旋律の勇者   作:雨風歌

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47話 迫り来る絶望

 

私の知らせはすぐに戦隊メンバーに伝わり私達はデーボス軍の動きを警戒していたが見回りをしている私の元に弥生さんからの着信があり私は慌てて通話ボタンを押した。

 

弥生「清香さん!!ダイゴさんが黒マントと白マントのデーボス軍に!!」

 

清香「まだ数日しか経ってないのに…ついに向こうから襲撃をかけてきたって事ですね?」

 

弥生「こちらも空からデーボス軍の動きを警戒します!!」

 

清香「お願いします!!」

 

私はすぐにキングさん達の元へと向かおうとしたが地面が揺れ始めて私は思わず足を止めた。

 

清香「なっ…この揺れは一体…」

 

直後どこからか空に向かって緑色の光が放たれたると空中から隕石のような物がどこかに降り注いでいるのが見えて私は思わず空をじっと見つめた。

 

清香「隕石!?それに上空に緑色の雲が…」

 

緑色の雲からは緑色の稲妻がいくつも落ちていき私は只事ではないと感じてすぐに弥生さんへと電話を掛けた。

 

清香「弥生さん!!空中に緑色の何かが…」

 

弥生「こっちからも見えてます。何この気配…あっ!!」

 

清香「弥生さん!?」

 

突如何かの衝撃音が響き弥生さんの悲鳴が聞こえてきて私はモバックルに向かって大声で呼びかけた。

 

清香「弥生さん!?どうしたんですか弥生さん!?」

 

弥生「氷結城が…キャアアアアッ!!」

 

清香「弥生さん!!」

 

私は必死に呼びかけるがモバックルからは応答が無くなり私はモバックルから弥生さんの現在地を特定するとその場所へと向かうべく走り出した。

 

 

-海岸-

 

清香「なっ…あれは…」

 

海岸へとやってきた私は海岸近くに緑色の何か巨大な物が突き立っているのを発見して驚愕していた。

 

清香「あれが氷結城…デーボスの体…?」

 

私は辺りを見回して弥生さんの姿を探したが近くの海の上にプレズオンが浮かんでいる事に気がつくと私は海の方へと向かった。

 

清香「プレズオン白い煙が出てる…氷結城にぶつかったんだ…」

 

私はプレズオンの中にいるであろう弥生さんの無事を心配して海へと飛び込もうとしたが私は思わず足を止めた。

 

清香「どうしよう…私泳げない…」

 

私は泳ぐのが苦手であり水に入るのに恐怖を感じており海に入る事が出来ないでいた。

 

清香「海…溺れるの嫌…でも行かなきゃ弥生さんが…」

 

私は頬を叩いて気合いを入れるとガブリボルバーを取り出して獣電池を起動させた。

 

清香「怖がってちゃ駄目だ…勇気を持たなきゃ…ブレイブ・イン!!」

 

(ガブリンチョ・トバスピノ)

 

清香「キョウリュウチェンジ…ファイアー!!」

 

私は獣電池を装填してシリンダーを回すとすぐに引き金を引いて素早く紺色のヒーロースーツを身に纏った。

 

清香「キョウリュウジャーのスーツならなんとか泳げるかも…」

 

私はスーツの力でなんとかプレズオンの元まで泳ごうと考え海へと飛び込もうとしたが飛び込む一歩が踏み込めずに立ち止まってしまった。

 

清香「駄目…怖い…私じゃここまでかも」

 

心が折れてしまい私は思わず後ろに後退しようとしたが突如頭の中にトリンさんとダンテツさんとのやりとりが頭の中で蘇り足を止めた。

 

 

トリン(私を正義のまま絶命させ大地の闇の中心部を破壊する。それが地球の答えか…)

 

ダンテツ(どうする…トリン!!)

 

トリン(頼むキング!!それが出来るのは君だけだ!!)

 

 

清香(ダンテツさんとトリンさんがあそこまでの覚悟を見せたんだ…私も!!)

 

私は覚悟を決めると思い切り海中へとジャンプして飛び込むが全身が濡れていく感覚に恐怖を覚えてしまいすぐに岸に向かって泳ごうとしたが私は海の向こうへと視線を向けた。

 

清香「助けなきゃ…弥生ちゃんを!!」

 

私は水の感覚に慣れないままゆっくりと泳ぎ始めて海の上で煙を上げるプレズオン目指して泳ぎはじめた。

 

 

 

-小島-

 

清香「はあっ…はあっ…キツ過ぎる…」

 

私はプレズオンが浮かんでいる近くの小島に泳ぎ着くと岩場をよじ登りそのまま地面に倒れてしまった。

 

清香「スピノサウルスは泳げる筈なんだけどなぁ…私が泳げないなんてお笑いだよ…」

 

私は倒れたままふと辺りを見回すとプレズオンがすぐ近くにいる事を確認すると濡れて重くなった体をなんとか起こして立ち上がった。

 

清香「もう少しで弥生ちゃんの元に…」

 

私は立ち上がると水を吸って重くなった紺色のヒーロースーツの水気を切ろうとメットの水滴を拭い足をバタバタさせて水気を飛ばして最後に泳いでる途中でずり上がってしまった紺色のヒーロースーツのスカートの裾を掴むと下に引っ張って形を綺麗に整えた。

 

清香「よし…行こう…っ!?」

 

私は再び飛び込もうとしたが側の地面から突如ゾーリ魔が湧き出して私はすぐにフルートバスターを取り出して構えた。

 

清香「なんで…こんなところまでゾーリ魔が…」

 

私は迫り来るゾーリ魔にフルートバスターを叩きつけて地面に倒すがすぐに別のゾーリ魔が迫り私は思わずフルートバスターで攻撃を受け止めたが段々と押され始めた。

 

清香「くっ…このゾーリ魔強い…そしてこの獰猛さ…」

 

私は数台のゾーリ魔にあっという間に腰を掴まれて動きを封じられてしまい武器を構えたゾーリ魔が私に向かって武器を構えて突進するが私はガブリボルバーを取り出して向かって来るゾーリ魔を撃ち抜いた。

 

清香「くっ…離れて!!」

 

私は今だに腰に群がるゾーリ魔に肘打ちを浴びせるとゾーリ魔はたまらず離れるが隙を狙ってフルートバスターを剣の形にして周りに向かって一閃を繰り出した。

 

清香「獣電ブレイブフィニッシュ!!」

 

私はガブリボルバーのシリンダーを勢いよく回してゾーリ魔の群れを狙って撃ちぬくとゾーリ魔はあっという間に爆発してしまった。

 

清香「よし…今度こそ弥生ちゃんを…」

 

私は小島からプレズオンに向かって跳躍してプレズオンの口の中から中に入ると倒れている弥生ちゃんを抱き起こした。

 

清香「弥生さんしっかり!!」

 

弥生「ん…清香さん?私…氷結城とぶつかって…」

 

私は弥生さんの無事を確認するとプレズオンの方へと視線を向けた。

 

清香「プレズオンは大丈夫ですか?」

 

弥生「はっ…プレズオン!!」

 

弥生さんはパソコンを開いてプレズオンの状態を確認するとすぐにパソコンを閉じて私の方へと向いた。

 

弥生「ぶつかった衝撃であちこちに不具合が出てるみたい…これはラボで修理しないと直せない…」

 

清香「だったら今からラボに移動してプレズオンの修理を…」

 

私がそう呟いた時突如どこからか攻撃を受けてプレズオンに衝撃が襲いプレズオンの全体がぐらりと揺れて私達はバランスを崩して転倒した。

 

清香「何が!?」

 

弥生「清香さん…あれ!!」

 

攻撃が放たれた場所を見ると海の中から何かが急浮上して飛び上がり、そのまま先程まで私が立っていた小島に何者かが降り立ちゆっくりと顔を上げた。

 

清香「弥生さんは行ってください…ここは私が!!」

 

弥生「清香さん1人で無茶です!!私も…」

 

清香「弥生さんはプレズオンをラボに連れて行ってください…私はここであいつを足止めします!!」

 

弥生「…清香さん」

 

私は小島に降り立った人物の顔を確認すると嘘であって欲しいという気持ちになり慌てるが先に弥生さんをに逃す事を優先した。

 

清香「プレズオンをお願いします弥生さん!!」

 

弥生「駄目っ…清香さん!!」

 

私は弥生さんの静止を振り切ってプレズオンから飛び降りて小島に降り立つとそこに立っている人物と正面から向き合った。

 

清香「くっ…どうして貴方がここに…?」

 

私がそう問いかけた人物は赤く全身が禍々しい姿をしておりその特徴的な顔はあちこちに牙のような物が付いておりその手には私と同じフルートバスターが握られていた。

 

D「くっ…ハッハッハッハッ!!」

 

清香「また貴方と戦う事になるなんて…」

 

D「地獄から再び蘇ったぞ…今度こそ俺の物となれ伝説の巫女よ!!」

 

私にそう言い放った彼はかつて倒した筈の宿敵である獰猛の戦騎Dであった。

 

 

次回 Dの再来

 

 

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