旋律の勇者   作:雨風歌

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57話 大爆発キョウリュウジャー

 

獣電竜が一斉に氷結城目指して宇宙へと飛び立つ一方で清香の相棒であるトバスピノは地面に潜り大地の闇へと向かって地面を掘り進みながら大きく相棒を呼ぶために大きく咆哮した。

 

トバスピノ(ーーッーーッ)

 

 

清香Side

 

清香「あれ…この声…」

 

気を失った私はトバスピノの叫びにより目を覚まし、ふと自分が何者か抱き抱えられているの事に気が付いた。

 

トリン「おおおおおっ!!」

 

清香「トリン…さん…?」

 

トリン「目を覚ましたのか清香!?しかしもう時間が無い…君をこのまま無事に地上に送る!!それが…私の最後の使命だ!!」

 

私はトリンさんに抱き抱えられており地上の僅かな光に向かって必死に羽ばたいているところだった。

 

清香「駄目…間に合わない!!」

 

トリン「諦めるな!!お母さんが残した宝物である君を失うわけにはいかない!!」

 

清香「お母さん!?母の事を知ってるんですか!?」

 

トリンさんが目を光らせると辺りは白い何も無い空間に変わり、私の目の前にトリンさんが歩み寄って来た。

 

清香「ここは…?」

 

トリン「私が作った意識空間だ…あまり長くは持たないが現実より時間の流れが遅くなる」

 

清香「それで…母の事なんですけど私の母とお知り合いだったのですか?」

 

トリン「君にはいつか話そうと思っていたのだが君の母親である雨宮霞は有名フルート奏者であると同時にキョウリュウジャーの候補の1人だったのだ」

 

清香「お母さんがキョウリュウジャーの候補!?」

 

トリン「私は当時、海外にて活躍する彼女をキョウリュウジャーにスカウトした時も彼女は君と同じくブレイブな旋律を奏でていた。」

 

清香「それで母をキョウリュウジャーにスカウトしようとしたんですね」

 

トリン「しかし彼女は私のスカウトを断ったのだ。彼女は自分の事をヒーローの器ではないし夢の実現のために一生懸命だからって断られてしまったのだ。」

 

清香「お母さんらしいです…」

 

トリン「しかし彼女は自身の代わりに当時、まだ幼い頃の君を推薦したのだ。」

 

清香「私が!?」

 

トリン「あぁ…」

 

 

過去

 

トリン「君の娘を!?」

 

霞「この子は幼いながらも他人を思いやれる優しい子…きっと戦士になっても優しく清らかな旋律を奏でてくれると思うわ。」

 

トリン「他人を思いやれる…」

 

清香「お母さーん!!」

 

そこに幼い清香が駆け寄って来て母、霞の胸に勢いよく飛び込んだ。

 

清香「あれ…大っきい鳥さん?」

 

霞「あぁ…清香…この人は…私の…そう、ファンかなぁ?」

 

清香「ファン!?鳥さんもお母さんのファンなんだ!!」

 

トリン「あぁ…そうなんだ!!君のお母さんは凄いなぁ!!」

 

清香「でしょー!!私はお母さんみたいなフルートを演奏する人になりたいんだ!!」

 

トリン「そうか…君もお母さんのようになりたいんだな」

 

清香「うん!!」

 

霞「清香…もし演奏を聴いているファン達を悪い怪獣が食べようとしたらどうする?」

 

清香「怪獣!?怪獣見た事あるの?」

 

霞「たとえばの話よ…清香。どう?」

 

清香「うーん…私が怪獣をやっつける…?ううん違う…怪獣がファン達を食べるのを忘れるくらいに私が凄い演奏をして怪獣を大人しくさせる!!」

 

霞「そっか…優しいのね清香は…」

 

清香「私はみんなが笑顔になれればそれで良いの!!」

 

霞「トリンさん…彼女が大きくなったら娘に声を掛けてあげてください」

 

トリン「彼女を?」

 

霞「この子は力を手にしても清く正しくみんなのために扱う事が出来ると思うわ」

 

トリン「正しく…」

 

霞「きっとフルート奏者を目指す娘には戦士のお仕事はきっと清香にとって何かしらの成長に繋がる良い機会だと思うわ。」

 

トリン「わかった…いつの日か彼女が大きくなったら声を掛けてみることにしよう」

 

霞「えぇ…もし戦士の道を選んだら娘をよろしくねトリンさん。」

 

トリン「あぁ…わかった。」

 

 

-現在-

 

清香「そっか…お母さんからの推薦だったんだ…」

 

トリン「そして成長した君に私は声を掛けた…と言うわけだ…君はやはりお母さんの言った通り他人を思いやれる優しい戦士だった。」

 

清香「えっ…」

 

トリン「君の戦いを見ていたが敵である筈の獰猛の戦騎Dと心を通わせたのにはとても驚いた。彼はその名前の通り獰猛の戦騎…しかし君は敵である彼にも手を差し伸べたそうだな…それに影響されて彼も君と共に戦う事を選び最後は君に倒される事を望んだ…」

 

清香「D…」

 

トリン「君の旋律が彼を変えたのだ…君にはやはり敵すらを虜にする音楽の才能で溢れている…」

 

清香「私の旋律が彼を変えた…」

 

その時白い空間が揺れ始めてトリンさんは私の頭に手を置いた。

 

トリン「君は本当によく頑張ってくれた…これからも君は君だけの演奏を続けて欲しい…」

 

清香「あれ…そういえば…」

 

 

霞(貴方だけの旋律を見つけなさい)

 

 

清香「お母さんも似たような事を言ってました…」

 

トリン「君だけの旋律を見つけられたのか?」

 

清香「…これが答えになるのかはわかりませんが…旋律は繋がる物だと思います。」

 

トリン「ふむ…」

 

清香「大地や川も海もこの地球には音楽で溢れています。人々が共に手を取り合って歌を歌う…それを繋ぐのが旋律だと思います。音楽その物に善も悪も無い…音楽が流れれば聴いている皆が元気が出る…勇気が湧いてくる。それらを纏めるのが旋律であり私の好きなフルートの旋律…」

 

トリン「つまり…」

 

清香「人と人とを大切な繋がり…それが私にとっての旋律だと私は思います。」

 

トリン「君らしい答えだな…流石は旋律の勇者だ」

 

トリンさんは指をパチンと鳴らすと白い空間は崩壊して気がつけば私は地獄の入口へとトリンさんと共に降り立っていた。

 

清香「トリンさんも一緒に…」

 

トリン「すまない私はもう死んでいる…君と一緒にはいけないんだ…」

 

清香「そ…んな…」

 

トリン「大丈夫だ…君にはアミィや弥生達のキョウリュウジャーの仲間が居る…君は1人では無い…」

 

清香「アミィさん…弥生さん…皆さん…」

 

トリン「君がキョウリュウジャーである事は私の誇りだ…これからも君の信じた道を突き進むんだ…ブレイブに!!」

 

トリンさんは再び指をパチンと鳴らして私も思わず笑みを浮かべた。

 

清香「私をキョウリュウネイビーにしてくれてありがとうございました…トリンさんの言う通り私は自分の信じた道を突き進んで行きます!!」

 

トリン「あぁ…!!」

 

 

トバスピノ(ーーッーーッ)

 

トリン「トパスピノ!!」

 

清香「来てくれたんだ!!」 

 

地獄の入口にトバスピノが地面を掘りながら現れて大きく咆哮した。

 

トリン「後はトパスピノが導いてくれる…さぁ…行きたまえ!!」

 

清香「トリンさん、またいつか…会えますよね…」

 

トリン「あぁ…またいつかな…」

 

清香「さよならは言いません…また必ず会いましょう!!」

 

トリン「あぁ…約束だ!!」

 

私は最後にトリンさんと握手を交わすとトバスピノの内部空間に移動し、カブリボルバーを内部の装置にセットして一気に地上に向けてトパスピノを進めながら獣電池を起動させた。

 

清香「ブレイブ・イン!!」

 

(ガブリンチョ・トパスピノ)

 

清香「キョウリュウチェンジ…ファイヤー!!」

 

私は再び紺色のスーツを身に纏い自身の力をトパスピノに注ぎ込んでいった。

 

 

清香「帰ろうトパスピノ…みんなの元へ!!」

 

去り行くトパスピノの背中をトリンは崩壊する地獄の中でトリンはいつまでも見守っていた。

 

トリン「また会おう…清香…」

 

 

ダイゴSide

 

 

デーボス「大地の闇が消えた…!?

 

デーボス「愚かな…ここで我を破壊すれば、お前も氷結城ごと宇宙の塵だぞ!?」

 

ダイゴ「ああ?何当たり前のこと言ってやがる。だからアミィを逃がしたんだろうが!!」

 

ダイゴはミニティラとガブリボルバーを構えると11人分のブレイブを注ぎ込みトリガーに指を掛けた。

 

ダイゴ「ブレイブに、俺と勝負だ。デーボス!!」

 

ダイゴ「超11獣電ブレイブファイナルフィニッシュ!!」

 

キョウリュウジャーすべてのブレイブを1つにした必殺技が炸裂しデーボスの体を貫いた。

 

デーボス「もっと学ばなければ…学ばなければ、我が滅ぼされるぅぅぅ!!」

 

デーボスは大爆発を起こして消滅してしまいその場には変身の解けたダイゴが残されたがダイゴは大きく叫び声をあげた。

 

ダイゴ「やったーーーっ!!みんな、サンキュー…」

 

直後に氷結城は大爆発を起こし宇宙から完成に消滅してしまい地上からその様子を見守っていたキョウリュウジャーのメンバーからは悲痛の声が上がった。

 

イアン「キングが…」

 

ノブハル「獣電竜の皆も…」

 

アミィ「キングーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

次回 最終回  獣電戦隊は永遠に

 

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