異世界TSチート転生無双カラス 作:ヤタガラス
『カァカァカァ、カアカァ。カァ?』
「あ?」
『カアアアカァカァカァカァ?』
「おい、兄貴コイツ何言ってるか分かんねえ!!!!」
「俺もだ兄弟。鳥なんか見てねえでさっさと行こうぜ?美味い酒と綺麗な姉ちゃんが俺達を待ってる」
……クッソ!駄目だ、言葉が通じない。お約束の翻訳スキルとか無いのかよ。それともそこはサービスとかじゃないの?
あれから近くの街まで飛び、そこで冒険者っぽい人間を探して。魔王城の場所を聞いてはいるんだが、全く見つからない。と言うか、言葉が通じないせいで話にならない。どうやら俺は人語を喋れないらしい。言語チートも入れて欲しかったな。
『
このままじゃどうしようもならないので、彼女の元に戻ろう。そうだ、名前。名前聞いてなかったな。聞かなきゃ。
とにかく彼女の元に戻る事にした。
『カァカァ!』
『あ、からすさん』
彼女は前と変わらず木に腰を掛けて子供達が遊んでいるのを眺めていた。木の某と木の棒でチャンバラみたいな事をやってんのか。如何にも男の子って感じだな。
『カァカァ!』
試しに、冒険者の時と同じ様にわざと頭に乗らずに離れた状態で話しかけてみる。彼女の反応は……。
「ごめんなさい、からすさんが何言ってるか分からなくて……」
やっぱり、頭に乗らなきゃ駄目らしい。前と同じ様に頭に乗る。
『
「分かるよ。それで何で戻って来たの?」
そこだ。と言う事で、彼女がいなかった時の出来事。それから名前を尋ねた。
「そっか。じゃあ、私を連れてって。って言えれば良かったんだけど……」
また悲しそうな顔をさせてしまった。落ち込んだせいか、彼女の身体から黒いオーラみたいなのが出て来てそれが俺にまとわりつく。
『
嘴で黒いオーラを掴んでズルズルと引き摺りだして引き離し、首を右から左へと勢いを付けてそのまま遠くへ投げ飛ばした。
『え、今何したのからすさん』
『
『えぇ……本当なからすさんって変だね』
『
『でも、ありがとう。からすさんが黒いのを投げてくれたお陰でちょっと楽になったかも。街だっけ。行こうよ、って言うか行きたい!私、この村から出たこと無いんだ私!!』
最初見た時とはうって変わって彼女は村の外の光景を想像して楽しそうだ。やっぱり落ち込んでる姿より、キラキラして輝くような笑顔の方が良い。
『
『その前に私の名前はルミ、これからそう呼んで欲しいな』
雪の様に白い髪色から母親にそう付けられたらしい。成程なぁと思いながら、彼女の体調が心配だった。
『街に着いたら、私が魔王関連の呪い。もしくは魔王城の情報を探せば良いんだよね』
『
『謝らないで。私の為に頑張ってくれてるんだから、何もせず待つより少しでも何かした方が良いって思うからこちらこそありがとう、からすさん』
一人で飛ぶのと違い、時間は掛かったが漸く街並みが見えて来た。人が居なさそうな草むらを見つけてそっと着地をする。
『行こうからすさん』
『