モンスターハンターライズ×ストーリーズ 作:新米ハンター
モンハン世界には2種類のネコタクが存在する。どちらもハンターやライダー達を運ぶ役割をしてくれるが、私生活で移動を助けてくれる方のネコタク、そしてクエスト中にモンスターに倒されたり別の理由で力尽きたり*1して危険地帯から救助されてベースキャンプに運ばれたりだ。
多くのハンターの皆様も、モンスターにやられてネコタクの手で救助されて乱暴にもベースキャンプに戻されたことは有るかと思う。ラージャンや古龍そして絶滅種ゼルレウスと対をなすと言われるUNKNOWNとして語られる闇の月光などの危険すぎるモンスターは別だが、リオレウスやジンオウガそしてイャンクックに倒されて力尽きたりハンターの皆様はギルドに雇われたアイルーの手で、乱暴にも荷車に似たタクシーでベースキャンプに運ばれたことは有るだろう。
「ひでぶ!!」
「「またの御利用ニャ~」」
説明している間に、イズチ5匹の討伐クエストを行っていた先輩ハンターこと、ハネナガさんが乱入してきたアケノシルムにやられてしまい、ベースキャンプに運ばれた。
このように、クエスト中に力尽きたりハンターはギルド所属のアイルー達の手で救助され、ネコタクタクシーに乗せられてベースキャンプに運ばれる。このようにギルドから万全のバックアップがあり、古龍及び古龍級接触禁忌モンスター(ラージャンとか)などの例外は別だが、普通のモンスター(こちらはリオレウスやイャンクックなど)のクエストで倒れても無事にベースキャンプに運んでもらえるのだ。しかし、ギルドも甘くはない。一度力尽きてしまい、ネコタクでベースキャンプに運ばれると救助と応急手当の手数料で報酬金の1/3がネコタクアイルーの懐に入る仕組みとなり、同じクエストで3回ネコタクで救助されると、クエストは強制終了となるのだ。
なので、ハネナガ先輩はあと2回力尽きるとクエストは強制終了となり、別のハンターかライダーにクエストは引き継がれるのだ。
「くっそぅ…あとイズチは3体だったな」
ハネナガ先輩は立ち上がり、ベースキャンプを下って社跡のフィールドに出ていった。頑張れハネナガ先輩、世界観的に見れば1人でイズチ2匹倒せたら、普通に1人前である!!
では私生活で利用するネコタクとは?モンハンのナンバリングタイトルだけでは表に出てこない私生活でのネコタク。ストーリーズシリーズでは、町から町への移動で利用することが多々あり、様々な町に運んで貰えるのだ。
「ドンドルマまでお願いします」
「はいニャ~」
しかもハンターとライダーは無料でご利用でき、これで大都市のドンドルマやギルデカランなどに移動してクエストを受けれたり、クエストの現場であるフィールドの最寄り村や町まで運んで貰えたりと様々であった。
だが、この私生活で使えるネコタク。残念なことにカムラの里にはない。前から設置して貰おうという話は度々上がっており、設置して貰えれば百竜夜行などの非常事態でもユクモなどの近隣からハンターも直ぐに駆けつけられるし、ドンドルマなどの都市部に観光に出掛けたり、このカムラにも多くの人が来てくれることにも繋がる。
しかし!!カムラの里は天然の要塞とも言っても過言ではない、険しい山々や海に囲まれており、トドメに最寄りのフィールドである社跡のモンスター達はめちゃくちゃ強い…ぶっちゃけドンドルマの上位クエストぐらい強い。その事もあり、なかなかネコタクの停留場は設置出来なかった。
「酷い目にあったニャ…」
カムラの里の集会所。そこでネコタク業者のアイルーが溜め息を吐き出していた。このアイルーはカムラの里にネコタクの停留場を設置するためにやって来たが、社跡の狂暴なモンスター…大型の鳥竜種アケノシルムに襲撃されてしまい、ボロボロにされたのだ。
「もうすぐ、ライダーの方が来てくれます。ライダーがヒノエ姉様…里クエ担当の受付嬢から貴方様のクエストを受注してくれました」
そんなボロボロのアイルーに対し、ミノトは無愛想ながらも優しく話しかけ、お茶を出してくれた。
集会所の受付嬢であるミノトが出すクエストはギルドから出された討伐や狩猟クエストなどが多く、ドンドルマなどの大都市でも受けれそうなクエストが多い。だが、カムラの里はハンターの数も少なく…ミノトのクエストを受けてくれるのはヤマト、ウツシ、アヤメぐらいであり…ぶっちゃけドンドルマなどでは複数人で受けるクエストをソロで行わなければならない。まあ、あの3人は涼しい顔で帰ってくるが。
「助かったニャ…」
「それとアケノシルムの件ですね?ギルドにも報告はしました」
アケノシルムはドンドルマなどでは多くのハンターの登竜門として扱われる、イャンクックと似たようなモンスターだ。一見、唐笠お化けを彷彿させる造形、固い翼などが特徴の大型鳥竜種であり、イャンクックなどと同じように飛行することが出来る。
火属性の火炎ボールを吐き出し、優秀な火属性の武具の素材にも出来る。だが、生息地がカムラの里周辺ということもあってか、アケノシルムの武器を使うハンターは少ない。
「お邪魔します」
「アギャッス」
と、その時だった。集会所にホムラとレウスがやって来た。ネコタク停留場の設置の件で、話を聞きに来たのだ。
「ホッホホ!ホムラよ、今からクエストかゲコ?」
「うん。ゴコクの爺ちゃん」
10年前は筋骨隆々でイケメンだったカムラの里のギルマスこと、ゴコク様。竜人族は一定の高齢期になると背丈が縮むこともあり、ゴコク様も現役時と比べると高い背丈から子供程の背丈に縮んでいる。そんなゴコク様が集会所にやって来たホムラとレウスを出迎える。
実はと言うと、ゴコク様はライダーではないが…ライダーと同じくモンスターと絆を結ぶことが可能であり、テツカブラの幼体であるテッカちゃんの背に跨がって出迎えてくれたのだ。テッカちゃんはレウスより小さく、まだ幼体の為なのか尻尾はまだおたまじゃくしである。
「ホムラくん、此方です。依頼人がお待ちです」
「はい、直ぐ行きます」
ミノトから案内され、依頼人であるアイルーの所に向かう。そこでは依頼人がホムラとレウスを待っており、レウスを見た依頼人はぎょっ!?と驚く。まあ、リオレウスを連れたライダーなんて殆ど居ないし、仕方がないだろう。
「実はかくかくしかじかニャ~」
依頼人は語る。ネコタク停留場ことネコタクスタンドの設置のため、カムラの里に近付いたのは良かった。しかし、カムラの里の周辺には強力なモンスターが多く、道中でアケノシルムの襲撃を受けてしまったのだ。
アケノシルムをなんとかしなければ、ネコタクスタンドを設置することは出来ない。ネコタクスタンドが出来れば、ユクモとの行き来も楽になるし、カムラの里にも多くの人が訪れたり、物資の往来もしやすくなり里も潤うだろう。
カムラの未来のためにも、依頼人を助けるため、アケノシルムを倒してネコタクスタンドを設置する必要があるのだ。
「分かりました!」
「アギャッス」
「はい。ですが、無理はしないで下さいね」
こうして、ネコタクスタンドをカムラの里に設置するため、悪いアケノシルムの狩猟クエストが始まるのだった。
大社跡。カムラの里の最寄りのフィールドであり、かつては人が暮らしていたと思われる集落跡、ガルクを模した巨石などが残されたところでもある。自然豊かな渓流地域であり、小型ではイズチ種やジャグラス種、大型ではナルガグルガやジンオウガ、草食ではブンブジナなどが生息している所でもある。
その大社跡のベースキャンプにやって来たホムラとレウスは、初めて訪れた大社跡の壮大な自然に圧倒される。
「ここが大社跡…」
かつて人々が暮らしていたと思われる痕跡も残されており、ホムラは武器にセンリュウコンを選択して背に背負い、レウスと共にフィールドに降り立つ。
「よし」
「アギャッス!!」
ホムラはレウスの鞍に跨がり、レウスは翼を広げて大社跡の大空に飛び上がる。大社跡にレウス種はあまり生息していないこともあり、空を一人占めするように飛ぶ。
「ピェェ!!」
嘴が長い鳥類種のアケノシルム。アケノシルムはジャグラスやイズチを追いかけ回し、序でにハネナガ先輩も追いかける。
「マジでしつこいな!」
と、その時だった。地面に大きな影が映り、ハネナガ先輩やイズチは上を見てしまう。
「リオレウス!?てっ!?あの時、ヒノエさんと話していた少年が乗っている!?」
「グゥゥォォオオ!!」
そこではリオレウスに乗ったライダーこと、ホムラ。ホムラのオトモンであるレウスが飛んでおり、ホムラはアケノシルムを確認し、足を使ってレウスに指示を出す。レウスは直ぐ様旋回し、口から炎を出し…アケノシルムに向けて大出力の業火球を繰り出した。放たれた業火球は高速でアケノシルムに直撃し、アケノシルムは怯む。
「ピャァァア!?」
だがアケノシルムは火属性。炎に対して耐性はあり、大きなダメージは受けない。
そして、レウスがハネナガとアケノシルムの間に割って入るように舞い降り、ホムラはレウスの背から降りてセンリュウコンを構える。
「グゥゥォォ!!」
「ピィィイ!!」
レウスが咆哮をあげ、周りのイズチ達はビックリして逃げ出し…アケノシルムもレウスに威嚇するように咆哮をあげる。
レウスとアケノシルムは御互いに激突し、力比べを行う。大きさはアケノシルムの方が大きいが、レウスが渾身の力でアケノシルムを吹き飛ばす。
「ピィ!?」
更に吹き飛ばされたアケノシルムの顔に、ホムラがクラッチのクラッチクローを伸ばして一気に近づき、その頭部にセンリュウコンによる溜めた右ストレートを与え、アケノシルムは大きく怯む。そこにもう一つ左のセンリュウコンで殴る。
アケノシルムの頭部の傘が砕け、部分破壊された。
「ピィィイ!!」
アケノシルムは翼でホムラを殴ろうとするが、ホムラは片手剣の間違った使い方で染み付いてしまった動作で、センリュウコンで攻撃を受け流し、足元に滑り込んでアケノシルムの右足をセンリュウコンで殴る!!
その瞬間、アケノシルムはバランスを崩し…それに合わせるようにレウスの尻尾凪払いがアケノシルムの顔面にクリティカルヒット!!アケノシルムはバランスを崩してダウンした。
「よし!!レウス、ライドオン!!」
ホムラはレウスの鞍に跨がり、左手に装備された絆石が展開され、眩い光を放つ。ライダーがオトモンと共に繰り出す、必殺技…絆技を使うのだ。
レウスは咆哮と共に翼を広げて上空に飛び上がる。そして狙いをアケノシルムに定め、翼を広げて…上空から物凄い速度で急降下しながら右足で蹴りを放つ。蹴りが直撃した瞬間、爆音と共に爆炎と炎の柱が高く上がり…レウスはドリフトを決めながら、出てきた。
「オーマイガー…」
これにはハネナガ先輩もビックリ。
そしてアケノシルムは一撃でノックアウトされ、無事にクエストは完了であった。
次回、ネコタクスタンド開通…
フゲン「これでユクモとの行き来もしやすくなった。百竜夜行に備えて、設備を整えたいし…お前さんの為にオトモンの厩舎も作らないとな」
出張の為に、ユクモ村!?
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