TMR(of ephraim) プロトタイプ   作:バクネツ02

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♯A04

 TMR(of ephraim)  ♯A04【Tiamo Mentions Relation of coterie book】 

 

私ティアモは、一度は同人活動に終止符を打ちましたが、

無意識に漫画を描いてしまいました。

せっかく作ったので即売会で売ることに。

原稿を仕上げた次の日の夕方、

とある事情でエイリークにコミケの売り子を頼みました。

 

ですがここで問題点…サークルの申し込みをしていなかったことを思い出す。

コミケに参加できなければ、売り子も意味ありません。

そこでどうにかならないかと同人誌即売会を開催している

『エムパ(エムブレムパーティー)運営事務所』

という場所ににエイリークを連れて直接交渉に向かうのでした。

 

 

                  ★

 

 

私はエイリークと一緒にエムパ運営事務所のオフィスに向かいました。

その道中、売り子してもらう上で宴~UTAGE~(同人誌即売会)

とは何かと彼女に説くことに…

まず最初に知っている限りの同人誌の歴史を話しました。

えっ、何で歴史かと?私は仮にも同人の神の称号…

その歴史に精通し、他者に語ることができなければならない義務持つ、

という資格を得ているからです。

読んで頂いているみなさん、多少長くなりますがお付き合いお願いします…

 

 

                  ★          

 

 

 ~紋章町における同人誌の歴史~ 

エレブ大学歴史学教授 カナス氏の論文から抜粋

 

遥か昔、紋章町には神と竜族達と+αが住んでいた。

約4000年前、竜族アカネイア地区で竜族が高度な文明を作り上げる。

その頃には既に古代語を文字化、文字を記録する“紙”を

製造するまで至っていたとされている。

月日は流れ、竜族達は自ら培ってきた研究や芸術を拡大させようとする。

その生産性を飛躍的に発達させる“印刷”の技術が生みだされた。

創造主はチェイニー。

 

以後印刷という画期的な文明を生み出したことで、

これまで限られた者(竜)だけの創作活動が一般にも普及され、

竜族達の創作活動は一層盛んとなる。

一般にも馴染み深くなるが、ただその方向性は限られた者の創作いわば

専門のように崇高で極みを追及するものとは違い、

娯楽の趣向に焦点を当てるという概念が強くなる。

後にその総称を同人誌と呼ぶようになる。

 

神らは竜族達が創作した同人誌を閲覧し、大いに感動させる。

そして同人誌は神らの創作意欲の起爆剤となる。

アスタティーユとドーマとミラの兄妹神は、ベオクとラグズの祖先にあたるマナンズ、

現在魔物と呼ばれる生命体と魔王(笑)の祖先を創造する。

この時、紋章町の生態系の原点が完成する。

今の人間や魔物というのは竜族のいわゆるファンタジーに

分類される同人誌に登場した生き物を神らが実際に創造したのが発端である。

 

月日が流れ、今から約2000年前。竜族が誇っていた文明が突如崩壊する。

原因は神らの感性の違い、要は個々のカプリングやキャラ愛の相違である。

愛が重すぎれば、互いの理解を拒む。行き過ぎた愛が争いを誘発するように。

アスタルテは♂×♀、ユンヌは♂×♂あるいは♀×♀、男の娘を推奨していた。

カプ争論を発端にアスタティーユの中で異変、

不和が生アスタルテとユンヌは袂を絶つ。

ドーマは触手プレイ、超兄貴系、

妹系ミラは拘束プレイ(血統縛り意味合いKINSIN)を好んでいたとされている。

だが兄妹神も二次と三次は別物らしく、

奇しくも同時期にドーマとミラも兄妹喧嘩が勃発する。

 

神らの争いの末、

堪忍袋の緒が切れたミラはドーマが好きなジャンルの本をライナロックで焼き払う。

ドーマは激怒するのは明白であり、メガクエイクで大地を裂き、

生じた深い淵にミラのコレクションを埋没させる。

アスタルテはユンヌとの性と腐のカプ争論、いやそれ以前の問題で乱心する。

竜族の天敵である雷を絶え間なく降らしたため、

超低気圧が生じて豪雨や嵐を引き起こすとこになる。

しかし憤怒は鎮まらず、ユンヌの秘蔵の同人誌を石に変える。

アスタルテの所業に怒り狂ったユンヌは大洪水を引き起こし、

神であるアスタルテが神棚に飾っている同人誌を含め、

竜族の築いた文明の大半を水没させる。

神の同士の争いにより地震、雷、嵐、火災、洪水といった天変地異が、

竜族達は自らの叡智を結集した創作物、及び文明を滅亡させる。

 

余談だが奇跡的に残った同人誌は全部神様が確保したとされたが、

近年、イード砂漠の地下深くから当時ロプトウスが

集めていたと思われる同人誌が見つかる。

このことにより、数百年後の暗黒竜と呼ばれ邪険に扱われるようになった

ロプトウスは本来慈愛に満ちた竜だったことが推測される。

だが、ロプトウスが暗黒竜に豹変してしまったのか?

考えられることは神同士の争いに巻き込まれ、

大切な同人誌を失ってしまった悲しみや、

争いをする神らの傲慢さによる憎悪によるものだろう。

 

天変地異によって竜族は身体影響と、

文明を失った絶望感による精神衛生面の欠落により滅びの一途を辿る。

具体的な現象は出生率の低下、理性を失って獣化による退化である。

退化の兆候に対し竜族達は自らの獣性を竜石に封じ、

人 (マナンズ) 化することで獣化を回避する。

こうしてマナンズ化した竜族がマムクートとされている。

だがマムクートになったのは極わずかであり、

マムクートにならなかった竜族は新天地を求めて異世界に旅立つ。

始祖竜族は自ら封印する所業に出て、地下の奥深くに姿を隠すことになる。

よって、神竜王ナーガと一部を除く竜族(理性を持っている者)は

紋章町から姿を消すことになる。

 

また、マナンズも天変地異の煽りを受け、竜族同様に獣化するものが出現する。

これに対し、神らは疑似竜石である獣石を創造、マナンズに配る。

マナンズの内、獣石に獣性を封じ込めるのに成功し、

人化にしたのがベオク、獣性を完全に封じ込めず、

獣化(ある程度制御可)の能力を得た者がラグズの祖先である。

 

マナンズの中で誤って竜石に接触した者が竜鱗族の始まりだとされている。

神らが引き起こした天変地異を経て、

マムクート、ベオク、ラグズという人、亜人が分類されたことになる。

魔物は天変地異の影響で様々な地形に対応できるように進化するようになった。

 

 

 

約1500年前、魔物の中に竜族同様の知能を持つ生命体が出現する。

その生命体は自らを魔王フォデスと称し、

利害の一致から暗黒竜ロプトウスと手を組む。

フォデスは12体のルカヴィ(召喚獣)と創造する。

ルカヴィとは器となり得る因子をユニティ化、

転昇することで高次な戦闘形態及び力を持つようになった生命体であり、

12星座にあやかった異形者。

ロプトはマナンズを独自にユニティ化させた十二魔将を創造する。

フォデスとロプトは表面に横道十二宮の紋章が刻まれたクリスタル、

ゾディアックストーンを創る。

 

(12星座の聖石の元ネタはFFTおよびFFXIIです。

 聖魔の光石と星のオーブを組み合わした発想をするとこうなった…orz)

 

ゾディアックストーンは後に出来るロプト教団には聖石崇められるが、

その力から俗には魔石という蔑称で呼ばれている。

まあそもそもこの存在を知っていること自体が稀であるが。

この聖石(魔石)にルカヴィの魂つまりエーギルを封印させ、

器となる肉体と “契約”させるとことで転生する。

 

仮に倒されたとして、

死亡したのは融合している肉体でありルカヴィが消滅したわけではい。

死亡した肉体もルカヴィにエーギルを喰われているため、

オームやバルキリーで生き返らせることが出来ない。

故に聖石を破壊しない限りルカヴィは半永久的に存在する。

 

 

ここで、聖石の種類とルカヴィ、そのサーヴァントになった生命体を紹介しよう。

 

(サーヴァントはFEに関係する類似を強引に代用、

 ルカヴィはFFXIIの召喚獣から)

 

アリエス    … まじん           →魔人ベリアス

リーブラ    … 鹵獲したアスタルテの精霊  →審判の霊樹エクスデス

タウロス    … サイクロプス        →輪廻王カオス

スコーピオ   … マミー           →不浄王キュクレイン

ジェミニ    … 黒鷺、白鷺の祖先      →死の天使ザルエラ

サジタリウス  … タルヴォス         →密告者シュミハザ

キャンサー   … バール           →断罪の暴君ゼムロス

カプリコーン  … ファルコン         →憤怒の霊帝アドラメク

レオ      … 獣牙族の祖先        →統制者ハシュマリム

アクエリアス  … ロプトを信仰するガレ    →暗黒の雲ファムリート

パイシーズ   … まじょ           →背徳の皇帝マティウス

ヴァルゴ    … エンジェル         →聖天使アルテマ

 

※別に載せなくてもいい投稿者の意図※

其の一、サーヴァントについて

まじん   …名前繋がりや強靭な肉体が類似している点。

精霊    …暁の女神の最期、人間に審判を下すことから。

サイクロプス…タウロス→ミノタウロスが想像でき、巨体や斧を持っていることから。

マミー   …不浄関連からという安直な発想ですみません。

       黒鷺、白鷺の祖先…黒い天使といったらエルランが浮かんだので、

       後対になる存在として白鷺を。

タルヴォス …人馬で繋がりで。

バール   …これが一番困った。蟹→足が無数ある→聖魔の戦闘シーンで

       カサカサ歩く所が類似しているから。

ファルコン …厳密には山羊であるが、草食べて白くて角があるので代用した。

獣牙族   …説明不要。

ガレ    …これも苦肉の策で抜擢した。特に深い理由はない。

まじょ   …魚座はリボンで結び合って魚になった母子女神であり、姉妹揃って

       まじょとなったマーラとヘステというのが連想できたことから。

エンジェル …本当はグラハムエーカーにしたかった(笑)。

       無理があるので外伝のアレから。

其の二、 聖石と十二魔将の関係

アインス…カプリコーン フュンフ…サジタリウス ノイン…キャンサー

ツヴァイ…リーブラ   ゼクス…アクエリアス  ツェーン…スコーピオ   

ドライ …アリエス   ズィーベン…タウロス  エルフ…ジェミニ   

フィーア…ヴァルゴ   アハト…パイシーズ   ツヴェルフ…レオ    

 

 

フォデスとロプトウスは十二魔将にそれぞれ聖石を与え、

ルカヴィと契約させることで強力無比の尖兵とさせる。

また封印された始祖竜を探し出し生贄にすることで

13番目の聖石サーペンタリウスのルカヴィ、ギムレーを創造し、

約1400年前、神らへの見せしめにベオクやラグズを問わず大虐殺を行う。

アスタルテ、ユンヌ、ドーマ、ミラの四神は休戦し、

人を守ろうと結託するのであった。

理由は竜族が消えた後、

同人誌を再興させるために高い知能を持つベオクに期待しているからであり、

よって絶滅されては困るというものだ。なんとも好き勝手な理由である。

 

その対策として、

ミラとドーマはFナイトのユニティが持つ魔物特攻の加護を受けた双生器を創造する。

例を上げれば、炎槍ジークムントと雷剣ジークリンデ。

これらはミラが好きだった同人誌、二ーベルンゲンの歌(KINSIN)からとったもので、

残りの双生器の名称も竜族達が創った同人誌の内容からとったものされる。

だだエクスカリバーだけは竜族であるガトー創ったモノと

被ってしまっているのは禁則事項である。

また後に英雄グラドと称される人物を、

双生器黒斧ガルムを扱える無二の存在にするために勇者のユニティに転昇させた。

同様に黄金騎将、白銀騎将、剣聖、賢者、司祭、聖女、呪術師、神射手、神天馬騎士

に転昇させる。

つまり、双生器を扱う者はユニティになれる因子を持っていることになる。

 

アスタルテとユンヌは魔石を封じ込める光石と双生器である

神剣ラグネルとエタルドを創り出す。

光石とは、元々はユンヌを封じ込めるためにアスタルテが創っていた

青銅のメダリオンに使った技術を、

封じ込める対象が魔物、ルカヴィに適応させたものである。

ベオクの女剣士オルティナ、獣牙族の戦士ソーン、竜鱗族のデキンハンザーの“三雄”、

そして黒鷺族のエルランに女神の加護を与える。

 

またこの時、紋章町のどこかに潜伏していたとされるナーガは、

身体能力が劣ることから一方的に嬲り殺されるベオクを憐れむ。

激戦区で抗戦していたユグドラル地方のダーナの砦に集まった

12人の戦士に血を分け与え、それぞれに聖遺物を授ける。

 

ドーマとミラの加護、女神の加護受けた者、

そして竜の血を分け与えられた者を中心に聖戦が起こす。

数少ない神竜族であったムルヴァも加勢したこともあり、

次第に戦局は人の方が優勢となる。

十数年後、ルカヴィと化した魔将とギムレーを倒し、

エルランの呪歌で全ての聖石に封じ込める。

そしてフォデスの魂を光石に封じ込め、残った器である肉体をグラドが、

聖書ナーガを与えられた聖者ヘイムがロプトウスを倒したことにより、

長くに渡った聖戦に終止符を打った。

戦後の処理として、魔王の発祥の地であり最も魔物がはびこっている

マギヴァル地方の五ヶ所に露払いとされる光石を守護石し、

魔王を封じ込めた光石はグラドに置かれ厳重に管理された。

双生器は魔物達が光石を破壊しに来ることを踏まえ光石の近辺に配置された。

だがルネス双生器だけは例外で兄弟家の住人に管理されるようになった。

また、ルカヴィを契約させる聖石はマギヴァル地方の人外の地、

ラグドゥ神殿(現遺跡)に封印された。

 

ベオクの剣士オルティナはアスタルテの命でテリウス地方を守護するために赴き、

ベグニオンを拠点した。

獣牙族の戦士ソーンと黒鷺のエルランは彼女の補佐を務める。

竜鱗族のデキンハンザーだけはゴルドアに行ったとされている。

ベグニオンの双生器の一つであるラグネルもまたルネス双生器同様に兄弟家に置かれ、

現在は住人の所有物とされている。

 

聖戦士たちはユグドラル地方を各々が街の中心人物となって繁盛させると同時に、

ロプトウスの再来を阻止すべく監視を行った。

また聖戦士達は聖遺物を新竜王ナーガに返上したとされているが、

現在は血を継ぐ者達がそれぞれ所有している。

ただ、バルキリーの杖はぼったくり商法で利益を得ているようである。

まあ。一度死んでも蘇生させられるだけ有り難いに違いないが。

 

魔王及び人外との聖戦から数百年後の1250年前には以前生じた

天変地異の影響も幾分か和らぎ、異界に旅立っていた竜族達が戻ってくるようになる。

懐かしい地に足を踏み入れて待っていたのは、

聖戦を勝ち抜いたことで自信をつけた人が暮らしていた。

当然自分たちより劣等種ある人が、奢り昂っているのを我慢ならない竜族が出る。

その筆頭が神竜族に次ぐ力を持ち、プライドが高い地竜族であった。

地竜族が人に対し宣戦布告をしようとしたため、

竜族と人との間で大きな戦乱を回避すべきと判断した新竜王ナーガは、

同胞に手をかけることを悔みながらも地竜族を竜の祭壇の奥深くに封印する。

その後、ナーガは地竜族との戦いで力を使い果たしたことにより、地竜族で

ただ一人マムクートになり信頼を置いているメディウスに祭壇の守りを命じる。

 

 

1100年前、自分の死期を悟ると、

地竜族の封印を維持する封印の盾、竜殺しの神剣ファルシオンを残して没する。

新竜王の死は紋章町の大きな歪みを与えると考えた竜族達は、

その事実を隠蔽し、ナギをナーガの影武者に擁立させることで平常を装っていた。

だが、竜族の中の内通者により、ナーガの死は人に広がって行く。

 

 

1000前、大きな戦いが起こる。俗に言う人竜戦役であり、

ナーガが懸念していたことが実際に起きてしまうことになる。

原因はベオク。地竜族が封印されたこと、

新竜王ナーガがいないとなれば竜族など恐れずに足らずと、

増長したベオクが竜に対して侵攻したのが発端である。

だが圧倒的強さを誇る竜に戦いを挑むのは無謀としか言いようがないが、

ベオク側には勝算があった。

それは、秘密裏に約300年前の聖戦で用いられ、

封印されたとされる神器、双生器の文献を血眼に研究し、

竜に特攻効果を有する神将器を自ら創り出したからである。

しかしその過程は悪魔の所業であった。

竜族の弱点を見つけ出すため、人は捕獲した竜の解剖を行い、

竜だけにとどまらずマムクート、

そして聖戦士の血を引く者にも手をかけていたのであった。

 

一方、竜族ではベオクの蛮行に激怒したメディウスと

雌雄を決しようとするヤアンが筆頭に立ちあがり、

数では劣るものの圧倒的な力でベオクを蹂躙して行き優勢を保つが、

ベオクが神将器の投入したことにより形勢が逆転する。

そこで竜族側は神竜族であるイドゥンの心を破壊し魔竜に変え、

本能だけで生き、ベオクだけを襲ういわば獣化状態の戦闘竜を無尽蔵生み出させた。

ラグズはベオクも竜族も勝つために非道な手段に手をかけたことに非常に失望し、

ベオクと竜族とはもはや違う種と主張し、この戦いに干渉せず中立の立場をとった。

その他にも動きが見られる。

 

ロプト教団の分家であった、骸の民のように竜の陣営への寝返り、

争いを嫌った神竜族と心清らかな人とが手を取って暮らすようになった。

 

神らはベオクと竜、高い知能を持つ生き物同士の戦いに対応に悩まされる。

これでは両者とも共倒れになって同人誌が読めなくなってしまう…

どうにかならないかと下した答えとは、

『面白い漫画を描いた方に味方する。審判を下すのは500年後。

 それまでに妨害等の行為をしたのであれば、受けた側に付く』

と奇想天外なものだった。考えられる意図はこうである。

同人誌を求める神ら、より多く、より中身のある漫画を期待している。

単純にベオクと竜族が描けば倍の量が読める。

また神が後ろ盾に着いたのなら勝ったも同然であり、

それ故に極みの同人誌を描くため躍起になれば面白い漫画が読める。

そして500年間と長い年月はベオクのハンデキャップを考慮したのではなく、

期間が長ければそれだけ自分たちの欲望が満たせるというものだった。

姦計だと思われるが、違う見解をすれば血を流さない理想的な戦争であり

(無条件降伏前提だが)、長い期間を与えることで両者の頭を冷めさせる効果があった。

ベオク、竜の両者とも当初は納得いかなかったが、勝つためにこの要件を飲む。

こうして人竜戦役は冷戦状態となった。

 

 

ベオクは不要となった神将器を封印し同人誌を描き始めるが、

当時のベオクの技術では印刷による量産化は出来ず、一点ものに限られていた。

だが数年後には八神将の一人謎多き者ブラミモンドが

印刷の初歩を確立させた事を機に、その技術が発達して行く。

そしから、ベオクが同人誌を創り始めること400年、今から約600前のこと。

ベオクのアドラはマギヴァル地方のラグドゥ神殿に侵入し、

その最下層で13個の聖石を発見する。

全て売り払って得た大金で当時の最先端であった印刷の技術を入手する。

またアドラはナーガが没する前に封印の盾を残したとされるラーマン神殿にも侵入し、

三種の神器とその他多数を盗み去った。

三種の神器とは…

伝説のGペン(グラディウス)、幻の絵筆(パルテア)、宝刀のトーンカッター(メリクル)

他というと

命のSドリンク、闇のインク、光の修正液、星のトーン、大地のトレス台、

そして一番大切なもの封印の盾、覇者の証である原稿用紙である。

本物の封印の盾とオーブはガトーが場所を移していたため盗られることはなかった。

伝説の道具を駆使したアドラの漫画の完成度は飛躍的に上昇し、

当時いや現在においても最高水準を誇る。

そうとなれば人気が出ないはずもなく、

印刷により大量の同人誌を製造する手段を得ていたアドラは短期間で膨大な金を得て、

その栄誉に便乗しアカネイアの街を設立し、初代市長となる。

アドラがアカネイアに作った同人誌の影響は大きい。

同人誌は貴族の嗜みとなり、自ら同人誌を執筆し、アシスタントの名ばかりの

奴隷を雇うことが上流階級のあるべき姿とさえ深く根付くようになった。

これが今日にも少なからず残り、アカネイアこそが同人発祥の地だと自負し、

紋章町で最も同人活動が盛んな場所となっている。

 

竜族側は魔竜と化し心を壊されたイドゥンは少しずつではあるが

感情を示す兆しを見せていた。

無駄に生み出された戦闘竜はベタ塗りやトーン貼り、

背景描写などアシスタントとの技能を調教され、無益な殺生にならずにいた。

 

 

それから約束の刻間近に紋章町にある異変が起こる。

アドラが売り払った聖石は当時の地域有力者の下に献上された他、

何者かが掠奪をしていたのだった。

 

人竜戦役の際竜側に付いたことで咎めを受けていた

骸の民の長、アウダモーゼはペレジアに潜伏し、

サーペンタリウスを手に入れ、契約を交わしギムレーと融合する。

そして、恨みを晴らすかの如くギムレーは大量の屍兵を召喚する。

 

ナバタの砂漠ではネルガルがエーギルを奪う方法を身につける。

悪意に使われる前に神竜族とアトスに謀殺されるが、

瀕死に際に密かに手にしていたジェミニと契約を交わし、

ルカヴィを呼び起こした。

 

テーベではガーネフがガトーからスコーピオを奪い、

アクエリアスはロプト教団ガレの子孫が入手する。

 

アリエスを手に入れた聖戦士ウルの末裔は

魔人ベリアスもといプロトタイプラナオウになる。

 

タウロスは西方三島の守護石として崇められたのが仇となり、

アルマーズの中に眠る狂戦士デュルバンの残留思念が反応し、

輪廻王カオスが復活する。

 

他にもペラティのマムクートであるマヌーにキャンサーと、

ソフィアの囚われの聖女リプリカがパイシーズと契約する。

ラグズ方面にも流れ込みレオはガリアの長ソウハルト、

カプリコーンはフェニキスの長ホルスの手に渡たり、

ルカヴィに魂を喰われ同胞に手をかける。

 

聖石がばら撒かれた事実を確認できたのは、

前聖戦からの数少ない生き残りであるデキンハンザーにリーブラ、

ベグニオンのセフェランにサジタリウスが渡った時であったが既に時遅かった。

 

この時にはリーブラ、サジタリウス、ヴァルゴ以外の異形者ルカヴィが

再び現世に戻って来たとされ、紋章町の各地で甚大な被害を及ぼし、

同人誌を描いている所でなくなる。

 

ルカヴィらは聖魔の光石を破壊しフォデスを復活させようと

グラドに集結する動きを見せると人、竜、神は連合を組み防衛戦にあたる。

そう約1000年前の聖戦が蘇ろうとしていたのだった。

皮肉ではあるがこれまで軋轢があったベオク、ラグズ、

そして竜族が一つになって戦うことになる。

 

 

ルカヴィ達はエーギルを吸収し、無尽蔵に屍兵モルフ、亡霊戦士、

なりそこないをイリュージョンの術で僕を召喚する。

最大の露払いであった呪歌謳いの能力を持つエルランが

ベオクと交わったことで失ったこと、敵の手に堕ちたメディウスがロプトウスの融合、

暗黒竜と化したこともあり劣勢を強いられた。

エーギルを吸われては長期戦が不利であり、連合側はある賭けに出る。

五つの聖魔の光石を集め、その魔物を封じ込める効果を

共鳴し合うことで増幅させるというものだった。

『せいなるたて』を基礎とし、表面に五つの光石をはめ込む構造をとる。

そう、これは魔物を封印させるための疑似封印の盾であった。

この盾を与えられたのは炎槍ジークムントを扱うマギヴァルのルネス(碧炎)。

彼と共に戦ったとされたのが、

ガトーからファルシオンと封印の盾を託されたアンリ(緋炎)。

ロプトの血を引きながらブラギの剣を持ってロプトの闇を払うマイラ(黒炎)。

八神将ハルトムートと始祖竜ミリィザの間に産まれ、

数年前まで封印されていたがマグゥによって育てられたエルドリード(蒼炎)。

※本名アル、この時はハーフであることを隠すためを名乗っていた。

そして、スターライトエクスプロージョンを使いこなし、

暁の巫女と呼ばれるミカヤ(白炎)だった。

彼らは炎台座にはめ込まれた宝玉の名に沿って別称で呼ばれた。

 

疑似封印の盾で増幅された魔払いの波動は守ると…

とルネスの念を応じたかのように紋章町全体を包み込こみ、

イリュージョンで召喚された異形者達は無に帰し、ルカヴィも弱体化させた。

そして、アンリと暗黒竜と化したメディウスのブレスを

マイラはブラギの剣で闇を開く如く切り払い、

アンリが最後の一撃を加える。

ギムレー化したアウダモーゼが際限なく召喚する屍兵をルネスが抑える。

エルドリードが母であるミリィザが死に際に自らの体を昇華させた覇者の剣、

始祖竜の力を持つ者を駆逐する剣でギムレーを倒す。

残りのルカヴィも倒され、戦いの幕が下りるのだった。

回収した聖石は全部で12個であり、ヴァルゴの聖石だけが行方が解からず仕舞いで、

ともかく回収できた分だけでも再度封印を施すことにした。

 

戦後、これまでにベオクと竜族が描き貯めてきた同人誌は、

ほとんどが紛失されてしまいとても同人誌対決が出来る状況ではなかった。

このことに神らは大いに絶望した。500年待ったのに読めなくなったからだ。

神ら諦めず、また500年後に延期しようと提案をするがベオク、

竜族両者もノリ気ではなかった。

 

戦乱で荒れた生活を元に戻すことの方が先決であるのもそうだが、

神の掌で転ばされることにうんざりしたことの方が大きかった。

まだ個々のわだかまりが残るものの、人竜戦役が終わったのだった。

その後のことだが、メディウス倒されるも100年後には暗黒竜と分離でき、

今では地竜のマムクートとして竜王家で暮らしている。

何ともしぶとい竜である。

ロプトウスは疑似封印の盾が放つ強い魔払いの波動で正気を取り戻す。

元の慈愛に満ちた竜としてメディウス同様竜王家で暮らしているが、

変わった性癖を持つようになった。

 

五人の英雄は…

マイラは戦後すぐに没し、ミカヤはユンヌと共に姿を消した。

エルドリードはギムレーと倒したと同時に消息を絶つが二年後に姿をみせる。

その後、再びギムレーが蘇った時に呼び覚ますようと言い残し、

封印の剣で自らを封印する。

今は竜王家の奥深くで眠っているとされている。

 

世界を救う者に託される炎の紋章“ファイアーエムブレム”

にはなぜか悲劇が付きまとう。

ファルシオンと封印の盾を与えられ、二度目の聖戦の英雄と称されたアンリは、

もともとはアリティア出身の同人作家であり、

密かにアカネイアのアルテミスに淡い恋心を抱いていた。

彼は戦いの経て、己に自信をつけた。そして彼女にこう告白されたと言われている。

“私は漫画を描くだけが取り柄の不器用な人間だ、だがこれだけは言わせて欲しい。

 私は君が好きだ、君が欲しい!この気持ち、まさしく愛だ!”

それに対しアルテミスは、即答で断った。

彼女は当時では珍しく生来同人誌を蛇蠍の如く嫌う気質であり、

よってそんな人間の伴侶になるのは言語道断だったのであろう。

アンリは諦めずに彼女に求婚を申し込んだが、その都度一蹴されたのであった。

なぜ自分を選んでくれないのか…

アンリの彼女への想いは愛を越え憎しみ変わり、憎しみをも超越し、

同人誌が世界を制し、彼女を屈服させることが宿命だと躍起になる。

当然、神らは総出で彼を援助し、

七日七晩寝ずに漫画を描き続ける能力を授けたりする。

アンリはひたすら漫画を描き続けるが、アルテミスはカルタス伯爵と婚姻し、

一児を設けた後に死去する。

こうして炎の紋章で英雄となった者は

その代償として必ず最愛の人物とは結ばれることはなかった。

現在では声明をあげた同人作家はその代償として必ず最愛の人とは結ばれないか、

憎しみに変わる事を

 

“グラハム・エーカーの宿命”いや“アルテミスの宿命”と呼んだ。

 

魔物を封印させるための疑似封印の盾を与えられたルネスを

また“アルテミスの宿命”を受ける。

彼は聖戦時、ミカヤと共に戦う中、彼女に惹かれ愛してし、告白をする。

ミカヤも満更でもない様子だったが何故か頑なに拒んだ。

何故かと尋ねると、ミカヤは無言で懐からある物を取り出した。

それは聖石ヴァルゴであり、彼女は密かにルカヴィと契約させられたと語る。

ただ彼女の方が強い力を持っていたため、ルカヴィである聖天使アルテマを抑え、

表に出ることはなかった。

それ故、仮に彼女が誰かと契りを交わし、女児を授かるとなれ、

ルカヴィが現世に現れる可能性がある。

と危惧した彼女は、一生処女でいようと心に誓った。

ミカヤはヴァルゴをルネスに渡すと BOARDING…

 

声にならない声を 理由もなく零れる強い涙を 

一人のせいにしなくてもいいよ いつか巡り逢うから

そう ここから旅立つんだ キレイな淋しさの一つを抱いて

僕は僕だけのために笑えればいい 今は君に手を振ろう

 

…と印付きの手と対であり、ルカヴィと契約した証の痕を持った手を

振ってルネスに別れを告げる。その間際、

ルネスはミカヤと巡りあったことを忘れないで欲しいと月の腕輪を渡したのだった。

その後ルネスは聖石を見つけたが報告したが、

ミカヤが持っていて契約していたことは言わなかった。

 

その後ルネスはマギヴァルの地方の領主となり街を発展させて行く。

光石は聖戦後に元の場所に戻され、残った“せいなるたて”は、

現在名門ルネス女学院に通う汚れを知らない乙女達の守る

露払いとして置れるようになった。

 

 

月日は流れ…今から約30年前のこと。

紋章町は近代化し、各地では同人誌即売会が盛んに行われるようになっていた。

そこにミカヤは小さな男児と共に紋章町に姿を現す。

 

男児はミカヤの子供かと思われたがユンヌの証言によると弟だそうだ。

だが、彼女の血縁者であればルカヴィに転生する可能性がある。

それを危惧すると聖剣ティルフィングを始め神器を近くに置くことで

露払いとするのだった。

 

                ★

 

…一通り紋章町における同人誌も歴史をエイリークに話すと、

 

「ティアモさん、歴史だけで今回の7/8を占めていますよ…

 ですが同人誌はとても縁深いものなのですね」

 

そう、同人誌があるからこそ人がという存在が創られ、今の私達がいる。

同人を知ることは紋章町の歴史を知ることでもある。

 

「それに…ミカヤ姉上も」

 

私は♯A02でエフラムがジークムントを所持していると知って以来、

エイリークが兄弟家の住人であることに予想ができていた。

 

私はエフラムがロリコンであるということにある仮説を立てた。

英雄ルネスに似た容姿を持ち、彼がジークムントを手にしたのか経緯は解からない。

ただ、その事実は少なからずミカヤさんの心を揺さぶっていると私は予想する。

一生乙女であろうと決意した彼女も人であり、心のどこかに劣情が存在して、

エフラムにルネスの面影を重ね、交わろうと(KINSIN)するかもしれない。

そうならないために、手を打たなくてはならないでしょうね。

ただ…ミカヤはもう何年も生きているので人格形成をするのは非常に困難でしょう。

けれど、まだ成人していないエフラムなら比較的容易ね。

万が一、ミカヤさんがエフラムを求めてきても、

彼が反応しなければ大事には行かなければいい。

ここで問題になるのは、ミカヤさんは姉でありながら乙女の容姿をしていること。

条件を満たすためにはエフラムのストライクゾーンを

異常に下げなくてはならないんでしょうね…

 

つまり、エフラムが思春期、異性に興味を示す頃に

ミルラ、チキ、ファと言った成長が遅い幼女竜と一緒に過ごすことが多かったのは、

意図的にロリコンにするこの世界の陰謀?

違うわ…KINSINにから、聖戦まで発展しないようにする予防策ね。

しかし彼はこの陰謀を自分の正義だと受け止め、

我が道として生きているのが惨めね…

そんなこと言ったらダメだわ、彼もこの世界の被害者なのね。

事実を知ったらあなたはどうするの?

これも運命だとして殉ずるの?

運命に抗ってKINSINするの?

それとも新しい軌跡を創り出すの…?

 

「ティアモさん、どうかされたのですか」

 

エイリークは私が黙り込んでいるので声をかけてきました。

おっといけない、エフラムなんて眼中になかったはずなのに

何故か考えてしまったようね…

それから私は話の話題を変え、

現在の同人誌界とはどういうものか説明しようとしました。

お待たせ致しました。今回の話の本題はここからです…

 

「ティアモさん、もう今回は終わりみたいですよ?」

 

あれ?終わりですか?

もしかして今回って物語の核心や私のヒロイン降板の伏線の裏付けだったとか?

そんなー私もこの世界の陰謀にハメられたというわけなの?

 

 

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