シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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ほんだみの日。

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第49話 カノープスの日

〜メジロミツボシside〜

 

「むむむ・・・」

 

「あ〜未央ちゃんどうしたんですか〜」

 

「海老ちゃん!」

 

「何か悩み事ですか〜?」

 

「いや・・・悩み事ってわけじゃないんだけど・・・」

 

「え〜?」

 

悩み事ってわけじゃないんだけど。これは、本当にどうしよう。

 

「未央ちゃん!」

 

「ゆーみん!」

 

「どうしたの?ずっと書類見て悩んでるけど・・・」

 

「うん・・・」

 

「何の書類。」

 

「これ・・・」

 

「・・・あー。」

 

「え〜?」

 

そう私は、成績が落ちたのだ。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

私はタス先輩直々に、勉強をさせられてるのであった。むぅ。

 

「ミツボシさん、こことここ。計算間違いをしています。ここはx=4です。」

 

「むむむ・・・」

 

「ここも違います。ここはx=3です。」

 

「むむむむ・・・やだーーーーーー!!!数学嫌い!!!!」

 

「嫌いとか言ってる場合じゃありません。成績落ちると補習があって、レースに出られないんですよ。」

 

「むぐぅ・・・」

 

トレセン学園はレースに重きを置いていると言っても学校なので、勉強が優先される。補習はレースより優先され、例え出走登録していても、補習があったら諸事情で出走停止となる。ぐぬぬ・・・

 

「はい。ミツボシさん出来ましたね。次です。」

 

「はい・・・」

 

人生1周した身だけど勉強はもう覚えてなかった。だって何十年も昔だし?転生してやり直すとは思わなかった。くそー

 

「ありゃりゃー頑張ってる?」

 

「ネイちゃん先輩!」

 

「これ差し入れー。イクノもどうぞ。」

 

「ありがとうございます。」

 

にんじんジュースだ!

 

「どう?ミッちゃんは。」

 

「なかなか苦労しますね。おっちょこちょいなので計算ミスが多くて。」

 

「ミッちゃん計算力はレースに直結するよ〜」

 

「むぐぐ・・・」

 

「未央ちゃん頑張ってますか?」

 

そんなこんなしてたらまた誰か・・・琴歌ちんだ。

 

「琴歌ちん・・・」

 

「ふふ、トレセンは勉強も大変ですからねー」

 

「コトカはそんなに苦労してる様子見えなかったけど。」

 

「日々少しずつやっていましたもの。」

 

「ほらミッちゃん、毎日少しずつだってよ。」

 

「うあー」

 

勉強やだなー・・・

 

「イクノさんわたくしも手伝いますわ。」

 

「コトカさんが一緒なら心強いですね。」

 

「うえーん。」

 

「泣いてる場合ではありませんよミツボシさん。」

 

「きびきびやりましょう!」

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

再テストの日。

 

「・・・。」

 

「ミツボシさん再テストどうでした?」

 

「みっちり教えましたもの大丈夫ですわよね?」

 

「・・・。」

 

まずい・・・レース知識のテストが再再テストになった・・・まずい・・・

 

「・・・。」

 

「ミツボシさん?」

 

「未央ちゃん?」

 

「・・・レース知識がぁ・・・再再テストになりましたぁ・・・」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

うひぃ・・・タス先輩の視線がぁ・・・

 

「ミツボシさん。」

 

「うひ・・・はい・・・」

 

「私が甘かったです。」

 

「え?」

 

「マルダイハットリ先輩を呼びます。」

 

「え!?」

 

瞳子さんを!?瞳子さんはレース知識に長けた先輩で・・・厳しい

 

「え、あ・・・やだ・・・」

 

「やだじゃありません。ハットリ先輩にみっちりしっかり扱いてもらいます。」

 

「やだ・・・」

 

「ダメです。もう呼びました。」

 

「え!?」

 

するとキィ・・・とトレーナールームのドアが開いた。

 

「レース知識の足りない子って未央ちゃんね。」

 

「ひぃ・・・!」

 

「未央ちゃん・・・再再テストってどういうことかしら・・・?」

 

「ひ・・・あの・・・!」

 

「このおバカ!!!レース走るのにレース知識が足りなくてどうするの!!!」

 

「うわあああああ!!!」

 

「イクノちゃん琴歌ちゃん、私に任せて。」

 

「頼りにしてます先輩。」

 

「瞳子さんなら安心ですね。」

 

「ええ。未央ちゃん。とにかく頭に叩き込むわよ・・・!」

 

「うえーん!」

 

「泣きたいのはこっちよ。走るだけがトレーニングじゃないのよ!」

 

「うわーん!」

 

「さぁ椅子に座りなさい!ノート広げる!」

 

「はいぃ・・・」

 

こうして地獄の勉強会が始まった。

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

再再テストの日。

 

「・・・。」

 

「どうかしら未央ちゃん。」

 

「・・・。」

 

「まさかダメだったとは・・・」

 

「大丈夫です!!!受かりましたッッッ!!!」

 

「次からはこんな事無いようにするのね。」

 

「イエス!マム!!」

 

良かった・・・これでテストは全部終わりだ。これでトレーニング出来る・・・!

 

「じゃあ今日のトレーニングよ。私と一緒だから。」

 

「えっ!?!?!」

 

「なに?嫌なの?」

 

「滅相もございませんッッッ!!!」

 

「じゃあ行くわよ。」

 

「イエスマム!!!」

 

ひぃ〜〜〜なんか瞳子さん、前世は優しいおっとりお姉さんって感じだったのにこっちだとスポコン物の先輩って感じだぁ!瞳子さんのティーンの時のアイドル生活はこんな感じだったのかなぁ・・・その日私は散々追い詰められ怖い思いをした。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

3月のある日。日曜日。私は休みが出来たので遊びに繰り出そうとブルりんとスマちんに連絡を取ったが休みじゃないと言われ、茜ちんとあーちゃんにも連絡を取ったが用事あると言われ、暇を持て余した。

 

「フライドチキン食べに行こーっと。」

 

商店街のお肉屋さんへ。

 

「おっちゃーん!」

 

「おうミッちゃん!フライドチキンか?」

 

「うん!」

 

「すまねえ今揚げてるところなんだ。もう少し待ってくれ。」

 

「そっかー!分かった!揚げたて食べたいし!」

 

揚げてる途中かーなら仕方ない。

 

「ママ!今日のご飯はお肉がいいでごぜーますよ!」

 

「はいはい。じゃあお肉屋さん行きましょうね。」

 

「ん?」

 

何か聞き覚えのあるフレーズが・・・

 

「ん!?未央おねーさんでごぜーます!?」

 

「仁奈ちゃん!」

 

「うおおお!お久しぶりでごぜーますよ!!!」

 

「うん久しぶり!」

 

「ママ!ちょっとお話ししてくるでごぜーます!」

 

「・・・???」

 

ぽひぽひと前世で着てた着ぐるみを纏い・・・ってなんだその着ぐるみ。なんの着ぐるみ?

 

「仁奈ちゃん・・・それなんの着ぐるみ?」

 

「これでごぜーますか?これは沖縄ハブでごぜーますよ。」

 

「お、沖縄ハブ・・・」

 

「マニアックでごぜーますがハブの気持ちになるにはこれが1番でごぜーます。」

 

「そ、そっか・・・」

 

久しぶりの仁奈ちゃんは相変わらずというか・・・大人の姿を長く見ていたからすごい違和感。というか。精神が体に引っ張られてない?

 

「言いたい事はわかるでごぜーますよ。」

 

「ええ・・・」

 

「仁奈は大分体に引っ張られてるでごぜーます。まさしく10歳の体。もう諦めたでごぜーます。」

 

「そっか。」

 

「それに前世と変わらねーママがいるでごぜーます。動物の耳と尻尾があるのは驚いたでごぜーますが・・・」

 

「まぁウチもそうだね。それにウチはめっちゃお金持ちだし。」

 

「お金持ちでごぜーますか。仁奈の家も大分お金持ちでごぜーます。トレセンに行く為にトレーニングもしてるでごぜーますよ。」

 

「そっか!仁奈ちゃんもトレセン行くんだね!」

 

「もちろんでごぜーます!でも・・・なんか不思議なんだよなぁ。まるで何かに導かれる様にトレセンを受ける流れになったでごぜーますよ。」

 

「うーん・・・ウマ娘ならトレセンに向かうのが必然・・・なんて言うのは無いね。だってトレセン行かないウマ娘だってたくさんいるし。」

 

「日本の人口の20%はウマ娘でごぜーますよ。その全員がトレセンに行くのは不可能でごぜーます。」

 

「うーん・・・」

 

「ま、仁奈は別にかまわねーですよ。ウマ娘になってから運動は大好きでごぜーますし。なかなか走るのもはえーでごぜーます。かけっこではほとんど1番でごぜーますよ。」

 

「そっか!じゃあ大丈夫だ。」

 

「未央おねーさんも仁奈がトレセンに行ったら驚くといいですよ。」

 

「うんうん!楽しみにしてる!」

 

仁奈ちゃんも幼児退行してるわけじゃなくて良かった。上手く馴染めてる。

 

「イチちゃーんそろそろ行くわよー。」

 

「はーい!じゃあ未央おねーさん。仁奈は行くでごぜーます。」

 

「うん!あ、名前教えてよ!」

 

「仁奈はミサトイチハラでごぜーます!」

 

そう言って、仁奈ちゃんはお母さんと帰っていった。年少組の子もちゃんといるんだな。良かった・・・仲間はずれにされてなくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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