TMR(of ephraim) プロトタイプ 作:バクネツ02
TMR(of ephraim) ♯01
【Tactics Moved for Rehabilitation(of ephraim)】
~エフラムの更生計画が進められる~
|Abstract≪本編要旨≫
ある日、紋章町にあるイーリス署に勤務するクロムは署長であるエメリナに呼び出される。
それは家族の中に常習犯がおり更生の兆しが見えず、責任を取れということであった。
対策としてエフラム更生計画が発案され、クロムは情報収集のため一度自宅に戻る。
その頃、件の人物エフラムは親友であるリオンと会っていた…
~登場キャラ~
【兄弟家】
クロム、エフラム
【覚醒】
ルフレ♂、リズ、エメリナ、フレデリク、バジーリオ、フラヴィア、ギャンレル
【聖魔】
リオン
ヘッドホンをつけながらお気に入りの曲を聴き、賢者タイムに入る女性がいる…
時に彼女が熱唱している間、隣の部屋から騒音が聞こえて来るのに苦情を言いに来る。
その人物は歌っている人間と同じ赤い色の髪を二つに結った少女がいた。
ドアを半開きにして中の様子を確かめてみると、見てはいけない光景を見てしまったようだ。
しかし少女は“またか…”と呆れた様子で自分の部屋に戻らず気晴らしに台所に行く。
何度か目撃し慣れた光景ではあるがやるせなかった…
??? 「そうよ、私は|革命≪Revolution≫を起こすのよ…
公式で結婚できないなら革命を起こしたらいいのよ!!」
★
冒頭のことは忘れて本題に入るとしよう…この話は紋章町にある治安維持組織の一つ、
イーリス署でのとあるミッションを記したものである。
とある休日の事…
※イーリス署、署長室※
エメリナ 「…困ったわね」
ため息を漏らす彼女の名はエメリナ、このイーリス署の署長を務めている。
つまりこの組織のトップである。
彼女は紋章町に数ある署の中で穏健派の立場をとり、宥和政策を進めている。
地区別犯罪件数を比較しても特に多いこともなく、今のエメリナ署長の方針を変える必要はない。
しかしながらエメリナ署長の方針を賛同できない別の署のトップもいるのが現実である。
そこにある男が署長室に向かって歩いている。
??? 「失礼します」
エメリナ 「入っていいわよ」
??? 「どうしたん…どうしかされたのですかエメリナ署長、俺…私を呼び出して?」
署長室に入って来た男…名はクロム。FE兄弟家の三男である。
彼は中学生の時にエメリナ署長の言葉を聞き感銘を受け、紋章町の治安を守ろうと志す。
中学卒業後は全寮制である高校―警察養成学校に入り訓練を受けた。
卒業後は辺境の地の署に配置され、このイーリス署に来たのはまだ記憶に新しい。
クロムは幾つか危なっかしい所があるという課題を残しながらも結果を出し、
同期の中では順調に出世している。自分の仕事を誇りに持っているクロムだが、
治安を乱しているのは彼の家族が大半であるのが皮肉なことである。
そのことに付け込むように別の署のトップが
“方針を変えるか、クビにするべし”とイチャモンをつける。
この要求に対しエメリナ署長は“こちらで対処するが方針変更も、
クロムもクビにしない” と答えを返すのだった。
エメリナ 「ええ…ただベルン署から“貴署に勤務している者の家族が更生しない”
と苦情が来ているのよ。この意味が解かるわよね、クロム?」
クロム 「面目仕様もありません、土下座なら何回でもします。
もしかして責任を取らなくてはならないのですか?
それでも駄目ならここで切腹します」
エメリナ 「クロム、あなたがそんなに謝ることはありません…
しかし由々しき事態には変わりないのは確かです。
早急にこちらで対処しなければならないわ、
あなたにも協力してもらいます」
クロム 「はっ尽力でさせて頂きます」
エメリナはクロムへの伝達を終えると通信を入れる。
エメリナ 「フィレイン…いますぐ対策本部を設置並び緊急会議を開きます」
フィレイン 『わかりました、すぐに招集をかけます』
エメリナ 「お願いね…」
こうしてクロムの進退を賭けたミッションの幕が上がるのであった…
★
※イーリス署 会議室※
エメリナ 「『前科もち兄弟家の更生対策』を議題とし本会議を行います。
それでは、フィレイン続きをお願いします」
フィレイン 「はっ!まず兄弟家で明確に逮捕経歴のある人物は
リーフ、エフラム、リンの三名であります。
そのうちリンについては、現在では再犯を兆しは見せておりません。
次にリーフに関してですが、一時期は要注意人物とされていましたが、
最近ではかなり丸くなったのか我々の努力が実ったのかわかりません
が犯罪回数が激減しております。よって現在最も迅速な更生が要求されるのは
エフラムであると考えられます」
エメリナに代わって会議を進行させている女性、彼女の名はフィレイン。
以前はイリース署の主戦力ともいえる天馬部隊の指揮を執り、最前線で活躍していた。
しかし、ブラザーアーチに射抜かれるという不慮の事故に遭い、
落馬し大怪我を負い現場復帰できなくなった。職務復帰後は署長の補佐として活躍している。
フレデリク 「彼…エフラムの主な罪状はロリコンであるとのことです。
さらに性質が悪いことに自分の行いを正義だと主張しています。
余談ですが異界では世直しのため、
政党を創立させているほどの革命者でもあります」
フィレインに続いて発言したこの男はフレデリク。
イリース署の騎兵部隊の隊長兼地上部隊の実質的な指揮を執っている人物である。
バジーリオ 「ははははは、最近の若者は行動力があるな!」
フラヴィア 「粋が良いね…是非ともウチに欲しい人材だよ。
ロリコンってところが残念だけどね」
バジーリオ 「まったくだ」
この二人はイーリス地区の傭兵ギルド兼酒場(ドラクエでいうルイーダの酒場)である
“フェリア亭” と呼ばれる店の経営している。
彼らはイーリス署と結託し、警察では介入できない仕事を請け負い、
事件解決の手助けをしている。
今回の問題は一筋縄では行かないため会議の出席を要請されたのでこの場にいる。
ギャンレル 「ロリコンとはまさに犯罪者じゃねえか。
そんなのさっさとやっちまえばいいんだよ」
言葉遣いが悪いこの男はギャンレル。
以前はイーリス地区に拠点に構えるマフィアのボスであった。しかし摘発により逮捕される。
逮捕される前に成した大金である程度減免処置をし、
また裏稼業とのパイプ役になることを条件に解放された経歴を持つ。
この場にいるのはリーフ絡みで招集されていることになっているが、
ま…今回の話には特に関係ないことを予めお伝えしておく。
クロム 「貴様ギャンレル!なぜここにいる…お前は俺が捕まえたはずだ!」
ギャンレル 「そんなん決まってるじゃねえか、ここの署員だからよ」
クロム 「お前みたいな奴が何故…」
ギャンレル 「裏取引ってヤツよ、闇稼業の内通者となって動向を監視しろってさ。
寛大な処置だな…エメリナさんよ。
しっかしな、家族に犯罪者がいるやつがよく警察なんかやってるよな、
さっさと止めちまいなよ」
クロム 「何だと!」
エメリナ 「おやめなさいギャンレル、クロムも…今は会議中です」
ギャンレル 「ああ!?仕掛けてきたのは向こうだぜ」
エメリナ 「そこまでにしなさい」
ギャンレル 「チッ」
クロム 「どうしてこんな奴が…」
クロムとギャンレルが一発触発の状況をエメリナが鎮め、
気まずい空気を呼んだリズが流れを変えようする。
リズ 「ねぇねぇ、いったいどうするの?
ベルン署が匙を投げたほどなんだよ」
一同 「………」
リズ 「えーっ!?対策ないの!まだ会議10分を経っていないのに!!」
クロム 「そんなことはないさリズ!俺たちにはルフレがいる」
ルフレ 「おいクロム、家庭の問題はお前の問題なんだぞ、わかってるのか?」
彼はルフレ、イーリス署の参謀を担当する男であり、
若輩者でありながら鋭い戦術を駆使して評価されている。
だが彼には知ってはいけない黒歴史が存在する。
名門グランベル大学軍事学部戦術軍師学科(要は士官学校)に入学、
だが1~3回までは絆を深めるという口実でキャンパスライフを謳歌していた。
その結果、落第危機に陥り、なんとか卒業はできたものの就職活動に失敗してしまう。
そして住む家を追い出され行き倒れたいたところをクロムに職務質問される。
同時に生じた事件に同行、早期解決に努めた功労からイーリス署に就職する。
優等生とは言えないが、友好的で深めた絆により広い顔を持っている。
クロム 「わかっているさ、
俺とて家庭内の問題をここまで持ってきたくなかったんだがな……
それが解決できないのが兄弟家というものだ」
ルフレ 「何達観してんだ…お前の弟のことだろ、弟の躾はちゃんとしろよ」
クロム 「といってもな…下に10人以上いたら無理だ」
バジーリオ 「お前の家そんなに兄弟いるのか…生活大変じゃないのか?」
フラヴィア 「で、どうするんだい…ルフレ。私はあんたの策に乗るけど!」
ルフレ 「いやまだ何も策も出してないですよ、フラヴィアさん」
リズ 「あのー私、考えたよ。エフラムさんの更生だけど……
私は求人を出してみたらいいかなーって思うんだけど」
フレデリク 「なるほどそれはいい考えです!
ならこのような感じではいかがでしょうか」
~~~
求人募集!!
仕事内容 :家事全般、見張り
資格 :エフラムの年以上の女性、見た目が幼いのは不可
給料 :要相談または完全出来高制
兄弟家に住み込みで働いてもらいます、
たくさんの家族に囲まれてとても楽しいところです。
是非お気軽にお電話ください。
~~~
フィレイン 「不明瞭な点が多いですね…」
フレデリク 「仕方ありません、こういった事例という物がありませんから…」
リズ 「この書き方だと…同棲ってことだよね。エフラム専用メイド?家政婦?」
クロム (専用メイド……!?)
この話のクロムは王族でなく、メイドという言葉はR指定に引っ掛かる想像に繋がってしまう。
それ故に顔が少し緩んでしまっていた。
フレデリク 「ええ、そうなりますね。更生とは一朝一夕で成るものではありません。
ですから、少しでも一緒にいる時間が必要になります。
それに専属であれば24時間常に傍にいてもよいでしょう」
クロム (24時間隣接可能……俺専用?……専用メイド……!?
ちょっと欲しいかも…)
フレデリク 「更生してそのまま結婚となったとしても特に問題かと思います」
エメリナ 「しかし、そのような人が果たして来てくれるのでしょうか?」
フレデリク 「そこが問題となりますね…」
フラヴィア 「じゃあ、更生させた人に賞金を渡すとかどうだい?
ギルドの連中にも年上を多いからね。やる気だすんじゃないかな」
フィレイン 「しかし、そのお金はどこから捻出するのですか?
賞金も少なくは無いでしょう…」
フラヴィア 「そうかい、警察は公的な機関だったからね…無暗にお金を使えないんだったか」
リズ 「う~ん、じゃあどうしたらいいのかな」
ルフレ 「そうだな…」
クロム 「何かいい策を思いついたのか!」」
ルフレ 「さっきフレデリクが更生とは
一朝一夕で成るものではないと発言した。その通りだと思う…で、
地道に隣接させて高感度を上げて行くのが無難だな」
バジーリオ 「ん?ルフレにしてはあまり大胆じゃないな」
フラヴィア 「そうだよ、いつものあんたなら
こっちもビックリするような策出してるのにさ!」
ルフレ 「いえ…これくらいしか思いつかなかった…
という方が正しいのですが…」
エメリナ 「ではルフレあなたがこの結論に至ったのかを聞かせてください」
ルフレ 「そうですね。エフラムフェチはロリコンであり、
その根源はシスコンによる庇護欲と考えらます。
なら彼を更生させるのには根源から直さなくてはなりません。
よってフェチを修正する…
いえ、厳密に言うと新たなフェチ、犯罪にならない程度のものに
上書きすればいいと考えました」
フィレイン 「犯罪にならない程度というのは具体的に?」
ルフレ 「それは先程の求人の内容の通りです。
“幼女にかまけてなくなくて本物の恋をしま鮮花?”ということです」
クロム 「ルフレ…誰もが考えることだが」
ルフレ 「だからこそやる。
単純だがそれが一番だろ…それにお前のためでもある」
クロム 「俺のため……?」
バジーリオ 「まあ、いいんじゃねのか面白そうだしな」
エメリナ 「ルフレ、作戦内容の詳細の立案を任します」
ルフレ 「わかりました、では明後日にでも提示します」
エメリナ 「ええ、お願いね。それでは次にリーフについての対策ですが…」
★
一方、お題に挙がったロリコンは何しているかというと……
休日 朝
その日の朝、エフラムはリオンに会うためグラド大学に向かうことした。
リオンとはマギヴァル地方にあるグラド地区の有力者ヴィガルドの子息であり、
鮮やかな藤色で肩にかかるほどの長さの髪を持った人物である。
エフラムの友人であり、同じ歳でありながら教授という地位に就いている秀才であり、
頭の良さから物腰も柔らかだ。
彼自体は別に勉強が嫌いなエフラムを軽蔑しているわけではない。
寧ろ決断の速さ、感の鋭さ、常識を覆す行動、信念を貫く強い意思…
といった部分を尊敬しているほどだ。
まあ…無茶な行動には頭を抱えることも少なくないが…
だが互いに自分がどういう人間なのか分かっているからこそ、ウマがあっていた。
リオン 「よく来たね、エフラム」
エフラム 「すまないな、休日だというに…」
リオン 「構わないよ、僕は研究にどっぷりだからね。
それに平日だと業者の方や学生や講義に時間をとられるから、
休日の方が好都合だよ。最初は勉強が苦手だと言っているエフラムが
教えてと言ってくるからびっくりしたね」
エフラム 「俺に学びが無いのは承知しているさ、だからリオンを頼っている」
リオン 「それから結構頻繁に来るようになったね、
そのくらい熱心ならうちの大学に入りなよ」
エフラム 「いや、いい。俺は知りたいことだけ学びたいだけで他の事はいい。
それに家計の事情もある」
リオン 「僕の推薦で学費免除もするけど、それでもだめかい?」
エフラム 「気持ちは嬉しいが…」
リオン 「残念だな…」
エフラム 「すまんな」
リオン 「わかってるよ」
エフラム 「それでだ…今日教えてほしいことだが……
槍でも何でもそうだが刃の部分にあたる金属について知りたい。
例えば…強さとか固さとかだな…」
リオン 「そうなんだ。それを理解しようとなると、
まず最初に使う金属の性質から学ぶ必要があるね」
数十分後………
エフラム 「性質だけでもこれほどあるのか…実に奥が深いものだな」
リオン 「それでだけど、鉄は熱処理の仕方でも材質が大きく変化するんだ。
エフラムが知りたいのはここだと思う」
エフラム 「じゃあ、今までの説明は無くてもよかったということか?」
リオン 「そうじゃないよ、基礎を固めだよ。
武術でもそうだろ、基本があっての奥義だし」
エフラム 「そうだな、基礎は大切だな…」
さらに数十分後………
エフラム 「ふむふむ、なるほどそういうことか。勉強になった。」
リオン 「まあ、そういうことだね。わかってくれてうれしいよ」
エフラム 「じゃあ、今からその理論を実践しにいくか」
リオン 「でもこれはあくまで理論ということを覚えといてほしい、
職人の経験と勘のほうが重要だしね」
エフラム 「わかってるさ、物事を科学的に理解することも大切だと思っている」
リオン 「その考えを持っているなら
ますます大学で勉強するべきだと僕は思うね。
エイリークもその方が喜ぶと思うし」
エフラム 「大学に進学するとなると、
エイリークにスパルタで指導されそうだな…
ところでリオン、どんな研究をしてるんだ?」
リオン 「今やっていることかい?『エーギル』ってものを研究しているよ」
エフラム 「エーギル?なんだそれは?リオンのことだ、新しいエネルギーか?」
リオン 「さすがエフラム、察しがいいね。普段は脳筋なのに勘が鋭いんだね」
エフラム 「脳…筋…まあ勉強が苦手なのは認めるがな。
それでなんなんだ、その『エーギル』というのは?」
リオン 「『エーギル』というのはエネルギーの一種なんだ。
でもこれは新しいエネルギーというより
生き物が持っている特有のものなんだ」
エフラム 「生き物が…持っている?」
リオン 「まあ、大雑把にいうと生体エネルギーみたいなものさ、
オーラといったほうが分かり易いかな。
とにかく熱とか魔法とかでもなく、
ほんとに目には見えないんものなんだ」
エフラム 「しかしそんなものよく見つけ出したな」
リオン 「違うよ、過去の文献から探し出してきたんだ」
エフラム 「過去の…というと以前から存在がわかっていたということか…?」
リオン 「さらに驚くべくことは数百年前から水面下で研究されていたんだ。
この研究は非人道的だから公に発表されなかったんだ…」
エフラム 「確かに生命を弄ぶことになるからな……摘発されたら終わりだ。
リオン、もう少しそのことについて聞かせてくれないか?」
リオン 「いいよ。エーギルは生き物が持っている特有のエネルギー
というのはさっき言ったよね」
エフラム 「ああ、エネルギーの一種だとな…」
リオン 「エーギルというは目には見えないけど各生物自体で生成させている。
その生成量、保有量にも人によって個人差があって
単純に寿命に比例するんだ」
エフラム 「生成量は分かるが保有量ってなんだ?」
リオン 「簡単に言ったら器…燃料タンクのことかな。
例をあげてみるとこんな感じになる。
ベオク 10^2
印付き ~10^3
ラグズ 10^3
マムクート 10^3~10^4
ミカヤ 10^6~10^8 (推定)
エフラム 「これだけ見てもミカヤ姉上は人類を超越していることがわかるな。
どうしてだ?」
リオン 「生成に関しては謎だけど…
保有はユンヌがエーギルの予備タンクになってると考えられる」
エフラム 「神ならできそうだな……」
リオン 「エーギルは色々なエネルギー変換が可能でさ、
例えば魔力とか呪いとかね。ダークマージの呪いは
生贄のエーギルをエネルギーに転換させ各呪術に応用させているし、
火事場の馬鹿力という言葉あるよね、
実はエーギルつまり命を削って本来より高い能力を出すんだ」
エフラム 「待てよ、エーギルは意図的に使えるということか?」
リオン 「そう、存在を知っていればね。
スパ○ボでいうと精神コマンドぐらいな感覚だよ。
火力を上げようとしたら『熱血』とか『魂』って感じで使うんだ。
ラグズはエーギルを使って化身しているんじゃないかと、
デインのイズカ博士が論文を出していたし」
エフラム 「つまりラグズの化身は“やってやるせ!”みたいな感じか?」
リオン 「まあそんな感じ。余談だけど、
もしミカヤさんが最大保有量のエーギルの<ダッキュン>%を魔力に
転換すれば紋章町は火の海に包まれるね。そして<ダッキュンダッキュン>%
だと紋章町中を敵に回しても勝てるんじゃないかな」
エフラム 「リオン、それは本気で言ってるのか…俺の姉上は最終兵器彼女なのか?」
リオン 「シミュレート上ではね。でもそれは実際ないよ、
あの人は老化抑制に回してると考えられるから」
エフラム 「老化…抑制ってどういうことだ?
確かにミカヤ姉上は容姿が全く変わらないが…
それとエーギルとどう関係があるんだ?」
リオン 「エーギルは細胞の活性化や老化抑制の作用をしているのではないか?
という報告があるんだ。まだこれらの報告には確かな実証とかない
けど、その仮説が正しければエーギルの保有量、生成量が多いラグズ
がベオクより長寿で身体能力も高いって納得できるんじゃない」
エフラム 「なるほどな、一つ気になったことがあるんだが。
エーギルがなくなったらどうなるんだ?」
リオン 「それは細胞の活性化や老化抑制の仮説の部分だけど、
エーギルがなくなると細胞が死ぬってことになるね。
要はミイラになって最終的には灰になっちゃうんだ。
モルフ、亡霊戦士、屍兵とかはエーギルで生成されたものだから
ミイラになる前に灰になるからね。大事な事を言うの忘れてた!
紋章町では死んでも生き返られるということが多いね、
まあほとんどはネタだけど」
エフラム 「バルキリーやオームで可能だな」
リオン 「だとしても生き返られるって普通おかしいよね。
それを可能にしているのがエーギルの存在なんだ。
肉体的にも死んでしまっても生き返られるのは
エーギルが残留思念として残っている」
エフラム 「残留…思念…?じゃあつまりエーギルというのは魂なのか」
リオン 「文科的に言ってしまえばそうだよ。
しかし科学的に言うとエネルギ-でもある。
さっきの話に戻そう、バルキリーで生き返らせるけど老衰の場合は
生き返らせないんだ。生き返らせるのにはある一定量が必要になる。
しかし、その増加量は年をとるごとに減って行く」
エフラム 「それは老化による細胞劣化や老化抑制のために大部分の
エーギルを回す。そのためエーギルの保有量が一定量より減少し、
死んでも生き返らせることができないか」
リオン 「あと目安だけど生命体が持つ最大保有量のエーギルが??%以下に
なると意識を失う、まあこれは細胞が破壊され体に酸素が
回らなくなったと考えられる。そして??%以下になるとエーギルが
塊を維持できなくなり拡散する。拡散するともう二度とは戻らない。
エーギルというのは増やすことができるけど再構築できないんだ」
エフラム 「では分け与えることはできないのか?」
リオン 「できないことはないけど、エーギルは魂でもあるって言ったよね、
つまり記憶があるんだ。エーギルを分けちゃうと
多重人格になったり、性格が変わったり、輸魂したほうが強すぎれば
食いつぶされる恐れもある魔王みたいに、それはしたくないな」
エフラム 「生命は救えることは可能ということか…
リオンは最終的にどうしたいんだ?」
リオン 「僕はこのエーギルを人の役に立てたいんだ」
エフラム 「だが、人命を助けるとしても分け与えるのは問題があるな」
リオン 「わかってるよ…それで今やってる研究はエーギルの共鳴だよ」
エフラム 「共鳴?」
リオン 「そう|共鳴≪Resonance≫」
エフラム 「なんだその意味は?」
リオン 「つまりエーギルを感応させて増大させるってことだよ。
これならもともとあるものを増やすだけだから、
少なくても性格破綻という問題は解決できる。
だけど、共鳴ということはピンポイントでしか起こらないんだ…
針に糸を通すのよりも難しいけど、
エフラムのシスコンが直るよりは簡単だけどね」
エフラム 「それは俺のシスコンが重症だということか…?」
リオン 「そうだよ、じゃあ僕がこの研究の成果を出せたら、
エイリークと交際してもいいかな?」
エフラム 「エイリークと交際?く…しかしあいつにはまだ早い…」
リオン 「ほらね、だから重症だって言ってるんだよ…」
エフラム 「うぅ……わかった…その時は交際を認めよう……」
リオン 「本当に?」
エフラム 「お…男の誓に訂正はない!!」
リオン 「今の言葉忘れないでね…」
エフラム 「ああ……」
リオン 「おっとこんな時間か…昼前だけど午後からどうするの?」
エフラム 「さっき教えてもらったことを参考に刃を打ってみるさ…」
親友とした約束、それは仕組まれた二重拘束であった。
エフラムのシスコンが直れば口を挟むことがなくなる、
研究の結果がでたら交際を認められる。
そんなことに気づかずエフラムはリオンの研究室を出て一度家に帰ることにした…
★
イーリス署では約一時間程度で兄弟家更生の対策会議終了し、
各署員が会議室を退室した。部屋を出るクロムをルフレが呼び止める。
ルフレ 「クロム、お前に聞きたいことがある…」
クロム 「エフラムのことか?」
ルフレ 「ああそうだ、より細かな情報が欲しいんだ」
クロム 「わかった話そう…と言ってもよく実際わからん」
ルフレ 「わからないってどういうことだ?」
クロム 「言葉の通りだよ、兄弟が多いせいでな…
シスコンでロリコンの槍馬鹿程度しか知らん」
ルフレ 「それでよく“絆”とか言っているな…呆れてモノも言えない…
情報がないなら調べればいいさ、それくらいできるだろ」
クロム 「やるしかなさそうだな」
ルフレ 「じゃあ今から家に帰ってエフラムのことについて調べて来てくれ。
俺はもう一度エフラムの逮捕時の資料を探しくる」
クロム 「了解した」
クロムが家に向かう姿を見ながらルフレは呟く…
ルフレ 「さて、どうしたものか…ロリコンの更生…誰を囮に使うかだな。
やはり彼女に任せるのが無難だろうな
というより更生できるのか…あのロリコンを……
自信なくなってきたなぁ…」
どうみてもミッションが失敗してクロムがクビという結果が目に見える…
つづく…
~次回予告~
TMR(of ephraim) ♯02
【Try Majestic Room(of ephraim)】
家計簿を見て絶望したエリウッドをリンが彼の部屋に運んだ時、
エフラムの情報を集めるためにクロムが帰宅する。だが不在であり、立往生する。
その時エイリークと遭遇し彼女を懐柔しエフラムの部屋に侵入した時、
エフラムが帰って来て、咄嗟に押し入れに隠れるが大きな過ちを犯してしまう。
その後エフラムはリンと一緒にサカの草原に向かったのだった…
~謝辞~
ここまで読んで頂いた方、お疲れ様でした。そして深謝致します。
ネタで且つシリアスであり大変電波な文章になり申しわけありません。
今後も続けて行く予定であるので、続けて読んで頂けると幸いです。
以下、本文中登場した人物と世界観の補足をしたいと思います。
今回登場したキャラの概要(原作での人物像とスレ設定の補足)
~エフラム【聖魔の光石】~
この物語の主人公的存在。グラド高校三年で18歳という設定。
幼女少女を守ることを使命として燃やす行動をしているが、
世間的にロリコンと見なされ逮捕されること数十回。
それでも自らの理念を貫く人。
彼の心情は回を追って語られている予定であり、その理念が常人には理解されない故に
生じてしまっている。
~ティアモ【覚醒】~
ペガサスナイト → ファ…ではなく大抵傭兵される
『ファイアーエムブレム覚醒設定資料集』
アスキー・メディアワークス 第190項 より
イーリス国の天馬騎士。スミアとは幼い頃からの親友。
誰もが認める美貌の持ち主の上、大抵のことはソツなくこなす天才肌。
長い間、クロムに片想いをしている。軍の中での一番、ため息が多い。
この話では
ヒロイン?的存在。女性で20歳の乙女(座)。たびたび某上級大尉が武力介入される。
イーリス署に働く天馬騎士(フラッグファイター)であり、愛馬は黒いペガサス。
原作同様、クロムとセンチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない人。
この話でもクロム様を一途に想う女性であるが故ネタ扱いの方が強いが、
才媛である原作設定を活かし、色々な事をやってきた経歴がある。
利き手は天才という設定から左利き (一応右も使える)。
この人物の心情もどこかで語られている。
好きな食べ物は氷菓(アイスクリーム)
氷菓 → アイスクリーム → アイ スクリーム → I scream →
愛 叫ぶ → この気持ち、まさしく愛だ!
~クロム【覚醒】~
比較的出番が多い。ちなみにこの話22歳、ティアモからみて年上。
イーリス署に勤務する青年であり、
自身は警察官だが兄弟姉妹が警察にお世話になっている。
好きな女性像は姉さんのような人。
巨乳好きのムッツリで特技はラッキースケベで基本残念な人扱いされる。
見せ場では格好良くなる予定…
隠し子?未来から来た子供であるルキナがいる。
~ルフレ【覚醒】~
原作:覚醒 戦術士 → 自由
『ファイアーエムブレム覚醒設定資料集』
アスキー・メディアワークス 第184項 より
ある日道端に生き倒れていた。クロムと出会う前の記憶がないが、時折、
天才的な軍師の才を見せる。
人を惹きつける魅力があり、大抵の人とは仲良くなれる。
軍の中で一番、謎が多い。
この話では…
男です。年齢は大卒し、それほど経っていないことから23~24歳。
住所不定無職で職務質問され、紆余曲折でイーリス署に就職した。
詳細を本編から引用すれば…
イーリス署の参謀を担当し、若輩者でありながら鋭い戦術を駆使して評価されている。
だが彼には知ってはいけない黒歴史が存在する。
名門グランベル大学軍事学部戦術軍師学科(要は士官学校)に入学、
だが1~3回までは絆を深めるという口実でキャンパスライフを謳歌していた。
その結果、落第危機に陥り、なんとか卒業はできたものの就職活動に失敗してしまう。
そして住む家を追い出され行き倒れたいたところをクロムに職務質問される。
同時に生じた事件に同行、早期解決に努めた功労からイーリス署に就職する。
優等生とは言えないが、友好的で深めた絆により広い顔を持っている。
~リオン【聖魔の光石】~
原作:ネクロマンサー
『ファイアーエムブレム大全』小学館 第170項 より
グラド帝国の王子。心優しい性格であり、
民衆のために聖石の力を有効活用する方法を探る。
そんな中、近い将来、グラドが「地揺れ」によって崩壊することを知り、
皆を救うために聖石に封じられた魔王の力を利用することを思いつく。
最後は魔王に支配され、親友であるエフラム兄妹に討たれる。
この話では…
エフラムの親友であり同じ年(18歳)、
グラド大学で教授をしている秀才で原作同様に研究熱心である。
エイリークに淡い恋心を抱いているが、
KINSIN、ジークムント(勝利+保護)のシスコン兄貴が立ちはばかる。
よって将を射んとせばまずは馬を射よ…とまずはエフラムと信頼関係を築き、
虎視眈々とエイリークを狙う実は黒い人。
博識故、“教えて便利な人”、“説明乙”という場面もしばしば…
*エフラムとリオンの関係はガンダム00でいうグラハムとビリーのようなものです
その他の方の性格は殆ど原作準拠。
エメリナ署長 役職てきにも30歳以上は欲しい。
フィレインさん 二十代後半?
フレデ肉 クロムより上、二十代後半が無難。
リズ 果たして何歳だろうか?就労しているから少なく見ても
18歳以上になるが…そうはみえない。
ああそうだ、どんなにロリでも18歳いじょうである
エロゲーによくある展開だな!
フラヴィア アラフォー
バジーリオ 壮年の男性。40代?
ギャンレル 30代?
………
※今回登場する組織の概要
・警察署 各大陸(地方)にあることになっている。
筆頭はベルン署(エレブ、ゼフィール署長)
他にデイン署(テリウス、アシュナード署長)
イーリス署(イーリス、エメリナ署長)
マケドニア署などある。
傾向としては原作で竜などの飛兵が主力としている国に置かれている。
各署でも方針がある。
強硬派 …犯罪者を徹底的に排除する考えをとる…ゼフィール署長
穏健派 …根気よく犯罪件数を減らしていく考えする…エメリナ署長
中立派 …犯罪者を無くすと楽しみがなくなるので敢て野放しにしておく…アシュナード署長
………
※エーギルについて…
元ネタは【烈火の剣】に登場したもの。
これがあれば異界に通じる門が開けるのこと。
この話では【ガンダム00】で未知なるエネルギーであったGN粒子と掛け合わせています。
もう一度、特性をざっくり説明させて頂くと…
生体エネルギー。
生物によって保有量、増加量が異なり、細胞維持、老化防止にも影響。
→寿命に影響。
魔力とかに転用できる。
ごく微量であるが拡大、増加する傾向がある。
魂でもある。 →残留思念として存在する。
減ると崩壊し、再構築は不可能。
年が取れば 増加量<老化防止 となり必然的に減少傾向になる。
死んでも残留思念が残っていれば生き返る可能性がある。
→ドラゴンボール程度と思ってもらえれば…
生きているうちにエーギルの崩壊が起これば…
→細胞維持が出来なくなり、ミイラ化してやがて灰となる
だいたいこんな感じです。
ただ…この話はネタ要素も含まれているので、
ネタ扱いで死ぬのとシリアス扱いで死ぬのが
一色多になっていますのでその点を留意してもらえれば…
今回はここまでです。