シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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マーべラース⭐︎

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第33話 マーベラス⭐︎ハッピー

12月が近づくある日。

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「はっぴー⭐︎」

 

私は妙な空間に放り込まれていた。たすけてトレーナー。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

トレーニングを終えて寮に帰った。ご飯の時間はまだだが食堂に行けば誰かいるかなと思って向かったんだが・・・

 

「あー!!!凛ちゃん⭐︎」

 

「そらじゃん。」

 

食堂に行ったら同僚がいた。だが少々厄介だ。この前世の名前、野々村そらという子は独特な雰囲気の子。パッションの中でもきらりに並ぶ謎テンションでこちらを巻き込む嫌いではないが少々大変な子だ。

 

「りーんちゃん⭐︎」

 

「な、なに。そら。」

 

「りーんちゃん⭐︎」

 

「だ、だからなに。」

 

「はっぴーですかー⭐︎」

 

「は、はっぴー。」

 

「はっぴーですかー⭐︎」

 

「う、うん。」

 

この様に目を星の様に輝かせて絡んでくるのが少々・・・いや結構大変だ。付き合うのはやぶさかではないのだが時間がいくらあっても足りない。どんなテンションなの。

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「うわ、何?」

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「あ!まべちん⭐︎」

 

「え?」

 

まべちんと呼ばれたウマ娘はゆらりとこちらにやってきてそらと私を挟む様に立っている。何が始まるの。

 

「はっぴー⭐︎」

 

「は、はっぴー」

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「ま、まーべらーす。」

 

「はっぴー⭐︎」

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「はっぴー⭐︎」

 

「まーべらーす⭐︎」

 

うわあああああああなんだこれ。どういう事なの。

 

「O・MA・TA・SE⭐︎・・・」

 

「え?」

 

「そらちん⭐︎まべちん⭐︎ 瑛梨華ちんが来たよ!」

 

「あー!瑛梨華ちゃん⭐︎」

 

「あははーエリちゃん⭐︎」

 

「え?え?」

 

「はっぴー⭐︎」

 

「まーべらーす⭐︎」

 

「ばっきゅん⭐︎」

 

「えええええええ!?」

 

あっという間に謎の空間に放り込まれた。誰か助けて・・・

 

「はっぴーですかー⭐︎」

 

「まーべらすですかー⭐︎」

 

「ばっきゅんですかー⭐︎」

 

「うわああああああ」

 

「はーいそこまでだよー」

 

救世主だ!!!

 

「ありゃーネイチャちゃん⭐︎」

 

「ネイちゃん⭐︎」

 

「どもーネイチャ先輩⭐︎」

 

「3人集まって何してるのさ。ブルーちゃん困ってるでしょ。」

 

「私はちょっとはっぴーを⭐︎」

 

「まーべらすを⭐︎」

 

「ばっきゅんを⭐︎」

 

「何さばっきゅんって・・・」

 

「た、助かりましたネイチャ先輩。」

 

「はいはい。この3人は最近謎空間作り出して誰かを引き摺り込むのが日課らしいから。遭遇したら即逃げるんだよ。」

 

「はい・・・」

 

「あーネイチャちゃん私達のライフワークを⭐︎」

 

「否定するのー?⭐︎」

 

「ばっきゅん⭐︎」

 

「はいはい。もう引き摺り込まないでねー」

 

ネイチャ先輩は3人を上手く舵取りしている。これが先輩力の成せる技か・・・

 

「あ!凛ちゃん!そらちんはーグラウンドスカイだよ⭐︎中等部1年⭐︎」

 

「アタシはマーベラスサンデー!中等部2年⭐︎」

 

「瑛梨華ちんはキンセイエリチャン!中等部1年⭐︎」

 

「は、はぁ・・・」

 

「この自己紹介覚えてられるかわからんね。」

 

「たすけて・・・」

 

「はいはいブルーちゃん大丈夫ですよー」

 

「くぅ〜ん・・・」

 

危うく謎空間に取り残される所だったが、ご飯だよの合図でみんな散っていった。危なかった・・・

 

「さ、アタシ達もご飯食べよ。」

 

「はい・・・」

 

疲れた・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

翌日。

 

「ふぅ・・・はぁ・・・」

 

「お疲れブルーちゃん!はいお水!」

 

「あ、ありがとうございますスぺ先輩・・・」

 

今日はスペ先輩とトレーニング。スペ先輩はパワフルな走りだ。すごい。追いつけない。

 

「ごく・・・ふぅーーーーー」

 

「ブルーちゃん大分末脚が鋭くなってるよ!」

 

「そうですか?」

 

「うん!」

 

先輩が言うならそうなんだろう。嬉しい。

 

「さ!今日は終わりだから戻ろ!」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室に戻ってきてシャワーを浴びて着替えた。スッキリ。

 

「すみませーん。」

 

「はーい!」

 

誰か来た。何か用かな。トレーナーいないけど。

 

「どなたですかーって!キヨラ先輩!」

 

「うふふスペちゃん久しぶりね。」

 

「はい!」

 

キヨラ?もしかして・・・

 

「やっぱり清良さん。」

 

「あら凛ちゃん。」

 

「あれ?2人はお知り合いなんですか?」

 

「はい。」

 

「ちょっと昔ね。」

 

「はえー。」

 

「沖野トレーナーいるかしら。」

 

「今ちょっといませんねー。」

 

「そう、スペちゃん待たせてもらっても良い?」

 

「はい!どうぞ!」

 

スペ先輩は今お茶淹れますねーとケトルに水を入れに行った。

 

「清良さんどうしたんですか?」

 

「私、今はドリームカップで走ってるんですけど、ちょっとトレーニングで聞きたい事があってね?」

 

「へー元スピカなんですか?」

 

「そうよ。ふふ。早苗さんや楓さんより年上になっちゃって変な気分ね。」

 

「あーなるほど。」

 

「今お湯沸かします!」

 

「ありがとうスペちゃん。」

 

清良さんは今大学部だそうな。菜々さんや礼子さん、志乃さんと一緒だという。

 

「清良さん名前はなんていうんですか?」

 

「エンジェルキヨラです。なんか大層な名前になっちゃって・・・」

 

「良いじゃないですか可愛くて。」

 

「もう・・・」

 

「おーう。戻ったぞ。」

 

「あ!トレーナーさん!キヨラ先輩来てますよ!」

 

「ん?キヨラ、どうした?」

 

「トレーナーさん、ちょっとトレーニングメニュー見てもらいたくて・・・」

 

「なるほど。ちょっと待ってくれよ。」

 

トレーナーと清良さんは机で話し込み始めてしまった。うーん。

 

「ブルーちゃん!はいどうぞ!」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「トレーナーさん!キヨラ先輩もお茶どうぞ!」

 

「おうすまん。」

 

「ありがとう。」

 

トレーナーはちょっと時間掛かりそうだ。報告はノートに書いとこう。

 

「よし・・・」

 

ちゃちゃっとノートに書いて終わり。その時シュポ!とLANEの通知が来た。

 

「ん・・・」

 

見ると時子さんからコーヒー飲みに行くわよとの事。なんだろ、珍しい。

 

「トレーナー。もう行くね。」

 

「おう、お疲れ。」

 

「お疲れ様ブルーちゃん!」

 

「お疲れ様凛ちゃん。」

 

「お疲れ様でした。」

 

さて時子さんどうしたんだろ。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

カフェテリアに着いたので時子さん探す・・・いた。

 

「来たわね。」

 

「どうしたんです?時子さん。」

 

「まずはコーヒー取ってきなさい。」

 

「あ、うん。」

 

時子さん今日はジェンティルドンナさんもいないし豚も連れてない。なんか真剣な話っぽい。

 

「取って来ました。」

 

「座って。」

 

黙って座る。そして話を切り出そうとしたのか時子さんは眉間を揉みしだいている。

 

「・・・凛。」

 

「なんですか?」

 

「貴方自分より下の世代の同僚と会った事あるかしら?」

 

「・・・。」

 

会った事は無い。それがどうしたんだろう。

 

「会った事ないです。」

 

「・・・そう。」

 

時子さんは大きくため息を吐いた。ほんとなに。

 

「・・・あの子と会ったのよ。」

 

「あの子?」

 

「・・・砂糖の天ぷらが好きな、あの子よ。」

 

「・・・?」

 

「はぁーーーー・・・」

 

時子さんはまた大きくため息を吐いた。大丈夫?

 

「・・・法子よ。」

 

「はぁ。」

 

「あの子、私がトレセンにいるって言ったら自分も行くって言い出したのよ。」

 

「・・・それが?」

 

「何とか止められないかしら。」

 

「諦めたらどうです?」

 

「チッ・・・はぁーーー・・・」

 

止められないんじゃなかろうか。同僚だから才能もあるだろう。絶対来る。

 

「身構えといて、寮が違う事を祈って置いたらどうですか?」

 

「わかる・・・私にはわかるのよ。寮も一緒で、四六時中ひっついて砂糖の天ぷらを食べさせられる未来が。」

 

「・・・。」

 

「はぁーーー・・・」

 

「・・・無理じゃないですか?その未来変えるのは。」

 

「チッ・・・あなたも真奈美と同じ事言うのね・・・」

 

「いやいや・・・無理じゃないですか?」

 

「運命なんて信じないけど。転生してる以上完全に否定出来ないのが辛いわ・・・」

 

そう言って時子さんはコーヒーを飲んだ。私も一口飲む。

 

「ああ・・・この世界でも砂糖の天ぷらに悩まされるなんて・・・」

 

「あはは・・・」

 

「笑い事じゃないわよ。」

 

「すみません。」

 

「はぁ・・・」

 

そう言って時子さんはウマホを取り出すと電話をかけ始めた。

 

「ジェンティル、私よ。まだジムにいる?・・・そう、今から行くわ。準備しておいて。」

 

「・・・。」

 

「凛、憂さ晴らしにトレーニングに行くから。」

 

「はぁ・・・」

 

「じゃあね。」

 

時子さんはコーヒーを飲み干し、苦虫を噛み潰した顔して去っていった。全然関係無いんだけど時子さんが制服着てるのなんか笑っちゃう。

 

「・・・。」

 

来年も同僚が入ってくるのか。本当に346プロが集まっちゃうな。ちひろさんに頼んで本当にオールスターライブ準備してもらおっかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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