シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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運か・・・神が考えた退屈な物さ。

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第25話 やきうと豪運

早苗さんの南部杯から数日。いつも通りトレーニングを熟して過ごしていた。今日はがっつりゴルシとマック先輩と併走を熟した。キツかった・・・

 

「ふぅーーーー・・・」

 

「良い感じですわ。ブルーさん。」

 

「なかなか追い込みが大噴火するようになったな!」

 

「うん。」

 

良い感じだ。だがレースで勝てる様になるにはまだまだだ。精進あるのみ。

 

「それではわたくしは行きますわ。」

 

「お?マックちゃんどこ行くんだよ。」

 

「ちょっとやきうに。」

 

「はぁ?」

 

「ゴールドシップさんも来ますか?」

 

「野球はいいよあたしは。」

 

「もう・・・」

 

その時シュポ!とLANEが来る音がした。私のじゃない。

 

「あら・・・どうしましょう。」

 

「どうしたんですか?マック先輩。」

 

「やきうの人数が急用で1人減ってしまったんですの・・・はっ。」

 

「その丁度良いやつ発見しましたわ!って顔やめた方が良いですよ。」

 

「こほん・・・凛さん少し助っ人に来てくださいませんか?」

 

「ええ・・・私野球のルールも・・・」

 

「構いませんわ。どう足掻いても素人の集まりですので。」

 

「それなら・・・」

 

「あ、ただ本気で投げたり打ったりしてはダメですわ。ボールがいくつあっても足りなくなります。」

 

「あ、そう。」

 

「では行きましょう。」

 

「はい。」

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

どこでやるのかと思ったら河川敷。もう数人集まっている。みんなトレセンのジャージ着てるな。

 

「ユッキさんお待たせしましたわ。」

 

「おーマックちゃん!待ってたよー!!」

 

「・・・友紀?」

 

「あれー?凛ちゃんじゃん!」

 

「あらブルーさんユッキさんと知り合いなんですの?」

 

「まぁちょっと。」

 

「凛ちゃんが助っ人だったのかー!」

 

「ブルーさんからは猛虎魂を感じる・・・そう思いましたの。」

 

「グリーンウェル。」

 

「ヌッ!!!!!!」

 

私が忌み名を出したらマック先輩が泡吹いて倒れた。たまたま知ってた名前だけどこっちでもいるのか。

 

「ぶくぶく・・・」

 

「あー凛ちゃんどうしてそう言うことするのー」

 

「いや・・・猛虎魂とか言われたらつい・・・」

 

「まーヴィクトリーズも反省してるしー」

 

他にもVやねん!とかも禁句だ。

 

「まーこの世界ではキャッツないから私もヴィクトリーズ推しだけどさ。なかなかなぞってて面白いね!」

 

「へー。」

 

「まぁいっか。ほらマックちゃん起きて起きて。」

 

「はっ・・・」

 

「やるよー・・・」

 

「助っ人怖い・・・助っ人怖い・・・」

 

「トラウマが開いてるや。」

 

「やりすぎた・・・」

 

そんな感じでゆるーく野球が始まった。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「ブルーさーん!!!!ピッチャービビってますわー!!!」

 

「はいはい。」

 

ウマ娘のパワーで野球はほんっっっっと危険。まず投げる球が危険。そして打った球が危険。普通にプレーするとホームランか三振かの大味プレーになる。そこは手加減という物を覚えたアマチュア野球人がほどほどのちからでやっていた。

 

「いくよー・・・えいっ!」

 

「やぁああ!」

 

「ブルーさーーーん!!!打ってくださいましー!!!」

 

「や、私はまだ手加減出来ないから。」

 

「ブルーさーーーーーーーん!!!!」

 

野球になるとやかましいなマック先輩は。まぁいい。今は3回裏。よくわかんないけど打てと言われてるなら打つか。

 

「いくよー・・・・えい!」

 

「はぁぁああ!」

 

カキーーーン!!!良い感じに打てた。左中間を突き抜けて良い当たり。

 

「走ってくださいましーーーーーーー!!!!」

 

「よ・・・」

 

「拾え拾えーーーーー!!!!」

 

「わーーーーーーー!!!!」

 

そして難なく・・・友紀にキャッチされた。アウト。

 

「あーーーーーーーーー!!!!!」

 

「あーあ。」

 

マック先輩ほんとやかましい。大丈夫?

 

「ふふーん凛ちゃん良い当たりだったけど場所が悪かったねー」

 

「ぐぬぬ。」

 

「次はマックちゃんだよー」

 

「行きますわよーーーー!!!」

 

次はマック先輩の打順。どうなんだろ。

 

「えい!!」

 

「ふん!!!!」

 

マック先輩空振り。ストライク。

 

「マックちゃーん!!!なにしてるのさーーー!!!」

 

「やる気あんのかーーーー!!!」

 

「うるさいですわよーーーーー!!!!」

 

二球目。

 

「ふん!!!!」

 

またもや空振り。大分ゆるーい球なのに当たらないんかい。

 

「こらーーーマックちゃーーーん!!!!」

 

「ユタカが見てるぞーーーー!!!」

 

「はっ・・・ユタカ!!」

 

三球目。

 

「ふん!!!!!」

 

空振り三振。だめだこりゃ。

 

「なにしてんのさマックイーン!!!」

 

「マックちゃん相変わらずだなー」

 

「ぐぬぬぬ!!!」

 

こうして野球は3−1で私達の負け。なかなか楽しかったな。そして帰り道。

 

「へー。友紀は中等部3年なんだ。」

 

「うん。また中学生やるのなんだかなーって思ったけどたのしーよ!お酒は飲めないけどね。」

 

「そりゃそうだよ。」

 

「そうだ!凛ちゃん名前なんていうの?」

 

「私?ナリタブルーライト。」

 

「そっかー!私メジャーユッキ!」

 

「ふーん。」

 

「他にも会った事ある人いる?」

 

「いっぱいいるよ。早苗さんとか楓さんとか。」

 

「あーやっぱいるんだね。私も結構会ったなぁ・・・」

 

「そうなんだ。」

 

「うん。たくさんいるよね。」

 

そんな話をして寮に帰った・・・そしたら。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

寮の共有リビングでちょっと人だかりが出来ていた。なんだろ。

 

「およ。ブルーちゃん。」

 

「スカイ先輩。これ何の集まりですか?」

 

「いやー見ててよ。」

 

その視線の先、集まりの中心にいるのは・・・

 

「茄子さん?」

 

「お、知り合いな感じ?」

 

「まぁ・・・」

 

「はい。これもレアカードです!」

 

「わーすごいカコちゃん!」

 

「これで16連続当たりだ!」

 

テーブルに広げられているのは・・・カード。ウマ娘のグッズのひとつであるブロマイドカードだった。

 

「わー・・・」

 

「ねねね。すごいでしょ。カコ先輩めちゃ運良いんだよ。」

 

「うん・・・」

 

まぁ前世から知ってたけど・・・今世でも豪運は健在なのか。

 

「あら・・・凛ちゃん。」

 

「茄子さん。」

 

「うふふ久しぶりですね。」

 

「うん。何してるの?」

 

「みんなが買ってきたカードパック開けてるんです。私が引くと全部レアカードになるので面白いですよ。」

 

「そりゃ茄子さんが引けばそうなるでしょ。」

 

「いやいや。そうでもありませんよ?ウマ娘って総じて結構運が良いので。私じゃなくても出来ます。」

 

「え?そうなの?」

 

「いやいやカコ先輩程じゃないよー」

 

「カコちゃんはかなり運が良い方だね。」

 

この世界では茄子さんは並外れた運の持ち主ではなく、かなり運が良い程度に収まるのか・・・それはそれですごいな。

 

「あ、見てみて!サイン入りプレミアカード出た!」

 

「えーすごい!!」

 

「やったー!!」

 

「・・・ああいう物引くだけの運は持てないみたいなんですよね。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

茄子さんは本当に悔しそう。歯軋りが僅かに聞こえた。

 

「まぁいいです。前みたいに運だけでいろいろ運ぶ世界じゃないってだけで私は楽しいですよ。」

 

「そっか。」

 

そう言って茄子さんはパックをひとつ開けた。

 

「お!またサイン入りプレミアカードだ!!!」

 

「カコちゃんすごい!!!」

 

「あら・・・ふふ!」

 

「そういえば茄子さんは名前なんていうの?」

 

「フジヤマカコですよー♪高等部1年です。」

 

「また縁起が良さそうな名前だ・・・」

 

「ふふ。凛ちゃんはなんていうんですか?」

 

「私はナリタブルーライトだよ。」

 

「強そうでいいですね♪」

 

「ありがと。」

 

「あ、そうだ!凛ちゃんこれ上げます。」

 

「え?」

 

そして渡されたのは茄子さんのブロマイドカード。

 

「これをこうして・・・」

 

「・・・。」

 

「はい!これで世界で1枚のカードです!」

 

直筆サイン入りになってしまった。プレミアなんてレベルじゃないぞ。

 

「大事にしてくださいね?」

 

「う、うん・・・」

 

「うふふ。」

 

これ持ってれば運上がりそう。よし。これからはこれ持って、トレーニング頑張るか。そして後日、持ってるところをスマイルに見られてあらぬ疑いをかけられる私であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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