シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
10月のある日。私は生徒会に呼ばれた。なんで?
「失礼します。」
「やぁナリタブルーライト。」
生徒会室の中にはトレセン当代生徒会長、シンボリルドルフ。スマイルのお姉さん1人だけ。生徒会長直々のお話という事だがなんなのだろうか。
「そこに座ってくれ。お茶を淹れよう。あ、コーヒーの方が良いかな?」
「じゃあコーヒーで。」
「承った。」
会長が給湯室に向かった。
「・・・。」
「お待たせ。」
「ありがとうございます。」
コーヒーを一口。やたら美味い。カフェさんには劣るが。
「それで・・・何の用なんでしょう。」
「そうだな・・・ナリタブルーライト。これは極個人的で、私的な内容の頼みだ。断ってくれても構わない。」
「はぁ・・・?」
「実はだな・・・」
そう言って会長はデジタルカメラを取り出した。コンデジってやつ。
「これで・・・我が妹、シンボリスマイルの写真を撮ってきて欲しい。」
「え?」
「頼む。」
そう言って会長は頭を下げた。写真?なんで?
「あの・・・御自分で撮ればいいのでは?」
「尤もな意見だ。だが可愛い妹は私の前ではどうも取り繕っている。もっと自然な姿を写真に納めたいんだ。」
「ええ・・・」
「もちろん無報酬なんてことはない。受けてくれればこれをやろう。」
そう言ってテーブルに置かれたのは限定プリンパフェの食券が5枚。限定プリンパフェは限定パフェよりも更に希少なやつだ。食券を手に入れる事が出来たなら他には渡したくない。会長の本気度が伺える。
「ナリタブルーライト。どうにか頼めないか?」
「・・・わかりました。」
「ありがとう!!!」
会長に手を握られる。大分傾倒してんなぁ。シスコン度高い。
「ふふふ・・・」
「ええ・・・」
「そうだ。怪しまれない様に設定を詰めよう。カメラは君が個人的に買ったものという事にして、思い出作りの為に撮りたいという事にしてくれ。」
「はぁ・・・」
「ではこれを持って言ってくれ。頼んだよ。」
「はい。」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
後日。限定プリンパフェをスマイルとミツボシと食べようと思ったが、怪しまれるから1人で食べてくれと言われてしまった。
「スマイル。」
「なに?ブルーちゃん。」
「写真撮るからこっち向いて。」
「写真?」
「うん。カメラ買ったから。」
そう言ってカメラを向ける。スマイルはえへっと笑った。
「あーブルりん私はー?」
「後でね。」
「ぶー。」
パシャ。とりあえず1枚。よし。
「じゃ、ご飯食べよ。」
「はい!」
「相変わらずスマちんはギガ盛りご飯・・・胸焼けしそう。」
「そういうミツボシも大盛りじゃん。」
「いやー本格化したらご飯が止まらなくなっちゃって。」
ご飯食べているスマイルもパシャリ。やめてくださいーと言われたが容赦無く行く。
「ふふ。なかなか楽しい。」
「もー。」
「むしゃむしゃ。」
ご飯の時間は数枚撮り、午後のトレーニングへ向かった。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
トレーニング終わり。時間は3時半。よし、スマイル撮りに行こう。
「よし。」
カメラ持って出発・・・の前に。
「ねぇトレーナー。」
「お?何だブルー。」
「リギルって今日どこでトレーニングしてるか知ってる?」
「おハナさんは今日第7って言ってたような・・・ってなんだそのカメラは。」
「ちょっとね。」
「偵察か?ふふふブルーもなかなかやる様になったな。」
「そんなところ。」
「それじゃ写真俺にも見せてくれよな。」
「うん。」
第7レース場か。行こう。
⏰
第7レース場の端っこで隠れて撮影する。スマイルみっけ。
「・・・。」
パシャ。パシャ。結構撮ったな。
「ふぅ。」
「何をしている。」
「!?」
振り返ると・・・エアグルーヴ先輩?!
「偵察か?ナリタブルーライト。」
「くっ・・・!」
ダッシュ!!!逃げよう!!!
「おっとこっちは通さないよ!」
「ふふ。なかなかやるね。君。」
ヒシアマゾン先輩とフジ寮長・・・!!囲まれてしまった・・・!!
「ぐぬ・・・」
「へっへっへ。観念しな。タイマンで許してやるよ。」
「じゃあ私はくすぐりで。」
「はぁ・・・お前ら・・・」
G1バ3人は流石に逃げきれないだろう・・・暴れても無理だ。観念して捕まった。
「ブルーちゃん!?」
「あらナリタブルーライトじゃない。」
「おハナさん、偵察してたから捕まえたよ。」
「ふふ、可愛いじゃない。」
「さてナリタブルーライト。撮った写真を見せてもらうぞ。」
「ぐぬぬ・・・」
大人しくカメラを差し出す。エアグルーヴ先輩はカメラを手に取ると・・・
「む・・・?これ会長のカメラじゃ・・・」
「わーーーー!!!わーーーー!!!!」
「こら!大人しくしな!!」
「暴れるともっとくすぐりだよ?」
こちょこちょとフジ寮長にくすぐられる!!!くっ!!!こんなんじゃ負けないんだから!!!
「・・・。」
「どうしたんだい?エアグルーヴ。」
「いや・・・あの・・・」
「???」
「エアグルーヴ、どうしたの?」
「ああ、いえ、トレーナー、その・・・」
「写真、どうだった?」
「だ、大丈夫です・・・問題のある写真はありません!断じて!」
「・・・?」
そして私は解放され、カメラを返してもらった。そして戻ろうとした時、エアグルーヴ先輩にこそっと耳打ちされるのであった。
「その・・・なんだ、ナリタブルーライト・・・こういうのは・・・友情で済む範囲内にしておけ・・・」
「は?」
「友人の際どい写真を撮るのは・・・擁護出来んぞ・・・」
「・・・。」
撮った写真を確認する。そこには無意識だったが・・・体操服が汗で透けるスマイルや、ブルマの食い込みを直すスマイルなど。なかなかに際どい写真が羅列している・・・!?
「ち、違います!」
「わかっている・・・わかっている・・・過去にこういう生徒がいなかったわけではないからな・・・」
「だから違いますって!」
「大丈夫だ・・・いいかナリタブルーライト。決して外部には出すなよ。自分だけにしておけ。」
「ちが・・・!」
「その・・・なんだ。確かにスマイルは魅力的だな・・・」
「違うーーーー!!!!」
こうしてエアグルーヴ先輩に終始誤解されながら撤収した。泣いてないもん。
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「会長・・・」
「おお!ナリタブルーライト!待ってたよ!」
「写真・・・撮ってきましたよ・・・」
後日、撮った写真を会長に持っていった。
「ふむ・・・ふむ・・・なかなか良い写真だ。こういう油断した姿というのをスマイルは私の前ではしないからな。」
「はぁ・・・」
「ほう・・・これは・・・ふむ・・・」
「・・・。」
「なるほど・・・ふむ・・・」
「・・・。」
「ほほう・・・これは・・・ふむふむ・・・」
「・・・。」
「ふふ・・・ふふふ・・・ふひ・・・」
会長からなんか出た!・・・気にしない事にしよう。
「んん!ナリタブルーライト。ご苦労だった。」
「今度は自分で行ってください・・・」
「・・・?」
エアグルーヴ先輩の誤解はついぞ解けなかった・・・廊下とかで会うと優しい視線と厳しい視線を同時に送ってくる・・・
「ありがとう。スマイルももっとワガママを言ってくれれば姉冥利に尽きるんだが・・・」
「難しいですよ。スマイルはなかなかワガママとか言う子じゃないから・・・」
「そうなのだ・・・もう少し妹らしくしてくれて欲しい・・・」
「はぁ・・・じゃあ私行きますね。」
「うむ。ありがとう。」
生徒会室を出た。するとエアグルーヴ先輩がいて・・・
「ナリタブルーライト・・・」
「・・・はい。」
「ちゃんと健全か?」
「健全ですよ!!!!!!!」
誤解が解けるまで、まだまだ掛かる。