シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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この人もいるんかい

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第16話 この人もいるんかい

ふわぁ。朝。7月になった。何やら沖野トレーナーが忙しくなった。トレーニングも私の事はよく見にくるんだけどそれがない。どうしたんだろ。

 

「ブルー、起きた?」

 

「おはようございますスカーレット先輩。」

 

「顔洗って。ご飯行くわよ。」

 

「はい。」

 

身支度をして、ご飯。お腹空いた。

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「およ。ブルーちゃんおはよー」

 

「おはよーブルーちゃん。」

 

「おはようございます。スカイ先輩、ネイチャ先輩。」

 

「ありゃ。スマイルは?」

 

「会ってませんよ。」

 

「ありゃりゃーまだ寝てるのかな。」

 

食堂に行ったらスカイ先輩とネイチャ先輩にあった。もうご飯を食べている。

 

「スマイル、夏になるとお寝坊さんになるんだよね。」

 

「そうなんですか。」

 

「小さい頃もそうだった?」

 

「どうだったかな・・・」

 

「まぁ登校時間までには起きてくるでしょ。」

 

「おっはよー!!」

 

「ミツボシ、おはよ。」

 

「おはよー」

 

「おはよ。」

 

「今日のご飯はなんじゃろなー?」

 

「サンドイッチだって。」

 

「サンドイッチかー」

 

「ブルー、ケチャップ顔に付いてるわよ。」

 

「え?」

 

むぐぐ・・・口周りを拭って・・・ふぅ。

 

「もぐもぐ。」

 

「そろそろ夏合宿の時期だねー。」

 

「あーそろそろよね。」

 

「夏合宿?」

 

「うんブルーちゃん。夏休みを利用して海でトレーニングするんだよ。」

 

「鍛えられるし、何より楽しい!」

 

「ふーん。」

 

それで沖野トレーナーは忙しいのか。なるほど。

 

「ごちそーさま。」

 

「ごちそうさまでした。」

 

「ブルーちゃんとスカーレット、早いねー」

 

「まぁね。」

 

「いつの間にか。」

 

「じゃ行くわよブルー。」

 

「はい。」

 

「いってらー」

 

「アンタも行くのよ。」

 

「そうだったわ。」

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

登校時間。校門の前ではいつも理事長秘書のたづなさんが挨拶運動をしている。

 

「おはようございます!」

 

「はい、おはようございます!」

 

「おはよーたづなさん・・・と誰?」

 

「新しく入った理事長秘書ですよ。」

 

「おはようございます。」

 

「そうなんだーおはよーございます!」

 

今日はなんだか・・・2人いる。お揃いの緑の制服着た2人。なんぞや?

 

「おはようございますたづなさん。」

 

「はいスカーレットさんおはようございます。」

 

「おはようございます。」

 

「ナリタブルーライトさんもおはようございます。」

 

たづなさんに挨拶して、もう1人の方に挨拶しようとしたその時だった。

 

「おはようございまっっっっっ・・・・!?!?」

 

「あら・・・」

 

「どうしたのブルー。」

 

驚いた。これには驚いた。なんで!??!いや、まぁ同僚って言ったら同僚だけど!?!?

 

「ちひろさん!?!?」

 

「凛ちゃん。」

 

「な、なんでここにいるの!?!?」

 

「いえ、前の職場が無くなってしまったので、求人してたのに応募したら・・・」

 

「は、はぁ・・・?」

 

ちひろさん。前世では346プロの事務員・・・事務員?アシスタント?ナビゲーター・・・?よくわからない。でも事務所の一員だった人だ。今は帽子で頭を隠している為・・・ウマ娘かどうかはわからない。なんで・・・?ちひろさんも転生してたの・・・?

 

「千川さんと知り合いなんですか?ナリタブルーライトさん。」

 

「知り合いというか・・・知り合い・・・?知り合い・・・」

 

「大分困惑してますねぇ。」

 

「ふふふ駿川さん。私凛ちゃんのおむつ変えた事もあるんですよ。」

 

「いや無いでしょ。何言ってんのちひろさん。」

 

「さぁて・・・どうかしら。」

 

「えっ・・・えっ?」

 

くすくすと笑うちひろさん。ええ・・・嘘でしょ・・・?ほんと・・・?どっち・・・?

 

「ブルーは新しい理事長秘書さんと知り合いなのね。」

 

「ええ・・・まぁ・・・」

 

「まぁ知り合いは多い方が良いわ。行くわよブルー。」

 

「ああ・・・はい。じゃあちひろさん、また・・・」

 

「はぁい。またね凛ちゃん。」

 

「いってらっしゃい!」

 

こうして意外な再会を果たした。トレセンの346プロ化は加速する。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

お昼。ミツボシとスマイルを誘ってご飯を食べているが話題はもっぱらちひろさんのこと。

 

「びっくりしたね〜」

 

「アイドルじゃなくても転生するのか〜」

 

「ほんと驚いた・・・」

 

もぐもぐとハンバーグ定食を食べて駄弁る。

 

「この分だとプロデューサーさんがいても驚かないよ。」

 

「ほんとですよ。プロデューサーさん、トレーナーとかやってないかなぁ・・・」

 

「いやぁ・・・だってあのプロデューサーだよ?転生してもプロデューサーしてるに決まってるよ。」

 

「確かに。」

 

「それはそう。」

 

すると食堂に入ってくる緑の影が見えたちひろさんだ。

 

「ちひろさーん!」

 

「あ、卯月ちゃん。」

 

「ちひろさーん!こっちで一緒に食べましょー!」

 

「はーい今行きまーす!」

 

ちひろさんは駆け足でこっちにやってきた。

 

「ふぅ。」

 

「ちひろさん!」

 

「わーちひろさん!」

 

「未央ちゃん凛ちゃん。ふふ、まるで事務所みたいね。」

 

「はい!あ、もうご飯取ってきました?」

 

「あ、行ってきますね。」

 

そう言ってちひろさんはご飯を取りに行った。

 

「それで、なんだっけ。プロデューサーさん?」

 

「うん。プロデューサーならこっちでもプロデューサーだって。」

 

「うーん。いるなら会いたいですねー」

 

「そうだねー。」

 

「・・・あのさ2人とも。」

 

「ん?」

 

「なにブルーちゃん。」

 

「シンデレラバトンってウマ娘知ってる?」

 

「シンデレラバトン?」

 

「知らないなぁ。」

 

「あのね。ちょっと前に聞いたんだけど・・・そのシンデレラバトンはさ、シンデレラにバトンを渡すのが仕事で・・・輝きの向こう側へ・・・って言ってたんだって。」

 

「それって・・・」

 

「プロデューサーがよく言ってた・・・」

 

「うん。もう10年も前のウマ娘だって言うんだけど・・・もしかすると、そのシンデレラバトンって子が、プロデューサーなのかも・・・」

 

「違いますよ。」

 

「え?」

 

「ちひろさん?」

 

「違います。」

 

「な、なんで。」

 

「私、そのシンデレラバトンって子に会った事あるので。」

 

「ええ?!」

 

「そうなんです・・・か?」

 

「はい。シンデレラバトンは確かに輝きの向こう側へ・・・と言ってました。でもそれは来るべき未来を予言したとか。そう言うことではないんです。」

 

「そうなんだ・・・」

 

「うーんでも・・・」

 

「シンデレラバトンは、決して強いウマ娘じゃありませんでした。でも輝きがどういうものか知ってました。それを持つ子達も。」

 

「・・・。」

 

「ちひろさん・・・?」

 

「シンデレラバトンは新しい世代へ向けて足掛かりになるような事がしたかった、ただのウマ娘なんですよ。」

 

「ふーん・・・?」

 

「そっかぁ・・・」

 

「だからそんなに気にすることじゃないですよ。」

 

「わかった・・・」

 

「あ、昔話なんてまた今度!さぁご飯食べましょう!」

 

「はーい。」

 

「みんなは他の同僚達に会いましたか?」

 

「結構いますよちひろさん!」

 

「転生者って多いみたい。」

 

「そうですか!早く会ってみたいですねー」

 

「事務所のみんなで集まってライブとかまたしたいです!」

 

「いいですね!理事長に企画してみますか・・・」

 

「出来るんですか?」

 

「その為にはみんな実績を作ってもらわないとですねー」

 

「あーそっか、メイクデビューもしてない子集めても仕方ないもんね。」

 

「そうです。だからみんな強いっていう実績を作って・・・」

 

「そこから始めないとだね・・・」

 

「うん・・・」

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

お昼ご飯を食べた後、解散して、トレーニングへ。と言っても私はまだ時間がある。昼寝でもしよう。中庭に向かった。みくならいても邪魔しないだろう。

 

「にゃあ〜〜〜〜〜」

 

「うしし・・・ぶっち。可愛いなお前は。」

 

猫可愛がりが増えてる。何故?

 

「あ!凛チャン!」

 

「何?凛?」

 

そして増えた猫可愛がりは見覚えがあった。

 

「よう凛。あたしの事、覚えてるか?」

 

「忘れるわけないよ。久しぶり、拓海さん。」

 

「久しぶりだなぁ!凛!会えて嬉しいぜ!」

 

「私も。」

 

そこにいたのは拓海さんだった。猫抱っこしてるけど。

 

「なんか拓海チャンはいつの間にかやって来てたにゃ。」

 

「なんか最近、猫達のご飯用意してくれてる奴がいると思ったら、みくだったんだよ。」

 

「ふーん。ねぇ。拓海さん。名前教えてよ。」

 

「あ?名前?」

 

「うん。ウマ娘としての名前。あるでしょ?」

 

「・・・。」

 

拓海さんは押し黙ってしまった。心なしか震えてる気がする。

 

「学年は中等部3年だ・・・名前は・・・・だ。」

 

「え?」

 

「みくが言っていい?」

 

「黙ってろ。」

 

「にゃぁ〜〜〜」

 

「聞こえなかった。」

 

「・・・・だ。」

 

「え?」

 

「だぁあああああ!!!キュアタクミンだよ!」

 

「え・・・?え?」

 

「くっそ〜〜〜無敵の特攻隊長様がどうしてこんな名前に・・・!!!」

 

「へぇ〜〜〜・・・」

 

「なんだ・・・笑えよ・・・」

 

「笑わないよ。可愛いじゃん。」

 

「お前・・・!」

 

「ウマ娘の名前は別世界のすごい魂から授かる縁起の良い物なんだよ。笑わないよ。」

 

「・・・へへ、凛、さんき・・・」

 

「タクミンスマ〜イル。」

 

「この野郎!!!!!!!!」

 

「わーーーーー!!!」

 

「拓海チャン落ち着くにゃ!!!」

 

もうこりゃ転生者はトレセンに年少組除いて全員いるな。そう確信した。来年になったらもっと出会う事になるだろう。そうなったら346プロライブとか、やりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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