シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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お金持ちって大変だね(ハナホジ)

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第50話 懇親会と予防接種

3月のある日。ハヤヒデさんからドリームカップ参戦の懇親会があるから一緒に行かないか?という相談が来た。懇親会か・・・お金持ちは〜〜会ってたくさんやるんだな・・・なんて庶民感覚丸出しにしていたらハヤヒデさんからトレーナーに連絡され、懇親会行くことになった。私の意思どこ。

 

「大丈夫だよブルー。内容はビンゴ大会やったり流行りのお笑い芸人を呼んだりなど楽しめる内容だから気楽な物だ。ドレスコードも無いし。」

 

「まぁ・・・」

 

制服で行けば問題無い・・・はず。そして会場に到着すると結構トレセンの制服を着てる子が多い。知らない子が多いけど。少し安心。

 

「あ、タイシンさん。」

 

「ブルーも来てたんだ。」

 

「はい。」

 

「私はあんま騒がしいのは嫌だけど・・・私も主賓の1人だしね。」

 

「そうなんですか。」

 

「うん。BNW・・・ハヤヒデと私とチケット。それぞれがドリームカップに進むからそれの懇親会だから。出ないわけには行かなくて・・・」

 

チケット?多分知らない先輩だな。まぁいいか。

 

「ブルー、私とタイシンは準備があるからもう行くけど。好きに飲み食いしてていいから。」

 

「食べ放題だからね。ナリタが主催だから美味しいお肉があるよ。」

 

「はい。」

 

そう言って2人は行ってしまった。あっ、ブライアンさんだ。肉寿司のブースで山盛り食べてる。

 

「ふーん・・・」

 

見るとあっちこっちで肉肉肉・・・肉多っ。まぁナリタ家は肉牛の牧場から始まったって聞いた様な記憶があるからそのせいだろう。美味しいお肉は楽しみだ。

 

「ふふ・・・ローストビーフ。」

 

オレンジジュースをもらい、分厚く切ってもらったローストビーフに齧り付く。うん、美味っ!

 

「じゅる・・・」

 

今日は肉食べ尽くそう。そうしよう・・・なんてしてたら

 

「凛さん。」

 

「凛ちゃ!」

 

「凛さん。」

 

「ん?」

 

振り返るとありすと薫、そして桃華がいた。桃華ってナリタだったっけ?

 

「ありすと薫も来てたんだ。桃華は久しぶり。」

 

「はい。ビワハヤヒデさんからご招待されました。」

 

「お肉いっぱいで楽しい!」

 

「うんうん。いっぱい食べよう。」

 

薫は皿いっぱいにお肉を盛った薫は楽しそうだ。

 

「お久しぶりですわ凛さん。」

 

「うん。」

 

「ダイイチピーチですわ。今11歳ですの。」

 

「そうなんだ。私はナリタブルーライト。」

 

「よろしくお願いしますわ。」

 

「よろしく。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・子供の体は疲れますわ。」

 

「あはは・・・」

 

やれやれとため息を吐く桃華。まぁ・・・前世では凄腕の櫻井女総統に君臨していた桃華。アイドル時代に一緒だったプロデューサーを秘書に引っこ抜いて仕事をしていた。そしてそれも引退後はなんと新築ボロアパート暮らしをしていたのも面白い。

 

「ああ・・・この世界でもまた財閥の娘になったのは何の因果なのか・・・」

 

「まぁ・・・お金は無いよりあった方がいいよ。」

 

「それは理解していましてよ。それに家を継ぐのはお姉ちゃまがしてくれそうなので私は気楽な立ち位置ですわ。」

 

「そうなんだ。」

 

「恐らく凛さんと同級生だと思ったのですが・・・お会いした事あります?」

 

どうだろう・・・多分ダイイチの冠名なんだろうけど。会った事ないな。

 

「うーん・・・」

 

「会った事無い様ですわね。」

 

「ごめん。」

 

「いえ構いませんわ。その内会った時はよろしくお願いします。」

 

「何をよろしく・・・?」

 

「うふふ。」

 

なんか怖い。

 

「皆さまお待たせしました!ドリームカップに進む三人のウマ娘からの挨拶です!」

 

「始まりましたわね。」

 

「ビワハヤヒデさんかっこいいです。」

 

「わーーー!」

 

勝負服姿で姿を現したハヤヒデさん、タイシンさん。そしてあのウマ娘がチケットさんか。

 

「ご紹介に預かりました。ビワハヤヒデです。本日は・・・」

 

挨拶が始まった。ドリームカップか・・・すごそう。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

挨拶が終わり、本格的に食事が始まった。大人達はお酒が入りはじめ、どんちゃん騒ぎになっている。

 

「もぐ・・・もぐ・・・」

 

「ブルー、楽しんでいる・・・ようだな。」

 

「はい。お肉美味しいです。」

 

「ふふ・・・まぁいいだろう。それより。ソレイユとアリスを見なかったか?」

 

「えっと・・・あそこに。」

 

「そうか。ありがとう。ちょっと渡す物があってね。」

 

そう言ってハヤヒデさんは膨れたエコバッグを抱えて向かっていった。私も着いてこ。

 

「ソレイユ、アリス。」

 

「あ、こんばんわビワハヤヒデさん。」

 

「こんばんわーーー!!」

 

「2人とも前に頼まれた問題集を持って来たよ。」

 

「あ・・・ありがとうございます。」

 

「ありがとうございま・・・もう難しい匂いする。」

 

「ふふふそりゃそうさソレイユ。天下のトレセンだぞ?」

 

「むむむ・・・」

 

「凛さんはどれくらい勉強しました?」

 

「そこそこかな・・・元々公立校受ける為に勉強してたし。」

 

「そうですか・・・私の通ってる学校ちょっと緩くて・・・友達はいいんですけど勉強が・・・」

 

「まぁハヤヒデさんの問題集やれば大丈夫じゃない?」

 

「だといいんですけど。」

 

「わーすごい!全然わかんない!」

 

薫は早速広げて問題集を眺めている。大丈夫か・・・?

 

「私はドリームカップに上がるから時間が出来る。良ければ勉強を見ようか?」

 

「え、いいんですか?」

 

「良いとも。君達が来る頃はもう私は大学部だから直接学園で会うのは難しくなってしまうかもしれないからな。」

 

「では、お願いしてもいいですか?」

 

「薫もお願いしまーーーー!!!」

 

「ふふ。わかった。では早速今週・・・はダメなんだった。来週辺りどうだ?」

 

「そうですね。では府中駅駅前のファミレスで。」

 

「承った。」

 

ふーん勉強会か。

 

「ブルーも来るか?」

 

「え?」

 

「ブルーも勉強しているだろう?」

 

「いや、私は多分トレーニングがあるので。」

 

「そうか・・・なら仕方ないな。」

 

「あの・・・」

 

「む?」

 

「はじめましてビワハヤヒデさん。ダイイチピーチですわ。」

 

「よろしくダイイチピーチ。どうしたんだ?」

 

「盗み聞きは良くないと思ったのですが・・・勉強会をするのですか?」

 

「ああ、そうだよ。君も来るかい?」

 

「是非お願いしたいですわ!」

 

「桃華さんは家庭教師で十分なんじゃないですか?」

 

「ありすさんいじわるですわ・・・」

 

「ふふふ、アリス。意地悪するもんじゃないぞ。」

 

「冗談です。」

 

「冗談に聞こえませんでしたわ・・・」

 

頑張れ未来の後輩。同僚が増えるとオールスターライブがやりやすくなる。ちひろさんも喜ぶぞ。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

翌日。トレーニング後。

 

「ふぅ。」

 

「ようブルー。お疲れ。」

 

「トレーナー!見にくるなんて、何かあった?」

 

「おう。ちょっとな。」

 

「?」

 

「これ見てくれ。」

 

「・・・?」

 

そう言って見せられた1枚の紙。なにこれ。

 

「ブルー・・・」

 

「・・・。」

 

「行くぞ。」

 

「・・・やだ。」

 

「ダメだ。」

 

「やだ!」

 

「義務なんだ。これやらなきゃレースに出られない。」

 

「やだーーーーーー!!!」

 

紙には破傷風の予防接種と書かれていた。ウマ娘になって明確に苦手になった事がある。それは注射だ。以前インフルエンザの予防接種を受けた時、妙にものすごく怖くて大暴れした。最終的に目隠ししてちっくんされて家に帰っても暴れた。だがウマ娘には良くある事らしくトレーナーの悩みの種らしい。

 

「やだやだやだやだ!!!」

 

「諦めろ。メイクデビューは破傷風の予防接種の証明が無ければ登録出来ないの!」

 

「うわーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「トレーナーさん。」

 

「うお!?スズカ!?」

 

「また・・・ブルーちゃんいじめてるんですか・・・?だったら私・・・」

 

「いじめてない!いじめてない!」

 

「でもこんなに嫌がって・・・」

 

「スズカ・・・メイクデビュー名物の例のアレだよ。」

 

「例のアレ。」

 

「そうだ・・・お前もやるか?」

 

「遠慮しときます〜〜〜〜ブルーちゃん頑張って〜〜〜〜〜」

 

「やだ〜〜〜〜〜〜!!!」

 

トレーナーの鬼!悪魔!

 

「ブルー、保健室で受けられるから、行くぞ。」

 

「ひっ。」

 

「スペ!スカーレット!」

 

「はい!」

 

「なによ。」

 

「ブルーを保健室に連れて行け。」

 

「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

「あはは・・・ファイトですよ!」

 

「注射は嫌だけど・・・必要な事なのよ。」

 

「そういう先輩方はどうだったんですか!」

 

「そうだなぁ・・・スペはスズカに引っ付いたままで、スカーレットはゴルシに気絶させられてそのままやった。」

 

「ほら!」

 

「問答無用です!!」

 

「行くわよ!!!」

 

「あーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

そして私は2人に捕縛され、保健室に放り込まれちっくんされた。もうやだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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