パワーインフレがらがらどん   作:よよよーよ・だーだだ

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3話目 シリアスながらがらどん

 ある地獄のような極寒の夜のことである。一匹の小さいやぎのがらがらどんが、世界の果てまで続く巨大な橋の手前で、超ヤバい雨やみを永遠と待ちまくっていた。

 

 橋の真下には、この世のものとは思えない極悪非道のトロルが住んでいた。トロルは皿どころか銀河のような巨大な目と、富士山のごとく突き出た醜悪な鼻を持ち、橋を渡る者を一瞬で八つ裂きにして食べ尽くすのだ。その悪名は九千九百九十九の国に轟き、その残虐非道な行いは地獄の閻魔大王をも戦慄させたという。

 

 この巨大な橋は、かつては黄金に輝く世界最大の交易路であった。しかし、この千年、この地には超巨大地震とか破壊的な竜巻とか極限大火事とか絶望的な飢饉とかいうエグすぎる災が毎秒のように続いて起こった。今ではこの橋を渡ろうとする者は、年に一人もいない。その代わり、凶悪な鴉が銀河系の数ほど集まってきて、橋の周りを亜音速で飛び回り、耳をつんざく断末魔の叫びを上げ続けている。

 

「かたこと、かたこと」

 

 小さいやぎは死の覚悟を決めて、極限まで緊張しながら橋を渡り始めた。すると、宇宙の崩壊のような轟音と共に、トロルが姿を現した。

 

「誰だ、俺様の橋をかたことさせるのは!今すぐ八つ裂きにして食べてやる!!」

 

 小さいやぎは、エグすぎる恐怖で全身の毛が一本一本まっすぐに立ち上がったが、なんとか震える声で答えた。

 

「わ、私は小さいやぎのがらがらどんでございます。後からもっとクソデカいやぎが参りますので、どうか私なんぞではなく、その方をお待ちください!」

 

 トロルは宇宙崩壊級の大声で「うむ」と唸り、小さいやぎを見逃した。

 次に中くらいのやぎが「がたごと、がたごと」と橋を渡り始めた。その足音は隕石が大地に激突するような轟音を立て、橋全体が揺れに揺れた。

 

「誰だ、俺様の橋をがたごとさせるのは!今すぐ千切り千切り千切りまくってやる!」

 

 トロルの咆哮は、周辺の山々を崩壊させ、海を二つに割り、天空に亀裂を走らせた。

 

「私は中くらいのやぎのがらがらどんでございます。後からもっともっともっとクソデカいやぎが参りますゆえ、どうかその方をお待ちください!」

 

 トロルは宇宙の果てまで響き渡る大笑いを上げ、中くらいのやぎを通した。

 そして最後に、大きいやぎのがらがらどんが姿を現した。その体は雲を突き抜け、角は月に届き、蹄は大地を砕いた。「ガタンゴトンガタンゴトン!!」という足音は、この世の終わりを告げる鐘のように轟いた。

 トロルは激怒のあまり、目から業火を噴き出し、鼻の穴から雷を放ち、完全体に変貌を遂げた。

 

「てめえは誰だ!俺様の橋をぶっ壊す気か!!」

「ワレこそ誰だと思っているのだ!我こそは大きいやぎのがらがらどん!さあ、かかってこい!!」

 

 二つの巨大な存在の激突により、世界は揺れ、宇宙は歪み、時空が捻じれた。大きいやぎは月の光を浴びて輝く鋭い角で、トロルの銀河のような目を串刺しにし、富士山のような鼻を粉砕し、最後に超新星爆発のような蹴りで奈落の底へと叩き落とした。

 

 トロルの断末魔の叫びは、九千九百九十九の異世界にまで響き渡り、その轟音で聞いた者は全て耳が聞こえなくなったという。

 

 こうして三匹のやぎは、世界の果ての楽園で、星々のような草を食べ、銀河のような川の水を飲み、永遠の時を過ごしたのである。それ以来、この橋を渡ろうとする者は誰もいない。ただ、満月の夜になると、どこからともなく「ガタンゴトン」という足音が聞こえ、空には三匹の巨大な影が浮かぶという。




Claude謹製。ストーリー性はこっちの方が優れている
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