旋律の勇者   作:雨風歌

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3話 雨宮清香と恐竜!?

 

(どうしてこうなってしまったのだろう)  

 

そう私はそう思いながらも大事なフルートを抱えて必死に走る。

その後ろにはヌルヌルと奇声を発しながら追いかけてくる謎の人型の怪物達。

ゾウリムシのような柄をしており顔には緑色の髪のような者が生えており、顔の表面にはアメーバのような柄がついている。    

 

きっかけは休日の日に今まで母とよく訪れていた恐竜博物館近くの山でフルートの練習をしていたところ、遠くで大きな地震が起こった。何事かと辺りを見回したところ、突然目の前の地面からゾウリムシの怪物がたくさん湧き出して来たのだ。

 

(リサイタルに向けての課題曲のインスピレーションも何も浮かばないし怪物に追われるし、なんか…ついてないなぁ)

 

そう愚痴りながらも必死に走りながら怪物から距離を取ろうとするが

 

清香「うわぁぁっ!!」

 

突如前方から子供の叫び声が聞こえてくる。男の子が1人私が逃げる前方に佇んでいた。怪物を目撃してしまったのか恐怖で動けないでしまっている。

 

(私のせいで子供を巻き込むわけにはいかない!!)

 

そう思った私は先ほどの怪物の恐怖を忘れて、子供を守るために怪物に向かって行く。怪物を足止めするために、体にしがみつくが胸倉を掴まれ投げ飛ばされてしまう

派手に地面を転がる私だが、子供を守らなきゃと思いがむしゃらにに喰らいつく。左右から攻撃してくる怪物を前転でかわすが普段やらない動きのため派手に頭にぶつけてしまう。しかし構わずすぐに立ち上がり、目の前の怪物に蹴りを入れる。しかし腕を取られてそのまま遠くに投げ飛ばされてしまう。再び地面を転がる私。

 

幸い子供は逃げ切れたようでその場からうまく離脱できたようだ…がしかし私も抵抗する力を無くしてしまっていた。

 

目の前にはゾウリムシの怪物の大群が迫って来ていた。思わず死を覚悟した私だったが。

 

突如銃撃音が響き渡り、ゾウリムシの怪物の群れが倒れる。私が顔を上げるとすぐそばに鳥のような人間のような謎の人物が銃を構えていた。

 

清香「鳥…の人間…?」

 

その問いには答えず鳥人間は手に持っていた銃を私の方に投げてよこした。あわてて銃を受け取る私がわけがわからなかったが

 

トリン「行け」

 

鳥人間は私にそう一言だけ呟いた。銃は薄い茶色の銃で先端が生き物の口の様になっており真ん中には回転式のシリンダーのような物が付いている。

 

(もう訳がわからないけど…やるしかない!!)

 

そう思った私はすぐに銃を構えて怪物に向かって撃ちまくった。

連射も可能な様でリロードの必要も無いようで私は無我夢中で銃をぶっ放していた。

 

トリン「見事!!実に見事なブレイブだ!!」

 

鳥人間はそう言って指をパチンと鳴らす。すると近くの地面が大きく揺れ出し

 

(ーーッーーッ)

 

地面から巨大な紺色の何かが飛び出して私の目の前に着地する。

 

(今度は何〜っ!?)

 

そう思った私は尻餅をつくが、巨大な何かはゾウリムシの怪物を蹴散らしていく。

 

その巨大な何かは口は巨大なワニの様に長く背中に黄色のひれのような物がついており足は巨大でがっしりとしていた。

 

清香「もしかして恐竜?」

 

トリン「そうだ 彼は獣電竜トバスピノと言う、そして私の名前は賢人トリン。我々は人類を滅ぼす悪魔と戦える戦士であるキョウリュウジャーを探している。」

 

清香「キョウリュウジャー?」

 

トリン「その名の通り強き竜の者だ」

 

そうトリンと名乗る鳥人間が私に語りかける。なるほどと私が納得する横で戦いを終えたのか、トバスピノが私の元にやって顔を近づけてくる。

 

(ーーッーーッ)

 

トパスピノは大きく咆哮する。たまらず私は耳を塞ぐが私に何か伝えない事があるのだろうか、必死にグルグルと喉を震わせ私に顔を寄せてくる。

 

トリン「君のフルートの演奏が気に入ったのだろう。普段は手のつけられない彼がここまで1人の人間に固執するとは余程君のフルートの奏でる旋律が気に入ったのだろう。」

 

なんと私の練習中の曲を聴いていたらしい。フルートが気に入る恐竜なんてちょっと可愛いかもしれない

 

私はトバスピノの鼻を撫でてやる。大きいけど私のフルートの旋律が伝わるとはフルート奏者として少し嬉しい。

 

 

 

トバスピノ(ーーッーーッーッ)

 

再びトパスピノが咆哮する。まだ何か言いたい事があるのだろうか?

 

トリン「君のフルートの音色をもっと聴きたい様だ。彼のために君の曲を聴かせてみてはくれないだろうか?」

 

トリンはそう私に話す。私はもっとフルートの奏でる旋律を彼に聞かせたくなった。

 

すぐに演奏を始める。するといつもは緊張するはずが、今回はまったく緊張しないい。とても不思議な気持ちだった。 私の演奏を喜んで聴いてくれる者がいる事を思うと私の胸は凄く熱くなった。

 

するとトバスピノの口から光が漏れ出ている事に気づく。その光は私の地面に置いてある薄茶色の銃に降り注ぎ、銃の色が明るい黄色に変化する。

 

トリン「どうやら、トパスピノは君を相棒と認めた様だ。」

 

 

 

次回 キョウリュウジャー

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