同世代のUMAさん   作:カニ漁船

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お待たせしました(気性が一番)凄いやつ。


Rhodolite Garnet

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Rhodolite Garnet(競走馬)      

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タイトル

 

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Rhodolite Garnet(ロードライトガーネット)とは、2013年生まれの競走馬。牝馬・繁殖牝馬。カイザー産駒の中でもトップレベルの気性難であり、牡馬だろうが路傍の石ころのように蹴り飛ばすどころか粉々に粉砕するバケモノゴリラ、アメリカの13代目三冠馬かつ史上初の牝馬による三冠達成を成し遂げた女傑。

 

 

 

16戦16勝

主な勝ち鞍

2015年:アルシバイアディーズステークス(GⅠ)、ブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ(GⅠ

2016年:アメリカクラシック三冠[ケンタッキーダービー(GⅠ)、プリークネスステークス(GⅠ)、ベルモントステークス(GⅠ)]、ゼニヤッタステークス(GⅠ)、ブリーダーズカップクラシック(GⅠ

2017年:ドバイワールドカップ(GⅠ)、ヒューマナディスタフステークス(GⅠ)、パーソナルエンスンステークス(GⅠ)、ゼニヤッタステークス(GⅠ)、ブリーダーズカップクラシック(GⅠ

 

2015年:エクリプス賞最優秀2歳牝馬

2016年:エクリプス賞最優秀3歳牝馬・年度代表馬

2017年:エクリプス賞最優秀古牝馬・年度代表馬

 

 

 

 

誕生とすでに見える片鱗


2013年4月14日にアメリカで生まれる。父は日本のハレヒノカイザー、母は言わずと知れたアメリカの女傑ゼニヤッタである。2番子であり、母が母だけに期待がされていた。

 

ゼニヤッタの子らしくかなり大柄な馬体。1番子は大きな体を制御しきれずにいたが、ゼニヤッタの2013(後のロードライトガーネット)は見事に制御していた……というには大分怪しい。

いや、ケガ知らずだから制御しきれてはいたと思う。だが、コイツは全然走らない。普段牧場では寝そべっていることが多く、「馬じゃなくて牛じゃねぇのか?」とまで言われる始末だった。

こんなのが走るのかよと牧場の人達は半信半疑だったが、いざ追い運動をさせてみると……追い運動の馬を逆に追いかけ回すとかいうとんでもないことをやってのけていた。しかも蹴り飛ばそうとまでしていた。いくら昼寝の邪魔をしようとしただけでそこまでするか?とばかりにキレ散らかしていたのである気性難の片鱗はここから出ていた

 

こんな一件があってからか、追い運動の馬は怖がって彼女に近寄らなくなった。えぇ……。

ま、まぁ走ることは分かったし、調教師もこれには満足したでしょうと楽観視またの名を現実逃避。競走馬デビューに向けて準備が進められることになる……まともな訓練ができるようになるまでかなり苦労したが。

 

それでもどうにか競走馬デビュー。落札価格もかなりの高額で話題になっていた。

ゼニヤッタは仕上がりが遅く、かなりデビューが遅れていたものの、ロードライトガーネットは全くの逆でかなり仕上がりが早かった。まだ1歳馬だというのに「今からレースに出しても勝てるわ!」とか言われるくらいには。

無論1歳からレースに出すはずもなく。2歳まで大人しく待つことに。日本が誇る「太陽の皇帝」とアメリカを沸かせた女傑の2番子に、アメリカのファンは注目していた。

 


 

 

 

驚愕するデビュー戦。すでに牝馬に敵はなし!

 


 

デビュー戦のメイドン(未勝利戦)を迎えたロードライトガーネット。ダートの4.5fのレースで難なく勝利を収めると、勢いのままに一般競走を連勝。10月初頭に開催されるアルシバイアディーズステークスに向けて調整が進められた。

ロードライトガーネットのスタイルは自由気まま。走らせたいように走らせるスタイルなのだが、基本的にはスタートの上手さを活かしての逃げが多かった。これは父の遺伝だろう。母に似なくて良かったね。

 

……ちなみに、ここに至るまでの間に厩務員を一名病院送りにしている。怖すぎるだろ。

このロードライトガーネット。普段は大人しくて牛のようだと言われているが、マイペース過ぎて自分を崩さない馬だった。調教にすら影響が出るほどに。

加えて、自分の邪魔をされると一気に不機嫌になる。地獄の果てまで追いかけ回されることが確定するのだ。そのワガママっぷりを一番近い例で挙げると日本のスイープトウショウか。なお、あっちはまだ可愛げがあるけどこっちは微塵も可愛げがないと言われている。

その日も無理やり調教させようとした厩務員が鞭を入れようとしたところ、ロードライトガーネットは激昂。腹に蹴りを入れてあばら骨を折った。自業自得とはいえ、あまりにも怖すぎる。

 

邪魔さえしなければ大人しいので、名前の通り宝石を扱うように丁寧に丁寧に接していた。主戦騎手も鞭を入れないようにしていたらしい。曰く、「鞭なんて入れたら彼女に殺される」とのこと……どことなく悲哀が漂っている。

 

そんな一幕があったものの、2歳牝馬限定戦のGⅠ・アルシバイアディーズステークスを迎える。堂々の1番人気で出走すると、他の牝馬を蹴散らす7馬身差圧勝を叩き出した。普通に強いなこのお牝馬。

 

次走に選ばれたのはアメリカ競馬の祭典ブリーダーズカップ。その2歳牝馬限定戦であるブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズへと参戦が決定した。

ここにはアメリカ中から強い牝馬が集まってくる。加えて今回はあのソングバードも出走してきていたのだ。

ソングバードはデルマーデビュータントステークスにシャンデリアステークスと、すでにアメリカの2歳牝馬G1を2つも勝っている強敵。勝ち方も平均5馬身差で勝利するなど、まさしく世代の最強牝馬に相応しい実績を誇っていた。

対するロードライトガーネット。調教もマイペースにしかこなさないし鞭を入れるだけでキレ散らかす。トンデモ気性難っぷりにさすがに勝てんだろとファンから噂されていた。

 

ただし、本番ではロードライトガーネットが1番人気。これはやはりゼニヤッタの人気が起因しているだろう。ソングバードが2番人気で拮抗していた。

 

そんでまぁレースなんだけど……先に結果だけ告げると並みいる2歳牝馬が蹂躙された。ソングバードも例外ではない。

ソングバードが3着につけた着差は5と3/4馬身。う~ん、やっぱり強いねソングバード。

で、肝心の1着であるロードライトガーネットとの差だけど。8馬身。ソングバードよりもさらに前を走っていたのである。

 

ファンはあまりの強さに笑うしかなかった。人によっては「おいおい誰だよ牝馬限定戦に牡馬を混ぜたやつ」とか言う輩も現れた。誤解なきように言っておきますがロードライトガーネットは牝馬です。

 

この活躍でエクリプス賞の最優秀2歳牝馬を獲得。4戦4勝の輝かしい実績を残した。

 

 


 

 

 

誰もが思った無謀な挑戦。なお

 


 

年が明けてさぁクラシックに挑むぞ!となっていたロードライトガーネット。この頃からすでにアメリカの世代最強なんじゃないか?と思うファンも多かったそうなあまりにも気が早い。サンタイネスステークスに出走しかる~く圧勝して順調であることを示す。

このまま牝馬限定戦に殴り込みをかけるぞ~、と意気込んでいたところに、1つのニュースが舞い込んできた。

 

「所詮牝馬限定戦の馬だから(笑)」

 

いや、まぁ確かにメイドンと一般競走以外は牝馬限定戦にしか出ていないけども。だとしても時期尚早が過ぎませんかね?

まさかこんな低レベルの煽りにつられるやつなんかおらんやろ

 

「上等だテメェコラアメリカのクラシック競走三冠に出てやるよ!」

 

いたわ。こうして、売り言葉に買い言葉でロードライトガーネットのケンタッキーダービー参戦が決まったのである。なんでこうやっすい挑発に乗るのか。

 

とにかく牡馬戦のためにサンフェリペステークスに出走。絶対に勝ってやる!と意気込んで出走した結果、どうにかクビ差で辛勝した。

これまでとは違ってギリギリの勝利。やはり牡馬と牝馬の差はでかいのだろうかと誰もが思っていたが、調教師から驚きの言葉が出てくる。

 

「全然やる気出さないし、負けん気だけで勝ってくれて本当にほっとしている」

 

……えぇ?やる気なかったのにこれなのぉ?

ちなみにロードライトガーネット。負けん気が相当強いようで、時には自分のルールすら破ってでも勝ちに行くことがあるそう。負けることが死ぬほど嫌なのだとか。

 

とにかくサンフェリペステークスを勝ってケンタッキーダービーへ。アメリカで最も偉大な2分間の勝負に身を投じることになる。

 

迎えたケンタッキーダービーでは堂々の1番人気。ライバル陣営からは「所詮物珍しさの1番人気さ!」とヒール役さながらのコメントをもらい、枠も絶好の枠番をもらうちなみにこの時ラニもいたよ

レースはロードライトガーネットが抜群のスタートからハナを奪い、後から追いついてきた牡馬たちと死闘を繰り広げる。

馬体がガンガンぶつかり合うが、ロードライトガーネットはむしろ弾き飛ばす勢いで走っていた。あの、こいつ本当に牝馬ですか?

 

最後の直線でも変わらず先頭を走り続けるロードライトガーネット。そのまま力押しで抜け出し、見事ケンタッキーダービーを制した。牝馬による制覇はウイニングカラーズ以来4頭目の快挙である。

 

しかしとんでもないレースっぷりだった。あれだけ牡馬に揉まれていたというのに、そんなの知るか!私が一番だ!とばかりに激走して1着をもぎ取ったのだから。

ライバル陣営も「やっぱ強いわロードライトガーネット」と称賛。レース前のコメントはやっぱり意識してのヒール発言だった模様。

ケンタッキーダービーを制した。じゃあ次はプリークネスステークスを取ってやる!と調教師はコメント。2週間後の激闘に向けて準備が進められることになる。

 

なお、相変わらず調教ではマイペースな模様。タイムも悪いし、やる気も出さない。無理やり出させようとしたら蹴り飛ばされる。もう陣営はあきらめかけていたそう。

 

明らかに順調じゃない様子で迎えたプリークネスステークス。対抗に挙げられたのはケンタッキーダービーでも接戦を演じたサンタアニタダービー馬のエグザジェレイターにフロリダダービー馬のナイキストついでにラニ

全てが悪い結果でも1番人気。ただ、陣営も不安がってるからどうなん?みたいな中で……ロードライトガーネットは普通に勝った。は?

 

いや、まさかケンタッキーダービーのように好スタートを決めてからの逃げて勝つとは思わんやん?しかも全然順調じゃなかったのに。

確かに馬体はつやつやしていて悪くなかったよ?でも陣営がやる気ないって言ってたし……みたいなファンが続出。そりゃこんな結果出されたら困惑するわ。

ライバル陣営も大口開けて固まっていたよ。調教ではGⅠを取ってない3歳牡馬に千切り捨てられてたやつが普通にやる気出して勝ってたんだから。

こんなことがあったからこそ、ロードライトガーネットはこういわれるのである。

 

「レース前の様子を過度に信用してはならない。ロードライトガーネットの例があるから」

 

これほどまでに説得力があるのもまた珍しい。実際には負けるのが死ぬほど嫌なだけって話なんだけども。

これでアメリカのクラシック二冠。ちなみにインタビューは早々に切り上げられてロードライトガーネットを厩舎に帰した。なんでって?はよ帰らせろとばかりに目で訴えかけられたからだよ。なんで我慢させなかったかって?殺されるからだよ。

 


 

 

 

初の偉業とワガママお嬢様

 


 

残すは三冠目のベルモントステークス。史上初の牝馬によるアメリカクラシック三冠が見えてきた。というかほぼ秒読み段階だった。だってレース内容が明らかに牡馬よりも強いんだもん。

ケンタッキーダービーは筋骨隆々の牡馬を逆に弾き飛ばす強さを見せて勝利。

プリークネスステークスは牡馬を全く寄せ付けない快速を披露しての勝利。

こんなの見せられたらほぼ三冠確実だって騒ぐでしょ。強すぎんだよこいつ。さすがはカイザー産駒最強格と言われる馬だよ。

 

そんでまぁベルモントステークスだけども。ま~変わらず調教でやる気出さんよねって。たまにやる気出しては良いタイムを出すけど、基本的に1:9ぐらいの割合でしか本気を出さない。無論1が本気を出す割合。

それで勝ってきたのだから問題はない。ベルモントステークスに向けてばっちりだと陣営はコメントを残した調教のタイムに関しては触れるな

 

本番のベルモントステークス。前年度よりも多くのファンがベルモントパーク競馬場に詰め寄る。新しい三冠馬、それも史上初の牝馬の誕生が見れるかもしれないと盛り上がっていた。

マスコミ側も猛プッシュ。ショートアニメで彼女のこれまでの軌跡を制作したりとお祭り騒ぎだった。これで負けたらどうするつもりだったんだろうか……。

ライバル陣営も気合い入れてヒール役を演じる。「そろそろ女王様を分からせてやらないとな!」とコメントをしていた。なお。

 

枠番も真ん中よりで悪くない。というかケンタッキーダービーからずっと真ん中よりなので幸運の女神にも愛されていたようだ。

スタートが切られるベルモントステークス。好スタートからハナを奪うと、いつものように巡行を開始するロードライトガーネット。負けじと競り合うエグザジェレイダー。2頭がガンガン飛ばしてハイペースを形成。他の馬もつられるように速いペースでレースを展開した。

前半が終わる。まだ競り合う。後半戦が始まる。まだ競り合っている。ロードライトガーネットとエグザジェレイダーの激しい競り合いは、最後の直線まで続いていた。

さすがにダート12f。ロードライトガーネットにも疲労の色が見え始めた。後続に控えていた馬たちが一気に襲い掛かってくるその影でエグザジェレイダーはひっそりと沈んでいた

これはロードライトガーネット危うしか!?と悲鳴に包まれるベルモントパーク競馬場。しかし、ロードライトガーネットはここからが強い

いつまでも抜かせない、どれだけ走ろうとも前にはいかせない。先頭をキープし続け、牡馬にこれ以上は行かせねぇぞと先頭を走り続ける。図抜けた勝負根性を発揮していた。

 

最終的に、一度も抜かせることのないままベルモントステークスを勝利。2着のクリエイターを半馬身差で下して見事に13代目のアメリカクラシック三冠馬に輝いた。しかも無敗。

無敗での達成はシアトルスルー以来。実に39年ぶりの快挙を成し遂げたのだ。

 

この快挙にアメリカ中が盛り上がった。なんてったってシアトルスルー以来の無敗の三冠に加え、それが牝馬によって達成されたのだから大盛り上がりである。

陣営は「彼女はスペシャルな馬だ」「彼女に携われたことを誇りに思う」と大絶賛。ライバル陣営も「偉大なる名馬と戦えたことが勲章さ」と手放しで褒めていた。

そして、称賛の声が分かってかロードライトガーネットはご満悦そうにしていたそうな。

 

こうなれば無敗の四冠を取るぞー!トラヴァーズステークス直行じゃー!となったものの。レース直前になってもロードライトガーネットは動かなかった。まさかの出走拒否をしたのである。

どうにか出走させたい調教師側。やる気を出させようとあの手この手で頑張ったが、反感を買ったロードライトガーネットにより厩務員が2名病院送りにされたことで泣く泣く諦めた。ワガママお嬢様の四冠目は露と消えました。

 

次走に選ばれたのはゼニヤッタステークス。母の名を冠するこのレースに出走することを決めた。

……まぁ、レースは蹂躙に近い内容で終わったけど。ステラーウインドと4連覇を狙うビホルダーが後ろで競り合っている中、ただ一頭5馬身差で逃げ切って終わった。格が違いすぎる。

 

次はブリーダーズカップクラシック。なんでブリーダーズカップディスタフじゃないかって?アメリカのクラシック三冠取った馬が出るんじゃねーよ。ゼニヤッタステークスの惨状を忘れたんか?

ここでも圧倒的1番人気での出走となるロードライトガーネット。対抗に挙げられていたのはドバイワールドカップを制したカリフォルニアクロームだったりGⅠ級3勝のフロステッドだったり。この時はあのアロゲートも出走していた。

ゼニヤッタに続いての2代制覇なるか!と銘打たれたこのレース。抜群のスタートを決めたロードライトガーネットがいつものように逃げていた。相変わらずスタートが上手い。

フロステッドが競りかけたり、アロゲートが急襲したりと頑張っていたが……ロードライトガーネットが強かった。最後にはアロゲートを1馬身差で退け、見事ゼニヤッタとの2代制覇を成し遂げる。

 

アメリカ中が沸き上がる。偉大なる名牝ゼニヤッタ万歳!と両手をあげていた。

 

このブリーダーズカップをもって今年度のレースは終了。6戦6勝で文句なしのエクリプス賞年度代表馬を受賞。病院送りにされた厩務員の数は3名である。

 


 

 

 

年明けでも変わらないお嬢様……お嬢様?

 


 

年明け始動戦の予定はペガサスワールドカップが予定されていた。第1回を迎える本競走に、ぜひともアメリカの三冠馬に出走してもらいたい!とスポンサー各位からお願いされたのである。人の業ッ!

ロードライトガーネット側としても断る理由がない。ドバイワールドカップ前に一つレースを使いたいと思っていたのでベストなタイミングだったようだ。

 

なお、ロードライトガーネットはその限りではない。トラヴァーズステークスの時のように出走拒否の姿勢を示し、絶対に出ないぞと猛反発の姿勢を取っていた。

無理やり出させようとするとどうなるか?そのことが分かっていた陣営はペガサスワールドカップの出走を取りやめ。ちなみにこの時(外野から見ている分には)面白いやり取りがあったので後述する。

幸いにもドバイ遠征は付き合ってくれた。良かったね。

 

さてドバイワールドカップ。相手にはペガサスワールドカップを勝ってきたアロゲートがいる。他にも中々の強豪ぞろい、年明け初戦でどんなパフォーマンスを披露してくれるかな?と注目が集まっていた。

序盤からアロゲートと叩き合う展開。逃げさせたらどうなるか分かっているアロゲートは終始ロードライトガーネットに競りかけていた。

前を走ることが我慢ならないロードライトガーネット、アロゲートと競り合う。絶対に先頭は譲らないぞと主張し続けていた。

 

叩き合いは最後まで続き、残り100mでアロゲートを落として見事ドバイワールドカップを制する。年明け始動戦で見事に勝利を飾った。

 

気分良くした陣営はヒューマナディスタフステークスに出走することを決める。すいません、牡馬が牝馬のレースに出走するのは……あ、牝馬?そうですか。

ここを7馬身差で圧勝。もう牝馬は敵にならん模様。

 

じゃあ今度は混合戦のメトロポリタンハンデキャップに出るか~となった陣営。なお、ロードライトガーネット迫真の出走拒否により頓挫。

しかも今回の出走拒否、ま~長かった。いろいろなレースに出そうと試行錯誤していたが、結局パーソナルエンスンステークスまで待つことになったんだから。

そのパーソナルエンスンステークスは見事に圧勝。これでGⅠ級走10勝目である。強すぎ。

 


 

 

 

有終の美。後やっぱり牝馬じゃないでしょこれ

 


 

パーソナルエンスンステークスを終えた後、陣営は年内に引退することを発表。まぁこんだけの結果を残したら当然ともいうべきかゼニヤッタ陣営のように引退詐欺はしないよね?

最後の引退レースにはブリーダーズカップ・クラシックを選択。母が成し遂げられなかった連覇の偉業を叶えるべく、出走を決意した。

 

ま、その前にゼニヤッタステークスに出走。出走する牝馬を絶望に叩き落した後に意気揚々とブリーダーズカップ・クラシックへと乗り込んできた。

 

本番のレースはロードライトガーネットが圧倒的1番人気。アメリカ中のファンが彼女のラストランを見に来るべくデルマー競馬場へと押し寄せた。

レース前からまた新規に制作されたアニメーション映像が流されたり、報道局によっては偉大なる名牝のラストランと銘打たれたりと凄い盛り上がり。

 

対抗馬はこれで3戦目となるアロゲートに絶好調のガンランナー。名だたる牡馬たちが相手になる。

ロードライトガーネットのラストランは、いつものような好スタートから始まる。逃げに打って出るロードライトガーネットを追うアロゲート。早くも一騎打ちの様相を呈していた。

叩き合いが続くロードライトガーネットとアロゲートの競り合い。最後の直線に入っても続き、時にはアロゲートが前に出ることもあった。

しかし、ここで炸裂するのはロードライトガーネットの勝負根性。絶対に負けねぇぞとばかりに差し返し、残り50mでアタマ差抜け出しての勝利を収めた。

 

これにより、母が成し遂げられなかったブリーダーズカップクラシック連覇の偉業を達成。ティズナウ以来の連覇、牝馬による連覇は史上初。改めて凄いお牝馬だなコイツ……。

レースも華々しく引退。これほどの強さを誇った女傑の引退に、誰もが涙を流しながら笑顔で見送った。

 

総合戦績16戦16勝。生涯負けなしを誇り、牡馬相手にも全く引けを取らないその強さからアメリカ最強牝馬に名前を挙げる人も多い。

なお、忘れてはならない。コイツの気性がヤバいせいでレースに出れなかったり、厩務員が何人も犠牲になっていることを……。

 


 

 

 

競走馬としての評価

 


 

ある意味ではハレヒノカイザーに一番近い競走馬だった。

抜群のスタートからハナを握り、高速巡行からの逃げ切り勝ち。これがロードライトガーネットの勝ちパターン。牡馬が相手でもこのスタイルを崩すことはなく、一度も敗北することなく勝利を収めてきた。

 

やはりカイザー産駒ともいうべきか、スピードの平均値が高い。さらにはゼニヤッタの子の特徴である大柄な馬体も自在に操り、見事にケガ無く走り切ることができた。

スピードもあれば賢さもある。まさしくお手本の様だったそう……ここまで聞けば

 

現実の理由はロードライトガーネットが死ぬほど負けず嫌いなせいで逃げ以外の選択肢が封じられていただけである。えぇ……。

なんせ、自分の前を走っているだけで気に入らないのだ。だから自分が前に!とばかりにロードライトガーネットは先頭を走る。バテバテになってもお構いなしに走る。騎手は止めろって?止めたら殺されるから嫌です(※ガチでこんなコメントを残していた)。

ただ、これで勝ってきたのも事実。それはやはり、ロードライトガーネットの勝負根性が凄まじいからだ。

よほど負けるのが嫌なのだろう。バテバテになっても絶対に先頭を譲ろうとしない。土をつけられることを許さない。

 

その結果、彼女はアメリカのクラシック三冠を勝ち取り、ブリーダーズカップクラシック連覇の偉業を成し遂げた。

このメンタルが、ロードライトガーネットをロードライトガーネットたらしめている。そう言っても過言ではないだろう。

 


 

 

 

ワガママ女王の気性問題

 


 

ロードライトガーネットの話題で必ず挙げられるのが気性の問題である。ここまで読んでいただいたらそりゃそうだろ、という声が上がるだろう。

 

最初に断っておくが、別にヘイローやセントサイモンのような気性難ではない。人間のことは好きだし、憎んでいたりもしない。人間の方も彼女を大切に扱っていたからだ。

ただ、彼女は自分の邪魔をされることを極端に嫌がる質なのだ。それが暴走した結果、とでも言うべきか。

 

普通の馬ならば、不機嫌になるだけで終わる。ちょっと気性がアレなら、無言の抗議だったり物理的な手段を取る馬もいるだろう。

しかしロードライトガーネットは問答無用で殺しにかかる。自分の邪魔をした不届き者は絶対に許さんとばかりに追いかけてくるのだ。怖すぎる!

その結果、尊い厩務員が2桁近く病院送りにされた。中には肋骨を蹴られた結果ガチで命の危機に瀕した人もいたそう。

しかもロードライトガーネット、母譲りの体格をしているためとんでもなくでかい。ゼニヤッタに比肩するレベルででかいのだ。そりゃ蹴られたら命の危機になるわ。

 

その結果生まれた暗黙の了解。ロードライトガーネットの機嫌だけは絶対に損ねるなというルールが作られる。損ねたが最後、地獄の果てまで追いかけ回されて蹴り飛ばされる。そうなりたくなければ何もするな、ということだ。

また、この気性が災いしてかま~調教じゃ走らない。古馬になっても3歳牝馬に先着されることがままあった。これはやはり、レースではないと分かっていたのだろう。その賢さを今発揮しなくていいから……。

本気を出せば10馬身は千切り捨てるほどの強さを発揮する。なおその本気を発揮してくれることはまずない。本番で勝ってくれるから良いんだけどさ。

 

さらにはレースプランにすら影響を与える。トラヴァーズステークスとペガサスワールドカップの出走拒否が有名だが、実はそれ以外にも出走拒否をしたレースはたくさんある。

なんせいろんなレースに出走させようとしていたのだ。本来であれば20戦以上は走らせるつもりだったそう。これはやはりゼニヤッタ超えを狙ってのものか。

だが、ロードライトガーネットは出走拒否。絶対に動かないぞとばかりに拒否する姿勢を示した。

無理やり出走させようとしたらどうなるか?そうだね、病院送りだね。実際に病院送りにされた厩務員がいるので下手に手出しもできず……仕方がないので出走見送り、みたいなケースが多発していたそうな。

 

そんな普段の彼女はというと、とてもマイペース。ゆっくり、のんびりするのが好きなようで、この間は撫でられても動じないなどの穏やかさを見せている。

また、引退後は他のママ友牝馬たちとも仲が良い。嫌なこともせず、心配そうに駆け寄る場面も見受けられる。

本当に、邪魔さえされなければマイペースな優しい子なのである。ただし邪魔された瞬間鬼のように厳しくなるだけだ。

 


 

 

 

心配される繁殖牝馬。意外にも?

 


 

繁殖牝馬として心配されたのは「コイツ牡馬を蹴り殺したりしねぇだろうな?」である。あまりにも失礼が過ぎるが、実際起こりそうなので否定ができない……。

 

そのため、慎重に吟味されていた。ロードライトガーネットの調子は大丈夫か?フケの兆候は出ているか?不機嫌じゃないか?今つけても文句はないか?と、さながらVIP待遇のような扱いを受けていた。そうでもしなきゃ犠牲者が出ること間違いなしだから仕方ない。

その甲斐もあってか、2025年現在までに種付け中の事故はない模様。また、意外にもすんなり受けてくれるそうで、生産者は胸を撫で下ろしていた。

 

初年度はイントゥミスチーフと交配。無事に受胎して生まれる。牡馬であり、無事に未勝利戦を抜けて重賞も取った。次年度はなんでか知らんけどフランケルがつけられた。芝でも走らせようとしたんかな……?

この2番子は牝馬。こちらも未勝利戦は抜けた模様。名牝のにおいがプンプンするぜ。ゼニヤッタのラインも安泰である。

3年目はお休み。今後は日本の牡馬も種付けされるのではないか?と噂されており、日本で走る未来もある……のかもしれない。

 


 

 

 

ネタ馬筆頭候補と巻き込まれる2頭

 


 

ロードライトガーネットはイギリスのヴァンキッシュウォリアー、日本のソルサンクトゥムと合わせてカイザー産駒三大ネタ馬(通称:三馬カ)と呼ばれることがある。

ただし、他2頭がまだマシな部類の気性難であるのに対し、ロードライトガーネットだけは冗談にならないレベルの気性難である。三馬カという通称も、ほぼロードライトガーネットがいるからこそ作られたと言っても過言ではない。

ソルサンクトゥムは出遅れ癖が酷いだけでマシ、ヴァンキッシュウォリアーも古馬の頃には気性は軟化し、童貞臭い動きするだけでこちらもまだマシだ。

 

では、ロードライトガーネットはどうか?今になっても自分の邪魔をする者は絶対に許さないとばかりに追いかけ回す。何も成長していない……。

 

しかも、この三馬カはそろいもそろってバカみたいに強い。特にロードライトガーネットは生涯無敗ということに加えて、牡馬ですら一蹴するほどの強さをしているのだ。しかもアメリカでも2頭しかいない無敗の三冠である。

それらの強さが話題になると思うだろう?残念ながら気性の悪さの方が目立つんだ。

 

ヴァンキッシュウォリアーは牝馬が苦手だし、ソルサンクトゥムは出遅れ癖が酷い。ロードライトガーネットはマイペースなのんびり屋だがひとたび切れると烈火のごとく怒り狂う。

それもあってか、三馬カと呼ばれるようになった。

なんで優しいハレヒノカイザーからこんなネタ馬が生まれたのか……サンライトオーシャンが真面目で優等生な分、この3頭があまりにも悪目立ちしている。

 

 


 

 

 

関連エピソード

 


 

・彼女によって病院送りにされた厩務員は数知れず。現役時代だけで8名のスタッフが病院のお世話になった。

 

・体格も相まって牛の様だとよく言われている。こんなヤバい牛のような馬がいてたまるか。

 

・大好物は母と同じギネスビール。ギネス以外は口にしないらしい。

 

・意外にも牡馬が嫌いとかそういう話はない。

 

・ペガサスワールドカップのスポンサーから出走してくれとお願いされていたが、出走拒否の姿勢を示したことで実現はしなかった。その時にあったやり取りなのだが

「なんで出走させない!?」

「俺達だって死にたくねぇんだよ!」

「バカも休み休み言え!そんなことがあるか!」

という会話があったそう。一人の勇気ある記者が厩務員同伴の下説得に向かった。結果?全治5ヶ月の大怪我を負わされて帰ってきたよ。

 

・あくまで現役時の犠牲者が2桁ではない、というだけであり、これまでの犠牲者を総計したら2桁を超えるらしい。

 

・母親大好き。ゼニヤッタと仲睦まじい様子のオフショットが生産牧場から公開されている。

 

・ロードライトガーネットの話ではないが、ゼニヤッタはハレヒノカイザー大好きだったそうな。なんとも仲良さそうにしている姿が写真に収められている。

 

・主戦騎手曰く、「俺の役目はこの女王様の機嫌を損ねないように乗ることだけだ」とのこと。リーディングを何回も取ったことがある騎手なのに……。

 

・この強さからドーピングしてるんじゃないか?疑惑があったそうだが、その時の陣営のコメントがこちら。

「餌に変なもの混ざってたら俺達が殺されるんだぞ?注射なんかもっと怖くて打てんわ!」

……あまりの説得力にアンチは沈黙するしかなかった。ちなみに禁止薬物の陽性反応はこれっぽっちもない。

 

 


 

 

 

血統表

 


 

ハレヒノカイザー

トウカイテイオー

シンボリルドルフ

パーソロン
スイートルナ
トウカイナチュラル

ナイスダンサー
トウカイミドリ
ブランシュテル

ダイタクヘリオス

ビゼンニシキ
ネヴアーイチバン
ブランウラノス

タイテエム
プリテイキャスト
Zenyatta

Street Cry

Machiavellian

Mr. Prospector
Coup de Folie
Helen Stree

Troy
Waterway
Vertigineux

Kris S.

Roberto
Sharp Queen
For the Flag

Forli
In the Offing

 

 


 

 

 

その他

 


 

随時更新予定です


 




ソルサンクトゥムやヴァンキッシュウォリアーが霞む気性。なおカイザー産駒最強格。

無敗の三冠がガーネット含めた2頭というところには触れないでください。
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