シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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勝ったな。ああ。

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第54話 天皇賞・春

4月後半。私はトレーナーに天皇賞を見に行きたいと言ってみた。そしたら二つ返事でOKをもらった。やったね。京都までちょっと遠いけど良かった。

 

「ほら。行くぞブルー。」

 

「うん。」

 

土曜日に出発。そして次の日天皇賞を見て。ウイニングライブを見ずに帰ってくる。弾丸日程だがなんとかなりそう。よくホテル取れたな・・・と思ったら取れたのはホテルじゃなくて民泊。まぁそうだよね。

 

「さて。天皇賞はニシノアイバフラワが勝つか・・・」

 

「うーん私としてはカフェさんに勝って欲しいけど。」

 

「厳しいだろうな・・・もしかするとライスシャワーなんて事もあるかもしれないし。」

 

「そっか。」

 

府中駅から京王線に乗り出発。カフェさん、勝つと良いな。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

京都着いた。民泊だが、隠れていたのか京都レース場までそれほど離れていない。車で10分ほど。トレーナーはレンタカーを借りていた。

 

「ブルー、晩飯何が食べたい?」

 

「うーん・・・」

 

何が良いだろう・・・カツ丼?

 

「カツ丼・・・かなぁ・・・」

 

「ブルーが走るわけじゃ無いんだぞ?」

 

「もう!いいでしょ!」

 

「はははは。そうだな。じゃあ蕎麦屋入るか。俺蕎麦食べたい。」

 

車でちょっと行って。蕎麦屋へ。カツ丼あるかな。

 

「いらっしゃいませー。」

 

「2人です。」

 

「こちらのお席にどうぞー」

 

蕎麦屋は運良く混んで無かった。そして・・・うん。カツ丼ある。

 

「どれ・・・俺はかけの大盛り・・・」

 

「あ。」

 

「うん?」

 

隣をつい見たら・・・

 

「凛ちゃん!」

 

「夕美。」

 

夕美がいた。カツ丼食べてる。

 

「凛ちゃん天皇賞見にきてくれたの?」

 

「うん。だけど見に来たのは夕美じゃないよ。」

 

「えー!?」

 

「おう。」

 

「どうも沖野さん。」

 

トレーナーはトレーナー同士でなんか挨拶してる。夕美はカツ丼のおかわりを頼んでいた。

 

「じゃあ誰を見に来たの?」

 

「マンハッタンカフェさん。」

 

「あーカフェちゃんかー仲良しなの?」

 

「そうだよ。天皇賞で絶対ぶっちぎるって言ってた。」

 

「ふふっ!そう簡単にはやらせないよっ!」

 

「どうかな?夕美もここらで油断とかあるんじゃない?」

 

「無いよ!!」

 

ほんとでござるか?夕美はここまで連勝だ。ちょっとは悦に浸る事があるんじゃない?

 

「私弱点だらけだってトレーナーに言われてるからちっとも油断出来ないよ〜!」

 

「へぇ・・・?例えば?」

 

「えっとね・・・」

 

「アイバ。」

 

夕美のトレーナーさんが声を掛けて来て首を振る。ちっ。惜しかったな。

 

「あわわ・・・もう凛ちゃん!口が上手いんだから!」

 

「ちっ・・・カフェさんに手土産が出来ると思ったのに・・・」

 

「もー!!」

 

そうこうしているうちに私のカツ丼来た。美味しそう。

 

「まぁ夕美。夕美は期待してるから。応援するのはカフェさんだけど。頑張って。」

 

「うん!ありがとっ!凛ちゃん!」

 

夕美はガツガツとカツ丼を頬張り始めた。そうか・・・まぁ弱点の詳細はわからなかったけど。弱点があるってわかったのはいいかな。カフェさんに伝えておこう。シュポ。

 

「もぐもぐ・・・美味っ。」

 

「蕎麦も美味いぞ。くー!熱燗が欲しい!」

 

「トレーナー車でしょ。」

 

「そうなんだよな・・・」

 

『ブルーさん、ありがとうございます。ニシノアイバフラワさんにお会いしたんですね。』

 

『いえ別に。ちょっと世間話をしたくらいで。』

 

『詳細はわからなかったけど弱点がある・・・良い情報です。明日いろいろやってみます。』

 

『うん。頑張って。』

 

『はい。では私もゆうげに向かいますので。』

 

『うん。』

 

「誰とLANEしてるんだ?」

 

「え?カフェさん。」

 

「あんまり集中を乱すような事はするなよ。」

 

「うん。だから少しだけ。」

 

「まぁ少しだけなら緊張を紛らわすものにはなるか。」

 

ウマホをカバンにしまい、カツ丼へ集中。

 

「もぐもぐ。」

 

「ずぞぞ。」

 

天皇賞・・・私もステイヤーだから、目標のひとつにしたいな。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

翌日。京都レース場。

 

『ニシノアイバフラワ先頭!!!しかし後ろからマンハッタンカフェが!!!マンハッタンカフェが迫っている!!!間に合うのか!!!ニシノアイバフラワ差を詰められて行くーーー!!!』

 

「すごい・・・」

 

「ああ・・・マンハッタンカフェがひとつ抜け出そうとしてる。これはどうなるか・・・ッッッ!?」

 

『おおおっと!?!?!マンハッタンカフェの後ろに!?いつの間にかライスシャワーが!?!?ライスシャワーがいる!!!ずっと隠れていたのか!?物凄い脚で追いついているぅ!!!』

 

「ライスシャワー・・・!いつの間に・・・いや、ずっとか!!!」

 

「ライスシャワー先輩・・・」

 

『ライスシャワーが!!!漆黒の刺客が!!!マンハッタンカフェを抜いて!!!ニシノアイバフラワを抜いて!!!先頭に立った!!!残り100メートル!!!』

 

「いやーこれは・・・」

 

「勝った・・・?」

 

『ライスシャワー先頭のまま!!!ゴールイン!!!2着は僅かな隙を突いたマンハッタンカフェ!!!3着はクビ差でニシノアイバフラワ!!!連勝記録はここでストップーーーー!!!』

 

「ふぅ・・・」

 

「マンハッタンカフェは残念だったな。」

 

「うん・・・でも。」

 

「ああ・・・ライスシャワー、6番人気でここまでやるとは。」

 

「うん・・・」

 

「パドックでは・・・それほど気迫を見せなかったが・・・ずっと隠していたんだな。」

 

「すごかった。」

 

「そうだな。よし!ブルー!帰るぞ!」

 

「うん。」

 

天皇賞は終わった。ライスシャワー先輩の勝利で。すごかった。いつか、私も。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

翌日。理科準備室。

 

「くっ・・・負けました・・・」

 

「えへへ・・・ぶい!ライスの勝ち!」

 

「すごかったです。」

 

G1、同僚が勝つ以外の結果があるんだな。まぁそう言うこともあるか。

 

「でも・・・ライスさん・・・すごかった・・・です・・・全然後ろにいたの・・・気づきません・・・でした・・・」

 

「うん・・・カフェさんがフラワさんに迫るってわかってたから・・・抜いた瞬間差し切ろうと思ってずっと着いてったの。でもなかなか差しきれないから。フラワさんごと差しちゃった。」

 

「そんな強引な・・・パワープレイ・・・だったとは・・・」

 

「えへへ・・・良かった・・・差せて・・・」

 

「くっ・・・私・・・パワーが不足してましたね・・・」

 

「なかなかパワー付けるのって大変だよね・・・」

 

「ですね・・・2人とも・・・コーヒーのおかわり如何ですか・・・?」

 

「いただきます!」

 

「私も。」

 

そうしてコーヒーをしばいているとコンコンと小さく3回理科準備室のドアがノックされた。

 

「?」

 

「誰だろう。」

 

「はっはっは。私が出るよ。」

 

タキオンがドアを開けると小さい金毛の耳が見えた。

 

「やぁやぁやぁ。こんな所に来るなんてモルモットになりに来たのかな?」

 

「あ・・・えと・・・あの子が・・・」

 

「あの子?あの子とは誰だい?」

 

あの子と聞いた瞬間。カフェさんがバッと立ち上がりドアにすっ飛んで行った。

 

「タキオンさん・・・!!その子から・・・!!離れて・・・!!!」

 

「え?」

 

次の瞬間タキオンが思いっきり吹っ飛んでいった。何事!?!?

 

「タキにゃん!?」

 

「タキにゃん大丈夫!?」

 

レイジー・レイジーの2人が駆け寄っていったのでとりあえずは良い。それよりも。何が起きたかだ。

 

「あわわわ・・・」

 

「貴方・・・どうやら・・・強いおともだちを・・・連れているようですね・・・」

 

「あ、はい・・・」

 

「名前は・・・?」

 

「トウカイコウメ・・・です・・・」

 

「私は・・・マンハッタンカフェ・・・です・・・貴方と同じく・・・おともだちが・・・一緒にいます・・・」

 

「ん?」

 

「あ・・・」

 

コウメ・・・小梅?

 

「小梅!」

 

「凛さん。」

 

「どうしてここへ?」

 

「あの子が・・・ね・・・ここに、お友達がいるって・・・」

 

「あの子・・・」

 

「なるほど・・・私の・・・おともだちに・・・惹かれて・・・」

 

「いたたた・・・なんだい今のは〜」

 

「タキオンさん・・・大丈夫ですか?」

 

「派手に吹っ飛ばされたが・・・大丈夫。どこも怪我してない。それより・・・!」

 

タキオンがうようよと揺めきながら小梅に近づいていく。

 

「やぁやぁ!私はアグネスタキオン!!!まさかカフェの同類がいるとは思わなかったよ!!!ちょっと調べさせtグボハァ!!!!」

 

また吹っ飛んで行くタキオン。懲りないなぁ。

 

「タキにゃーん!!!」

 

「あーあタキにゃん・・・」

 

「小梅ちゃーんもうちょっと手加減してよー」

 

「あう・・・ごめん・・・なさい・・・あの子、なんだか・・・こっちに来てから元気で・・・」

 

「ふむ・・・コウメさん・・・ちょっと・・・」

 

「?」

 

小梅がカフェさんに手を取られて椅子に座らされる。そして・・・

 

「おともだちが・・・元気な時は・・・これです・・・」

 

「あ・・・」

 

そう言って渡されたのは・・・コーヒー?

 

「いただき・・・ます・・・」

 

ぐいっとコーヒー?を飲んだ瞬間。タキオンのフラスコが割れ、窓が震え。椅子がひっくり返った。

 

「うう・・・!!!」

 

「小梅!?大丈夫!?」

 

「苦甘しょっぱ辛い・・・」

 

「ええ・・・」

 

何飲ませたんだろう・・・

 

「これは・・・おともだちにも効果がある・・・スイープさんにもらった・・・霊薬を混ぜた・・・コーヒーです・・・これで私もおともだちが荒ぶる時・・・落ち着かせてます・・・」

 

「うう・・・口の中が・・・大変・・・!」

 

「まぁ・・・それは・・・仕方がないですね・・・」

 

「うみゅみゅ・・・」

 

小梅は顔をうみゃうみゃさせている。ひえ〜私は飲みたくない。

 

「コウメさん・・・また荒ぶった時は・・・ここにきてください・・・」

 

「ええ・・・またこれ飲むの・・・?」

 

「必要・・・ですから・・・」

 

「うみゅ・・・」

 

こうして新たな出会いを果たすのであった。小梅は新入生だそうな。。輝子がいるって言ったら喜んでいた。すると多分、幸子もいるだろう。まだ見たことないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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