王都邯鄲を囲い込み、遷都や亡命を防ぐために李信は趙北部の『宜安』と『番吾』を攻めに行き、そうして防衛に来た李牧を討ち取り、『宜安』と『番吾』もしっかりと攻め獲ったのである。
また、その際に協力してもらったオルドには李牧が治めていた『雁門』と『代国』を攻め獲る事を了承したのである。
燕には他にも『青歌』以外の趙東部を与えていたりもする。やがては一緒に包囲を決めながらゆっくりと『兵糧攻め』をして、邯鄲を堕とす事を李信は考えている。
趙を滅ぼせば燕と一触即発の状態のようにあるかもしれないが、そもそも燕との共闘を持ち掛けたのは自分だ。責任を持ってオルドと交渉していき、帰順させたいと考えている。
最悪、争う事になるかもしれないがその時はその時だ。
そうして、一段落着いたので趙北部での勝利や李牧を討ち取った功績を讃える『論功行賞』を受けに行った。また、オルドが代国にて亡命していた嘉太子の身柄を確保し、こちらへと引き渡したので咸陽の帰還と同じく、連れていき軟禁状態にしたのであった。
こうして戦の疲れを癒すために自分の屋敷へと向かって、部隊の幾つかはまだ趙北部の方に残しており、交代で休ませるようにもしているがともかく、『飛信隊』と『山の民』軍で宴会をしていく。
その後……。
「皆、今日は盛大に祝おう。李信将軍の結婚をっ!!」
『李信将軍、結婚おめでとうございますっ!!』
少しすると李信との会話で言ったようになんと、政は国を挙げて李信と河了貂に羌瘣、楊端和との結婚式を挙げた。
無論、まだ趙北部にいる桓騎や王翦を除いて、壁や昌平君に昌文君等の将軍に文官、民が祝っていく。
「おめでとう、とうとう身を固めるんだな」
「ああ、お前も身を固めた方が良いぞ蒙恬」
「そうですぞ、蒙恬様っ!!」
蒙恬も当然、李信を祝ったが李信は蒙恬も結婚するべきだと言って胡漸がそれに乗っかった。
「ちょ、止めてくれよ信。じぃが乗っかってきたじゃないか」
「そろそろ、身を固めるべきなのは間違いないですよ兄上」
「蒙毅まで……」
蒙恬は堪らないという態度で言うと蒙毅が呆れたように言う。これも堪らないと蒙恬は頭を抱えた。
「ともかく、おめでとうございます李信将軍、それに貂も」
『ありがとう』
蒙毅の祝いに李信と河了貂が礼を言う。
そして更に……。
「ココココ、李信将軍。童だった貴方が将軍となった上、家庭まで築くとはねぇ……めでたい事です。これからは家庭の事も頑張るのですよ」
『はい』
王騎まで李信の結婚のことを聞きつけるとやってきて、祝ったのだ。
その後、麃公や桓騎に王翦が趙北部にいながら、贈り物をしたし『青歌』や『中山国』、燕国に斉国、敵対している魏国と韓国李信の結婚を祝うための贈り物をしたのであった……。