李信に王翦と桓騎と楊端和という秦国の六大将軍の中の四人による趙国北部の『宜安』と『番吾』攻めは達成された。
そして、王翦と桓騎は『宜安』の統治に励んで周辺地域も含めて安定化(事前に李信が城内の者達と友好関係を結んでいたので特に何の苦労も無かった)させていき、李信と楊端和は『番吾』の統治に励み、周辺地域も安定化させた。
更に宜安と番吾を守るために立ちはだかった李牧との戦において共闘したオルドがその後、『雁門』と『代国』を攻め落としたのだが『代国』に亡命していた嘉太子の身柄を捕らえ、李信に引き渡した。
嘉太子の身柄は咸陽に引き渡し、彼は軟禁状態になること間違いなしなのでそれまでの間に彼の考えやら何やらを理解しつつ、こっちの事も知ってもらおうと様々な交流をした。
そうして、色々と状況が安定し趙の王族の一人を手に入れたのもあって、李信達は秦国の咸陽に帰還するように言われ、嘉太子を当然連れて行った。
咸陽に帰還すると王である政に出迎えられつつ、嘉太子の身柄を渡した。
嘉太子は李信との交流もあって、秦国に対する認識が凶悪で非道な侵略者というものからすっかり変わっていた事で納得して案内された屋敷に向かったのである。
その後、李信達の手柄を評価し、報酬を与える『論功行賞』が行われ……。
「斉国より加勢してくれた顔聚将軍、雷磐副将、史穴勝副将。その働きに感謝する」
『はっ、ありがたきお言葉!!』
趙国北部の戦において、斉国より飛信隊に組み入れられる傭兵部隊として入ったと偽装した顔聚と雷磐に史穴勝の功についても当然、『論功行賞』で評価をし、報酬を渡す事とした。
当然、李信達もそれぞれの功に応じた報酬を受け取り、『論功行賞』は終了する。
そうして李信は少しの間、待って政との密かな会話の場所へと向かった。
「本当によくやってくれたな、李信。今回で趙国を落とすのも間近となっただろう。それに李僕も倒す事が出来た」
「ああ、ようやく一つの決着をつけれたよ。それで後は無理に趙を攻める必要も無く、包囲で弱らせれば良い状態だから決めた事がある」
「なんだ?」
「少し休みながら結婚して、家庭を築こうと思ってな」
「そうか。お前もようやくそうする事にしたのか。ああ、良い考えだ。なら式をするときは言ってくれ。六大将軍で秦国の象徴ともなっているお前なら国として盛大に祝わねばならないからな」
「気恥しいが、そうしてもらおう」
友人としての雰囲気で政と李信は会話をするのであった……。