旋律の勇者   作:雨風歌

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23話 清香の思い

 

清香Side

 

意識を落としてから私はどれくらい寝ていたのだろうか…?私が目を覚ました時そこは湖では無く見慣れた場所である事にすぐに気づく。

 

清香「あれ…私…なんでスピリットベースに…?」

 

よくみると他のメンバーが居らずトリンだけがおり、何か天井に向かって話しているようだった。

 

清香「トリン…?」

 

私がトリンに話かけるとすぐにトリンが私の元に駆け寄ってきた。

 

トリン「清香!?目が覚めたんだな!!」

 

清香「ブラギガスは…どうなったんですか?」

 

自身のことよりブラギガスの方を心配してくれる清香にトリンは再び申し訳ない気持ちになってしまう。

 

トリン「ブラギガスの事なら心配いらない…君のおかげでブラギガスは蘇ることができた。それに…今君はブラギガスの中にいるのだ…」

 

清香「えっ…スピリットベースがブラギガスの中にあるんですか?」

 

トリンの話によると元々スピリットベースはブラギガスと一体化してあり、ブラギガスは亡くなる寸前に自身とスピリットベースの中を切り離したのだと言う。

 

トリン「ブラギガスは君のお陰で蘇る事が出来た!!本当にありがとう…」

 

清香「いえいえ…私1人の力じゃ無いですし…みんなの力があったからですよ!!」

 

トリン「だが…君に無理をさせ過ぎていたのもまた事実だ…本当にすまない…」

 

トリンは私に頭を下げるが私は全然と首を横に振る。

 

トリン「君のブレイブには本当に頭が上がらないな…今日は君にこれからの事について話すつもりで2人きりにさせて貰ったのだ。」

 

清香「これから…ですか…?」 

 

トリン「君には十分に戦ってくれた…もう十分だ…と言おうと思ったのだが私は今だに君に頼りきっている。戦いに離れて普通の生活に戻って欲しい気持ちと、これからも我々の力になって欲しいという気持ちがぶつかってせめぎ合っているのだ。」

 

トリンは目を伏せてそう話すが私はすぐにトリンの手を自身の手で包み込んだ。

 

トリン「清香…?」

 

清香「私、みんなが傷つく姿を見たく無くてみんなで笑顔になって欲しくて戦士になりました。その思いは全く変わっていませんよ。」

 

トリン「清香…」

 

私がキョウリュウジャーになったのはみんなの笑顔を守りたいから…私のフルートの演奏でみんなの心の支えになりたいからと思ったからだ。それに私は…

 

(貴方だけの旋律を見つけなさい)

 

生前の母が言っていたこの言葉をふと思い出す。私は様々な音楽を通じて私だけの旋律を見つけたい…そう思ってキョウリュウジャーになったんだ。

 

清香「私はみんなの心の支えになりたい…フルート旋律を通して、みんなの心の支えになる事が今の私のやるべき事だと思ったからです。」

 

清香の言葉にトリンは涙を流す。まさかここまで宣言されるとは思ってなかったからだろうか。再び清香はトリンの手をとって話かけた。

 

清香「それが私の…旋律の勇者…キョウリュウネイビーとしての使命ですから!!」

 

 

 

トリンSide

 

(まさかここまでの思いを持っていたとは…本当にすごい子だ…)

 

私は長い事話疲れたのか再び眠りについた清香を柱の影に寝かして彼女の頭を撫でた。そこに弥生を含めたキョウリュウジャーメンバーが転送されて来た。

 

ダイゴ「おぉ…スッゲェ…これからはブラギガスの中が獣電戦隊の基地って事だな…!!」

 

トリンが弥生から銀の銃を受け取り他のメンバーがガブリボルバーにスピリットベースへの転送機能を追加したところでアミィがすぐに清香の事について聞いてみた。

 

アミィ「ところで清香ちゃんは…?」

 

ソウジ「最後の秘石を引き上げるのを最後にみてなかったけど大丈夫なの?」

 

トリン「彼女ならここだ」

 

トリンが柱の影で、すやすやと眠るのをみんなに見せた。みんながあわてて駆け寄ってくるが無事なのを確認するとほっとため息を付いた。

 

アミィ「無事で本当に良かった…」

 

ダイゴ「清香の頑張りでここまで来れたんだもんな…すげぇぜ…」

 

トリン「彼女には裏でブラギガス復活のために己を鍛え、最後の秘石を手に入れるために本当によく頑張ってくれた。」

 

そしてトリンはダイゴとイアンに秘石を返して自身の懐に銀の銃をしまった時であった。

 

トリン「っ!?」

 

トリンが何かの気配を察知すると突如銃電池のチャージマシンに異変が起こり、黒い稲妻らしき何かが走っているのが見えた。

 

弥生「これは…どうして…?」

 

黒い稲妻は衝撃となって襲い掛かり、弥生とダイゴ達をそれぞれ弾き飛ばしてしまう。

 

「「うわぁぁ…」」

 

トリンと衝撃で気絶した弥生と柱の陰ですやすやと眠る清香の3人を残し他のメンバー全員が外に強制転移されてしまった。

 

トリン「みんな!!」

 

みんなの心配をするトリンだったがすぐにブラギガスが大きく咆哮しているのに気づく。

 

トリン「ブラギガス!?」

 

ふとモニターを開いて見ると強制的に街中に転送されて来たダイゴ達メンバーの元にカオスとドゴルドが歩み寄っているのを目撃してしまう。

 

ダイゴ「カオス!?、ドゴルド!?」

 

カオス「如何かなキョウリュウジャー。大地の魔神ガドマの呪いの威力は…?」

 

 

そう全ては魔神ガドマの呪いの影響であり、みんなを襲ったのもブラギガスを苦しめているのもガドマの呪いの影響であった。

 

 

 

次回  ガドマの呪い

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