私はリサイタルのリハーサルの準備をしていた。会場のセッティングも上野先生にお願いし、本番に向けての通しの確認をスタッフを交えて行っていた。
清香「当日のステージ衣装はまだですか?」
上野先生「届くのがかなり遅くなるようよ。最近街中で怪物騒ぎがあるから届くのが遅くなるみたい。」
怪物の仕業…つまりデーボス軍の街中で事件を起こすせいで様々な所に影響が出ているようだった。
清香「私がもっと…頑張らないと!!」
私が握り拳を胸に当てると上野先生が私の肩を叩いた。
上野先生「貴方には本当に無茶をさせてごめんね…本当は演奏に集中して欲しかったのだけど…」
清香「いえ…これが私の選んだ道ですから…」
そう私が答えた直後、会場に3人の女性スタッフが駆け込んで来るのが見えた。3人とも顔を手で覆って泣き腫らしているようであった。
上野先生「何事ですか?」
スタッフ「怪物が…」
スタッフの1人が震える声でそういい上野先生がスタッフの顔を覗き込むが…
上野先生「っ!?どうしたのその顔?」
私もスタッフの顔を確認するとスタッフの顔のメイクが暗い色に崩れてしまっており、まるでその子の美しさがそのものが奪われてしまったかのようだった。
清香「もしかして…デーボス軍の仕業…?」
私は先程スタッフが怪物と言ったことを思い出した。これがデーボス軍の仕業なら絶対に許さないと沸々と怒りが湧いた。
清香「女の子の美しさを奪うなんて絶対に許せません…」
上野先生「清香ちゃん…貴方も気をつけてね…敵は強敵よ」
清香「はいっ!!」
私は会場を飛び出して先程スタッフが襲われたであろう現場に向かった。
清香「いた!!」
私が現場に着くと、すでにキングさん達が到着しており戦闘を始めていた所だったがどうやら苦戦しているようだった。
キャンデリラ「あーれぇ!!キョウリュウネイビーも来ちゃった〜」
アイガロン「おいお前さん!!あいつの美しさも奪ってやりな!!」
清香「アイガロンにキャンデリラ…にゾーリ魔!?」
そこにはキャンデリラにアイガロン、そして何故かゾーリ魔がおりキングさん達はゾーリ魔に苦戦を強いられているようだった。
清香「女の子の美しさを奪ったのは貴方達の仕業ですか!?」
アイガロン「違うぜぇ…奪ったのはこいつなんだな〜」
アイガロンがそう言うとゾーリ魔の中から一際目立つゾーリ魔が姿を現した。黄色の髪に女性用の服を着ており普通のゾーリ魔より派手派手な格好のゾーリ魔だった。
ゾリー魔「アタシはビューティフルゾリー魔ーよ!!」
清香「女の子の美しさを奪ったのは貴方ですね…絶対に許しません!!」
ゾリー魔ー「ゾーリ魔達…やっておしまい!!」
清香「ブレイブ・イン」
(ガブリンチョ・トパスピノ)
私はすぐにトパスピノ獣電池をガブリボルバーに装填しシリンダーを素早く回した。
清香「キョウリュウチェンジ…ファイアー!!」
いつものサンバのリズムでステップを踏み引き金を引いて私は紺色のスーツを身に纏いすぐにフルートバスターを手に駆け出した。
清香「っ!?うあっ…」
私はビューティフルゾリー魔ーと名乗る派手派手ゾーリ魔を狙いすぐに駆け出すが横からゾーリ魔が私に向かって飛びついて来て私はそれに巻き込まれて転倒してしまう。
清香「っ!!邪魔っ!!」
私はすぐにゾーリ魔をフルートバスターで斬撃を加えるが別のゾーリ魔が武器を手に別方向から飛びかかって来たので私はフルートバスターでそれを受け止めたのだが…
清香「っ!?何…この力…いつものゾーリ魔と様子が違う…?」
私はゾーリ魔に力で押し負け始めて私の足が徐々に後ろに下がり始めた。
ゾーリ魔「ヌルヌル〜!!」
清香「なっ!?ちょっと…!?」
押し合いを始める私の元に数体のゾーリ魔が群がり、私はついに背後を取られてしまった上に私の腰にもゾーリ魔が群がり、私は腰に取り付くゾーリ魔の背中に肘打ちをした。
清香「離れな…さい!!」
ゾリー魔ー「隙だらけよニュル〜!!」
清香「っ!?」
気づくとゾリー魔ーの接近を許してしまい、腰付近に異変をを感じてあわてて周りのゾーリ魔をフルートバスターで斬り払い、距離を取るべく跳躍し離れた所に着地するが…
清香「うっ…!?」
私は急に体に力が入らなくなり、フルートバスターを杖にした状態で片膝を突いてしまった。
清香「くっ…体に力が入らない…一体何を…」
ゾリー魔ー「ニュルニュル〜貴方の美しさの一部を奪ってやったわ!!見てみなさい」
清香「美しさ…?」
私は自身の体を見ると、いつのまにやられていたのか私の紺色のスーツのスカートの一部分が灰色のような暗い色に変色してしまっていた。
清香「スーツの色が…」
私はスーツのスカートの裾を掴み灰色の部分を落とそうと払ったりしたが色は戻らなかった。
清香「っ!?これ…上から灰色を塗られたんじゃなくて、紺色を抜き取られた!?」
私がスカートの裾を掴みながらゾリー魔ーを睨みつけるがゾリー魔の元に1体のゾーリ魔が集まりゾリー魔ーはブラシのような物をゾーリ魔の背中に塗りつけた。
ゾリー魔ー「アタシが最高のコーデをしてあげる!!ニュル〜」
ゾリー魔ーがゾーリ魔に何かを塗りつけるとゾーリ魔の背後に紺色のマントのような物が着き、派手な見た目になった。
ゾーリ魔「ヌル〜!!」
清香「うわわっ!!」
私の元に紺色のマントを纏ったゾーリ魔が飛びかかり私はあわてて相手の武器をフルートバスターで受け止めたが押しきられてしまい、フルートバスターを武器で跳ね上げられ、フルートバスターが遠くの地面に虚しく転がった。
清香「うぁ…っ!!」
私は武器を失い防御する術を失ってしまい、武器の一撃を何度も受けてしまい、地面に倒れてしまった。
ゾーリ魔「ヌル〜!!」
清香「っ!?きゃああ!!」
ゾーリ魔は自身の武器を私に向かって投げつけ何度も私の体に命中させて私はあまりの衝撃に吹き飛ばされ再び地面を転がった。
清香「今の攻撃…私のフルートバスターの攻撃と同じ…?」
キャンデリラ「そうよ!!ビューティフルゾリー魔ーはゾーリ魔達の憧れで、奪い取った美しさを仲間に分け与えられる事ができるのよ!!」
再び片膝を付いた状態で体を起こす私に向かって観戦していたキャンデリラが話しかけて来る。私は再び立ちあがろうとしたが力が入らず再び片膝を付いた。
「「うわー!!」」
私の元にソウジさん、空蝉丸さん、ノブさんが吹き飛ばされて来て私の隣に転がって来る。どうやら同じく美しさを奪われたようで、ソウジさんはふともも付近に、空蝉丸さんはブーツに、ノブさんは肩がそれぞれスーツの色が奪われていた。
ゾリー魔ー「カンブリ魔達…後は頼んだニュル…」
ゾリー魔はアイガロンとキャンデリラを引き連れてどこかに移動してしまった。
ソウジ「キング、イアン、追いかけてくれ!!」
ダイゴ「だがお前ら、力が出ないんじゃ!?」
空蝉丸「我らの事なら心配ご無用!!」
ノブハル「美しさが奪われてもだいじょうビューティフル!!」
私達はキングさんとイアンさんを先に行かせて目の前のゾーリ魔とカンブリ魔を迎え撃つことに。
清香「美しさが奪われたところで…私は負けません!!」
私は自身の紺色を取り戻すためにフルートバスターを拾い上げながら再び立ち上がった。
次回 みんなのために