W-B-X キヴォトスに吹く風と運命の切り札   作:蘇る覇王

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ご存知の通り、Begins Nightです。
仮面ライダーWをご存知の方には正直いって見る必要性は無いかと思われますが…
ブルアカ側しか知らない方の配慮は必要と思いまして。
前編と書いてありますが、これを見れば大半は理解できるかと思います。
半分ネタ枠があったり、Movie対戦Coreの内容があったりetsetora…
特に語る事も無いのでさっさと本編いっちゃいましょう。


Begins Night(前編)

ある日の午後。

私達は便利屋の掃除をしていた。

アル「…? 何これ???」

本棚の片隅に見慣れない本が1冊あった。

余程大切にされているのね。

少しの傷も汚れも無かった。

本のタイトルはBeginsNight。

そのまま訳せば、始まりの夜。

それを見て、メンバーはいつも通りの反応を見せる。

興味津々のムツキは「くふふ〜♪」と笑みを見せる。

一方のカヨコとハルカは、勝手に読んではいけないと静止するが、気になって仕方ないという顔をする。

私も勝手に読むのは駄目だと理解はしつつも、誰の所有物か確認する為、ページを読み進めていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全て(Begins)はそこから始まった。

あの日をなんて形容していいか俺には分からない。

地獄… 悪夢… 受け入れたくない現実…

ただ1つ言えるなら、あの日こそ仮面ライダーWが誕生の切っ掛けであり…

そして、おやっさん…

鳴海荘吉を死なせてしまった運命の日…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はあの日おやっさんと共に、とある島の研究施設に忍び込んでいた。

懐中電灯の明かりを頼りに地図を見ながらおやっさんの話と依頼を確認する。

「運命の子?」

荘吉「あぁ、地球の全てを背負い込んじまった少年だ。」

依頼人は、おやっさんの古い友人。

依頼内容は運命の子の救出。

運命の子には不思議な力がある。

その力を施設の人間は利用。

力を引き出し、悪事に利用しようというのだ。

最悪な結末を迎える前に救い出して欲しい。

それが今回の依頼人の求める事だった。

「おやっさん!! 俺も力になるぜ。」

当時の俺は鳴海探偵事務所に入って日が浅かった。

正直子供の頃からおやっさんの助手を志望していた。

だがおやっさんの過去に何かがあったんだろう。

何度も断られ続けて、その度に何度も折れそうになったが…

俺は諦めずに頼み続けた。

その結果、何故かは分からないが認められ、その後数々の依頼をおやっさんと共にこなしてきた。

しかし、今回の依頼は俺を置いていった。

この任務はお前には荷が重いとか何とか言って付いて行くのを拒んだ。

それ程までの何度の高い依頼なのだろう。

俺は渋々了承し、おやっさんの居ない事務所の掃除に励んだ。

焙煎しようとして、失敗して焦がした珈琲の粉。

事件のファイルの整頓。

開けるなと言われた扉の先の部屋。

…はおやっさん曰く、幽霊が出るらしいから止めておく。

そうしてある程度片付いた時、事務所の電話が鳴り響いた。

助手でしか無い俺だったが、困った人を無視する程人間として腐ってはいない。

「はい、こちら鳴海探偵事務所。 ご依頼は?」

???「壮吉は居るかしら?」

電話相手は女性。

声色的に30〜40代といった所だろうか。

生憎、おやっさんは今仕事中で離れている事を伝える。

すると、女はおやっさんの代わりに俺に依頼をしてきた。

依頼内容は、机の下にあるジュラルミンケースをおやっさんに届けて欲しいという物だった。

確かにおやっさんの机の下に見慣れないジュラルミンケースが置かれていた。

…正直この時点で、依頼を受けるか迷った。

おやっさんからは来るなと念押しされていたし、依頼人の事も信じられた訳じゃない。

何より怪しげな荷物の存在すら分かっているみたいだしな。

だが依頼人の依頼を断らないのが、おやっさんの…

鳴海探偵事務所のポリシーだ。

俺は迷いつつも、その依頼を受ける事にした。

今思えば、この依頼を受けていなかったら何か変わったのかも知れない。

まぁ、そう言った所で後の祭りなんだが…

その後の俺は依頼人の願いを叶える為、行動を起こした。

風都に溢れる膨大な情報の中から、おやっさんの足取りを探す。

情報通のウォッチャマンやサンタちゃん。

クイーンとエリザベス達の力も借りながら、俺は遂にその手掛かりを掴んだ。

秘密裏に暗躍していると噂の組織。

組織が所有する大型船。

その船内におやっさんが潜入しているらしい。

確かに大きな船が一隻…

ざわ… ざわ…

???「カ◯ジ達の目の前に広がる豪華客船エス◯ワールでのギャンブルが今、幕を開けるっ!!」

…ん? 何か違うデカい船もあるがあれは違うな。

多くの監視の目を掻い潜り、何とか乗船に成功した。

だが船の中も多くの組織の人間の見張りが多い。

隠る場所を探すより先に見張りに見つかるのが先か…

そう思った次の瞬間、誰かが背後から俺を掴んだ。

何すんだコノヤロー!!

そう叫ぶよりも先に口に手が当てられる。

そして目が合った。

怒りと呆れの混じった顔をしたおやっさんと。

壮吉「…何故お前がここにいる。 付いて来るなと言っただろう。」

「そ、それは…」

おやっさんのいつもより殺気立った顔を見て、俺は黙ってしまう。

その怖さ故に、ジュラルミンケースをおやっさんに差し出すので精一杯だった。

おやっさんは、俺から奪い取る様に取って中身を確認する。

そして小さな声で溜息を吐き、アイツの差し金かと呟いた。

おやっさんは、何かを察したのだろう。

俺をそれ以上責めたり怒ったりしなかった。

壮吉「翔太郎。 ここまで来たらもう帰れない。 腹をくくれ。」

こうして俺は、おやっさんと共に研究施設に忍び込む事になったんだ。

話が長くなっちまったな。 話を戻そう。

力になるぜと言った俺の言葉を、おやっさんは少し苦い顔をしながら俺に言う。

半人前の力である事を忘れるなと。

そして、おやっさんの命令を必ず守れと。

それを了承し、おやっさんが足を進めた次の瞬間、警報音が鳴り響いた。

辺りが騒がしくなって、俺達は見つからない様に隠れた。

その隙間から、俺は異型の怪物を目撃する。

目が下に一つ、口裂け女の様な口、左肩には骸骨の装飾。

そいつは空中を浮遊していて、まるでこの世の物とは思えなかった。

???「出てきなさいこそ泥。 それとも三流スパイかしら? 何れにせようっかり地獄に舞い込んだ愚かな小動物という所ね。」

そこにいるのは明らかに化物だった。

あんなのがいるこの研究所に運命の子とやらが本当に存在してるんだろうか。

おやっさんは特に動揺等はせず、俺にジュラルミンケースを渡して言う。

この場所から一歩も動くなよと。

そしておやっさんは敵の目の前に姿を現した。

多くの戦闘員らしき人物を次から次へと蹴散らしていく。

Masquerade!!

だが、戦闘員は皆ガイアメモリを身体に当てる。

すると顔に謎のマスクが生成され、怪物へと変化した。

顔の変化した化物達と浮遊した化物。

おやっさんは辺りを化物達に囲まれてしまった。

???「こそ泥にしてはやるわね。 好みのタイプの男よ。 でも残念ね。」

浮遊した怪物は、手から謎のエネルギーを発生。

球状にしておやっさんを狙う。

…だが、おやっさんは驚く素振りも無く言い放つ。

壮吉「撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけだぜ… Lady?」

???「!?」

壮吉「ガイアメモリを仕事に使わないのが俺のポリシーだったんだが… やむを得ん。」

そして何処からとも無くドライバーを手にすると、腰辺りに装着。

???「ロストドライバー? 何故お前が?」

そしておやっさんも一本のガイアメモリを手に取る。

Skull!!

表面にSと書かれたガイアメモリをベルトに差し込む。

すぐさまベルトを展開させた次の瞬間、風が巻き起こりおやっさんを包む。

風と共に謎の粒子がおやっさんを包み込み、その姿を変えた。

銀色の頭部に、少し汚れた白色のマフラー。

黒色のボディーを身を纏い、被っていた白色のソフト帽を被る。

右手を上げ空飛ぶ怪物におやっさんは一言。

壮吉「さぁ… お前の罪を… 数えろ。」

顔の変化した怪物達が一斉に襲い掛かる。

おやっさんは先程と同様に一人、また一人と蹴散らしていく。

空飛ぶ怪物のエネルギー弾も飛び交う中、俺は何も出来ない焦燥感に駆られていた。

…と、その時だった。

遠方に歩く男の姿があった。

施設の人間ぽく無い為俺はアイツが運命の子と思った。

俺は直ぐにでも追いかけ…

(この場を一歩も動くなよ。)

おやっさんの言葉が思い出される。

俺を気遣って敵の目の前に出ていったおやっさん。

今取るべき作戦としては、待機以外無かった。

だが、あの時の俺はおやっさんに認められたかった。

あの運命の子を助ければおやっさんに認めてもらえる。

そんな甘い考えで俺は動くなという約束を破ってしまった。

「おい、お前が運命の子か?」

謎の男を追いかけ俺は声を掛ける。

その男は、こちらを一目見て言う。

フィリップ「組織の人間じゃないね。 組織に選ばれる知能があるようには見えない。」

「何だとぉ!? 年上に向かって何て口を…」

そう言いかけて止まった。

俺の目の前には多くのガイアメモリが置かれていた。

ガイアメモリ… あの化物もおやっさんも使ってるメモリ。

使用者に途轍も無い力を与えると同時に煙草や薬物の様に中毒性が高い。

メモリの力に酔い痴れて暴れ出す事案が何件も出ている。

そんな物騒な物をこの研究所では作っていたんだ。

「お前が作ったのか?」

男は質問には答えず、俺が持っているジュラルミンケースを見た。

そして、俺の手から奪い去ると中身を解放する。

その中にはおやっさんがしていた様なベルトと六本のガイアメモリが入っていた。

フィリップ「これは凄い!! 誰が考案したんだい?」

こいつが言うには、このドライバーはこいつと一体化出来るそうだ。

そして二本のメモリを使う事で究極の超人が生まれるらしい。

男は高笑いした。 このアイテムがどんな物か分かっていながら…

人を泣かせる諸悪の根源を持ちながら男は笑っていたんだ。

俺は怒りのあまり掴みかかり、街の住人に被害が出てる事を諭す。

だが、男は淡々と言い返してきた。

フィリップ「拳銃を作っている工場の人間は犯罪者か?」

俺は言い返せなかった。

確かに作っている奴らに罪は無い。

その道具を使って悪事を働く奴がいけないんだ。

分かってる。 分かってるんだ。

だが、事実としてガイアメモリが引き金となって風都は変わった。

そんな光景を見てもいないくせに。

コイツは… メモリの力を見たいってお気楽な理由だけで…

気が付けば俺はソイツの顔面に一発パンチをお見舞いしていた。

その反動で男は機械に吸い込まれ、姿を消した。

俺はジュラルミンケースを持っておやっさんの所へと戻った。

だが、戻った俺をおやっさんは殴った。

当然だ。 動くなと言われていたんだから。

おやっさんは言った。

あの男はガイアタワーという機械の中に閉じ込められたらしい。

そうなる前に助け出せたのに俺が守らなかったから…

後悔先に立たずという言葉は、よく聞く言葉だがこの時も同じ事が言えた筈だ。

結局、俺達はガイアタワーに向かい男を救出。

脱出を試みた次の瞬間。

パァン!!

おやっさんは凶弾に倒れた…

「おやっさん… おやっさん!!」

おやっさんは自分の命が持たない事を察したんだろう。

俺に依頼を継いで欲しいと頼んできた。

そして、白いソフト帽を俺に被せてきた。

俺は昔から半人前に帽子は似合わないと言われ被る事すら禁じられていた。

だが、おやっさんは確かに俺に被せに来たんだ。

違うんだよおやっさん。 俺がもっとちゃんとしてから被りたかったんだよ。

帽子は俺には早ぇ… まだ早ぇよ!!

最期におやっさんは言った。

「似合う男になれ」

そう言って微笑み、そのままパタリと動かなくなった。

俺は悲しみに暮れた。 泣き叫んだ所で怒った所でおやっさんは帰って来ないというのに。

だが、現実は別れの時間すら奪っていく。

地面から先程の空飛ぶ怪物が現れ、おやっさんを奈落に落とす。

そして俺達をエネルギー弾で狙ってくる。

ヘリにも狙われ最早これまでかと思われた。

その時あの男… フィリップは俺に言った。

フィリップ「悪魔と相乗りする勇気… あるかな?」

そして俺達はあの夜…

仮面ライダーWに変身したんだ…

活動報告に13話に出てきた人達を乗せたのですがどうでしょう?

  • 良い
  • 後書きのページに書いてくれた方が楽
  • 解説用のページに書いてくれた方が楽
  • 解説要らない(自分で調べる人もこちら)
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