異世界TSチート転生無双カラス 作:ヤタガラス
何億番煎じも良いところだが、死んで異世界に転生した。そこまでは良かったんだが、女神にTSさしとくね〜男の子そう言うの好きでしょ〜って言われて心から喜んだのも束の間。
転生したらカラスでした(♀)。後ついでにチート色々貰いました、烏なのに。さて見たところ、人里っぽいけどこっからどうすっかなぁ。
適当に散歩をしていたら公園的な場所があった。そこで遊んでいる子供達が何人かいる。暇なんだなーと思いながら眺めていると、木陰に腰掛けて一人それを眺めている少女を見つけた。
こっそり近付いてみようと距離を近づけると、段々足取りが重くなる。
『私に近づかない方が良いよ』
いつの間にか立って少女は無表情でこちらを見ていた。それからとても悲しそうな顔で続けた。
『私に近づくと呪われるの。みんな、そう』
成程。これも呪いって奴か。それを聞いている間も羽一枚たりとも動かす事が出来ない。それでも何とか出来ないものかと必死に動かしては見た。
『やめて、からすさん。死んじゃうよ!』
白く長い髪を揺らしながら彼女は叫ぶ。
何が呪いだよ、チクショウ!こちとらチート転生者様だぞ?そんなもん知るかってかチートって何がだよ。一体何が強いんだ?あの女神、叩き売りみたいに強いよー強いよー今だけだよ〜って言ってたけど詐欺か?クソ、騙された!
『カアアァァァァァァァ』
グッと力を入れて思いっきり羽を伸ばすイメージでやってみたら体が軽くなった。様な気がした。
『
それは勘違いでは無かったようで、先程までは全く動かなかった身体が今は別人の、いや別鳥の様に動く。これがチートのお陰か?分からないから良いか。動けるし良いやどうでも。
『え、何で動けるの?』
驚いた様子でこちらを見つめる彼女を無視して翼を広げ、そのまま彼女を飛び越え頭に乗る。
『
『……もしかして、私の呪いが無くなったのかな』
『
『だよね、からすさ、ん?あれ、なんで私からすさんの言葉が分かったんだろ?』
困惑した様子の彼女が落ち着くまで、俺はずっと彼女の頭に乗っかって話をしていた。飛び乗ったのは良いけど降りれないんだが。どうしよう。
『からすさんはひとりぼっちなんだ。私と同じだね』
『
『うん。私は見ての通り、こんな体で弱いから誰も近付かなくなっちゃってさ。家にも居づらいし、いない様な扱いで。だからと言って外でも変わらなくてさぁ。本当は皆と一緒に遊んだり、世界を歩いて自分の目で色々見たかったんだけどさ』
『
『い、家出!?』
何をそんなに驚いてるのか。子育てを放置している様なもんだし、そんな親はこっちから捨ててしまえ。
『無理だよ、私の体は呪われているんだよ?そのせいで体力も少ないし、弱いし』
『|カァ、カアカァカアカァ!《なら、その呪ったやつをボコれば解決するだろ!》』
『それこそ無理だよ、私を呪ったのは……魔王だもん。魔王はすごい強いんだよ』
魔王?これぞ異世界ファンタジーと言う名前が出て来たな。魔王がいれば勇者もいるんだろうな。
『
そうすれば彼女は元気になるだろう。
『ええ、無理だよ』
そう言っておかしそうに笑うが、俺は冗談で済ますつもりは無かった。何せチートがあるからな。どうにか出来る筈だ。
『
何でそこまでするのかって?可愛いからです。白髪美少女が可愛いからです。