TMR(of ephraim) プロトタイプ   作:バクネツ02

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♯A01

 TMR(of ephraim) ♯A01  【Tiao’s Magical Remenberance】 

 

初めまして…私の名前はティアモ…このネタのヒロインです、多分!

♯01でのキャラ紹介では堂々ヒロイン的存在と書かれていたのにもかかわらず、

第一クールの扱いはちょい出やオチ担当という不遇な扱いを受けました。

世界の悪意…いえ製作者の意図的な嫌がらせを感じます。

煮えを切らした私は遂に決起、革命の狼煙を揚げることにしました。

その先駆けと致しまして私の心情を語らしてもらいます。

 

 

                  ★

 

改めまして私の名前はティアモ、現在二十歳でクロム様より年下の女性です!

現在私は、イーリス署の天馬部隊に所属し地域の治安を

守ることに全力を尽くしています。

しかし、カオスでクレージーな紋章町では様々な事件、犯罪が後を絶ちません。

それでも我がイーリス署はフェリア亭のギルドと結託し、

事件の早期解決に臨んでいます。

私は署の勤務とは別に署長の許可を得てギルドの傭兵として

参加することもありますが異例のことだと言われています。

そんな私に対し、

周囲から天才や才媛とかちやほやされますが自分ではそう思ったことなどありません。

それにこの街には規格外な方々が多く…

はたまた神様や竜族まで住んでいるのですから大したことないです。

 

 

                  ★

 

 

私の過去について少し話しましょうか…

私の両親は誰だかわかりません。

生まれて物心がついたときには既に天涯孤独でした。

幼少期はイーリス地区の教会に併設された孤児院で育ちます。

その頃から私は才能豊かで将来有望だという評価をもらっていたらしいです。

何度も言いますが、自分ではそうは思っていません…

ただ興味があることに集中していただけですから…

また歳が10になる時にはスミアと面識があり、気づいた時には友達でした。

今もその関係は続いています。

 

ある日のこと彼女がマンガを貸してくれました。

しかし孤児院の生活故娯楽は控えられていたこともあり興味が湧きませんでした。

それに私は読むなら本や新聞など教養を深める物と思っていましたし…

最初は断ったのですが笑顔で是非と返してきたので

友達の好意を無下にできず渋々読みました。

 

その話の内容ですが…

“寝坊して食パンかじりながら走っていると誰かにぶつかってしまう。

 その相手が運命の赤い糸で結ばれている…”

 

というベタな展開だったと思います。

ですが当時の私は感服してしまいました。

これをきっかけに私は、少女マンガにのめり込み、少女マンガに読みふけ、

それだけでは物足りず自分でマンガを描くようになりました。

そして中等部上がる(ルネス女学院中等部に編入)頃には

コミケでコピー本を作って売るくらいになました。

さすがに最初の一年ぐらいは閑古鳥がなっていましたが…

場数を踏むに連れ、手に取ってくれる人、読んでくれる人が増えてきました。

いつしか漆黒の騎士さんが本を買いに来てから、

私の同人活動生活が急激に変化しました。

 

毎回完売は当たり前、その波はHIGH PRESSUREで急上昇…の鰻上り。

さらに毎月2冊以上は新刊出し、利益も$$$程ではなかったでしょうか。

私はその利益の大半をお世話になった孤児院に寄付、

これが私の出来る恩返しでした。

少しでもみんなが幸せに暮らせたら…

という願望から本格的に同人活動に専念するため、

学生の身でありながらセキュリティー万全な部屋を借り、

そこを作業場としながら学校に通い始めました。

 

高等部に在籍していた時、私の描いた同人誌がメディア化されました。

“魔女っ子ミカリン”というタイトルです。

グッズ化もされたくさんの収入を得ましたが、

“恋愛ってなんだろ…私の運命の人って誰だろう…”

と私がマンガにのめり込んだ原点を見つめ直しているうちに虚無感を覚えました。

生活水準の向上…しかしまだ満たされないモノがある…これは贅沢なのか?

そんな中、旬のジャンルをチェックしたとき…

あるアニメが衝撃的な内容だったので今でもはっきり覚えています。

 

 

 ★ソレ☆スタ★ソレ☆スタ★ソレ☆スタ★ソレ☆スタ★ソレ☆スタ★ソレ☆スタ★

 

偶然にもある主役人物が登場した場所に第三者として居合わせ一目惚れ…

 

“興味以上の対象だよ…”

 

次に網を張ってその人と再会を果たしたとき…

勝手に運命の相手と決めつけ躊躇なく告白します。

 

“初めましてだな…の名前はグラハム・エーカー…君という存在に心奪われた男だ!”

 

“乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命と感じられずにいた…”

 

しかし、見事に玉砕され嫌われてしまう結果に。

諦めずに何度もアタックするもことごとく失敗してしまいます。

 

“私の顔に何度泥を塗れば気が済むのだ”

“私は我慢弱く落ち着きがない”

“多少強引でなくては口説けません”

“私のしつこさは部隊でも折り紙付きだ!”

 

そしてクライマックスではヤンデレになって意中の相手をストーキング、

最新鋭のモノを頼らずあくまで自分の信じるモノを貫きます。

 

“会いたかった…会いたかったぞ…! ”

 

“やはり君と私は運命の赤い糸で結ばれていた…”

 

最期には自分の想いを大告白。

 

“君の圧倒的な性能に私は心奪われた…この気持ちまさしく愛だ!”

 

 

 ★まさしく愛だ★まさしく愛だ★まさしく愛だ★まさしく愛だ★まさしく愛だ★

 

 

『この気持ち…まさしく愛だ!』…

これが相手も好きになるということと私の脳裏に焼きつきました。

それまで悩んでいたことが全部吹き飛びました。

運命の相手の人と結ばれるためなら、何度泥を塗られようが血をすすろうが、

地の果てまで追いかけるほど一途になることだと。

 

…私もしてみたい、運命の相手…そう白馬の王子様との恋愛を…

ですが恋をしたいといっても容易ではありませんでした。

なぜなら私の同人活動で得た利益は孤児院のみんなの生活にも繋がるからです。

恋に憧れる気持ちを抑えながらもひたすらマンガを描き続けました。

マンガと学校だけになっている私生活では恋をするのも疎か、

ほとんど孤児院に帰ることもままならない状況でした。

恋とマンガとの葛藤、普段の熾烈なスケジュールがたたり心身ともに疲弊した私は、

“蝶サイコー”と発狂、吐血するぐらいでした…

これくらいのHIGH PRESSUREに体が耐えられないとは情けないです。

病院での診察結果、ストレスによる胃潰瘍と診断され、

これにてしばらく同人活動の休止を余儀なくされました。

育ち盛りということもあり仕方ありません。

この結果を粛々と受け止め、

この間を利用し孤児院に戻りリベラさんの手伝いをすることにしました。

病人なのに動いてもいいのか…と?

私は我慢弱く落ち着きのなく常に何かしていないとならない性なんです。

 

 

                 ★

 

孤児院での手伝い中、

偶然ボランティアで子ども達と一緒に遊んでいた男の子がいました。

青碧の髪で私と二、三歳離れていておそらく中、高校生ぐらいだったと思います。

リベラさんに尋ねると、彼がここに来るようになったきっかけは

公園で一緒に遊んでいたからだそうです。

特に女の子達には人気で大きくなったらお嫁さんにしてなど

迫られていたことを良く覚えています。

確かに少女マンガに出て来るような顔立ちをしていて、

私もカッコいいと思ったほどでしたし。

イケメンで面倒見が良い子…天性の女たらし?というのが第一印象でした。

 

彼の話はさておき、お嫁さんにしてというフレーズが心に響き渡りましたが、

 

“結婚とは恋愛が成就の先にある境地、愛の無い結婚というのは虚しすぎだ。

 恋をせずに結婚なぞするのではないぞ”

 

と、即売会での知り合いであるハーディンさんが

自分の人生の戒めを兼ねて忠告されていたことを思い出し、私もいつか運命の相手

の人と結婚したいなと駆り立つ気持ちを抑えたことも覚えています。

 

後日、病気の経過も良好とされ同人活動を再開の許可が下りました。

私は恋したい、運命の人と出会いたい、

あと結婚したいという気持ちがありながらも

子ども達が笑顔で暮らせるためには私はマンガを描き続けなければなりませんでした。

再び迫り来る葛藤を『そんな道理私の無理でこじ開ける』

という勢いで真っ白な悪魔にぶつけて昇華させて行き、

締め切り間際では『今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ』

と数々の修羅場をくぐっていきました。

 

高二の途中、学生の身でありながら様々な出版会社からオファーをもらうことに。

高校卒業同時にプロ転向しないか…君のマンガなら紋章町一を狙えそうだと。

私の技量を買って頂き、声をかけてもらい本当に嬉しかったです。

ですが私の奥底には同年代の女の子がしているような

甘酸っぱい恋がしたい気持ちがあったり、

働くのであればもっと恋愛ができる職業に就きたいのと、

切れるカードを一枚でも多く持っておきたかったという理由で、

プロ転向の返事の答えを濁しておきました。

 

季節は眩しい日差しが差し込む夏、時期にしてぱッ葉の日の翌週の出来事。

燃え盛る炎天下の中で汗と血潮と魂が飛び交う年に三回あるうちの一つ…

夏コミ、私達同人作家の希望の祭典…に参加して完全燃焼。

 

その後、私は今後の相談を兼ねて孤児院に顔を出しまし、

リベラさんに悩みを打ち明かすことにしました。

私がマンガを描いく必要があるのかと…助言を貰おうとしました。リベラさんは 

「ここであなたが寄付してくれる事は助かります。

 ですがあなたも気持を尊重する必要がありますよ。

 孤児院のことなら大丈夫です。

 あなたはもっと自分に正直になってもいいと思いますよ

 私はあなたにも幸せになって欲しいのです」

と私のために生きなさいという教えを頂きました。

 

リベラさんと人生相談している間、

他の子供達の面倒はあの時の少年がみてくれていました。

今度は知り合いのマムクートの女の子も連れてきて、一緒に遊んでいたようです。

しかもみんな幼女だったことに驚きました、いわゆるロリコンってやつでしょうか…

気づいたことですが、彼と遊んでいるとき、

孤児院の子供達は私でも見た事のない笑顔をしていました。

孤児院で育った子供はどうしても心を塞いでしまう傾向があります。

幼い頃に愛を得られなかったせいだと言われますが…

なら彼は子供達に愛を与えているとでもいうのだろうか?だとしたら…

『君と出会ったこと私は恐怖するよ、その底知れぬ力に!』

と彼の存在に身震いしました。

またリベラさんが言うには、

面倒見のいいことが仇となりこの前通報されたとのことです。

世間一般からすれば彼はロリコンに分類され、

非難の声を浴びせられ社会不適合者の烙印を押されます。

彼がやましさやわだかまりさもなく

真っ直ぐな瞳いることぐらい私にもわかります…なのに…

私はマンガを描く道を選んだことにより、

本来なら私があのように子供たちの面倒をみるべきだと羨ましくも、

彼にロリコンの冤罪を着せているという罪の意識を感じました。

申し訳ないと思った私は、謝罪の念を込め彼と話しました。すると彼は、

 

「何故謝る?俺がやっていることだ、気にするな」

 

子供たちのためにマンガを描いていると言うと、

 

「俺にできないことが君にはできる。求めているモノが同じなら、

 それでいいんじゃないのか」

 

私が迷ってなかなか踏み出せずにいることに躊躇と伝えば、

 

「無理に変える必要ないだろ、

 俺は勉強が嫌いだがそれを好きになれと言っているのと同じことだ。

 自分のできる道があるならそれは間違っていないだろう」

 

と返事し、私は年下にもかかわらず

『敬服する。君の魂の気高さに!』と洗礼を受けました。

 

リベラさんとの相談、ある少年との出会いから

自分の生き方を振り返ることにしました。

悶々と考える中、マンガを描き続けること、恋をすることに疑問を持ち始めました。

私がマンガを描いているのはみんなが生きるため…

みんなの幸せが私の幸せ、それでいいのではないか…

だが私は恋に焦がれてしまう、年頃だから抑制できないのか?

ましてや親の愛情を満足に受けてこられなかったことによる

愛への渇望、深層心理が引き起こす性?

眠れない夜が続きます、本当は原稿に追われているのが正しいでしょうが…

助けて!運命の人!私に恋の魔弾を撃ちつけて!

そうしたら私は救われる…この葛藤の苦しみから…

何日も考えましたが、結局答えは出ず、先送りすることにしました。

 

 

                 ★

 

 

マンガを描く続けることで結論を先延ばしてはや年末、

雪の降る季節が近づいてきました。

同人作家にとってはクリスマスのような催し事とは無縁であり、

その時も私は冬コミ用の原稿の執筆に専念していました。

新刊用の原稿も仕上がり、印刷所への依頼も無事終えました。

冬コミまでの空いた時間はコピー本を…

製本に手間はかかりますが、それなり利益があがるので作ります。

 

12月24日、恋人達が愛を育む中、私は一人寂しくコンビニに向かっていました。

それは自宅のコピー機が日頃の扱いが悪く御臨終だったので、

外出の選択を余儀なくされたからです。

でもなぜ祝いの日にか?同業者は同じことを考えていて、

手遅れにならないよう一秒でも早く仕上げたかったからです。

私はローソンさんの経営するコンビニに入り

一人黙々とコピー本の印刷をしていました。

印刷すること数時間…終わった頃にはもう深夜、

いつのまにか日付も変わりクリスマスを迎えていました。

雪もちらついていてまさにホワイトクリスマスの中、

私は大量の印刷物を両手に抱えふらふら歩いて帰ることに。

我ながらちょっと欲張ってしまったと思います。

私も年頃の女の子ですから夜一人で出歩くのは危険です。

案の条ガラの悪い人達に絡まれ、逃げ道を塞がれ私は息を呑みました…

 

しかし幸運もある人が助けに来てくれたのです!

その人は雪が降っているのにノースリーブの服をきた

左腕にタトゥー(後で聖痕と知りました) が入った好青年で、

手練れな剣の腕で、悪漢たちを追い払ってくれました。

ただ茫然と見て届け、

二人になって落ち着きを取り戻した私はあることに気づきました。

 

ホワイトクリスマスの夜、

悪漢から救ってくれた人、

しかもイケメン、

これ即ち運命だと。

 

とにかくお礼を言おうしたのですが、

緊張してしまって有り得ない事を言ってしまいました。

 

「ガン…ダム」

 

何言っているんだと、思わず自分にツッコミを入れました。

この恋は終わったなと絶望したのですが、その人は意外な反応をみせました。

 

“ガン…○ム?いや俺はクロムだが”

 

クロ…ム?どこかしら似ていますね…

末字の『ム』しか合っていませんがセンチメンタリズムな運命だと確信しました。

 

“混乱しているのも無理はない、もう少し落ち着いてから話せばいい…”

 

その心遣いに私はさらに彼の虜になり、

しばらくして再度彼に感謝の言葉を掛けようとしました。ですが…

 

「初めまして、ガン…ダム…。

 私の名前はティアモ…貴方という存在に心奪われた乙女です!」

 

しばらく沈黙の時間ができました。おそらく痛い子ちゃんと思われたのでしょう。

それでもクロム様は何事もなく私を家まで送ると申し出てくれました。

道中、重たい荷物(印刷した原稿)を分け持ちながら、

クロム様自身の話もとい情報を聞き出すことができました。

もともと辺境の地に配属されている警察の方なんですが、

犯罪件数が多くなる年末年始は市街地にあるイーリス署に応援として派遣されました。

実家もこちらなのでついでに里帰り兼ねて良かったとのことです。

 

家までほんと僅かな時間でしたがなんだか恋人同士みたいな気がしました。

でも運命は残酷です、家に着くと同時にシンデレラタイムが終りを迎えようとします。

もう少し…もう少し…一緒にいたい、この恋の魔法を解きたくない。

そんな思いの中、すこし上がっていきませんかと声をかけようとしました。

またしても有り得ないことを発してしまいました。

 

「あなたの圧倒的な性能(格好良さ)に私は心奪われました、

 

 この気持ちまさしく愛です!!」

 

再び沈黙の時間が生まれ、

クロム様は勤務の途中だからと言って署に戻ると別れを告げました。

もう完全に立てなおすことは不可能だな…

あの人が家から出て、扉が閉まると同時に恋の魔法が解け、私は落胆した。

時間にして小一時間で私は初恋と失恋の二つを体験しました。

 

これが、これが失恋なんだ…

当前ですね、こんなアニオタで地味な子で初対面でいきなり告白する痛い子なんて…

クロム様と釣合わないです…そうでなくても引くでしょうね…

分かりきっていたことなのに…

 

その後、誰もいない部屋に戻り、

私は一人泣きながらコピー本を製本していたのを今でもはっきり覚えています…

失意の中、意地でも完成させました。

そして、高二の冬コミを最後に同人活動に終止符を討ちました。

 

 

                 ★

 

 

長々話をしましたが私は高校生まではただのシビリアンだったのです。

髪も当時は、長いとマンガを描く時に邪魔になると理由で

二つのお下げをしていました。

例えるならレベッカさんのようだと言いましょうか…彼女には失礼ですが、

こんな地味な髪型の女の子クロム様は振り向いてくれませんよね、

あの方のようなイケメンにはもっと大人の色気を漂わせる

妖艶な女性でないとダメなんだと。

私は普通(地味)少女にさよならするため…

恋をするために変わると決心しました。

変わらなければ私はクロム様とは向き合えないから…

なぜクロム様に執着してしまうのは、彼との出会いが私を葛藤、迷い…

すなわちマンガを描き続ける苦痛を解放させてくれたことが

より一層惹かれた原因かもしません。

 

年末を迎える前に私はお下げを解き、

髪にストレートパーマをあて現在の髪型にしました。

プロ転向の話も蹴りました。

スカウトしてくださったかた本当に申し訳ありません。

 

子供たちの生活はいいのかと思われますが、

失恋という出来事が、今まで私を抑制していた自我を壊す引き金となったのでしょう。

そして抑制の圧力が解き放たれた後に残る物…

抑えることのできないほどふくれあがった欲望が人道的な考えを圧倒したから…

おそらく遅れて罹った厨二病にあてはまると思います。

今になって思えば無茶苦茶恥ずかしいです…

 

次回に続きます。

 

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