シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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第12話 VSシュガーハアト

早苗さんと楓さん・・・ポリスサナエチャン先輩とバトルメープル先輩はトレーニングで新しく追加された部分について聞きたかったらしい。沖野トレーナーを連れてコースに行ってしまった。私はというと・・・

 

「おーいブルー早くしねーと次の手打っちまうぞ。」

 

「ちょ、ちょっと待って・・・ちょっと・・・」

 

ゴルシと将棋を打っていた・・・なんで?いや、かしこさトレーニングだって聞いたけど・・・

 

「はい王手。」

 

「待って・・・三手戻って・・・」

 

「またかよ・・・」

 

うう・・・ゴルシつよ・・・

 

「あ、そうだ・・・これなら・・・」

 

「はい王手。」

 

「えっ・・・ちょ・・・待・・・」

 

「もうブルー!」

 

「うう・・・」

 

将棋は負けた。これでほんとに賢さトレーニングになるの?

 

「おーい。」

 

「トレーナー・・・」

 

「どうだ?」

 

「負けちゃった。」

 

「まぁそりゃそうだろうな。」

 

「はぁ・・・」

 

「戻るか。」

 

「なんだよもう終わりかよ。」

 

「終わりだよ。次は筋トレ。ブルー、スカーレットが待ってるぞ。」

 

「はい。」

 

そうして続いて将棋を打つゴルシを置いてジムに向かった。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

「ねぇトレーナー、あとチームメンバーは何人いるの?」

 

「11人だな。」

 

「11人・・・えっと・・・スペ先輩とスズカ先輩とゴルシと、スカーレット先輩と・・・マック先輩・・・それから楓さん。早苗さん・・・後は?」

 

「ウオッカ、トウカイテイオー、ダイワメジャー、シュガーハアトだ。」

 

「・・・えっ。」

 

「どうした?」

 

「シュガー・・・ハアト?」

 

「なんだ知ってるのか?まぁダービーバだしな。」

 

「まぁ・・・知り合い・・・と言えば知り合いなのかな・・・」

 

「ハアトはすげーぞ。ダービーを4バ身差付けて勝つほどの実力者だ。」

 

「そんなに・・・」

 

「去年だったかな?見てないのか?」

 

「レースにそんな興味無かったから・・・」

 

「そうか・・・これから過去のレース見て勉強も追加した方が良さそうだな。」

 

「はい。」

 

ジム着いた。スカーレット先輩を探すと・・・いた。バーベルスクワットしてる・・・ってちょっと待ってあれ重さ何キロ?

 

「ようスカーレット。」

 

「来たわねトレーナー。」

 

よいしょっとスカーレット先輩はドゴとバーベルを降ろす。すごい普通の音じゃなかった。

 

「これ・・・重さ何キロ・・・?」

 

「190キロってところね。ちょっと鈍ったわ。」

 

「ええ・・・」

 

「ええじゃないわよウマ娘ならこれくらい簡単よ。」

 

「ええ・・・」

 

無理無理無理腕壊れちゃう。

 

「さぁまずは80キロからよ。ブルー」

 

「無理無理無理。」

 

「無理じゃないわよ。あれを見なさい。」

 

「え?」

 

見ると少し離れたところで金毛のツインテのウマ娘がまたもやバーベルスクワットしている。重さは・・・ええ・・・

 

「流石ハアト先輩ね。240キロ持ち上げてるわ。」

 

「なんだハアトもいたのか。」

 

「およ?トレーナー?」

 

「よっハアト。おまえ走り込み終わったのか?」

 

「あたぼうよーシュガーハアト様にかかればちょちょいのちょい⭐︎」

 

「あ・・・」

 

「んん???」

 

シュガーハアト先輩・・・佐藤さんと目があった。

 

「んんん????凛ちゃんじゃん。」

 

「ども・・・佐藤さん。」

 

「その名で呼ぶんじゃねぇ⭐︎シュガーハアト♡」

 

「ええ・・・」

 

「こんにゃろ⭐︎」

 

「うわあああああ」

 

「こらハアト新入りいじめんな。」

 

「新入り?凛ちゃん新入りなのか。」

 

「あ、はい・・・」

 

「ふんふん・・・良いこと思いついた。」

 

「え。」

 

「トレーナー。コース抑えてくれる?」

 

「おいハアト何する気だ。」

 

「なになに・・・ちょっとダービーバの実力を教えてやろうと思って⭐︎」

 

「ダメだ。」

 

「ええーーーケチンボ⭐︎」

 

「まだ本格化前なんだからゴルシ以上に荒々しい走りのお前に合わせたらブルーは死んじまうよ。」

 

「えーーー・・・トレーナー。」

 

ゴオッと佐藤さん・・・ハアト先輩から気迫が放たれた。や、やばい・・・

 

「ちょっとやらせろ。」

 

「ぐ・・・」

 

「ちょっとだけ。な?」

 

「ぐぐ・・・だ、だめ。」

 

「いいだろ。」

 

「だめ・・・」

 

「トレーナー。」

 

手を出していないのにまるで首を絞められているかのような圧迫感だ。前世から迫力のある人だとは思ってたがウマ娘になってより強化されている。

 

「わ、わかった!わかった!少しだけ!少しだけな!」

 

「おっけーさんきゅ⭐︎」

 

「げほ!はぁっ・・・はぁっ・・・」

 

「うわ・・・」

 

「ブルー・・・雰囲気を感じるだけで良い。ちょっと走ってくれないか。」

 

「わ、わかりました・・・」

 

「スカーレットは・・・スカーレット?」

 

見るとスカーレット先輩は白目を剥いて泡を吹いている・・・まじ?

 

「スカーレット!?大丈夫か!?」

 

「うわあああああやりすぎた!スカーレットちゃんごめぇん!!」

 

「はぁ・・・」

 

大変な事になった。ダービーバVS私。大丈夫かな・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

第4レース場。東京レース場をモチーフにしたコースだ。何の因果か、日本ダービーと同じコースのここをトレーナーは押さえた。ここで私はレースをする。まあでも流石に2400は走れないから1600だけど。

 

「おいっちに⭐︎おいっちに⭐︎」

 

「・・・。」

 

準備運動をしているが・・・勝てるわけないよ。でも雰囲気を感じるだけで良いって沖野トレーナーは言ってた。じゃあ胸を借りる感じでやろう。

 

「よぉーし⭐︎行くぞ凛ちゃん⭐︎」

 

「はい・・・」

 

「なぁ・・・」

 

「なに?トレーナー。」

 

「今聞く事じゃないと思うんだが・・・凛ちゃんってなんだ?」

 

「あっ・・・えーと・・・小さい頃の名前。」

 

「幼名ってやつか。なかなか可愛いな。」

 

「か、からかわないで!」

 

「ははは!悪い悪い!・・・緊張は解けたか?」

 

「!」

 

緊張・・・していた。見た目はいつもの佐藤さん・・・シュガーハアト先輩だが。先ほどの気迫は本物だった。良い感じに緊張が解れた。

 

「ありがと・・・トレーナー。」

 

「良いってことよ。せっかくだから楽しまないとな。ダービーバとのマッチレースなんてなかなか出来ないぞ。」

 

「うん。」

 

「よし!行ってこい!」

 

「はい。」

 

「準備はいいか!トレーナー!」

 

「おう!良いぞ!それじゃ位置に着いて!」

 

スタート位置に着く。ハアト先輩は・・・肩を鳴らしている。こわい。

 

「よーい・・・はじめ!」

 

私はスタートを切った・・・!?速い!!!スタートでもう3バ身も離された!!!

 

「くっ・・・!」

 

私は追い込みだから離されても問題ないが・・・一瞬でもう8バ身も離された。着いていけない!!!

 

「はーっはっはっはっはぁ!!!」

 

「えっ!?」

 

笑ってる・・・!!!この速さで!?うそでしょ・・・!!!

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

「あーあーあー大人げ無く離しやがって・・・」

 

「トレーナー・・・なんで許可したの?」

 

「気迫に押されて・・・っていうのもあるが。ブルーに圧倒的な格上挑戦っていうのをさせてみるのも悪くないって思ったからだな。」

 

「ええ・・・見なさいよアレ。もう必死も必死よ作戦なんてありゃしないわ。」

 

「トレーナーさん・・・ブルーちゃんをいじめてるなら・・・」

 

「す、スズカ!いじめてない!いじめてないから・・・!・・・てスズカ!?」

 

「はい。サイレンススズカですよ?」

 

「お前トレーニングは!?」

 

「早めに終えて来ました。そしてハアト先輩がレースするって聞いたから・・・おこぼれを、もらえるかと思って。」

 

「ええ・・・!?」

 

「あ、もう1000メートルハアト先輩超えたわよ。」

 

「ブルーちゃんは・・・もう400メートルも離されてるわね・・・」

 

「こりゃ厳しいな・・・あいつ手を抜くなんてこと考えないのか。」

 

「いつも手を抜くな・・・って言ってるのはトレーナーさんですよ?」

 

「いやそりゃそうだけど・・・」

 

「あ、ハアト先輩ゴールしたわ。」

 

「1分31・・・あいつ・・・」

 

「ブルーちゃんは・・・」

 

「ブルー!!!気を抜くんじゃ無いわよ!!!がんばれー!!!」

 

「ブルーちゃん!!!もう少しよ!!!」

 

「ブルー!!!」

 

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

やっとゴール出来た・・・もう何バ身離されたかわかんない・・・

 

「よぉ凛ちゃん⭐︎どうだった?」

 

「はぁ・・・はぁ・・・お・・・」

 

「ん?言ってみ?」

 

「大人げない・・・」

 

「なんだと⭐︎」

 

つ、疲れた・・・ごめんハアトさん・・・もうダメ・・・

 

「ん?お、おい!凛ちゃん!凛ちゃんしっかりしろー!!!凛ちゃーん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・」

 

なんかおでこが冷たい・・・私・・・

 

「はっ!!!」

 

「あ、目が覚めたか?」

 

気がつくとベッドの上。保健室・・・?保健室って初めて来た。

 

「ハートさん・・・?」

 

「ごめんなー凛ちゃんつい本気で走っちゃった⭐︎」

 

「ええ・・・」

 

「で、どうだった?」

 

「え?」

 

「ダービーバの本気の走り⭐︎」

 

「・・・。」

 

凄かった・・・圧倒的で・・・速くて・・・

 

「凄かったです・・・」

 

「まぁな⭐︎まぁマッチレースだから脚質は発揮されなかったけどな。」

 

「速くて・・・強くて・・・」

 

「うんうん⭐︎」

 

「めっちゃ大人げ無かったです。」

 

「オルルァ⭐︎でもスウィーティーだったろ?」

 

「す、スウィーティー・・・?」

 

「スウィーティー⭐︎」

 

そうかな・・・そうかも・・・

 

「はい、多分、そう。恐らく。」

 

「このやろ⭐︎」

 

「うわああああああ」

 

わちゃわちゃしてたら沖野トレーナーが入ってきた。

 

「おーい?開けていいかー?」

 

「いいよー⭐︎」

 

「おう、大丈夫か?」

 

「大丈夫・・・」

 

「保険医曰く過度の疲労によるものだろうって。大したことないってさ。」

 

「そっか。」

 

「このやろハアト!!!ブルーが潰れたらどうする気だったんだ!!!」

 

「いやーその時はその時?」

 

「このやろう!!!」

 

「おわあああああげんこつやめ。」

 

みんなでわちゃわちゃして・・・今日は良い1日だった。大変だったけど。それに・・・転生した同僚がどれだけの実力を有しているのかわかった。みんなすごいな・・・いつか私も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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