「ここから原作とは全く違う筋書きへ移行される。原作では暦は“西暦”であるが、この物語の暦は“星暦”となってる。」
初めて目にした地球の景色
青く澄んだ空、輝く太陽。広がる海岸線に白波が立ち、波が優しく砂浜を洗う。
A2を含むヨルハA型部隊の4機は、慎重に歩を進めながらも、その美しさに目を奪われていた。生々とした緑の森、潮の香りを含んだ風。鳥の囀りが耳をくすぐり、足元には鮮やかな花々が咲き乱れていた。
「…なんて、美しい世界なんだろう……。」
A2は静かに呟いた。
心の奥に広がる喪失感。それを一瞬だけでも忘れさせるかのような美しさだった。
立ち止まってたら、あの悲劇が延々と頭の中で映し出されるので、とにかく歩いた。歩いて美しい自然の景色を目に焼き付けて、忘れようと、ひたすら歩き続ける。海岸線に彼女達の歩行跡がクッキリと残ってた。
どれくらい歩いたのだろうか・・・・。
彼女達の視線にあるモノが視界に映った。それは、今までの静けさの終わりを迎えることになる。
4機が足を止めたその先には、悪夢のような光景が広がっていた。
「嘘だろ…おい…!!」
十六号の震える声が耳に突き刺さる。
そこには、クッパの魔法の杖による流星群の攻撃で、犠牲になった仲間たちの姿が無惨な残骸として広がっていた。
大破した飛行ユニットの残骸が所々に散在している。まるで、美しい地上に厄災が降り注いだかのような禍々しさが漂ってる。
A2
「そんな…これは…」
A2の目にも、その光景が映る。かつての仲間たちの義体バラバラになり、爆風と熱で焼け焦げ、ねじれ、砕かれた“A型部隊のヨルハ”たちの破片がそこかしこに散乱している。そして鉄屑と化した義体からは赤黒い液体が漏れて、地面を血暗く染まってた。悲痛な現実が、彼女たちの心をえぐる。
A2はその場で硬直し、言葉を失った。
彼女たちの味わったであろう苦痛が、残された鉄屑の間から伝わってくるようだった。
「こんなの…こんなの……ありえねぇ…!!!」
十六号は叫び、崩れ落ちた。
言葉を振り絞りながら仲間の残骸へと歩み寄る。その中には、かつて彼女が最も信頼していた一号隊長の姿もあった。しかし、その姿はあまりにも無惨で、もはや元の彼女であったことを認識するのさえ難しい。
鉄屑のようになった義体は損傷が激しく、彼女が生きていた証はもうどこにも残っていない
「隊長…隊長ぉ…!!!チクショウ・・!!チクショぉぉぉぉぉぉっ‼️」
十六号は声を震わせ、涙を流しながら、彼女は何度も何度も呼びかけた。
しかし、当然のように応える声はない。
四号もその場に膝をつき、顔を歪めていた。普段は明るく振る舞う彼女も、この光景には耐えられなかった。右手で口を押さえて吐きそうになり必死で堪えた。
「…どうして、こんなことに…ああっ・・ああっ・・。」
目の前に広がる地獄。A2は、その場で立ち尽くすことしかできなかった。
「私…隊長として…私は…どうすれば…」
仲間たちを救えなかった。無力だった。
圧倒的な力の差を前に、何もできず、ただ落ちるだけの運命。
そんな思考が、彼女の中を渦巻いていた。
二十一号
「…二号、ど....どうしますか?」
二十一号は現実主義者らしく冷静を保とうとするが、その声には震えがあった。非戦闘型の彼女にとって、このような凄惨な光景を目の当たりにすることは、心理的な負担が大きい。義体の震えが止まらなかった。
「私…隊長として…私は…どうすれば…」
A2は、どうすればいいのか分からず、言葉を詰まらせた。彼女は今、隊長として何をするべきなのか全く分からなかった。一号隊長の姿を目の当たりにして、自分がこの場で何をすべきなのか、どのように仲間たちを導くべきなのか、全く理解できなかった。
だが、これ以上迷っている時間はない。残されたヨルハA型部隊の生存を賭けて、A2は決断を迫られていた。
「…みんな、私は・・・私は・・うわあああああっ‼️」
今はただ、多くの失った仲間の死を悼み、悲しみに暮れるしか無かった。自分の無力さに対する怒り、そんな自分がこれから残った3人の隊長として引っ張ていく重責、人類の故郷の地球を機械生命体から取り戻す為の使命感、自分が隊長としての役割を果たせるかの不安・・・色んなモノがA2に重くのしかかり、受け入れる事が出来ずに苦しんでた。
そんな最中、二十一号の冷静な声が響く。
「二号……いつまでも感傷に浸っている暇はありません。アナタは“私たちの隊長”なのです。そんな不安定な情動では、この先の任務に支障をきたします…。」
二十一号は彼女の苦しむ姿を見てもお構い無しのように、冷静に今、自分たちが置かれてる現状について淡々と口に出す。
「それに司令官は私たちに“何があっても、今は生き延びる事だけに集中しろ”と仰ってました。だからこそ、この機械生命体が跋扈してる地球では訓練以上に気を引き締めなければなりません。」
続けて言葉に出すが、二十一号の言葉は動揺と不安が含まれてた。
A2は息を飲みながら
「生き延びる……?」
四号
「でも・・・どうすれば良いのかな?私たちの本来の目的は“地球へ降下して、機械生命体との戦い”だったよね・・。」
二十一号
「はい・・・。しかし、あの“亀の化物”の出現によって状況が大きく変わりました。だから司令官も撤退命令を出しましたが・・・」
四号
「あの流星群で撤退も出来ずに、緊急避難先として地球へ降りてきたの良いけど・・」
十六号
「ほとぼりが冷めるまで地球へ居たとしても、司令部へ帰還する為の飛行ユニットが使い物にならなくなったじゃねーか‼︎チクショウっ‼️」
完全に孤立無援な状況に置かれてる
A2
「……みんな、私は…私は……」
言葉が詰まり、叫びたくなる衝動を抑えながらも、A2はようやく前を向くことを決めた。
二十一号
「二号、私からの提案です。司令部へ帰還する為の救助要請を出すのが最善かと思います。」
A2
「救援要請ですか・・・。」
二十一号
「はい。このまま居ても、私たち4機だけでは、この地球に蠢いてる機械生命体たちとの戦闘はあまりにも勝算が悪すぎます。」
四号
「救援要請か・・。確かに司令官も撤退の命令を出してたし、救援要請には応えてくれるかもしれないね。」
十六号
「ああっ!!もうっ!!良いから早く連絡しろや‼️」
皆に押される感じで、A2は懐から通信機器のスマートシグナルパッドを取り出した。彼女の表情には不安が色濃く、残りの仲間たちもその様子を伺っていた。
「レーザー通信も回復してます。救援が来るまでの間、司令官に地上での私たちの最良で適切な行動の判断も仰いでもらいましょう。」
二十一号の冷静で現実的な提案で、A2も少しずつ落ち着きを取り戻し
「わ・・分かりました・・。そうしましょう・・・。」
A2は震える手でシグナルパッドを取り出し、通信を試みた。
しかし、画面には**「Calling……」**という表示が出続けるだけで、一向に繋がる気配がなかった。
「…なんだよ、これ。繋がらねぇじゃねえか!何かあったのか?」
十六号が苛立ちを露わにする。
A2は焦りながら、
「も・・もう一度試してみます・・!!司令部には私たちの状況を伝えないと!」
何度も接続を試みた。しかし、全て失敗に終わる。
「何かおかしい…これはただの通信障害ではない気がする。」
二十一号が低く呟く。
その時、A2は何かを思いつき、シグナルパッドを操作し始めた。
「このシグナルパッドには緊急連絡機能があるはずです。直接、司令官に連絡できるかもしれません・・!!」
A2は考えた末、緊急モードを起動し、司令部へ直接接続を試みた。
画面内にある緊急モードを選択し、コマンドを入力する。画面が切り替わり、緊急連絡先が表示された。
A2
「こ・・これで行けるはずです・・・!!ど・・どうか・・どうか繋がってください・・‼︎」
緊急連絡で呼び出し、画面には「Calling…..」と表示されてる。
「どうか・・!!どうか・・!!」
強く念じるA2の願い・・・しかし3分経過しても一向に繋がらない。
そして時間切れになり、呼び出しは強制終了となった。
「そんな・・・こんな事・・・信じられない・・。」
絶望の色がA2の顔に滲む。
通信環境は良好であるはずなのに、司令部へ全く繋がらない。明らかにおかしい。
「クソっ‼︎クソッ!!クソァぉぉっ‼︎ふざけんじゃねぇ‼️何もかもどうなってやがんだ‼︎」
十六号は叫びながら地面を蹴りつけた。
彼女たちは、地球という未知の世界にたった4機で孤立無援状態だ取り残されていた。
「こりゃあ…シビアだねぇ…。」
四号は何とか口角を上げるも、この状況に受け入れるのを拒むかのように、何とか明るく振る舞って誤魔化す。内心は相当の焦りと不安だった。
二十一号は落ち着きながら
「音声連絡が不可だったなら、テキストメッセージでの連絡を入れてみましょう。通信状況は良好で回復してます。」
すると彼女はシグナルポッドを取り出し、1つの大きな立体映像のスクリーンが表示された。そして、メッセージを入力
『こちら生存しているヨルハA型二号、四号、G型十六号、S型二十一号。現在地球の“真珠湾”の海岸線にて活動。流星群の影響により飛行ユニット大破。司令部への帰還は不可のため、救援要請を依頼。』
というテキストメッセージを作成して、司令部へ送信。
「これで、後は司令部からの返答を待つだけです…。」
送信は問題なく完了したものの、どこか不安になってた二十一号。やれる事だけのことはやったのだから、無事に連絡がつく事を祈りながら、青々とした空と海を眺めてた。
十六号は近くに転がってた丸太の上に座りながら
「ったく・・今は司令部から返答来るまでは、ここから動かねー方が賢明みてぇだな。
四号
「周囲の警戒を怠らない方がいいかもしれないね。今は敵性反応は無いけど・・。」
彼女たちは青々とした空と果てしない続く海の地平線を眺めながら、ただ祈ることしかできなかった。
そんな彼女たちが知らないところでは、ヨルハ司令部バンカーでは大きな問題に直面してたのだった・・。
もしもタイトル変えるなら、どれが良いか?
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SUPER MARIO -YoRHa-
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NieR:SUPER MARIO
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スーパーマリオヨルハ
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ニーアスーパーマリオ