クリ村”という場所を目指して森の中へ進むA2たちは、周囲の静けさに疑問を感じつつ、その奇妙な生き物“クリボー”と対峙していた。
彼女たちは地球で初の機械生命体との戦闘と懸念してたが、まさかこんな可愛らしいコミカルな見た目の生き物と出会うとは思いもよらなかった。
A2
「わ・・わ・・私たちは月面の人類軍の命でこの地へ降りてきました“ヨルハ部隊”と申します。に・・任務のためにこの地球へ降下してきましたが、機械生命体の姿が見当たりません。」
初めて地上で暮らす者への自己紹介に緊張してしまうA2。
クリボー
「ヨルハ部隊?聞いた事ないよ。オイラたちの村には機械生命体なんていないよ。」
十六号
「ハァっ!?そんなことねぇーだろ⁉︎私たちは地球に蔓延ってる機械生命体たちを倒すためにこの地球へ降り立ったんだぞ!?」
クリボー
「でも、本当だよ!ここは平和な村なんだから。機械生命体なんて名前でしか聞いたことないもん。」
二十一号
「それなら、なぜこの村と周辺に機械生命体がいないのか、教えて頂けませんか??何か特別な理由があるかと思われます。」
クリボーは、少し考え込むようにうなずく。
「実はここ最近、村の近くの森で変な光が見えたり、何かが侵入してきたって噂が立っているんだ。でも、それが何かはわからない。アンタたちも気をつけた方がいいよ。」
A2
「変な光…?もしかして、機械生命体でしょうか?何かしらの脅威の可能性があるかもしれません。」
十六号
「よし‼︎ならば“その光”の正体を調査するべきだな‼︎その村や周辺に何か手がかりがあるかもしれねぇしな⁉︎」
クリボー
「じゃあ、オイラが村まで案内してあげるよ。此処から先は色々と気をつけて行こう!」
A2たちは、クリボーの後に続き村を目指して歩み始め、周囲の探索を始める。彼女たちは、機械生命体を見つけるための手がかりを求めて、不安な気持ちを抱えながら進んでいく。
「この村には本当に機械生命体がいないのだろうか…それとも、何か別の陰謀が進行しているのかもしれない。私たちが突き止めなければ…。」
道中、彼女たちは奇妙な生物たちや、見たことのない植物を目にしながら、未知の地球の景色に圧倒されつつも、任務への決意を新たにしていた。果たして、彼女たちの前に待ち受ける運命は、いったいどのようなものなのか。
4機のヨルハ機体の視線の先にいる“クリボー”という存在の情報は一才知らされてなかった。故に内心は警戒もしてた。
十六号はクリボーには聞こえないように3人に小声で語りかける。
「おい?こんな生き物の情報なんて聞いたことねーぞ?しかも村ってよ・・・。信用して大丈夫なのかよ?」
全くの未知の存在に対して内心身構えるも
「しかし、彼からは敵性反応はありません。私達を旅人と認識している見たいですし、敵意も皆無です。」
スキャナー型の二十一号は冷静に分析してた。
「二号どうするの?このまま彼に付いて行く?私は賛成だよぉ?だってさぁ、司令部や月面人類会議から全く知らされてない未知の存在なんだよ。これは情報収集必須だよねー?ふふふ。」
四号は警戒心よりも好奇心の方が強いようだ。
A2
「も・・勿論!!だって彼の村に機械生命体の脅威が迫ってる可能性も考えられますし・・・。もしも迫ってるなら今から行く村の人達の平和を守る事にもなると思うので・・・行きましょう・・。」
十六号
「ったく、いきなり訳のわかんねー奴に出会って村にまで行くなんて危機管理能力無さすぎだろが・・・‼︎」
二十一号
「敵性反応も敵意も無いのです。仮にも私達は最新鋭のヨルハ機体です。未知の存在にも対応しないと機械生命体との戦闘に決定打なんて与えられませんよ。」
四号
「よっしゃあああ‼︎ 我々の知らない未知の種族とその村に行って情報集めて司令部に報告だー‼︎」
そんな4人の会話の内容を全く気にする事もしないクリボーは歓迎するかのように
「もう日が暮れるからオイラ達の村で泊まって行きなよ。アンタたちは悪い人じゃない。目を見ればわかるよ。」
十六号
「はぁ?目を見れば分かるって?なんだよそりゃあ。」
クリボー
「まぁオイラたちの種族にしか分からない能力ってやつかな?」
四号
「十六号さぁ、アンタのアイセンサーでも分かるだろ?彼は敵では無いって事くらい。いちいち疑って突っかかることやめなって。」
十六号
「ったく・・アタシ達は一刻も早く機械生命体と戦わねーといけねーのに、こんな所で寄り道してる場合じゃねーだろが・・。」
二十一号
「戦略も計画も無しに戦闘するのは適切ではありません。今はこれから行く村で情報収集に専念しましょう。それで良いですよね?二号。」
A2
「えっ!?は・・はい‼︎そうですね・・クリボーさん達の村で先ずは・・情報収集しましょう・・・!!」
額に手を当て溜息を吐きながら
「こんなんで本当に大丈夫なのかよぉ・・先が思いやられるぜ・・。」
十六号は納得出来ずに不安を口にした。
大きな木々が生えた森の中、
彼女達はクリボーの案内へ導かれ30分ほど足を進めると、次第に場所が開けてきた。そして、A2たち4人は驚きで目を見開く。
〜 クリボーの村 “ クリ村 ” 〜
A2達ヨルハ4人は、クリボーに案内されて村へと入る。周囲は色とりどりのキノコのような建物が立ち並び、村全体がほのかに光を放つ幻想的な雰囲気に包まれていた。村人たちは“クリボー”という種族たちである。大小様々なクリボーたちがみんな楽しそうにしている。
彼女たちは村の光景に驚きのあまり口が大きく開く。
自分達が今まで知らされた地球の光景とは全く異なる世界。自分達が知らない知的生命体が文明を築き上げでいる。
四号
「凄いじゃない!!コレが地球にある村ってモノなのかしら‼︎村の子供達もチョー可愛いじゃん♡」
A2
「これは…本当に未知の独特な場所ですね・・!!私たちが見たことのない光景です。」
十六号
「すげぇな‼︎こんな場所が地球に存在するなんて驚きだ。でも、これが本当に安全な場所なのかどうか…」
クリボー
「ようこそ!!オイラたちの村へ‼︎アンタたち客人達を歓迎する為の自慢の料理を作るから、まずはお腹を満たしていきなよ!」
クリボーは広場にある共同キッチンへ向かい、何かを調理し始める。
A2たちは他のクリボーに共同の食事スペースは案内された。
木造の東屋で、屋根は水玉模様のキノコの笠のように造られている。
温もりのある長椅子に座りながら、料理を待つことに。
二十一号
「確かに此処はのんびりしている村です・・。しかし、なぜ機械生命体の存在が確認できないのかが気掛かりです。」
A2
「確かに。何か理由があるのかもしれない。村の周囲で異常が起きているなら、その原因を突き止めなければ。」
しばらくして、クリボーが大きな鍋に入れられた料理を持って戻ってくる。初めて見る“料理”という概念。
クリボー
「さぁ、これがオイラたちの特製キノコシチューだ!食べてみて!」
十六号※小声で耳打ちするかの如く
「おい!?アンドロイドのアタシらがこんなの食っても問題ねーのかよ?」
二十一号は左手をかざしながら
「この“特製キノコシチュー”の中には義体に悪影響を及ぼす物は入っていません。ここは‘’口径摂食型補給モード”に切り替えましょう。」
四号
「まさか地球へ降下してから、こういう自然の物を摂食補給する事になるとは想像外すぎるよー。」
A2は手を合わしながら
「クリボーさんたちのお持てなしに感謝して・・いただきます。」
彼女たちは、皿に盛られたシチューを一口食べると、その美味しさに驚く。
A2
「美味しい…!これが地球にある食べ物なんですね‼︎」
十六号
「こりゃあ美味ぇーな‼︎病み付きになるぜ‼︎」
四号
「パンと一緒に食べるともっと美味しいよコレ‼︎」
二十一号
「これが“美味”というモノですか。内部の思考パーツに何かしらの安心感が満たされていく感じがしますね・・。」
クリボー※笑顔で
「嬉しい事いってくれるじゃないのぉ♩それじゃあ、とことん喜ばせてあげるからね♩姉ちゃんたちともっと仲良くなれるといいな!」
A2たちは、クリボーたちと共に過ごしながら、少しずつリラックスしていく。だが、心の奥底では、‘’機械生命体との戦い”が待っていることを忘れられずにいた。
心の中でA2はつぶやく
「私たちの作戦と使命は終わっていない・・・けれど、こうした瞬間を大切にしたい。多くの仲間を失ったけど、ここで新しいつながりができるかもしれない…」
夜が深まり、村のクリボーたちが集まってきて、星空の下で楽しいお話や歌を交わす。敵意も警戒も全くせずに親しげに接してくれるクリボーたちの中に、A2たちもその場に加わる。心の奥に隠されていた悲しみや孤独を少しずつ癒していくのだった。
しかし、“不穏な影” が着々とゆっくりと迫ってきてる事に彼女たちはまだ気づいてなかった・・・。
〜 旅人用の家屋 〜
A2たちは旅人用の家屋に案内され、暖かい光に包まれた空間で少しほっとした。木製の家具やキノコをモチーフにした装飾が施された部屋は、異国情緒が漂い、まるで夢の中にいるような気分にさせる。
A2※ベッドに腰掛けながら
「ここは本当に落ち着く場所ですね。少しの間、心身共に休めることができそうです。」
四号※笑顔で興奮して周囲を見回しながら
「ねぇみんな!ここすごく楽しいよ!!どうせ後々に機械生命体との戦闘が待ってるんだから、今はもっと楽しもうよ!」
あぐらをかいて不良っぽく座りながら十六号は
「楽しいのもいいけど、肝心なのは“地上にいる機械生命体”をどうにかしねーといけねーだろが。ボケッとしてる暇はないっての。」
ベッドに座り、スマート端末をいじりながら二十一号は
「そうですが、先ずは情報を集めることが重要です。この村や周辺を調査して、手がかりがあるか探るべきだと思います。」
A2は彼女たちの会話を聞きながら、少しずつ自分の心の中の混乱が落ち着いていくのを感じた。生き残った仲間たちと共にいることで、自分の使命を忘れることはできないが、少しずつでも前に進む力を得ている。
A2
「みんな、ありがとうございます・・。私たちが一緒にいることで、少し安心できる気がします。明日、村人たちに機械生命体についてもっと聞いてみましょう。」
四号
「それに、楽しい話もいっぱい聞きたいな!この村のことも知りたいし、何か面白いネタとかあるかな?」
十六号
「そんなこと言ってる場合かよ。村の奴等が本当に信頼できるかどうかも考えねーとな。」
二十一号
(スマート端末を見つめながら)
「データを分析して、村の周囲の状況を把握するのも大事です。私たちの任務がどれだけ危険か、見極める必要があります。」
A2は、仲間たちの意見を聞きながら、彼女たちの強さやそれぞれの個性を再確認する。今は自分たちの目の前にある現実に立ち向かうための準備を整えながら・・心の中で呟いた
「私たちは決して独りではない。仲間がいるからこそ、どんな困難にも立ち向かえるはず・・・。」
その夜、彼女たちはそれぞれの思いを胸に眠りについた。
外では、夜空の無数の星が瞬き、静かな村の音が耳に心地よく響いていた。明日、新たな一歩を踏み出すための準備をしなければならない。