シャンフロに転生しよう。あ、人間じゃなくなる?まぁいいや。 作:涼鳴良
りっちゃんだけ若そうなイメージあるの僕だけですか?
ふいー!一仕事終えたぜ!
「多分16年ぐらいだから...こっちで2時間もしたら帰ってくるんじゃない?」
「えぇ、もうそれはそういうものとして受け入れるけれど、新物質ってどういう事かしら?」
「え?言葉の通りだよ。『こんなもの作りたいなー!』って思いながら原子と素粒子こねこねしてたらできたの。」
「その言葉の通りだと素粒子を操作できる機械があることになるのだけれど...?」
「え?うん」
「 」
そんなに驚くこと?
「
「...それを貴女は何分ぐらいで作ったのかしら?」
「え?30分ちょい?」
「 」
そう!ここまで創世ちゃんとゆっくり話せているのは、創世ちゃんのコピーを創って毎秒毎時間作業させているからなのである!
あ、もちろん現実じゃないよ?VRという名の別次元にだよ。食事、睡眠、休憩もいらないから、無限に作業できるねやったぁ!
そんでこっちで研究成果もらって組み立てるだけ。なんて簡単な作業でしょう。
非人道的?えぇ〜?そう〜?
やめたほうがいい?黙れ。殺すぞ。(豹変)
あ、そうだ。
「ねね創世ちゃん、らくろーがあっち行ってる間、創世ちゃんの髪とか格好とか弄くっていい?」
「え?えぇ、まぁ好きにして頂戴。」
「ひゃっほう!」
「それじゃ私はもう少し広報部門の仕事してくるよ。」
「いってらっしゃ~い」
「あいつどうにもジジ臭いわね、本当に10代?」
「仕事人って言ったげてよぉ...」
・
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「かんせーい!ぱーふぇくと美少女創世ちゃん!」
まず髪は理容室にある頭洗うやつで洗って(なんでユートピアにあるんかね?)よく櫛でとかしながらドライヤー、流さないタイプのトリートメントでいい感じにしたらルーズサイドテール。ちょちょっと前髪も切りましたし全体的に短めにしました。
そしてH◯Мで買ったワイシャツ、ワイドシルエットVネックカーディガン、トリアセ混ベアロスカート。
もうこれかわいいでしょ。
「落ち着かないわ......動きづらいしジャージじゃだめなの?」
「だめに決まってるでしょ何いってんの」
なんでそんな自分に無頓着なの?あ、自分の世界をより良くすること以外どうでもいいからか。
「はい、それではこのまま社員の人たちに挨拶しに行きましょー!」
「え!?ちょ、ちょっと待ちなさい!待ちなさいってば!引っ張らないで!」
「あはは、抵抗できないよね?普段ろくに運動してないんだから」
市中引き回しだ。
《楽郎》
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こっちでの俺の名前はサン。盗み聞きしていて知ったことだが、太陽の意味ではなくとある地方の伝説の生き物である「サンダー」から取ったらしい。そっち???
にしても『サン』か。「陽」務と何処か共通点を感じるな。これも運命ってやつか?
それからこの世界にはどうやら「ポケモン」という存在が居るようだ。ん......?聞き覚えの有るような無いような......*1*2
まぁそれはどうでもいい、目が覚めたら謎の動物がいて赤ん坊の体ということもありビビって漏らしてしまったがまぁそれもいい。見たことねぇんだぞ?「ゴンベ!」とかないてるんだぞ?人喰いそうだったぞ??怖いだろ???
透華のせいでこんな事になったんだよあのバカゴミカスクズめ、安全確認してからにしろよ。
ナチュラルに人を実験台にするな。
戻れたら……いや戻れないだろこれ、よくあるなろう系みたいにステータスとかも無いんだから戻れないだろうな......
ふざけんなよ、なんで小4で死ななきゃいけねぇんだ。まだ趣味も見つかってねぇんだぞ?
はぁ.......ぜってぇ戻れたらあいつをひっぱたく。
もう決めた。
確定事項だ。
《ひっぱたかれることが確定したやつ》
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「いや〜社員さんの反応面白かったね!すごいギョッとしてたよ!」
「うるさいわね、普段こんな格好しないんだからそりゃそうでしょう!?」
「ウケるね」
「何一つとして面白くないわよ!」
面白いわよ。
クソワロタわよ。
「......それはそれとして、一時間は経ったけど今は彼はどのあたりかしら?」
「うーん...ストーリーにも入ってないんじゃない?たぶんストーリー入ったらこっち換算で30分ぐらいで終わるし」
「あ、自分でプレイしたことも有るのね?」
「そりゃもちろん。物足りなさを感じて隠し要素をモリモリ追加したよ。」
「16年が物足りない...?」
ははは、詮索はそこまでにしてもらおうか。
「あ、そうだ、暇だし社員みんなで食堂的なとこいかない?久しぶりに楽器触りたいんだよね。」
「それはいいけど...私は特にできないわよ?」
「
「ちなみに何が出来るの?」
「ピアノと弦楽器全般かな」
「天は二物を与えないのでは...?」
天からはなんか4つぐらいもらった気がする。
「後ぶっちゃけ試してみたいのって演奏の方よりホログラムとか色々併用した演出の方だしね。」
「...この子がリアルで変身バンクを作らないように祈っておきましょう...」
「え?なんで?」
いやまぁわかってるけど...
「あ、聞こえてたのね。うちに魔法少女オタクがいてね...私も少しは認めてあげるのだけれど、熱量はもう少し落とせないのかしらね...?」
「ごめんもう作ってる」
「だと思った」
「ちょっと上行って見せてくるー。」
「わかったわ。気を付けて。本当に。私はここであっちの私と世界を良くしていくわ。」
「ワオ、効率二倍だ」
《楽郎》9歳
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来年は俺もついに自分の相棒をもらう。
相棒はホゲータにすると決めている。
にしても、後一年で10歳か。
もうすぐあっちでいた年数を超えるな。
寂しさと郷愁は無いと言ったら嘘になる。しかし、今生きているのはこの世界だ。
もうすでに慣れ親しんだ土地と生き物たち。最初は怖かったが今じゃ生活の一部だ。
「もう俺は過去に閉じ籠もらない。『今』を生きていくんだ。」
「サン!ご飯よ!降りてきなさい!」
「ゴンベ!」
「あいあい、今行くよ―!あ、ゴンベ!俺の食うなよ!」
「ゴンベェ...」
「いや『残念』じゃねぇんだわ」
《後々覚悟を台無しにするやつ》
「ここを、こうして...」
「今度は何作ってるのかしら...?」
うーんと......ちょっと難しいかも
「貴女が...悩む!?何作ってるの!?」
「失礼な!ただのカルツァ=クライン現実子だよ!」
「名前から嫌な予感がするのだけれど」
「まず現実改変について学ぼうか」
「よし、今すぐ作るのをやめなさい。さもなくば貴女の持つSNSのアカウントをすべて削除します」
「オーケー、冗談じゃないか。再設営めんどくさいんだよ、ほんとにやめて」
「あ、でも現実改変については教えて頂戴」
「いいよ?では講義をはじめます。」
「よろしくお願いします」
「まず現実改変にとって最も重要となる数値は『ヒューム値』といいます。名前だけ覚えたね?」
「えぇ、流石に覚えられるわ。舐めないで頂戴」
「軽い冗談じゃないか......はい、まずこの『ヒューム値』っていうのは何処にでも何にでもあってみんな等しく持っているんだ。」
「床も机もってことね」
「うん、そう。そしてこのヒュームが表すのは『現実性』なんだ。」
「...ほう、つまり?」
「低ければ低いほど曖昧になって崩れていく。高ければ高いほど周囲からの影響を受けず、いろいろなことが出来るようになる。そんでもって周囲と自身の差があると、現実改変が起こせる。」
「...崩れる?要するに腕が取れたりってこと?」
「そうだね。例えば自分のヒューム値が3、周囲が50だとしようか。これは極端な例だけどね。」
「ええ、その場合「崩れる」とどうなるのかしら?」
「「そこにある」けど「そこにはない」状態になる。」
「...つまり?」
「自分の認識としてはしっかりと腕がいつもどおりの場所にある。でも実際はもはや形をなしていなくて、床と同化しているんだ。踏まれても痛覚は有る、感覚もある。でも「たしかに腕はあって」、でも「腕はそこにはない」。」
「...まさか」
「うん、頭の良い創世ちゃんならわかるよね。体がばらばらになっても感覚は有るし、自分は自分なの。薄れたとしても。」
「...ゾッとしない話ね。」
「そうだね。この理論も一人の博士の犠牲の上で出来上がったものなんだよ。」
「人死が出てるのね...」
「これはもうしょうがないと思ってくれていい。次に、この差による現実改変について掘り下げよう。」
「まって、考える......崩れる...薄れる...
「えまってそこでわかるのは予想してなかった」
「ならその逆...!「自分の思うままに世界に影響を与える」でどうかしら!?」
「うん、そりゃそうでしょ」
「あれ!?私結構すごいと思っていたのだけれど!?」
「いやさ、よく考えて。「現実」「改変」じゃん、まさかそっちから読み解くとは思うまいて」
「あぁあぁぁぁああぁ.......」
《時は飛んでエリアゼロ最深部、ゼロラボ・タイムマシン》
これまで、いろんなことがあった。
やたらとでかいメタリックなイカした犬みたいなやつ拾ったり。
「ギャッス!」
ホゲータが草むらでポケモン捕まえてたら急に進化したり。
「アチゲー!アチー!」
ネモとひりついたポケモンバトルをしたり。
「実りのある勝負をしよう!」
ペパーと一緒にデケェやつをしばいてサンドイッチ食べたり。
「うおー! やったぜ! ありがとよサン!」
「カシオペア」って名乗ってたボタンの作戦を終えて、ぶつかり合ったり。
「星々のようにテラスタル!なりたい自分に変身しろ!」
時には負けて。
「...クソっ!大丈夫か!?」
ときには勝って。
「...よっっっしゃあぁぁぁ!!!やったな!!!」
今まで過ごしてきた、すべての思い出を込めて。
「「「「いっけぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」
タイムマシンは閉じた。
もしかしたらあっちに帰れたかもしれないけど...
もう迷いも寂しさもない。
「なぁサン」
「...」
なぜならもうこっちに最高の友たちが居るのだから。
「おい!サンってば!聞けよ!」
「!?...ペパーか、すまん聞いてなかった。なんだ?」
「
「え!?お前なんか気づいてたのか!?」
「あぁ、まぁ割とわかりやすかったな。お前はずっと何かに悩んでた。そして俺じゃ何もできねぇってこともわかってた。」
まぁ俺も最初は隠してたしな、とペパーが言う。
「ペパー...」
「でもよ、今のお前の顔はすっげぇ晴れやかだ。」
「!」
「もう悩みはどっか行ったか?そしたら速く行こうぜ。あいつらにおいてかれちまう。」
ほんとボタンのやつははなんであんなに懐かれてんだ...?とペパーが零す。
「...あぁ!そうだな!ありがとう!やっぱり最高だよお前!」
「何だよ急に気持ち悪い」
「たしかに急かもだけどお前も急に刺してくるな!?」
今はただ。
この素晴らしき世界と友人たちに感謝を。
※なお