「財布よし定期よしマガジンよし!」
昨日はそのまま家に帰り、時間も微妙だったので一晩明かしてから家を出ることにした。
そして、持ち物の確認を済ませたら、いざ行かん他自治区!
「とはいえ、どこに行こうかな」
他自治区に行く!と言うことだけを決めてたからどこに行くとかは特に決めてないんだよな…
うーん、あのアカウントを調べてもらうって意味でもミレニアムに行ってみようかな。
知り合いはいないのがちょっと怖いけどまぁ…なんとかなるでしょう!
そう自分に言い聞かせながら家を出る。
久しぶりにこの家をちゃんと見た。
最近ずっと時間に追われていたからこんなまじまじと家を見つめるのは久しぶりだ。
「行ってきます。」
この一言がすごく大事に思えた。なんでもない、ただの一言。
そのなんでもないものが大事に思えて。
駅までの道。だがここはゲヘナだ。いつ絡まれるか警戒しながら歩かなければならない。
「おい!そこのお前!金置いてけ!」
「そうだそうだ〜!」
「置いてけ〜!」
遭遇が早すぎるし脅し文句が適当すぎない?
と、思ったけどこれ私じゃないな?
「わあああ!やめてくださあああい!」
どうやらあそこの人が追いかけられてるみたいだが…
制服を見るにトリニティ、か。
エデン条約が一段落ついて関係性も多少マシになったとはいえゲヘナで見るのは珍しいな…ってそうじゃなくて。
助けた方が良さそうだな。チンピラたちは追いかけているようだがあの様子だとすぐに捕まってしまうだろう。なら、助けるのがいいな。
そう考えながら手に持った愛銃でチンピラの足元を撃つ。
「あぁ!?なんだテメェ!」
「おいお前ら!先にこっちからやるぞ!」
上手くヘイトをこっちに誘導できたか。
なら、ちょっと戦おうか!
「さーて、行かせてもらうよ!」
そう言って私は再度愛銃を構える。
愛銃の名前はナインオー。サブマシンガン。
銃口をチンピラの方に向けて迷いなく引き金を引く。
撃ちながら走る。カッコよく登場したはいいもののいかんせんこのあたりには遮蔽物が少なすぎる。
まずは壁となる障害物に走る!
「テメェ!やりやがったな!?」
「撃て撃て!逃すな!」
こちらはもとより逃げる気はない。撃たれ始めたのを音で確認した私は少しのダメージは覚悟の上で走る。
こんなことなら普段通り大通りを使って駅まで行けば良かった。近いからといってこんな変な道なんて使うんじゃ無かった!
ただ、今更考えても仕方ない。こうなったら最後までやり切るまでだ。
撃ちながら走っていると障害物があと少しのところまできた。あそこまで行けばどうとでも組み立てられる!
「チッ…待てやオラァ!」
その言葉と共にチンピラの手から何か…手榴弾ッ!?
その瞬間咄嗟に私は地面に伏せる。一瞬遅れて爆風。
「っつぅ…!」
咄嗟に伏せても破片が体を掠める。
掠めた頬からつーと血が垂れる。
だが遮蔽物には着いた。ばっと起き上がり遮蔽物の裏まで移動。
すぐさまポケットから手榴弾を取り出し、チンピラがいるであろう方向へ放り投げる。
そしてそれと同時に横に飛び出し、ナインオーを撃ち込む。
あとは爆発のタイミング…ここ!
「完璧!」
相手が手榴弾に気を取られている隙に体に銃弾を叩き込む。
これで1人は落とした。残り2人。
とはいえ同じ方法は通じない。
リロードしながら次の一手を考える。
そういえばさっきのトリニティ生はどこに行った?
「はぁっ!」
その声と共に残りのチンピラに銃弾が飛ぶ。
それに驚いて固まった一瞬の隙を見逃さない。
勝負をかけるなら今。
「これでっ、終わりだ!」
全力で距離を詰め、ナインオーのマガジン一杯弾をぶち込む。
「全員気絶、終わり!」
制圧完了。とりあえず風紀委員の友達に連絡しておいて、と。
「で?とりあえず名前を聞いてもいい?」
「は、はい!私は阿慈谷ヒフミです!あの、ありがとうございます!」
ヒフミちゃんかぁ。色々と言いたいことはあるけどまずは…
「なんでゲヘナに?」
「ペロロ様の限定フィギュアが売ってたからです!!!!」
「お、おう。そんな目を輝かせるほどいいものなのか?」
「はい!!!それは!!!すごく!!!」
あ、やばい。語り始めた。そっと、そっと動けばばれないんじゃ
ガシっ
あ、捕まってしまった
「とりあえずあなたも今から一緒に買いに行きませんか!!!!」
た、助けて…
ただペロロ様ぬいぐるみがあっても買うかは微妙ではあrちょっと待って何するんですk