李信は趙北部でやれる事をやって趙は勿論、他の国を攻められるようにするために食糧は勿論、馬に武具、優秀な人材を揃えていく。
だが、そうした準備をしていくのは北部だけではない。趙西部に邯鄲近くの『鄴』でも色々と『屯田』や馬を育てたり、『鄴』では大河もあるので軍船や輸送船などを準備しつつ、水上戦の訓練もしていく。
商人たちとの取引も続け、人材の発掘も続ける。勿論、教育や鍛錬もだ。準備に余念がないようにだ。
人材発掘においては都市を離れた未開の地に行く。そう、今回は『太行山脈』を越えた場にだ。
未開の地においては亡国の徒に流民、罪人たちが流れ着いた吹き溜まり、国の管理に属さぬ無法地帯、前に李信が修行の為に王騎によって課せられた無国籍地帯で一つの集落とも言うべき弱小勢力を味方し、統一させて争いを終わらせた事がある。
李信は無国籍地帯でも優秀な者はいるのを知っているので、新兵に属する部隊に自分の麾下の騎馬隊千で李信以外の馬も良馬を揃えている部隊を持って向かって行き……。
「始めろ」
暴れていた無国籍地帯での軍勢を相手に戦を繰り始める。そうして李信は部隊を指揮していき、敵軍と定めた部隊を倒していき……。
「お前、中々の戦上手だな……捨ておくには惜しい。俺の下でその力を発揮しろ」
「くくく……良いだろう、俺は強者には従う。まさかあんなにもあっさり負かされるとは思わなかった」
「物分かりが良いのはなによりだ。安心しろ、俺に従うならちゃんと褒美もあるし、良い生活もさせてやる」
「それは楽しみだ」
「だが、軍規を冒したり、あまりにも勝手な事をすれば容赦なく、罰を与えるからな。勿論、あまりに酷いなら殺す」
「だろうな、重々分かっているとも」
「良し」
こうして李信は太行山脈の西の広大な無国籍地帯で戦略や戦術に優れている、つまりは立ち回りが上手いそれを持って覇者となっていた
晏戒は李信の勧誘に乗った。そうして晏戒を始め、無国籍地帯で燻っていた優秀な人材を次々と自軍に引き入れていったのである。
李信はあらゆる場に足を運び、未開の地は開拓する方法も考えたりなど統一後の事も踏まえた行動をしていた中で……。
「匈奴の奴らが出た。李牧がいないからだろうな……悪いが手を貸してくれ」
「勿論」
雁門の地を治めているオルド達、『燕』は匈奴の襲来に対抗すべく李信に共闘を要請。
李信は快く、引き受けたのであった……。