清香Side
それは明さんの列車に乗った直後に突如として起こり始めた。
清香「うっ…何…これ…体が熱い…」
私は全身が熱くなってしまい変身が強制的に解除され体の熱さに耐えられずに列車の座席にうずくまっていた。
清香「はぁ…はぁ…何これ…もしかしてさっきのモンスターの歌のせい?」
私は体の熱さに目も開けていられず目を瞑り必死に体の不調に必死に耐えるが突如として体の熱さが消えて私は目を開けて辺りを見渡した。
清香「さっきの熱さは何だったんだろ…」
私は空蝉丸さんや明さんの様子を見ようと立ち上がって通路を歩き始めるがふといつもより目線が低い事に気がついた。
清香「あれ…目線が低いような…」
その時私の足元に何かが落ちて思わず足元に視線を向けると足元にガブリボルバーとそれを固定するガンホルダーが足首から外れて落下しており私はホルダーを拾いあげて再び足首に巻き直し始めたが再び違和感を感じた。
清香「私こんな足短かったっけ…いや…縮んでる!?」
私は自身の体を確認すると体が小さくなってしまっている事に気がついて私は両手を広げながら小さくなった両手を呆然と眺めた。
清香「ど、どうなってるの…これ…」
明「キョウリュウネイビー…お前は大丈夫か?」
清香「っ!?」
私は突如明さんに呼ばれて思わず緊張して自分自身の体の事をどう説明しようか考えていたところ赤ちゃんと子供達の話し声が聞こえて来て思わずゆっくりと座席から顔を出した。
ライト「キョウリュウネイビー?」
ミオ「あ、さっきまで一緒に居た紺色の女性のキョウリュウジャーじゃない?」
列車の物陰に隠れていた私はゆっくりと物陰から姿を現すと全員が驚きの声を上げてしまった。
「「えぇー!?」」
明「お前もやっぱり…その姿に…」
清香「私…子供になってる…?」
私は5人の私と同じくらいの子供達の元へと歩み寄ると運転席に座る明さんへと視線を向けた。
明「お前が子供になったのはあのクロックシャドーの歌を聴いたせいだ…」
清香「シャドー?」
私は聞き慣れない頭を傾げるが私達の元に5人組の子供達が歩み寄って来た。
ミオ「負の感情を集めて町一帯を闇に染める悪の集団…それがシャドーよ」
清香「負の感情…?」
ヒカリ「シャドー怪人によって支配下に置かれて闇に染まった町の住人は闇の感情に支配されてしまうんだ」
トカッチ「そうそう…いわゆる悪い連中が自分達の路線を広げようとしてるって事!!」
カグラ「それを止めるために私達は街をシャドーから街を守りながら旅を続けてるんだ!!」
ライト「それが俺達トッキュウジャーだ!!」
清香「トッキュウジャー…」
私がみんなの説明に頷いていると目の前の赤いジャケットの男の子が手を差し出して来た。
ライト「俺はライト。お前は?」
清香「雨宮清香です…よろしくお願いしますライトさん…」
その後順番に自己紹介を終えると5人は私に次々と質問を投げかけて来て思わず苦笑いを浮かべた。
ライト「なぁ…あんたもキョウリュウジャーなんだろ?ブレイブって知ってるか?」
清香「ブレイブ…どこでそれを?」
ライト「キングって名乗る奴が言ってた…俺にあるのはブレイブだけだぜって」
ミオ「何かイマジネーションみたいに何か特別な力だったりするの?」
清香「イマジネーション?」
ミオ「想像する力…私達の力の源なの!!」
清香「なるほど…ブレイブも少し似ているのかも知れません…」
カグラ「えぇっ!?そうなの!?」
清香「ブレイブは勇気の力…ブレイブは私達キョウリュウジャーの力の源なんです!!」
ミオ「そうなんだ…確かにブレイブとイマジネーションは似てるね」
明「それよりこのまずい状況…どうする?」
清香「…まずはキングさん達と連絡を取らないと…」
明「だったら俺が連絡を取る…巻き込んだ俺のせいでもあるからな…」
明さんは赤ちゃん化した空蝉丸さんの懐からモバックルを取り出すと連絡を取り始めた。
明「こちらトッキュウ6号。虹野明だ」
その後通話を終えた明さんと私達はキングさん達のいるであろう場所へと辿り着くとそこにはキングさん達が既に待っており真っ先に赤ん坊になってしまった空蝉丸さんの姿を見て驚きの声を上げた。
ダイゴ「えぇ!?これがウッチー!?」
ライト「シャドー怪人のせいだよ」
ダイゴ「って言うかお前達まさか…」
明「あぁ…ライト達だ!!」
ダイゴ「えぇっ…ちょっ…嘘だろ!?」
イアン「Oh!my…最高にキュートだけど流石に俺の圏外だな…」
ソウジ「そんな事言ってる場合か…流石にまずい状況だろ」
ノブハル「さっきの列車といいウッチーといいデビウスとシャドーラインが手を組んだのは間違いないね…」
トカッチ「やっぱり…」
ヒカリ「ステーションも完全に闇に包まれたみたいだね」
アミィ「闇…だから獣電竜の攻撃も通じなかったのね…」
カグラ「そういえば清香さんは?」
ミオ「あれ…さっきまで一緒にいたのに…?」
ダイゴ「なっ…清香も居るのか!?」
全員が辺りを見回すと近くの草むらに身を潜めていた私に気づいたミオさんがこちらに気づいて私の手を掴んで引っ張り上げた。
ミオ「ほら…行くよ!!」
清香「あっ…ちょっと…まっ…」
私は手を引かれてキングさん達の前に連れて行かれてしまいキングさん達が再び驚きの声を上げた。
「「えぇ!?これが清香!?」」
清香「あー…」
アミィ「どうして清香ちゃんがここに居るの!?今は演奏会だったんじゃ?」
清香「空蝉丸さんからみなさんがデビウスと戦うためにここに居るって聞いたんですよ!!」
ダイゴ「あー…清香には演奏に集中して欲しかったんだけどな…」
清香「演奏会なら終わりましたし、私も戦士ですよ…連絡の一つくらいくれてもいいじゃないですか…」
ダイゴ「あ、うん…すまなかったな…」
キングさんは小さくなった私の頭を撫でようとするが私はその手を軽く払いのけた。
清香「もっと…私を頼って欲しかったです…皆さん…」
ダイゴ「悪かった!!この通りだ!!」
キングさんが手を合わせて謝罪をしたので私はその手をゆっくり掴み下ろさせた。
清香「もういいですから…それより今のこの状況なんですが…」
ダイゴ「あぁ…参ったな…」
私の言葉にキングさんは闇に包まれている崖上のステーションへと視線を向けた。
ライト「これで同じだなダイゴ…」
ダイゴ「何が?」
ライト「俺達の力はデビウスには通じないけどお前達の力もシャドーには通じない…」
ダイゴ「だから一緒に戦わせろってか…残念だが同じじゃないぜ?お前達は子供に変えられちまってるんだからな…」
ライト「いや、変えられてない…お前が言った通りこれが俺達の本当の姿だ」
ダイゴ「なんだよそれ…どういう意味だ?」
クロックシャドー「あーーみーつけた!!さぁみんな!!また元気に戦っちゃうぞ!!」
そこに私達を子供に変えたクロックシャドーと呼ばれるモンスターがゾーリ魔やカンブリ魔や他の手下を引き連れて現れた。
イアン「また出やがったな!!」
清香「私も…」
私はガブリボルバーを取り出してキングさん達の隣に立つが隣に居たアミィさんが私を手で制して後ろに下がらせた。
アミィ「清香ちゃんは下がってて!!ここは私達に任せて!!」
清香「…でも!!」
クロックシャドー「クローズのみんな!!せーの…ファイアー!!」
ダイゴ「危ない!!」
(ガブリンチョ)
「「キョウリュウチェンジ!!」」
銃撃が放たれてキングさん達が素早く変身して銃弾を弾いておりアミィさんが私の肩を掴んだ。
アミィ「清香ちゃんは今、子供なんだから隠れてて!!」
清香「そんな…私も!!」
アミィ「清香ちゃんの分まで私達が戦うから!!…ね!?」
アミィさんは私を後ろに押しやり私は渋々後ろに下がるしかなくガブリボルバーを強く握りしめた。
清香「みんなの力になりたいけど…子供の姿じゃ…」
ダイゴ「ライト!!お前ら逃げろ!!」
ライト「大丈夫!!みんな行くぞ!!」
「「トッキュウチェンジ!!」」
トッキュウジャーの5人は変身ツールを構えて腕のブレスを操作するとそれぞれ5色の戦士に変身を完了させた。
「「勝利のイマジネーション!!列車戦隊トッキュウジャー!!」」
清香「変身した…?」
小さい体でも変身出来た事に驚きを隠せなかったがそんな中私の目に映ったのはトッキュウジャーがキングさん達とお互いのアイテムを交換している様子であった。
ライト「よーし…みんな出発進行!!」
キョウリュウジャーとトッキュウジャーが並び立ち一斉に敵に向かって駆け出すが私は力になれない自分に嫌気がさしてしまい思わず座り込んでしまった。
清香「せっかく応援に来たのに…こんな私じゃ力になれない…」
明「戦いたいが…この子のお守りが優先だ…行くぞキョウリュウネイビー!!」
清香「…はい…」
私の手を掴み立ち上がらせるが私はみんなの力になれない自分が許せず思わず唇を噛んだ。
清香「力になりたい…でも…今の私じゃ…」
???「元気を出したまえ清香!!」
清香「えっ!?」
突如声が聞こえて来て思わず顔を上げると私は暗闇の中におり背後に気配を感じて振り向くとそこにはトリンさんが立っていた。
清香「トリンさん!?」
トリン「君は今の自分では力になれないと思っているがそれは違う…君のブレイブの強さを私はよく知っている!!」
清香「トリンさん…でも私はもっと強くなりたいんです…キングさん達のように!!」
トリン「皆のように…か…?」
清香「そうです…」
私はふとこれまで一緒に戦って来たキョウリュウジャーのメンバーの事を思い出しておりみんなのような強くなりたいと思っていた。
トリン「……」
私の訴えにトリンさんは何か考えるような様子を見せるが突如指をパチンと鳴らして私は気づくと現実世界に戻って来ており足元に謎の獣電池が落ちているのに気がついて思わずそれを拾い上げた。
清香「これは…」
トリン「来たるべき時が来ればその獣電池が使えるようになる筈だ…熱きブレイブを燃やして前に進みたまえ…清香!!」
トリンさんの声が響いて私は思わずトリンさんから託された獣電池を強く握りしめたが近くから物音が聞こえて来て思わず立ち上がった。
クロックシャドー「こんなところでサボってるなんてお兄さん許せないぞ!!」
明「くっ…どわあああっ!!」
清香「明さん!?」
クロックシャドーが明さんを襲撃しており空蝉丸さんを抱えたままでは満足に戦えないようでクロックシャドーの攻撃を慌てて回避していた。
クロックシャドー「そろそろとどめ行っちゃうよ〜」
明「くっ…この子を抱えたままでは…」
明さんと空蝉丸さんのピンチに私は思わず駆け出して明さんとクロックシャドーとの間に割り込むと明さんが目を丸くした。
明「キョウリュウネイビー!?」
清香「私が相手をします…明さんは空蝉丸さんを守ってあげてください!!」
明「だが…子供のお前じゃ…」
クロックシャドー「そうだぞ!!子供なのにそんな危ない事…お兄さん関心しないな!!」
清香「私は強き竜の者…それにライトさん達が子供のままでも戦ってるんです…私もみんなのように戦います!!」
私はガンホルダーからガブリボルバーを外してポケットからトバスピノ獣電池を取り出すと正面に構えて起動させた。
清香「ブレイブ・イン!!」
獣電池を起動させるとガブリボルバーの蓋を開いてトバスピノ獣電池を装填すると蓋を勢いよく閉じた。
(ガブリンチョ・トバスピノ)
清香「キョウリュウチェンジ!!」
シリンダーを回すといつものサンバの音声が流れて私はサンバのリズムに乗ってステップを踏み1回転したが小さい足ではうまく地面を踏ん張れずに体制を崩してしまった。
清香「おっとと…」
ダイゴ「清香!?」
イアン「マジか!?」
ノブハル「えっ!?」
ソウジ「なっ…」
アミィ「Wao!?清香ちゃん!?」
みんなが私の方へと視線を向けており私は体制を立て直すとガブリボルバーを正面に向けて引き金を引いた。
清香「ファイアー!!」
クロックシャドー「うわぁ…」
私の放ったキョウリュウスピリットがクロックシャドーを吹き飛ばして私の体を紺色のヒーロースーツを身に纏いキョウリュウネイビーへと変身を完了させた。
アミィ「うわぁ…凄い清香ちゃん!!」
私はふと変身した自身の体を見るとヒーロースーツは私の今のサイズに合わせて装着されたようで腰からフルートバスターを取り出した。
清香「旋律の勇者…キョウリュウネイビー!!」
クロックシャドー「うわぁ…可愛い〜!!」
明「キョウリュウネイビーこれを使え!!」
清香「よっと…ありがとうございます!!」
明さんが自身のドリルのついた列車を投げ渡し私は列車をキャッチするとフルートバスターに装填しようとした。
清香「入るのかな…あ、入った!!」
フルートバスターの獣電池の装填口に列車を装填しようとしたが列車の方が大きくてとてもサイズ的に入らないと思ったが装填口に列車を近づけると列車が装填口に合わせて小さくなり私は列車をフルートバスターに装填することができた。
クロックシャドー「えぇ…戦うの?お兄さんと!?その体で!?」
清香「荒れますよ…止めてみてください!!」