Silent war of the girl, by the girl, for the girl. 作:不皿雨鮮
――何も変わらない平凡な日々。
物語として語るのならば、その設定には変化を加えないと、つまらない物語と格付けされるのだろう。
しかしながら、私の物語に変化は起きない。――正確には、物語として面白いと思えるような変化は、だが。
逆に言えば、面白くない変化は起きているという訳だ。
例えば、昨日まで仲良く話していた女子グループ全員が私を無視をしていたり、はたまた他のグループが私の方を見てひそひそとうわさ話をしていたり。
そんな、くだらない変化だ。
「…………」
戸惑っているような素振りを見せて、女子グループのリーダーである彼女の方へ視線を移す。
嘲笑。明らかに蔑んだ目で、彼女は私を見ていた。
「…………」
はぁ、と内心で溜息を吐く。
彼女の暇を潰す相手も今日で終わりか、と表情が緩みそうになるのを我慢して席に着く。
くすくす、と周囲から笑い声が聞こえる。わざとらしく、全員に聞こえるような小さくも存在感あのある声だ。
塞ぎこむようにうつ伏せる。体を震わせ、小さな声を漏らす。
泣き声に見せかけた笑い声だ。
これが人の闇だ。自分を守る為なら平気で人を裏切る。友達だった相手ならいとも簡単に、『大親友』などと言い合っていた仲であってもさほど迷うことなく裏切る。
あぁ、楽しい。絶対に気付いていない。
この全てが、私の想像通りだということを。私の手の平で踊らされているということを。
それからというものの、私は笑いそうになる声を必死に堪えるので大変だった。
まるで落ち込んでいるかのように、無理矢理に作った表情で生活していた。
そうして、私が独りぼっちになっていることが当たり前になって、平凡になった。
――何も変わらない平凡な日々。
物語として語るのならば、その設定には変化を加えないと、つまらない物語と格付けされるのだろう。
しかしながら、私の物語に変化は起きない。――正確には、物語として面白いと思えるような変化は、だが。
逆に言えば、面白くない変化は起きているという訳だ。
例えば、昨日まで彼女が仲良く話していた女子グループ全員が、彼女を無視をしていたり、はたまた他のグループが彼女の方を見てひそひそとうわさ話をしていたり。
そして、それまで関わりの無かった女子のグループを含めた――端的に言えば彼女以外の女子全員が、仲良く談笑していたり。
これが人の闇だ。自分を守る為なら平気で人を裏切る。友達だった相手ならいとも簡単に、『大親友』などと言い合っていた仲であってもさほど迷うことなく裏切る。
さぁ、楽しいお遊びに興じましょう。多くの『友達』と『親友』と。
人の闇は深いというよりも色濃い。