その頃スピリットベースには1人でダンテツに挑もうとするダイゴをイアンが止めに入っていた。
ダイゴ「止めないでくれイアン。俺は親父と戦う!!」
ノブハル「無茶だキング…」
ダイゴ「俺も地球に触れた…なんとなくメロディーの欠片だけ掴んだ…だが、どうしても邪悪な感じには聞こえなかったんだ…直接親父に確かめたい!!」
ソウジ「邪悪じゃないだと…トリンがやられたのを見てなかったのか!!」
ダイゴ「すまねぇ…でも、俺はそれでも親父や地球がトリンを見捨てるとは思ねぇんだ!!シルバーになれたって事はキョウリュウスピリットが味方したって事だ…きっと何かある!!」
イアン「キング…お前を信じる。言ってることの理屈もわかる…だが、心で呑み込めねぇ…みんな同じ気持ちだ。」
ダイゴ「わかるよ。だから俺に任せてくれ…1人で戦いたい!!」
清香Side
Dと1つとなった私はDに体の制御を任せながら自身は心の中で新しい曲を考えていた。
D「何を考えている?」
清香「曲を作っているんです。貴方のための曲をね」
D「俺の曲だと?バカな…何のために?」
清香「デーボスやカオス達と戦うためですよ…彼らに対抗するには私と貴方の繋がりをさらに強くするための強い思いの籠った曲が必要なんですよ」
D「フンッ!!くだらない…そんな物が何になる!!ただ俺は力さえあればいい…奴らをぶっ潰すための力をな!!」
清香「なるほど…「力」ですか…」
D「あぁ…この世界で俺の存在を刻みつけてやる!!奴らを1人残らず倒して俺こそが新しい伝説となるのだ!!」
清香「伝説…」
Dから飛び出る意味深なワードが頭の中を駆け巡りだんだんと歌詞のピースがだんだんと埋まっていくのを感じていた。
清香(そういえば…)
-回想-
D「ぬるいこの世界で今こそ俺の力を奴に刻み込んでやる…」
弥生「待ちなさいD!!」
D「勝利者は俺1人でいい!!」
清香(D、貴方はやっぱり自分の強さを認めて欲しいんですよね?自分自身がナンバーワンになる事が!!)
D「ちっ…さっきから何なんだ!?」
清香「うん…いい曲が出来るかも…力強く、乱暴な貴方らしい曲が!!」
D「バカにしてるのか!?そんなくだらない曲の力とやらで奴らに対抗出来るものか!!」
清香「出来ますよ!!」
D「何を根拠に言ってやがる!?」
清香「貴方がデスリュウジャーやキョウリュウネイビーになれるからですよ」
D「何…?」
清香「恐竜スピリットの力を歌の力として引き出す事が出来るからこそ、紺色のスーツを身に纏う事が出来るんですよ。」
D「だが…俺の歌はトバスピノの支配した純粋な悪のメロディーだ!!貴様らのようなブレイブとは違う!!」
清香「でもそれは悪だろうが正義であろうが「力」その物です。使い方次第では善になるし悪にもなる…ただそれだけです!!」
D「ちっ…結局お前は何が言いたい!?」
清香「私が貴方の力を増幅出来る曲を作れば…貴方はさらに強くなれる…」
D「俺に合わせた悪のメロディーを作るつもりか?」
清香「ただ邪悪なだけのメロディーじゃないですよ?」
D「何?」
清香「言動の中に棘があっても強くなりたいと思う気持ち…この世界で自分自身の存在を証明…つまり自分という新しい伝説を作る…そういう力強い曲にするつもりです。」
D「お前…」
清香「うん…いい感じ…」
私は頭の中で曲のイメージを膨らませながら曲のための歌詞をひたすら考えていた。
ダンテツ「ブレイブを黙らせるな!!お前達は皆、強き竜の者!!」
アイスロンドを撃破してキャンデリラとラッキューロを逃したイアン達はキングとダンテツの元へと合流していた。
ダイゴ「そうだみんな!!親父から響いた…受け取ったぞ.!!真の地球のメロディーを。真実は…あれだ!!」
ダイゴの視線の先には大地の闇から蘇ったマッドトリンがいたが突如マッドトリンの全身から火花が散って体勢が大きくぐらついた。
カオス「っ!?どうした!?」
マッドトリン「兄上!あいつです…あの不良品が大地の闇で反乱を…ぐあああああっ!!」
同じ頃、大地の闇の中ではトリンが正義の心を宿したままその地で蠢くデーボモンスターを切り伏せていた。
カオス「な、何故だ…トリンはデーボス軍として大地の闇に落ちた筈…」
ダイゴ「親父の一撃はな…トリンを正義の魂のまま地獄に送るための物だったんだ!!」
ダンテツ「それがこの星を守り大地の闇を破壊する唯一の方法。地球がくれた答えだ!!」
カオス「バカな…」
ダイゴ「さぁ…最後のひと荒れだ…見せてやるぜぇぇぇ!!」
ダイゴ達は一斉に駆け出すとゾーリ魔達をそれぞれ蹴散らし、爆発を背にしながらカブリボルバーを構えた。
「「キョウリュウチェンジ…ファイヤー!!」」
D Side
D「この気配は…ゾーリ魔か!?おいっ!!聞こえてるか!?」
清香「……」
D「ちっ…曲を作るのに集中して聞こえちゃいねぇか…まぁいい…」
Dの背後には大量のゾーリ魔が湧き出しておりDはフルートバスターを握ると目の前にまで迫ったゾーリ魔を次々と切り倒していく。
D「いよいよ奴らも勝負を仕掛けて来たようだ…なっ!!」
Dはゾーリ魔を切り倒すとその腹を踏みつけてフルートバスターをブーメランモードに切り替えた。
D「でやあああああっ!!」
Dの投擲したフルートバスターが周りのゾーリ魔を吹き飛ばしてしまいフルートバスターを掴んだDはカオス達がいるであろう決戦の地へと走り出した。
D「ますはカオス…貴様から地獄へ送ってやる…待っていろ!!」
ダイゴSide
一方、ダイゴ達もゾーリ魔と激しい戦いを繰り広げていたが突如鉄砕の幻術により幻術世界に連れて来られていた。
鉄砕「すまなかったみんな…これまでの全てはトリンとダンテツ、そして俺達の計画だったんだ!!」
ラミレス「ワタシ達はこれからトリンの導きで大地の闇に向かい完全に破壊しマス!!」
ダンテツ「11人のキョウリュウジャーよ…最後の戦いだ!!」
ソウジ「最後の…」
鉄砕「俺達は最初から大地の闇の破壊が勝利の鍵と見ていた。地獄がある限りたとえデーボスを倒しても蘇ってしまう…」
ダンテツ「俺は地球の真のメロディーを聴き、破壊の方法を教わった。そしてそれをトリンに告げた!!」
ダンテツの脳裏には自身を正義の魂のまま絶命させる事を提案しトリンがそれを受け入れるところが脳裏によぎった。
ダンテツ「俺はこの十字架を一生背負って戦う!!」
イアン「わかった…その重み…俺達も背負う!!」
その時、幻術で作られた幻術世界の結界が揺れ始めて全員が大きくぐらついた。
ラミレス「Mr.グレーの幻術が破られマス!!」
鉄砕「さぁ別れの時だ!!俺とラミレスは大地の闇に向かう。お前達11人はデーボスを討つのだ!!」
ソウジ「11人って…鉄砕達は居なくなってしまうんだろ!?」
鉄砕「後釜を用意した!!」
すると、幻術世界の奥から鉄砕の子孫である真也とノブハルの妹の優子が姿を表して優子の姿を見たノブハルが慌て始めた。
アミィ「真也さん!?」
ノブハル「優子!?あのね優子、これはね劇の…町内会の劇の練習で…」
優子「もうお芝居はいいのよ兄さん!!」
ノブハル「えっ…」
優子「とっくに気づいてたんだから…兄さんが青い人だって!!」
ノブハル「えぇっ!?もしかして僕だけが隠してるつもりだった…?」
優子「兄さんを助けられるならなんだってするわよ?あたしなんでも屋だもん。」
ノブハル「優子…」
ノブハルが肩を落とす一方で鉄砕の子孫である真也も鉄砕と向き合っていた。
鉄砕「頼むぞ真也!!お前がいつも書いてる漫画と変わらん…みんなを笑顔にするための戦いだ!!」
真也「はい。やってみます!!ご先祖様!!」
そこへ激しい攻撃により幻術世界が崩れて鉄砕達はダイゴ達から離れた。
鉄砕「さらばだみんな!!」
ラミレス「グッバイ!!」
直後に現実世界に引き戻されてダイゴ達にラッパを向けるキルボレロの姿が現れるがキルボレロは突如突進してきたプレズオンの体当たりを受けて体勢を崩していた。
アミィ「Wao!!プレズオンよ!!」
ドクター「待たせたのキングっち!!」
ダイゴ「キングっちって俺の事か?」
ダンテツ「久しぶりだなドクター!!」
ダイゴ「なんだ…親父の事か〜」
ドクター「イタタ…今度こそ初代バイオレット!!最後の大暴れじゃい!!」
一瞬で巨人化したプレズオンとガブティラ達が一斉にキルボレロに向かって行き、ダイゴ達も迫り来るカオスの軍勢を迎え撃つために走り出した。
弥生「皆さん!!」
ダイゴ「弥生!?」
弥生「ダイゴさん!!空蝉丸さん!!ビクトリーとマキシマムを貸してください!!」
ダイゴ「受け取れ!!」
空蝉丸「心得た!!」
2人はそれぞれ攻撃を躱しながら獣電池を弥生に投擲し掴み取った獣電池を専用のモバックルに装填した。
弥生「プログラム注入…真の地球のメロディーとシンクロした皆さん11人のブレイブをここに注ぎ込めばデーボスの肉体を破壊出来る筈です!!」
ダイゴ「本当か!!」
弥生「はい…でもチャンスは1発だけ。それにトリン達が大地の闇を破壊し終えている事が条件ですが…」
ダンテツ「彼らなら心配は要らない…やってくれる筈だ!!」
弥生「あと…清香さんが…」
ダンテツ「大丈夫だ…彼女なら来てくれる筈だ…信じろ!!」
カオス「笑わせるで無い!!トリン如きが大地の闇を破壊だと?汝等如きがデーボス様を倒すだと?何故そんな大それた奇跡が何度も起こると思い込めるか?」
弥生「ダイゴさん!!」
ダイゴ「おうっ!!」
カオス「くっ…」
プログラムの注入の完了した獣電池を再びダイゴに投擲するとダイゴはガブリボルバーを連射しながら跳躍して弥生の元へと着地を決めた。
ダイゴ「こんだけ戦ってまだわかんねぇのか!?それはな…俺達が戦隊だからだ!!」
直後にどこからかフルートの旋律が聞こえてきてダイゴと空蝉丸の持つ獣電池にブレイブが注ぎ込まれた。
ダイゴ「このフルートの旋律は!?」
アミィ「wao!!清香ちゃんよ!!」
ノブハル「でもこの演奏はどこから!?」
清香Side
清香(ん?)
私はDのための曲を考えていたが突如みんなの気配を感じて意識をゆっくりと浮上させた。
清香「みんなが…戦ってる…」
D「あぁ?何を言ってる…そんな事より早くカオスの野郎を!!っておい!?」
ふと崖の上から下を覗くとキョウリュウジャーの全員が揃っており獣電池を構えているところだった。
清香「私もみんなの力にならなきゃ…」
D「ふっ…こんな遠くからどうやってアイツの力になるってんだ?」
清香「こうするんですよ」
私はフルートバスターを構えてメロディーの旋律を奏で始めた。それはこの世界を守りたいと言う気持ちとこの地球に溢れるパワーのイメージを演奏に変えて私はフルーの旋律を奏でた。
D「力が具現化しただと?」
私の演奏の力はブレイブの力の一つとなり獣電池に注がれていき、直後にダイゴさんが獣電池を直列させて獣電池を起動させていた。
清香「微力ながらこれで私もみんなの力になれたらいいですが…」
D「これでデーボスを倒せると言うのかバカな…」
清香「倒せます…私達の力が合わされば!!」
清香はそう言うと体の制御をDに任せて清香自身は再び曲の制作のために自身の頭の中でフルートバスターを構えた。
清香「曲の完成までもう少しです…」
体の制御権を譲られて再び清香の体を動かすDの周りにゾーリ魔の大群が現れてDはフルートバスターを構えると再び駆け出した。
D「邪魔だぁぁぁ!!」
その頃、ダイゴ達はダンテツの指示の元、氷結城目指して走り出して残った真也、優子、弥生にダンテツの4人は向かってくるゾーリ魔とカオス達を迎え討つために戦闘を始めた。
カオス「無駄だ…雨宮清香も居ない今、貴様ら如きに私は倒せん!!」
優子「弥生さん…清香さんは…?」
弥生「大丈夫…必ず来ます…だってさっき清香さんのブレイブも感じたんですから!!」
ダンテツ「彼女なら必ず来てくれる…だからこそ我々はここで引くわけにはいかない!!」
カオス「笑わせるで無い!!」
優子・真也・弥生「「うわぁぁぁっ!!」」
直後にカオスの激しい攻撃を受けてしまいダンテツ以外の3人が攻撃を受けて強制的に変身を解除されてしまった。
カオス「雨宮清香は既にDにより体を乗っ取られている…彼女が戻って来ることは絶対に無い…」
ダンテツ「ぬぅ…」
弥生「私は清香さんを信じます!!さっきビクトリーとマキシマム獣電池に清香さんの旋律の力も一緒に注ぎ込まれたのを見てましたから!!」
カオス「そんな奇跡は起こることは無い…まずは君達から始末してあげよう!!」
カオスが手を翳してエネルギーの塊を放とうと構えたが突如どこからか放たれた銃撃を受けて足を止めた。
カオス「何!?」
ダンテツ「来たか…」
地面に倒れる弥生達の背後からガブリボルバーを構える清香が現れて弥生達はよろよろと体を起こした。
弥生「清香…さん…?」
D「無様だなキョウリュウジャー!!貴様ら程度の力ではこんなものか!!」
優子「違う…清香さんじゃ…無い!!」
弥生「くっ…D…」
Dはガブリボルバーを構えてカオスの前へと進み出るとカオスはDを睨みつけた。
カオス「獰猛の戦騎D…貴様を生み出したのは失敗だったようだ…雨宮清香の体と共に地獄に落ちるがいい!!」
D「笑わせるなカオス!!地獄に落ちるのは貴様だぁぁぁ!!」
Dはガブリボルバーを構えてスカートのポケットから黒い獣電池を取り出した。
D「貴様はこの俺が…」
清香(んんっ!!)
D「っ!?…っちっ!!わかったよ…」
清香の咳払いを聞いたDは体の制御権を再び清香に譲り渡して目を開けると赤く染まっていた目は本来の茶色に戻り清香本人がカオスへと話しかけた。
清香「カオス…貴方はここで…私達が倒します!!」
弥生「清香さん!!意識が戻ったんですね!!」
カオス「なっ…バカな…雨宮清香の意識が!?」
清香の凛とした声が響いて弥生達が喜び、カオスが慌てふためくが清香はDへ体の制御権を半分譲り渡して意識を戻したDと共に意識を繋げながら清香は獣電池を取り出して構えた。
清香・D「「ブレイブ・(デーボス)イン!! 」」
清香のブレイブ・インとDのデーボス・インが同時に発動し黒い獣電池を起動させて黒い獣電池は一瞬発光して清香は獣電池をガブリボルバーに装填して蓋を閉じた。
(ガブリンチョ・トバスピノ)
清香・D「「キョウリュウチェンジ!!」」
清香は勢いよくシリンダーを回すとガブリボルバーからサンバのリズムが流れてそのままリズムに乗りステップを踏み、ぐるっと回転するとガブリボルバーを真上に掲げて引き金を引いた。
清香・D「「ファイアー!!」」
トバスピノの恐竜スピリットが清香の体を包み込み清香はキョウリュウネイビーへと変身を完了させた。
清香・D「「戦律の勇者!!キョウリュウネイビー!!」」
カオス「バカな…Dと意識を共有しているだと…」
D「フンッ!!」
Dはカオスの方を睨みつけるとキョウリュウネイビーの紺色のスーツのスカートを再び外して男性用スーツに切り替える為にスカートを掴むがもう片方の手がスカートを握る手を掴み上げた。
D「何を…する!?」
清香「ちょっとD!!どうしてスカートを外そうとしてるんですか!?」
D「戦いの邪魔なんだよ!!足を上げるとずり上がるし裾が捲れやすい!!」
清香「このスーツは私にとってのステージ衣装ですよ!!衣装あっての演奏会でしょう?」
D「演奏…ちっ…わかったよ…」
清香はスーツのスカートの裾を掴み綺麗に整えると再び体の制御権をDに譲り渡して自身は意識の中でフルートバスターを構えて演奏を始めた。
D「…っ!?このメロディーは…力が溢れる!!」
清香「さぁ…演奏会の始まりです!!」
(伝説を壊して 次の伝説になるのは1人)
私が演奏するのは完成させたばかりの新曲。Dの力強さと獰猛さ、そして強く生きたいと思う気持ちを表現したDのための曲。曲名は…
(戦慄と旋律 Dのテーマ)
次回 雨宮清香フルートリサイタル