旋律の勇者   作:雨風歌

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31話 入れ替わり騒動

 

ある日私と上野先生は私の次のフルートリサイタルに向けて会場のセッティングや舞台進行など着々と打ち合わせをしていた。

 

上野先生「会場は私の知り合いの楽団も使用しているここを借りられるわ」

 

清香「何から何まで本当にありがとうございます…」

 

私は先生に頭を下げる。上野先生は私の音楽大学の先生であると同時に会場などをまとめるステージマネージャーでもあった。

 

上野先生「ところで最近はちゃんと休めてるの?」

 

清香「休めてるかと聞かれますと…うーん…」

 

最近は幽霊デーボス軍との戦いが増えて大地の闇を封印したものの今だに幽霊モンスター退治に追われていてあんまり休めていなかった。

 

上野先生「キョウリュウジャーとの活動も大事だけど休める時に休まないと体が持たないわよ」

 

清香「それはわかってるんですが…」

 

私がそう力なく返事したタイミングで私のモバックルから着信がありそれを聞いた上野先生がやれやれと行った目でこちらを見た。

 

清香「あー…ごめんなさい呼び出しみたいです…」

 

上野先生「仕方ないわね…ヒーローはヒーローで辛いわね…」

 

先生はアイガロンのように涙を払う仕草をして私はふふふと笑う。私は先生に見送られながらスピリットベースに向かう事にした。

 

 

 

清香「…えっーと…?」

 

私がスピリットベースに到着したもののどうやらみんなの様子がおかしいようだった。ノブさん?は髭を剃り、イアンさん?は普段見せないような表情を見せ、アミィさん?は何故か柱に縛りつけられ、キングさん?はそれを冷ややかな目で見ている。

 

イアン「oh my…針金見てぇな髭だな。ちっとも剃れねぇ…」

 

ノブハル「どう?」

 

イアン「やめろ、ノッさん!!その格好わざとだろ!」

 

ノブハル「じゃっ、ステテコは捨ててこかな!」

 

イアン「やめろ、オッサン!」

 

ノブハル「オッサンじゃないよ…!」

 

ダイゴ「なんだよ、アミィ!離してくれよ!

 

アミィ「とにかく嫌なの!じっとしてて…!」

 

(えーっと本当にみなさんどうしてしまったんでしょうか?)

 

トリン「清香…今回も急に呼び出してすまなかった…」

 

清香「私はいいんですけど…あの…みなさんどうしちゃったんですか?」

 

トリン「それはだな…」

 

トリンさんの話によると幽霊モンスターのデーボ・アックムーンの持つ小さい枕の影響でみんなの人格が入れ替えられてしまったのだという。

 

トリン「ここは、私とソウジと空蝉丸と清香で頑張るしかないな。恐らく敵のその枕を破壊すれば、みんな元に戻るはずだ。」

 

ソウジさんと空蝉丸さんの話によると稽古中に果し状の矢文が飛んで来たのだという。中に場所と時間まで書いてあるのだという。

 

(大丈夫なんでしょうか…?)

 

当日もう一波乱ありそうだと私はため息を吐いた。

 

 

 

決戦当日、とある場所にて私達は変身した状態で幽霊モンスター3人と正面から向き合っていた。

 

スポコーン「よく来たな、キョウリュウジャー!」

 

空蝉丸「お主の決闘ほど、当てにならぬものはないスポコーン!」

 

スポコーン「安心しろ、今回は真っ向から戦ってやる。」

 

ノブハル「安心しろ?あー信じられない!」

 

イアン「人の中身を入れ替えといて、何言ってやがる。。」

 

ダイゴ「ぶっ飛ばしてやろうぜ!」

 

アミィ「わぁお!OK!」

 

清香「みんなを元に戻してもらいますよ」

 

ソウジ「みんな、混乱するから中身の方で名乗ろう!」

 

「「おうっ!!」」

 

ダイゴ「聞いて驚け!牙の勇者、キョウリュウピンクに見えるけど、レッド!」

 

イアン「弾丸の勇者、キョウリュウブルーに見えるけど、ブラック!」

 

ノブハル「鎧の勇者、キョウリュウブラックに見えるけど、ブルー!」

 

ソウジ「斬撃の勇者、キョウリュウゴールドに見えるけど、グリーン!」

 

アミィ「角の勇者、キョウリュウレッドに見えるけど、ピンク!」

 

空蝉丸「雷鳴の勇者、キョウリュウグリーンに見えるけど、ゴールド!」

 

清香「旋律の勇者、キョウリュウネイビー!」

 

私以外のメンバー全員が入れ替わっているため名乗りがいつもと異なりスーツの色は違うものの後ろで起こる爆発は中身の色でちゃんと爆発が起きた。

 

「「史上最強のブレイブ…獣電戦隊キョウリュウジャー!!」」

 

 

空蝉丸「天怒りて、悪を切る!」

 

ダイゴ「荒れるぜぇー!止めてみな!!」

 

ピンク色のキングさんが腕を伸ばしていつもの構えを取るがすぐにキビシーデスからなぜか名乗りの間違いの指摘が飛ぶ。

 

スポコーン「これからさらに中身が混乱するのさ!」

 

そう言った直後に背後の地面の中から枕を構えたアックムーンが現れ私達に枕を向けた。

 

アックムーン「オサキマックラー!!」

 

清香「あっ…!?」

 

私が気づいた時には周りのみんなも人格がシャッフルされてしまったようで慌てていた。

 

清香「私は…ピンク…?アミィさん?」

 

私も入れ替えられてしまい、私はいつもの紺のスーツではなくピンク色のスーツを身に纏っていた。

 

キビシーデス「これで完全に技がバラバラだ!総攻撃だー!」

 

「「アームド・オン」」

 

各自が武器を装備したのを見て私も慌てて武器を召喚するため獣電池をガブリボルバーに装填して慣れない手つきで自身の腕になぞるようにシリンダーを回した。

 

清香「えーっと…ア、アームドオン」

 

私は初めてのアームドオンに戸惑うがみんなのやり方を真似て無事にピンクの専用武器ドリケランスを呼び出す事に成功する。

 

ダイゴ「中身に合わせて武器を交換するんだ!」

 

キングさんがそう叫んだ。どうやら私の紺色のスーツを身に纏ってるのがキングさんのようで私はキングさんからフルートバスターを受け取ったが私はアミィさんが何色かわからなくなっていた。

 

清香「ごめんなさーい!!アミィさーんどこですか!?」

 

アミィ「ここよ!!清香ちゃーん!!」

 

どうやらアミィさんが金色に変わっており、私はドリケランスをアミィさんに投げてアミィさんはそれを見事に掴みとった。

 

清香「アミィさん!!一緒に!!」

 

アミィ「まかせて!!清香ちゃん!!」

 

私とアミィさんがアックムーンの枕を狙い同時に武器で攻撃するがいつもの調子が出ないために受け止められてしまった。

 

アックムーン「ムーン!!」

 

アミィ「うわぁぁ」 

 

清香「あぁっ…」

 

私とアミィさんはアックムーンの攻撃を受けて同時に地面に倒れる。気づくと他のメンバーも苦戦しているようで1箇所にまとめて吹き飛ばされてしまった。

 

アックムーン「無駄な足掻きだムーン!」

 

そう言いながらアックムーンが迫ってくるが突如として銃撃がアックムーンに当たり地面に倒れた。

 

トリン「そこまでだ、ブレイブイン!!」

 

ダイゴ「トリン!!」

 

トリン「キョウリュウチェンジ!!」

 

突如トリンさんが現れ赤と水色のガブリボルバーに獣電池を装填しシリンダーを回すといつものサンバの音声ではなく、ロック風な音声が流れる。

 

トリン「ファイアー!!」

 

トリンさんが引き金を引くと一瞬で銀色のスーツを身に纏った。そのまま羽が生えてキビシーデスに向かって突進していく。

 

トリン「閃光の勇者、キョウリュウシルバー!!」

 

(すごい…トリンさんが11番目のキョウリュウジャーに!!)

 

私が感心する中でトリンさんがらキビシーデスを剣で切り裂き、蹴りでスポコーンを蹴り飛ばした。

 

トリン「私はデーボスの生まれ、ダイゴ達とは人格を入れ替えられないぞ!」

 

トリンさんはそう叫ぶが私はキビシーデスとトリンに狙いを定めたアックムーンを見て冷や汗をかいた。

 

(違う…敵の狙いは私達とトリンさんを入れ替えるのが目的じゃない!!)

 

アックムーン「オサキマックラー!!」

 

トリン「なっ!?」

 

キビシーデス「ふはは!これを待っていたのだ」

 

トリン「なんだとっ…!」

 

敵の本当の狙いはキビシーデスとトリンさん…デーボス同士を入れ替えるのが目的だったのだ。

 

 

 

次回  本物の力

 

 

 

 

 

 

 

 

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