旋律の勇者   作:雨風歌

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39話 Dの記憶 ガブリンチョ・オブ・ミュージック後編

 

気づくと私はバイクに乗っている事に気づき、つい隣を見るとそこには同じくディノチェイサーに乗ったキングさんがジャンプ台を飛び越えている所だった。

 

清香(えぇぇ…いつ間に…バイクに…)

 

キングさんが隣に着いた時Dがキングさんに向かって拳を振り上げたもののキングさんはそれを受け止めて反撃の蹴りを放ち、それを胴に受けてDは激しくよろめき駐車してある車を乗り越えて再びキングさんを追尾していた。

 

D「何っ!?」

 

ついDがバイクを止めるとスピノダイオーにプテラゴードンが雷撃を放っているようで操縦者のいないスピノダイオーが攻撃を受けてぐらついていた。

 

ダイゴ「獣電ブレイブフィニッシュ!!」

 

動きを止めたDに対してガブリボルバーに獣電池を装填し、必殺技を放とうとしているキングさんの姿が見えた。

 

D「フルートバスター!!」

 

Dもフルートバスターの斬撃波をキングさん目掛けて放つがバイクと一緒に迫ってくるキングさんには当たらずフルートバスターで防御するがついにキングさんの一撃を浴びてしまい、衝撃で私達はバイクから跳ね飛ばされてとうとう背中から地面に落ちてしまった。

 

D「ぐはぁっ…ま、まだだぁ!!」

 

背中から地面を滑るように落下したため紺色のスーツが泥と砂で汚れてしまうが、Dは構わず再びスピノダイオーの内部空間へと移動し、再び悪のメロディーを奏で始めスピノダイオーを動かし始めた。

 

「「「雷電カミツキ合体!!」」」

 

プテライデンオーを振り払ったもののガブティラ、ステゴッチ、ドリケラがプテラゴードンに迫り、吹き飛ばされた体制でそのままライデンキョウリュウジンへとカミツキ合体を発動させた。

 

清香(皆さん…お願い…トパスピノを、スピノダイオーを止めて!!)

 

私はそう願いながら戦いを見守ったが音楽の調子が乱れたDはライデンキョウリュウジンに追尾型のスピノブーメランを放つが攻撃を当てられず苦戦しているようだった。

 

「「「獣電剣イナズマブレイブフィニッシュ!!」」」

 

ライデンキョウリュウジンの斬撃がスピノブーメランを弾き飛ばしスピノダイオーの体勢を崩し、ついに剣先がスピノダイオーの正面のボディーを貫き穴を開けた。

 

清香(キングさん!!)

 

突き立てた獣電剣を橋にしてキングさんがこちらに走ってくるのが見えたが、Dが陰から奇襲をかけようと構えていた。

 

美琴「ダイくん…」

 

ダイゴ「美琴!!」

 

D「ぬおおおっ!!」

 

Dはキングさんを蹴り飛ばし地面に転がすと何を思ったのか自分のメットに手をかけてメットを外してしまった。

 

D「俺は獰猛の戦騎…勝者は俺1人でいい!!」

 

(その顔…やっぱり地下駐車場で会ったのと同じ顔!!)

 

メットの下は牙の並び赤みを帯びた醜悪な外見をしており黄色の目がキラリと強く光り、メットを外したままフルートバスターでキングさんに迫った。

 

ダイゴ「それがお前の正体か!!」

 

キングさんがガブリカリバーで応戦するがDは素早い斬撃を浴びせキングさんを柱まで吹き飛ばしてしまう。そして蹴り技で翻弄しキングさんのガブリカリバーを足ではたき落として高くジャンプし連続で蹴りを放ち最後にフルートバスターの斬撃を浴びせてしまった。

 

ダイゴ「ぐわぁぁぁ!!」

 

たまらずキングさんは変身が解けてしまい、みーちゃんの首飾りがみーちゃんの近くに落ちてしまいガブリボルバーと空になった獣電池が音を立てて床に転がった。

 

ダイゴ「やばい…獣電池が全部空だ…」

 

D「くたばれ人間…キョウリュウジャー!!」

 

Dがキングさんに再び襲いかかり、キングさんは素早くガブリボルバーを拾い銃撃を放つがDに薙ぎ払われてしまい、背後に回ってDの獣電池が納められているモバックルのベルトを掴むが逆に握る手を掴まれてしまい床に引き倒されてしまった。

 

D「ぬぅ…立てぇ!!」

 

Dはキングさんを無理やり立たせると膝蹴りを放ち、足払いをかけて再び床に引き倒してしまうがキングさんはすぐに起き上がり、Dに組み付いて攻撃を防いでいく。

 

美琴「そうよ…ダイくんがくれた歌…私達の歌で世界が終わるなんて耐えられない!!」

 

清香(みーちゃん…)

 

ふとキングさんと戦う横でみーちゃんが床に落ちた首飾りを掴んで立ち上がる様子を私は視界に捉えた。首飾りを手のひらに包み込み祈るように歌い始めた。

 

 

(この手からすり落ちる 運命の砂を )

 

 

(抱きとめて感じてる 永遠の繋がり)

 

みーちゃんは祈るように踊るように願いを曲に乗せて歌い続けた。同時にみーちゃんの体が金色に光り輝いているのが見えた。

 

 

(生命の輪を 鎖にして祈り歌を届けよう)

 

 

(強き竜の者たちよ その心に牙を)

 

D「スピノダイオーを超破滅光弾にぶつける気か!?させるかぁぁ!!」

 

ダイゴ「それは俺の台詞だ!!」

 

スピノダイオーが超破滅光弾に向かっているようでそれを止めるべくDがみーちゃんに迫り、それをキングさんが抑えにかかった。

 

D「うわぁぁ!!」

 

キング「そんな事させねぇお前をぶっ倒して美琴を救うんだ!!」

 

D「離せぇぇ!!」

 

 

(かぎりなく燃えるソウルで)

 

 

(奏でる明日のメロディー)

 

私はふと床を見ると地面に転がって入る獣電池に光が戻っていることに気づいた。

同じくキングさんも獣電池の光に気付いたようで獣電池を拾うべくDを蹴り飛ばして獣電池に駆け寄った。

 

ダイゴ「ブレイブ・イン」

 

(ガブリンチョ・ガブティラ)

 

キングさんは獣電池をガブリボルバーに装填して開閉蓋を閉じて変身待機に入るがDも腰のモバックルから最後の1つの黒いトパスピノ獣電池を取り出した。

 

D「デーボス・イン」

 

Dは黒いトパスピノ獣電池を取り出して起動させ、素早くフルートバスターに装填して必殺技の構えに入った。

 

D「最終楽章…デーボスフィニッシュ!!」

 

ダイゴ「音楽…俺に出せる1番の力を…ファイアー!!」

 

キングさんは引き金を引くと2つのガブティラを模した力がDの技を粉砕してキングさんを変身を完了させ、同時に両腕に武器が装備された。

 

 

ダイゴ「ガブルアームド・オン!!」

 

そのままキングさんは2つの武器でDのフルートバスターを弾いてついにスピノダイオーの外へと落とす事に成功するがDの長い髪のような物が伸びてキングさんを体に巻きつき道連れに一緒に落ちてしまう。

 

D「これで少なくともあの女は死ぬ!!うはははは!!」

 

ダイゴ「この野郎!!ガブガブ・ガブティラ岩烈ラッシュ!!」

 

D「ぐわぁ…」

 

キングさんの連続攻撃を受けてついにDは地獄の奥深くまで落とされてしまった。

 

D「クソ…俺はまた…必ず…」

 

私とDは落下しながら自身の体が砕けるのを感じていてやがて自身を守っていた紺色のスーツが霧散しついに大爆発してしまった。

 

清香「みーちゃん…」

 

私はDの視点の意識から外れて天高く登って行くのを感じた。最後に私の脳裏に焼きついたのはスピノダイオーがDの支配から外れて天高く飛び立つ瞬間だった。

 

清香「これで…良かったんだよね…」

 

 

私という意識はやがて覚醒を促すかのように現実に向かって高く高く登って行った。

 

 

 

 

 

次回  激突

 

 

 

 

 

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