シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
更に1週間が過ぎた。やっとミツボシ、スマイル、私と集まることが出来た。学園のカフェテリアでパフェを食べながら駄弁る。ニュージェネレーション再開。
「しまむー・・・いっぱい食べるんだね・・・」
「しまむーじゃなくてスマイルですよ!未央ちゃん!」
「そっちも未央じゃなくてミッちゃんだよ。」
「はぁ・・・スマイルもミツボシも・・・」
ギガ盛りパフェを食べるスマイルと、プリンアラモードを食べるミツボシ。そしてコーヒーを啜る私。話題は、やっぱりアイドル活動の事になった。
「2人とも、ダンスレッスンとかしてた?」
「してました!ウイニングライブもあるので・・・」
「私もしてたかなー理由は同じく。」
「ふーん・・・」
「ブルりんは?」
「私も小さい頃からしてたかな。やっぱり楽しいし。」
「そっかー」
「ライブに役立ちますもんね。」
「でも・・・こうなってくると・・・やりたいよね。ライブ。」
「そうですなー」
「でも・・・プロデューサーさんもいませんし・・・」
流石にプロデューサーは転生してないだろう。そこまでしてたらご都合主義過ぎる。まるでアイドルやれと言われてる様なものだ。
「まぁ別にプロデューサーがいなくても出来るよライブは。」
「でも箱借りたりとか。」
「あー私のうちで箱借りられるよ。」
「いやいやそれは最終手段でしょ。メジロ家の箱とかどんな規模なの。」
「800人って言ってたかな?」
「無名のアイドルがやる規模じゃないよ。」
「ですねー」
うーんうーんと3人で唸る。セルフプロデュース。出来ないわけじゃ無いけど・・・プロデューサーのプロデュースを受けてた身からすると大変だ。
「なんか良い案無いかねぇ・・・」
「とりあえず河川敷で歌ってみる?また路上ライブから始めるのも良いんじゃない?」
「それだ!」
「いいですね!」
「でしょ?じゃあ暇な時ある?」
「ちょうど今日お休みです!」
「私も!」
「みんな今日休みなのか・・・じゃあ早速今日行こうか。」
「あ、でも衣装とかどうする?」
「制服でいいでしょ。」
「ねぇねぇねぇ。」
「?」
「え?」
「へ?」
振り向くと・・・なんか丸顔でツインテのウマ娘がニコニコしてる。誰?
「私!スマートファルコン!高等部だよ!ファル子って呼んでね〜⭐︎」
「は、はぁ・・・ナリタブルーライトです。」
「メジロミツボシです!」
「シンボリスマイルです〜」
「ねねねね!今さ!路上ライブの話してなかった?」
「してましたけど・・・」
「どうかしたんですか?」
「?」
「あのね!私路上ライブやるの!良かったら見にきて見にきて!」
「え。」
「ええ・・・」
「はーい!」
そう言ってチラシを渡された。なになに・・・スマートファルコンG1制覇感謝ライブ・・・駅前、15時・・・G1制覇感謝ライブ!?
「ファル子先輩G1勝ったの!?」
「うん!川崎記念に勝ったよー!」
「すごい・・・」
「すごいです!」
「だから感謝ライブなの!もう3回目だけど・・・」
ずこー。もう3回もやってるんかい。どんだけ感謝するんだよ。
「でも・・・G1勝ったなら箱借りてやったほうがいいんじゃないですか?」
「うーんほんとはそうなんだけど・・・」
「・・・?」
「私の始まりが路上ライブだから、やっぱり路上ライブでやるのが良いかなって。お金取るのもなんかアレだし。」
「ふーん・・・」
「そうなんですね!」
「へー。」
「うんうん!あとはウマッターとかでしか宣伝してないからあんまり集らないと思うし!」
「ええ・・・」
「目論見が甘過ぎる・・・」
「絶対人が集まりますよ。」
「そうかな〜〜〜?」
まぁ見に行くか。面白そうだし。先輩のライブを見るのも勉強になるだろう。
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
15時、駅前。そこには簡易なライブステージが設置されていて人が・・・人が。100人くらい集まっている。ぎゅうぎゅうだ。
「うわぁ〜〜〜!みんなありがと〜〜〜!!」
そう言ってファル子先輩のライブが始まった。軽快な音楽が流れ出し・・・これウイニングライブの音源じゃない。オリジナル曲?
「〜〜〜♪」
「「「「ワァーーーーーー!!!」」」」
すごい・・・前世の基準で言うならAランクアイドル並だ。まぁそれはトゥインクルシリーズで何度もライブした経験からだろう。
「みんなーーーー!!!ありがとーーーー!!!」
「「「「ワァーーーーーー!!!」」」」
こうして、ライブは終わった。すごかった・・・
⏰
「ファル子先輩!」
「かっこよかったです!」
「すごいです!」
「わぁ!来てくれたの〜?ありがと〜〜〜!」
人が捌けたステージでファル子先輩に話しかける。そして・・・私達もライブしたくなった。
「機材ってどう集めれば・・・」
「集めても運ぶには・・・」
「ウマ娘の力なら問題無くない?』
「でも・・・量が・・・」
「え?みんなもライブしたいの?」
「はい。」
「でもどうすればいいかわからなくて・・・」
「そっか〜〜〜じゃあこのステージ使ってやってみる?その後いろいろ教えてあげる!」
「やったー!」
「やりました!」
「あ、でも音源とか無いね・・・」
「大丈夫です。何とかなります。」
「まぁ慣れた曲あるしね。」
「私まだ踊れるでしょうか・・・」
「大丈夫だよスマイル、あれ、何回やったと思ってるの?」
「うう・・・」
「大丈夫大丈夫!さ!やろう!」
制服で、だが。あの曲なら前世で何度もやった曲だ。アカペラでも歌えるし、目を瞑ってでもダンス出来る。行くぞ!
「みんな〜〜〜!私の後輩が〜〜〜!1曲やってくれるって!聞いてって〜〜〜!!」
ステージに立って・・・ちょっと狭い。でも何とかなりそう。もっと狭いステージでもやったことあるし。
「お願い・・・シンデレラ・・・!」
「・・・♪」
「〜♪」
お願い!シンデレラ。前世でライブの度に踊ったこの曲ならどこでも出来る。それに・・・この曲なら・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
人はそこそこ集まった。20人くらい。少しでも聞いてくれたなら良かったな。
「みんなすごぉぉーーーい!!!どこで習ったのーーー!!!」
「はぁ・・・ありがとうございますファル子先輩。」
「楽しかった!」
「久しぶりだけど覚えてて良かった〜〜〜!」
「みんな今度は私とライブしよ!きっと盛り上がるよ〜〜〜!」
「はい!」
「ファル子先輩と一緒にライブか〜〜〜」
「楽しそう!」
「これならウイニングライブもバッチリだね!」
「ウイニング・・・」
「ライブ・・・」
「・・・。」
ウイニングライブか・・・ウイニングライブするにはまずレースで勝たないと・・・だよね。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
スマイルとミツボシと見つめ合う・・・まだ・・・確証はないけど・・・私はこの2人と覇を争う事になる・・・はずだ。ピリっとした雰囲気になる。だがそれを打ち破ったのはファル子先輩だった。
「はいはーい!そこまで!」
「はっ・・・」
「・・・!」
「・・・ふぅ・・・」
「バチバチやり合うのはレースの前に!今は仲良く!だよ!」
「・・・はい。」
「そうだね。」
「はい!」
「じゃ。帰ろ!」
こうしてトレセンに帰った・・・んだが。
⏰
「・・・この、たわけども。」
「・・・ひぃん。」
「・・・。」
「あはは・・・」
「・・・ふぇぇ・・・」
勝手に路上ライブをしたとして、生徒会に怒られるのであった。あの路上ライブ・・・無許可だったのか・・・