを構える。

 

 

四号も同調するように両手剣を強く握りしめて、前に出る。

「よし、もう一度転ばせれば、確実に決めれるね…‼︎」

 

 

 

「クソガァァァァァっ‼️調子乗ってんてじゃねぇぇぞっ‼️クソ女どもがァァァっ‼️」

 

 

 ボスパックンは怒り狂いながら、大きく葉っぱの腕を振り回し始める。その一撃は地面を砕き、風圧だけでも十分に脅威だった。しかし、ヨルハ機体の機動力と判断力は、それを上回る。

 

 

 

四号は両手剣を強く片手に握りしめながら、すばやく回り込み、再びボスパックンの足元へと接近。

 

「そーれぃ!!おかわりの足払いだよっ‼️」

そして両手剣の峰部分がボスパックンの足元を薙ぐ。

 

 

 

 ドゴォォォン

 

 

「ぶべぇぇぁぁぁぁ‼️」

またしても転倒するボスパックン。その衝撃で周囲に土煙が巻き上がる。

 

 

 

 「今だ‼️みんな‼️一気に畳み掛けますよっ‼️」

A2が叫び、全員が一斉に攻撃態勢に入る。

 

 

 十六号は機敏に動きながら、ライフルを構えてボスパックンの手足に照準を合わせて連射。たとえ強靭で強固な肉体でも対機械生命体用のライフルの弾が何発も当たれば、無傷では済まない。

 

「オラオラーっ‼︎どうした!?クソデカ花野郎ぉぉっ‼︎」

 

ボスパックンの手足が次第に黒焦げのような痕がくっきりと増えていく様を見て十六号は不敵な笑みを浮かべながらトリガーを引きまくる。

 

彼女の連射撃を受けながらも、ボスパックンは何とか立ちあがろうとするも・・・

 

「はいはーい♩此処で大人しく横になってよーね?」

 

おちゃらけた口調で四号は白い両手剣の峰で足払い攻撃で起き上がる隙を完全に奪う。

 

 

 

「これで奴は完全に私たちの連携の中に完全に囚われました。」

二十一号はスキャニングでエネルギーの流れを計算し、最大効率で攻撃を指示する。

 

 

そして――

 

 

「姉ちゃんっ!!今だ!!」

クリオの声が響いた。

 

 

A2は再び高く飛び上がる。彼女の足の下の座標には大の字で動けなくなってるボスパックン。落下スピードを利用して、思い切り力を込めて、白刀を振りかぶる。

 

 

「行けええええっ――‼️」

 

 

   ザアアアアアン

 

 

刀の切先がボスパックンの弱点の“おヘソ”に再度突き立てられ、そのまま深く刺さり込んだ。彼女は目一杯の力を込めて、刺さり込んだ刀を上に向かって薙ぐように振り上げ、ボスパックンの腹部は大きく切り裂かれた。

 

 

「ギョエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェっっっっっっっっっっっっっっっ‼️‼️」

 

 

「皆んな‼︎奴から離れてっ‼︎」

A2はバックステップでボスパックンの元から離れつつ、他のヨルハに指示を飛ばす。

 

「やべぇな!!これって手負の獣状態って奴だよね!?」

「だったら、近くにいるのは危険ってワケだな。」

四号と十六号もバックステップで離れて、クリオも二十一号もボスパックンの元から離れる。

 

空間が揺れるほどの咆哮を上げながら、立ち上がったボスパックンはじたばたと暴れ、その巨体が大きく揺れた。腹部と口から紫色の体液を撒き散らしながらもがき苦しんでる。

 

そして、ついに――

 

 

 ドゴォォォォォォォォォォッン

 

 

地面と巨体が激突する音を立てて、巨大な花の怪物はその場に崩れ落ちた。

 

 

 

数秒後、ボスパックンはピクリとも動かなくなった。

 

 

 

そうして、戦いの場は一気に静寂に包まれた。

 

 

 

「やった……⁉️」

四号が息を切らしながら呟く。

 

 

「勝った……⁉️」

十六号がライフルを下げる。

 

 

「――ええ、間違いなく私達の勝利です。」

二十一号がスキャニング結果を確認し、頷いた。

 

 

A2は静かに白刀を構え直し、警戒を解かぬままボスパックンを見下ろす。そして、その巨体が微動だにしなくなったのを見届けて、ようやく力を抜いた。

 

 

「ふぅ……長かった……。」

 

 

 

クリオは歓喜の声を上げながら、跳び上がる。

「やった‼️姉ちゃんたち、すごいよ‼️あのボスパックンをやっつけるなんて!!」

 

 

A2たちは息を整えながら、勝利の実感を噛み締める。

 

「クリオのおかげですよ。ありがとうございます‼︎」

A2が微笑みながらクリオの頭を軽く撫でる。

 

 

「へへへ////オイラも、ただのクリボーじゃないってとこ見せられたかな?」

クリオは照れながら、しかし誇らしげに胸を張った。

 

 

「ええ、とても頼もしかったですよ。」

二十一号も穏やかに微笑んだ。

 

 

「この調子で次も頼むぜ、小さな勇者さんよ!」

十六号が笑いながらクリオの頭を軽く叩く。

 

 

「キミぃ?最高にイカしてるじゃん。いやぁ、将来は女の子に爆モテ確定だねぇ♩これは」

四号も満足げに頷いた。

 

 

 

こうして、A2たちは“地球降下して初めての戦闘相手”ボスパックンを撃破した。

彼女たちが本来戦う機械生命体ではなく、未知の巨大クリーチャーだったが、未知の敵に勝利した事で大きな自信に変わっていく。

 

 

 

 

しかし、彼女たちは知る由もなかった。

この戦いの勝利をキッカケに地球に隠された真実が待ちうけてる事に・・・。

 

 

 

次の戦いは、すぐそこまで迫っている

 




ポッド042より以下の情報を開示
◇A2の記憶領域で確認されたデータ◇

◇ボスパックン◇
「マリオサンシャイン」に登場するパックンフラワー。W1のビアンコヒルズのボス。
本作ではA2が地球で戦う最初の敵として登場。「美しいものを汚したくなる」嗜好がある。ガハハハハハ。
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