上野先生のアドバイスをもらってから数日後、ついにソロリサイタルの日当日を迎えた。あれから先生の言葉を思い出して練習も好調に進んでいた。あとは、今から自身の演奏を信じてお客さんに私の演奏を届けるんだ。
清香「お母さんも私の演奏みてくれてるといいなぁ」
母から誕生日に貰った大事なフルートを手に私はそう呟いた。
ダイゴ達side
「間に合ったみたいだな」
一方、ダイゴ達もトリンからのリサイタルの案内のチラシをみて清香のリサイタルを観に来ていたのだった。
トリン「この前、彼女にキョウリュウジャーとして共に戦ってくれるように頼んだ時彼女は心の中に迷いがあるようだったが、今はどうしているのだろうか…」
アミィ「そうね、いきなり地球のために戦えと言われても普通の人だったらすぐには決断できないよね。」
ダイゴ「ま、考えても仕方ねぇ、彼女がどんな演奏をするのか今日は楽しみだな。」
ダイゴ達はそう話すがダイゴ達は内心どんな人物なのかとても気になっていた。
キョウリュウジャーのメンバーは獣電竜とパートナーになる時に獣電竜と直接戦って打ち勝つ事で認められる筈なのだが…
イアン「獣電竜とは戦わず歌の力で認めさせるなんてなかなかにすげぇな」
ソウジ「それほど彼女がとても優しい心の持ち主だって事だよね。」
(ご来場の皆様お待たせ致しました。それでは雨宮清香からのご挨拶を頂戴致します。
会場のアナウンスが流れ、ステージの幕が上がり、黒髪で黒色のワンピースのステージ衣装を身に纏い銀色のフルートを手にした清香と呼ばれた女性が姿を現した。
トリン「清香…」
空蝉丸「トリン、彼女は以前お会いした時に比べてどうでござるか?」
トリン「前に会った時より表情は豊かで落ち着いているようにも見える。既に迷いを断ち切っているようにも見えるがどうだろうか。」
そうこうしているうちにいよいよ清香の演奏が始まろうとしていた。
挨拶を終えた清香はフルートを構えて演奏を始める。
曲のテーマは地球の大地をイメージした力強いテーマの曲である。
会場全体に清香のフルートの音色が響き渡る。
しかしその時突如ステージの上で爆発音が鳴り響き、演奏途中だった清香は衝撃で倒れ、ステージの床に伏してしまった。
ダイゴ「清香!!」
トリン「この気配はデーボス軍!!」
トリンが気配に気づいたものの、ステージの裏方から突如ゾーリ魔が現れて会場全体に雪崩れ込んできた。
ソウジ「なんでゾーリ魔がこんなに?」
ゾーリ魔を蹴散らすダイゴ達だが清香は既にゾーリ魔に囲まれてしまっていた。
清香side
それは突然の事だった。演奏中にいきなり攻撃を受け気づいたら私はステージの床に倒れていた。顔を上げると大量のゾーリ魔が私の周りを囲んでおり、会場全体に雪崩れ込んでいた。
ドゴルド「人間、お前の持ってる秘石を俺に渡して貰おうか」
黄色の鎧を来た謎の怪人がゾーリ魔の集団の中から現れて私の元に迫って来ていた。
清香「秘石…!?」
ドゴルド「とぼけるんじゃねぇさっさと寄越しやがれ!!」
そう言って私の首元に下がっている石に手を伸ばす。まさか母からの形見の石が彼の言う秘石だというの?
清香「駄目っ!!」
私は慌てて立ち上がり、彼の手を掴んで振り解こうとするが力が違いすぎて逆に片手を掴まれてしまい、頬に一撃を受けてしまう。
清香「あぐっ!!
衝撃で私は軽く吹っ飛び床に倒れてしまい、衝撃でフルートが地面に転がってしまい、彼の足元に転がる。
ドゴルド「おらっ!!」
そして何を思ったか、床に転がった私のフルートを足で踏みつけ私のフルートを破壊してしまった。金属の部分がバラバラになり破片が辺りに散らばってしまう。
清香「そんなっ…大事なフルートが…」
大事な相棒が破壊されてしまい悲しみに暮れるが彼はそのまま私の首を掴み持ち上げてくる。あまりの力に私の体は持ち上がり、足が地面から離れる。
清香「かっはっ…」
私の口から乾いた声が漏れる。このまま私は石を奪われて首を折られて殺されるのだろうか…?
ドゴルド「終わりだ!!」
そう言って彼は私の首を右手で掴んだまま空いている左手で石を奪おうとする。
ダイゴ「そうはさせるかっ!!岩烈パンチッ!!」
突如声が響き誰かが怪物を殴り飛ばし、怪物は私を離し遠くに転がった。気づいたら私は拘束から離れ、衝撃で床に倒れそうになるが誰かが私を受け止めてくれた。
ダイゴ「大丈夫か?」
赤い服を来た男性は私にそう聞いて来た。私は彼の手をとり立ち上がる。
清香「貴方は?」
ダイゴ「俺は桐生ダイゴ!!あだ名はキングだ!!」
清香「ダイゴ…さん?貴方は一体…?」
ダイゴ「俺は…いや…俺達は獣電戦隊キョウリュウジャーだ!!」
次回 ガーディアンズの秘石