シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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第29話 確信

11月のある日。今日はお昼はスマイルとミツボシが用事があっていない為、まゆとご飯を食べていた。

 

「まゆ次走なに?」

 

「京都ジュニアステークスですよぉ。」

 

「ふーん・・・確か・・・G3だっけ。」

 

「そうです。2000メートルはなかなかやりやすい距離なんですよぉ。」

 

「じゃあまゆはクラシック三冠路線行くの?」

 

「ですねぇ。トレーナーさんもそのつもりでって言ってました。」

 

「そっか。」

 

まゆはもう5勝。なかなかやる・・・

 

「フレデリカと当たった事ある?」

 

「あります。すごい強いですよぉ。」

 

「やっぱりか・・・」

 

「うふふ。凛ちゃんともはやくぶつかりたいですねぇ。」

 

「いや有マ記念とかじゃないと無理じゃない?」

 

「ですねぇ。楽しみです。」

 

そう言ってまゆはフルーツサンドを頬張った。もう20個目だ。よく食べる。

 

「そうだ。まゆ。」

 

「なんですかぁ?」

 

「響子知らない?スマイル・・・卯月が探してて。」

 

「響子ちゃんですかぁ・・・見てないですねぇ。」

 

「そっか。」

 

「ウマ娘の名前を知らないと探すも探せないですよぉ。」

 

「あー・・・なるほど。」

 

それもそうだな。響子本当にいるのかな?

 

「うーん・・・」

 

「もふもふ。」

 

「・・・凛ちゃん?まゆちゃん?」

 

「え?」

 

「?」

 

声をかけられたので振り向いた。そこには・・・

 

「かな子!」

 

「久しぶり凛ちゃん!まゆちゃん!」

 

「かな子ちゃん久しぶり。」

 

かな子がいた。ギガ盛りご飯と共に。スマイルより量多い。

 

「かな子ちゃん・・・」

 

「かな子・・・相変わらずだなぁ・・・」

 

「えへへ・・・ここ座っていい?」

 

「いいよ。」

 

「どうぞぉ。」

 

「ありがとう!」

 

座ったかな子は早速パクパクご飯を食べ始めた。

 

「ウマ娘になって最高だよぉ。だってご飯いっぱい食べても何も言われないもん!それどころかもっと食べなって言われるんだよ?」

 

「あはは・・・」

 

「いやかな子・・・ウマ娘でも食べ過ぎれば太るよ。前世と変わらないよ。」

 

「ええええ!!!??」

 

変わらない。食べたら太る。世の常である。

 

「だ、大丈夫!トレーニングもいっぱいしてるもん!」

 

「本当なの・・・?」

 

「信じてあげましょうよぉ。」

 

かな子は一応前世でも標準体型だったけど・・・今世でそんなに食べたらやばいんじゃない?

 

「どうせこの後カフェテリアでも食べるんでしょ?」

 

「ぎく。」

 

「やめてあげましょうよぉ。」

 

かわいそうだが言ってあげないとかな子は止まらないんだ。

 

「かな子。」

 

「う・・・」

 

「凛ちゃぁん・・・」

 

「ダイエットする事になっても手伝ってあげれないんだからね。」

 

「うう〜〜〜!」

 

「かわいそうですよぉ・・・」

 

「うう〜〜〜前世みたくお菓子に囲まれてないから平気だもん!」

 

「本当に?」

 

「かな子ちゃんその認識は甘いですよぉ。同僚いっぱいいますからすぐ前世と同じになりますよぉ。」

 

「ええ〜〜〜〜!!!」

 

「ちなみにかな子名前と学年は?」

 

「フジマサミムラーです・・・中等部2年だよ。」

 

「中等部2年・・・卯月に見つかったらスイーツづくしだよ。卯月もめっちゃ食べるから。」

 

「そ、そんな!」

 

「うふふ今度マドレーヌ作ってきますねぇ。」

 

「まゆちゃんが追い詰めてくる!!!」

 

「法子とかみちるがこの場にいなくて良かったね。」

 

「はぅ・・・」

 

ぐぅぅぅ〜〜〜とかな子の腹が鳴った。というかもうあれほどあったご飯が消えている。

 

「ええ・・・」

 

「かな子ちゃん・・・」

 

「み、見ないでぇ・・・」

 

「む、ミムラ。」

 

「?」

 

「え?」

 

「あっ。」

 

また声を掛けられて振り向くとまゆが驚いた顔をしている。

 

「お、オグリキャップ先輩!?」

 

「む。君は・・・」

 

「に、ニッポーママユですぅ・・・」

 

「オグリ先輩いじめられてますぅ・・・」

 

「なに、それは許せないな・・・」

 

「いやいや待ってください。」

 

「まゆ達はかな子ちゃん食べ過ぎだって言ってたんですよぉ。」

 

「かな子?」

 

「幼名・・・ですよ。オグリキャップ先輩。」

 

「そうか、しかし。食べ過ぎか・・・そんな事は無いぞ。」

 

「ええ・・・」

 

「凛ちゃん待ってください。オグリキャップ先輩はかな子ちゃんの比にならないくらい食べるんですよぉ。」

 

「そうなの?」

 

「そうだな。いつもたくさんご飯を食べているぞ。」

 

「ええ・・・」

 

「オグリ先輩今からおかわり行くんですけど・・・」

 

「そうかミムラ。私もおかわり行くところだ。」

 

「ええ・・・」

 

「君たち。ミムラは私と同じタイプに見える。食べられるだけ食べ、全てを走る為のエネルギーに変えるんだ。」

 

「そうなの?」

 

「そうなんですかかな子ちゃん。」

 

「そ、そうです!」

 

私はツンとかな子のお腹を突いた。やわらかい。

 

「はぅ!」

 

「本当に?」

 

「本当ですかぁ?」

 

「う、うう・・・ちょっとお肉が・・・付いたかなぁ・・・なんて・・・」

 

「そうなのかミムラ。なら一緒にトレーニングしよう。」

 

「うう・・・はい・・・」

 

そう言ってオグリキャップ先輩とおかわりしに行った。まだ食うんかい。

 

「かな子ちゃん・・・」

 

「まぁ・・・トレーナーが何とかするでしょ。多分。」

 

トレーナー・・・付いてるのかなぁ・・・まぁいいか。帰ってきたかな子は先ほどと同じ量のご飯を抱えており。戦慄した。オグリキャップ先輩はもっと食べていると聞いてウマ娘の神秘を見た。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

その日のトレーニング。部室で沖野トレーナーを待っていると、現れたのは小寺トレーナーだった。

 

「あれ?小寺トレーナー。」

 

「久しぶりだな。ブルー。調子は万全か?」

 

「あ、はい。」

 

「沖野が急用で出張らしくてな。ブルーの面倒を見てほしいと頼まれたんだ。」

 

「そうなんですか。」

 

「他の子達にはメニューを渡してあると言っていたから気にする事はない。さ、行くぞ。」

 

「はい。」

 

久しぶりの小寺トレーナー。そういえば前は走りを見てもらっただけでどんなトレーニングをするのか知らない。まぁあのブライアンさんを三冠バにするトレーナーだすごいトレーニングをするだろう。楽しみだ。そう言って今日は第9レース場へ。

 

「来たかブルー。」

 

「ブライアンさん・・・それと・・・?」

 

「こんにちは凛ちゃん。」

 

「久しぶりです・・・凛ちゃん・・・」

 

「藍子・・・と文香!?」

 

そこにいたのは藍子と文香であった。何故に?

 

「ああ、このタカモリはスカウトしたんだ。前から目をつけてたんだが本格化を待ってな。サギサワはブライアンの後に担当してたウマ娘だ。」

 

「ふふ・・・凛ちゃん相変わらずですね・・・カイトウサギサワです。高等部1年です・・・」

 

「そうなんだよろしく文香。」

 

「おいブルー。」

 

「なんですか?」

 

「サギサワとはどこで知り合ったんだ。幼名で呼び合う仲だなんて聞いてないぞ。」

 

「えっと・・・その・・・」

 

「ブライアンさん・・・凛ちゃんとは昔本屋さんで仲良くなったんですよ・・・」

 

「そうなのか・・・?」

 

「まぁ・・・はい・・・」

 

「フン・・・」

 

「さて、じゃあ早速トレーニングだ。ブルー、アンクルを付けたトレーニングはした事あるか?」

 

「いえ、無いです。」

 

「そっか。じゃあアンクルの説明からするぞ。」

 

「はい。」

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「はぁ・・・・ふぅ。」

 

「どうだ?アンクル付けたトレーニングは。」

 

「結構キツいです。」

 

「ははは。じゃなきゃ意味無いからな。見てみろ。」

 

「・・・。」

 

文香とブライアンさんは軽々と走っている。すごい・・・

 

「ブライアンは言わずと知れた三冠バだが、サギサワもオークスや秋華賞を勝ってる実力者だ。サギサワも惜しかったなぁ。上手く調子が整えばトリプルティアラを狙えたのに。」

 

「そうなんですか・・・」

 

「さて、それじゃ次はこっちに付け替えて、もう一度だ。」

 

「あ、はい。」

 

アンクルを付け替える。なかなかの負荷・・・まぁこれくらい何てこと無いくらいにしないと勝てないか。

 

「よし。位置に着いて。」

 

「・・・。」

 

小寺トレーナーはかなり見る目・・・相マ眼があると思う。見るだけで結構いろんな事を把握してる。沖野トレーナーはトモを触らないとわからない事が多かったから経験の差を感じた。たまに別なトレーナーにトレーニングを受けると新しい発見でいっぱいだ。沖野トレーナーの出張がどれくらい掛かるかわからないがなるべくモノにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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