シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
夏合宿。それはトレーナーと担当契約があるウマ娘が行う、夏の強化合宿である!終わり!いや、終わりじゃなくて。いろいろあるんだけど。チーム・スピカの夏合宿はボロ旅館に泊まるらしい。ハートさん曰く毎年ボロ旅館だそうな。お金無いの?まぁご飯は美味しいらしいから良いとして。他の、スマイルのいるチーム・リギルはリゾートホテル、ミツボシのいるカノープスは普通のホテルらしい。良いな。
「海だ・・・」
「よっしゃーーーー!!!海だーーーー!!!」
「きゃっほーーーーー!!!」
「わーーーーー。」
ハートさん、早苗さん、楓さんは早速海に突撃していった。制服のまま。制服痛むよ。
「おーい先に荷物置きにいけー」
「はーい。」
「行くわよブルー。」
「はい。」
「お腹空いた〜」
「ご飯までまだよスペちゃん。」
つい先月。スカーレット先輩とウオッカ先輩がデビューした。こうしてチーム・スピカでデビューしてないのは私だけになった。私も早くデビューしたいが・・・本格化もまだだし。旅館に入り、荷物を置く。私達は大部屋。沖野トレーナーは個室らしい。羨ましいなと思ったがスカーレット先輩はあれは物置と変わらないわと言っていた。
「さ、ブルー、水着に着替えて行くわよ。」
「はい。」
「スカーレット、ほい。日焼け止め。」
「ありがとウオッカ。」
「ブルーも塗っておけよ。」
塗り塗り。ここで少し気になる先輩がいる。それはダイワメジャー先輩だ。栗毛というか赤毛というか・・・スカーレット先輩と同じ髪色。そしてでっかいポニーテール。更に丸メガネ。抜群ボディ。属性もりもりだ。346プロでもこれほどの属性もりもりはいない。
「あによ。」
「あ、いえ。」
「アタシさまのボディがそんなに気になるわけ?」
「あの・・・」
「いいわ!!!とくと見なさい!アタシさまのゴールデンボディを!!!」
そう言ってばさぁっとボディタオルを翻した。そしてスカーレット先輩にげんこつされた。
「ごめんねブルー・・・バカ姉が・・・」
「い、いえ・・・」
「うぐぐ・・・麗しの妹!あにするのよ!」
「バカ姉!後輩ビビらせてどうするのよ!!!」
「後輩なんてビビらせてなんぼなのだわ!!!!」
ごちん。2発目のスカーレット先輩のげんこつ。ダイワメジャー先輩は蹲って動かなくなった。
「ほら行くわよ。あんなんでもめちゃ強いウマ娘なのよね・・・」
「ええ・・・」
チーム・スピカは個性派揃いだな・・・まぁいいか。
・・・・・・・
・・・・・・
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・・・・
・・・
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・
砂浜に出た。私以外の先輩は砂浜ダッシュに向かった。一方私は、砂という足の負担の少ない地面でフォームの確認をしている。
「そうだブルー。踵上げろ。」
「はい。」
「そのまま足を下せ。」
「はい。」
「次は連続で。」
「はい。」
ゆっくり、じっくりやっている。地味でキツいが・・・必要な事なのだろう。頑張る。
「ほらブルー、1、2、1、2。」
「よっ・・・ほっ・・・」
「そのまま、そのまま。回転上げてけ。」
「ふっ、ふっ、ふっ。」
「よし・・・よし・・・そのままダッシュ!!!」
「はぁぁぁぁああああ!!!」
くっ・・・思ったより足がとられる。どうすればいいんだろう。
「そこまで!」
「・・・ふぅ。」
「いいぞ。ブルー。」
「はい。」
「今の加味してもう一回だ!」
「はい。」
この日、私は1日中このダッシュだった。
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
晩御飯の時間になった。
「がつがつがつむしゃむしゃむしゃ。」
「もぐもぐもふもふ。」
「はむはむむしゃむしゃ。」
出てきた料理は旅館の料理って言うより・・・山盛りメシと言った感じ。美味い。海の幸、山の幸、たくさん。
「おかわり!」
「おかわり。」
「おかわりぃ!」
「おかわり・・・」
「おかわりっ!」
女将さんがどんどんご飯を持ってきてくれる。嬉しい。
「もぐもぐもぐもぐ!」
「むしゃむしゃむしゃ!」
「はむはむはむ!」
旅館のご飯の3分の1は食べ尽くしたんじゃないかと思うほど食べた後、お風呂に向かった。お風呂はボロだけど温泉で、とても気持ちよかった。
⏰
その日の夜。丑三つ時・・・くらい・・・
「うーん・・・むにゃ・・・」
「zzz・・・」
「・・・?」
なんか私は起きてしまった。なんだろう・・・体が熱いような・・・
「・・・?・・・?」
なんか動悸がしてきた。呼吸も荒い。体が・・・熱い!!!
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・!」
「んぅ・・・ブルー・・・?」
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・!」
「ブルー・・・?ブルー!!!」
「はぁ!はぁ!はぁ!」
「どうしたのブルー!具合悪いの!?」
「す、スカーレット先輩・・・体が・・・」
「ん〜どうした・・・?」
「もう朝・・・?」
「騒がしいなぁ・・・」
みんな起きてしまった・・・だがそれどころじゃない。体が熱い!!!夏の暑さで熱いんじゃない!!まるで焼却炉に入れられたかのように熱い!
「はぁ!はぁ!はぁ!」
「ブルー!?ブルー!!」
「どうした!?」
「ブルーちゃん!?」
「ブルーちゃんどうしたんですか!?」
「わかんない!!スペ先輩!トレーナー呼んできて!!!」
「はい!」
んん・・・!!熱い!!私は浴衣を脱ぎ捨てた。
「わー!!!ブルー!!!」
「脱いじゃダメよ!!今からトレーナー来るのよ!?」
「熱い・・・熱い!!!」
下着まで脱ぎさろうとしたところスカーレット先輩に取り押さえられた。
「どうしたんだ!?みんな!!」
「トレーナー!!ブルーが!!」
「ブルー・・・!?おわ!!??服を着ろ!!!」
「ブルー!!ブルー!!!」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
帯同してる保険医呼び出し、私は診察を受けた。
「おそらく・・・本格化です。」
「本格化・・・!」
「熱い・・・熱い・・・」
私は汗だく。ベトベト・・・
「やったな!ブルー!」
「熱い・・・」
「まもなく成長痛もやってくるでしょう。それに備えて痛み止めも出しておきますね。」
「はい。夜分遅くすみません。」
「いえいえ。そのための私ですからね。」
「熱い・・・」
「ブルー、水飲め。飲めるか?」
「うん・・・」
「それでは戻って大丈夫ですよ。ゆっくり寝るのも必要です。」
「はい。ブルー戻るぞ。」
「うん・・・」
そうして部屋に戻り、布団に入った。だがとても寝苦しくて寝られるものじゃない。まいった・・・
「ブルーも本格化かー」
「早いですね。」
「これでゴルシちゃん1236の必殺技を教えられるぜ。」
「まぁ今は寝ましょうよ。」
「熱い・・・熱い・・・」
スズカ先輩に冷えピタ貼ってもらい、スペ先輩に氷枕を用意してもらった。だが熱さは和らぐどころか増している。まいったなぁ・・・
「ううーん・・・」
「ブルーちゃん、頑張って寝ましょう。」
「そうよブルーちゃん私も本格化は大変だったわ。」
「私は本格化の時どうだったかしら。」
「お姉さんは普通だった気がするわ。」
「ハートも。」
「アタシさまもそんなに苦労した覚えはないなぁ。」
「うう・・・」
そうして翌日。
⏰
「うう・・・痛い・・・」
今度は成長痛だ。関節と骨という骨が痛い。トレーニングは出来ない為部屋で寝ている。暇したのでスマイルとミツボシにLANEをぶっぱしてみた。
「・・・えっ。」
帰ったきた返信は。2人とも本格化で寝込んでいるとの事だった。すごい偶然だ。私達3人が同時に・・・
「・・・ふぅ。」
痛み止めを飲んで、また布団に入る。痛くて眠れない。昨晩も寝れなかったから寝ておきたいんだけど。
「まぁ仕方ないか・・・」
これが本格化か。ウマ娘の本格化。一気に成長が来るって聞いてたけど、こんな風になるのね。
「ふわ・・・」
眠い・・・が痛くて眠れない。痛み止めが効くまで、悶々と布団で悶えるのであった。