シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

14 / 70
わちゃわちゃ

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


第14話 ハンバーガーの日と猫さがし

6月のある日曜日。今日は、コース一斉点検の日。なので休み。沖野トレーナーは決して私に無理をさせない。未熟な体だというのもある。未熟なメンタルだというのもある。あらゆるトレーニングに着いていくのに不十分。歯がゆい思いをしているが仕方ない。

 

「はわ・・・ふわ〜」

 

今日はスマイルもミツボシも休みじゃなかった。別々にチームの用事があるので私1人。さて、どうしよっかな。

 

「どうしよっかな・・・と。」

 

レースでも見にいけばいいんだが予定がわからない。聞けばいいんだがそれも面倒臭い。本当にどうしよう。

 

「とりあえず・・・お昼か。」

 

今日学園の食堂は開いてない。寮の食堂は開いてるけど・・・それもなんか味気ない。

 

「外に食べに行こ。」

 

そうしよう。

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

商店街を出て、更に進んだ・・・どこか。

 

「うーん。」

 

なんか良い感じのお店無い。何を食べるか決めてないけど。

 

「あ・・・良い匂いする。」

 

この匂いを辿って行こう。そうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つけた。アップルハニーって書いてある・・・名前からするとスイーツなお店だが匂いは肉の匂い。

 

「いらっしゃいませー」

 

中に入ると客はそこそこ。良い匂いは強くなった。

 

「ハンバーガーか・・・」

 

ウマ娘用は山盛りポテトが付くらしい。いいね・・・ハンバーガーの気分になった。

 

「すみません。」

 

「はーい。」

 

「この牛肉ステーキバーガーウマ娘用、ドリンクはジンジャーエール。あとアップルパイとタコライス。それとチキンレッグください。」

 

「かしこまりました!」

 

早く食べたい。

 

「でねーナオ。そこ行った時のぶっといポテトが最高でさー」

 

「はいはい。カレンはほんと食い過ぎだからな。トレーニングしてても太るぞ。」

 

後ろの席からなんか懐かしい名前が聞こえた。もしかすると、かもしれないが。今はハンバーガーが食べた過ぎて仕方がない。

 

「お待たせしましたー」

 

「きたきた。」

 

どんどんと料理が運ばれてくる。まずはハンバーガー。デッカい肉が挟まれている。肉汁たっぷりで美味しそう。

 

「はむ。」

 

うん!美味い!すごい肉だ。これは良い肉だ。ブライアンさんも気にいるだろう。

 

「はむ。」

 

ポテトも良い塩梅の塩気だ。タコライスも・・・うん。

 

「あーん。」

 

チキンレッグに齧り付く。うーん。肉。

 

「もっぶ。もぐ。むしゃ。むしゃ。」

 

「うお・・・後ろすごい食べっぷりだな。」

 

「まぁ同じウマ娘だし。てかトレセン生じゃない?」

 

「何年だろうね。」

 

「?」

 

後ろの2人もトレセン生なのかな?でも食べるのに忙しくてそれどころじゃない。

 

「もぐ・・・むしゃ・・・じゅご・・・」

 

もぐ・・・もぐ・・・ふぅ。食べ終わっちゃった。アップルパイが美味しかった。もう一個頼もっかな。

 

「すみません。」

 

「はーい!」

 

「アップルパイもう一個。」

 

「はい!」

 

「すご・・・まだ食べるんだ・・・」

 

「こらカレン・・・」

 

「む・・・」

 

なんだかうるさいな・・・ちょっと!

 

「ねぇさっきから何?ぶつぶつと・・・」

 

「わー!すまん!今黙らせるから!」

 

「ごめんね〜」

 

「ちょっと顔見せ・・・!?」

 

後ろを振り向いて驚いた。最近こういう驚き増えたな。

 

「奈緒!?加蓮!?」

 

「ええ!?凛!?」

 

「あ!!凛じゃーん!!」

 

ウマ耳生えてる。それはもう慣れた。びっくりした。うそでしょ。

 

「奈緒・・・加蓮・・・何してるの・・・?」

 

「何って・・・サッカーしてるように見える?」

 

「ご飯食べてたんだよ〜」

 

「ああ・・・そう・・・」

 

2人は奈緒はセカンドサイド。加蓮はテンジンカレンというらしい。中等部2年と1年らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へーそんなに。同僚がいるのか。」

 

「うん。トレセンっていうか346プロみたいだよ。」

 

「あはは!全然気づかなかった。」

 

「まぁ・・・クラス数だけで10あるからね。全部のクラス見て回るわけにはいかないし。」

 

「そうだな〜同じ学年にみくと卯月がいるなんて全く気づかなかったよ。」

 

「というか、同僚みんないすぎじゃない?」

 

「それは確かに。」

 

「なにかあるのかな?」

 

「ま、気にしても仕方ないけど。」

 

「そうだね〜」

 

こうしてハンバーガーショップでトライアドプリムスが揃ったのだった。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

月曜日。いつもの様にトレーニングに繰り出した。トレーニングメニューをもらい、それを熟す。いつも通り。

 

「はぁ・・・ふぅ・・・」

 

「良い感じよブルーちゃん。」

 

「ありがとうございますスズカ先輩。」

 

「じゃあ水飲んで。続き、行くわ。」

 

「はい。」

 

今日はスズカ先輩と走り込み。スズカ先輩めっちゃ速い・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ・・・」

 

「よし・・・今日のトレーニング終わりね。私はまだ走るけど。ブルーちゃんどうする?」

 

「私は・・・戻ります・・・」

 

「そう、わかったわ。お疲れ様。」

 

「お疲れ様です。」

 

部室に戻り、着替える。早くお風呂入りたい。

 

「ふぅ・・・」

 

「お、ブルー、トレーニング終わりか?」

 

「ゴルシ、どうしたの?」

 

「いやな。ちょっと猫探し手伝ってくんねーかな。」

 

「猫探し?」

 

「おう。理事長の猫がな。いなくなったらしい。探してくれた全員に限定パフェの食券くれるって言ってたからよ。」

 

「ふーん。」

 

限定パフェか・・・いいね。食べたい。

 

「理事長のところ行ってよ。猫の画像見せてもらってくれ。」

 

「わかった。」

 

「じゃ、頼むわ。」

 

「うん。」

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

理事長室に行く。コンコンとノックすると入ってくれッ!という声がした。

 

「むッ!ナリタブルーライト君も探してくれるかッ!」

 

「はい。どんな猫なんですか?」

 

「これだッ!」

 

写真を見せてもらう。ふむ、この猫か。

 

「名前はハテナだッ!頼むッ!おやつの時間になっても戻ってこないのだッ!」

 

「わかりました。」

 

「これは前払いだッ!」

 

限定パフェの食券。やった。このパフェ、早い者勝ちだからなかなか入手出来ないんだよね。

 

「じゃあ行ってきます。」

 

「うむ!見つけてくれたら更に2枚渡そうッ!」

 

ほんと?俄然やる気出てきた絶対見つけてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず中庭に来た。前に中庭に来た時ここに猫が集まってるのを見たからだ。

 

「うーん猫いっぱいいる。」

 

1・・・2・・・12匹。でも理事長の猫はいなかった。

 

「にゃあ〜〜〜〜にゃあ〜〜〜〜〜」

 

「みく。」

 

「にゃ?凛チャン!どうしたのかにゃ?」

 

「理事長の猫を探してるんだけど。知らない?」

 

「理事長の猫チャンにゃ?見てないにゃぁ・・・」

 

「そっか・・・」

 

「にゃに?いなくなっちゃったの?」

 

「うん。」

 

「そっか〜まぁ気ままなのが猫チャンだもん。たまには1人になりたい時あるよ。」

 

「そういうもんなの?」

 

「そういうもんにゃ〜」

 

まぁいい。ここにいないなら別なとこを探そう。

 

「うーん・・・どこにいるんだろう。」

 

私はウロウロと探し始めた。

 

「こういう時雪美なら、猫の言葉聞いてわかるもんなんだけど・・・」

 

まぁいない子を当てにしても仕方がない。

 

「うーん。」

 

そうだ。みんなは外を探してるみたいだけど。私は校舎内を探そう。

 

「こっち行ってみよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図書館に来てみた。

 

「藍子。猫来てない?」

 

「猫ですか?」

 

図書館にいた藍子に猫が来てないか聞いた。うーん・・・

 

「来てないですね。どんな猫ちゃんなんですか?」

 

「ハチワレっぽくて・・・額に星がある黒い子。」

 

「わかりました。私も見かけたら教えますね。」

 

「お願い。あ。理事長の所行って、探すって言えば限定パフェの食券もらえるよ。」

 

「そうなんですか?行ってみます。」

 

図書館にはいなかった。じゃ、次。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェテリアに来てみた。もしかしたら食べ物の匂いに釣られてるかも。

 

「あ、奈緒、加蓮。」

 

「おー凛。」

 

「どしたの?」

 

「あのさ、猫、探してるんだけど・・・」

 

「猫ぉ?」

 

「猫ちゃん?なんで?」

 

「理事長の猫がいなくなっちゃったんだって。」

 

「そうなのか・・・見てないな〜」

 

「あたしも〜」

 

「そっか・・・」

 

「もし見かけたら凛に連絡すればいい?」

 

「うん。あ、理事長に手伝うって言えばパフェの食券くれるよ。」

 

「奈緒!行こ!」

 

「はいはい。」

 

「じゃあね。」

 

「おーう。」

 

「はーい。」

 

ここにもいなかった。うーんどこ行ったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎内をウロウロして、探してみたけどどこにもいなかった。悩みながら歩いていると、にゃおーんにゃおーんと猫が鳴く声が聞こえた。

 

「猫だ・・・!」

 

キョロキョロと探した。こっち・・・!

 

「どこ・・・!?」

 

探す、探す、探す。どこにいるの・・・・?

 

「にゃおーんにゃおーん」

 

「ごめんねー猫ちゃんこれは売り物だから・・・」

 

「にゃおーんにゃおーん」

 

「ごめんね〜」

 

「あ、いた!」

 

「え?」

 

そこは購買部。なんでこんなとこに・・・?

 

「ハテナ。見つけた。理事長が探してるよ。」

 

「にゃお?」

 

「なに見て・・・?」

 

ハテナの視線の先にあるのは猫缶。なんでこんなのが購買に・・・?ハテナはこれが欲しかったの?

 

「わかった。私が買ってあげるから。」

 

「にゃおーん。」

 

「はいはい。これください。」

 

「はーい120円です。」

 

「はいちょうど。」

 

「まいどー」

 

買った猫缶を開けてあげる。ハテナはむしゃむしゃと食べ始めた。お腹空いてたのかな。

 

「にゃおーん。」

 

「おいしい?」

 

「にゃおにゃお。」

 

「にゃーにゃー」

 

「にゃおーん。」

 

「ふふっ。」

 

ハテナはあっという間に猫缶を食べ終えて私の肩に乗ってきた。おっとっと。

 

「さ、行くよハテナ。」

 

「にゃお。」

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「感謝ッ!本当に感謝ッ!」

 

「いえ。」

 

「これは報酬だッ!受け取ってくれッ!」

 

限定パフェの食券。合わせて3枚。スマイルとミツボシと一緒に食べる分は確保出来た。

 

「ふふ。」

 

「すまないッ!猫缶まで与えていたとはッ!」

 

「いえ、これくらいなんとも。」

 

「再び感謝ッ!」

 

「じゃあ私行きます。」

 

「ありがとうッ!」

 

理事長室を後にする。明日食べよ。猫さがしであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。