始まりの勇者は未来で勇者学園に通う 〜幼馴染と魔王を添えて〜   作:黒色エンピツ

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3話:騎士団との出会い

 

 

 

『既に魔王が討伐されているだと……?』

 

村の人達から言葉がわからないまでも感謝を伝えられていると、馬に乗った騎士のような集団がやってきた。

救援として来たんだろうか。

 

『これは誰がやった?』

 

『あ、あそこにいる少年でさぁ』

 

『ありがとう』

 

先頭にいた男が馬から降りてこちらに来る。恐らくこの人が1番上だろう。

 

『君が魔王を倒してくれたみたいだな。感謝する』

 

「えっと……言葉、わかる?」

 

『……む?』

 

「わかんないか……」

 

『あの、このお兄ちゃん、言葉がわからなくて……』

 

『むぅ……そうなのか。困ったな……』

 

『あの、団長。よろしいでしょうか?』

 

男が困っていると、後ろから若い女がやってきた。今の俺よりも少し上くらいか?

 

『どうした?』

 

『彼が話していたのは恐らく古代の言語だと思います』

 

『古代の?』

 

『はい、祖父から教えてもらった事があるので、そうだと思います』

 

『話せるか?』

 

『少しなら』

 

『よし、任せた』

 

男が1歩後ろに下がると女が俺の前にやってきた。

 

「こほん……私はミリアと言います。貴方のお名前をお聞きしたいのですが……その、言葉伝わってますか?」

 

「あ、ああ!わかる!わかるぞ!」

 

「やっぱり古代言語……良かった」

 

「俺はアイン。旅人……いや、勇者って言った方が良いか」

 

「やはり勇者でしたか。どこの所属ですか?」

 

所属……? ああ、出身か。

 

「エラン村だ」

 

「エラム村? あ、いえ、故郷ではなく、どこの組織に所属しているかです」

 

「組織? なんだそれ?」

 

「……はい?」

 

「勇者は勇者だろう?」

 

「?」

 

「?」

 

2人して首を傾げる。

なんだか会話が噛み合っていないみたいだ。

 

「あー……魔王討伐したから王様に報告したいんだけど、グランバニア王国ってどっちに行けばあるか教えてもらえないか?」

 

「グランバニア王国、ですか?」

 

「ああ」

 

「祖父から教えてもらったような……ああ、2000年以上前に滅んだ王国ですね」

 

「……ん?え、滅んだ?」

 

「はい」

 

「2000年以上前に?」

 

「そうですね」

 

「……ちなみに今って王国歴何年なんだ?」

 

「勇創歴2507年ですね」

 

「こ……」

 

「こ?」

 

「暦が変わってるーー!?」

 

嘘だろ、時間飛んでる!? いや、俺が飛んだのか!? そもそも魔法を使ったとしても未来に飛ばすなんて少なくとも俺には出来ないし、魔法に1番詳しかったエルフの長にだって不可能だ。

 

『何があった?』

 

『なんといえばいいか……耳をお借りします』

 

もしかしたら魔王だったら使えたかもしれない。倒された後に時限式で発動させたのか?

 

『私も少しは勇者について学んだ事はあるが……よし、通訳を頼めるか?』

 

『わかりました』

 

それとも魔道具? 誰かの加護? なら何の為に?

 

「すみません。彼の質問に答えてもらってもよろしいですか?」

 

「……わかった」

 

「では、貴方は何代目の勇者ですか?」

 

「聞いた話が正しいなら1番最初らしい」

 

「初代ッ……!?生まれた年は?」

 

「王国歴777年だ」

 

そう答えると2人で話し始めた。

 

『俺も勇者については多少学んでいるが、その話のが本当なら聞いている歴史と違うな』

 

『どうしますか?』

 

『当時の事ならエルフに聞けば良い。この近くなら学園が近い。確か学園の図書館の司書が2000年以上生きていたはずだ』

 

『では』

 

『ああ、彼を連れて学園に行く。伝えてくれ』

 

『はい』

 

話が纏まったらしく、こちらを向いた。

 

「エルフに会いに行きましょう。もしかしたら、知っている方がいるかもしれません」

 

「エルフか……わかった」

 

「ではこちらへ」

 

『俺達は彼を連れて学園に向かう。お前達は復興の手伝いを頼む』

 

『了解』

 

男が副官らしき男に何かを伝えると、騎士達が動き出した。

 

「これからどこに行くんだ?」

 

「ああ、伝えていませんでしたね。これから行くのは勇者を育成する場所。『エインヘル勇者学園』です」

 

 

 

 






基本的に1話完結ばかり書いてたんで区切りの付け方がわからなくなります
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