シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
この世界、について。小休止代わりに考えた。同僚が多くいて、シンデレラ世代と呼ばれている世界。これが競馬の世界なら勝ったレースが変わってしまっている可能性がある。それはもう手の施しようが無い。というか施すつもりもないけど。
「ふーむ。」
「ブルー何してるの?」
「あ、スカーレット先輩。」
「ノート?」
「ええはい。ちょっと纏めを。」
「ふーん。それよりブルー、冷蔵庫のにんじんケーキ知らない?」
「え?知りませんよ?」
「まぁそうよね。ブルーが勝手に食べるわけないし・・・」
「・・・。」
「それに食べられたらまずかったわ。」
「え?」
「あのケーキ。賞味期限2週間過ぎてたのよね。」
「ええ・・・」
「それと関係無いけどウオッカが腹痛で休んでるのよね。」
「・・・。」
「何か関係あるのかしらね?」
「・・・。」
何も関係無い・・・そう言うことにしておこう。
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この世界、同僚は多くいるのに対して、346のプロデューサーは1人もいない。もし神がいるなら。私達が輝くにはプロデューサーもいないとダメだと言う事がわかると思うんだが・・・何の因果だろう。プロデューサーの代わりに、トレーナーがいるから、と言うことには・・・なっていいのか・・・?わからない・・・
「むぅ・・・」
プロデューサーはほんとに転生していないのか?どこにいる?もしいるなら・・・?トレーナーにはなっていないだろう。というか、もう1回プロデューサーをやってる。間違い無く。性格は十人十色だったが生まれ変わってもプロデューサーやりたいというプロデューサー命の人物達だ。間違いなくいるならプロデューサーの筈。
「・・・。」
プロデューサー・・・いるなら、会いたいよ。また私達をプロデュースして欲しい。今は・・・ちょっとレースで忙しいけど・・・またアイドルしたい。
「・・・。」
プロデューサー・・・どこにいるの?
⏰
「凛ちゃん。」
「ちひろさん・・・」
カフェテリアでコーヒーを飲んでいたらちひろさんに声をかけられた。
「最近、元気無いですよ。メイクデビューが迫っているのに・・・」
「うん・・・」
「何か・・・あったんですか?」
「うん・・・ちょっと・・・」
「私で良ければ話してくれませんか・・・?」
「うん・・・」
ちひろさんにちょっと相談。プロデューサーの事。本当にいないの?
「プロデューサーさん・・・ですか・・・」
「うん・・・いないのかな・・・って。」
「そうですね・・・私も前職で、いろいろコネを使って探したんですが・・・」
「そうですか・・・」
「プロデューサーさんは・・・どうしてこの世界にいないのか・・・私も考えた事があります。」
「うん。」
「シンデレラバトンが言った、輝きの向こう側へ。それはどう考えてもプロデューサーさんがいないと成し得ない事です。どうしてシンデレラバトンが、輝きの向こう側を知っているのか・・・」
「ねぇ・・・ちひろさん。」
「なぁに?」
「シンデレラバトンって誰なの?なんでプロデューサーが言ってた事を知ってるの?」
「それは・・・」
「時々名前が出てくるシンデレラバトンって・・・なんなの?」
「シンデレラバトンは・・・ただのウマ娘です。」
「・・・。」
「でも・・・シンデレラバトンは・・・大罪人なんです。」
「え・・・?」
「シンデレラバトンは・・・自分の思惑の為に・・・運命を捻じ曲げ、輪廻の輪から抜け出し、神を欺きました。」
「・・・。」
「シンデレラバトンはこの世界に輝きを齎らした事は事実です。でも・・・まだ、足掻いています。」
「足掻いてる・・・って?」
「まだ諦めて無いんです。」
「どういうこと・・・?」
「シンデレラバトンは・・・」
キーンコーンカーンコーン。午後の予鈴だ。もうすぐトレーニングの時間。
「今日はここまでにしましょう。」
「ちょ、ちょっと待ってちひろさん!」
「凛ちゃんは、思うがままに走れば良いんですよ。」
「でも!」
「凛ちゃん。」
「・・・ッ。」
「凛ちゃん忘れないで。輝きは貴方達の物よ。」
「・・・。」
そう言って・・・ちひろさんは去っていった。輝きは私達の物って・・・当たり前でしょ。
「・・・。」
シンデレラバトン・・・まだ、何かある。
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・・・・・・・
・・・・・・
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・・・
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・
「あははははは!!!142‘sここに復活です!!!!」
「お〜」
「わ〜」
トレーニングに向かう途中、噴水の前を通ったらなんか騒がしかった。ウマだかりが出来ていて、音楽も聞こえる。
「皆さん!!!カワイイカワイイボクサチコをよろしくお願いします!!!目標は無敗のティアラ三冠!!!」
あれ、幸子だ。何やってんの。街頭演説?
「いいぞ〜幸子ちゃぁ〜ん。」
「幸子ちゃぁ〜ん・・・」
輝子に小梅もいる。そして・・・
「あの・・・なんで森久保は呼ばれたんですか・・・」
「乃々さんは証人です!!ボクの表明はもっと大人数でやりたかったですが!!!」
「ひぃ・・・森久保はなんでトレセン受かっちゃったんですか・・・森に帰りたい・・・」
「乃々さん!もう逃げられないんですよ!覚悟決めてください!!!」
「ひぃぃ・・・レースなんてむぅーりぃー・・・」
何やってるんだろうあの4人は・・・というかあのステージなに?作ったの?
「では歌います!!To my darling!」
ちょっと待て。歌うのか。そんなのすぐたづなさんが飛んで・・・もう来た。
「こらーーーーーーー!!!!」
「うわあああああああ!!!!」
「うわ〜〜〜〜」
「うわああああ・・・」
「ひぃぃぃ・・・」
「無断ライブは逮捕ですよ!!!!」
「そんな!!!」
「まぁ・・・そりゃそうだ・・・幸子ちゃん。」
「予定調和・・・」
「たづなさん・・・森久保は悪くないです・・・」
「問答無用です!!!着いてきたください!!!」
「そんにゃ・・・」
「あはは・・・」
「行ってらっしゃい幸子ちゃん・・・」
「森久保は帰りますね・・・」
「何言ってるんですか。皆さんもです。他の皆さんは解散しなさーい!!!」
「えっ。」
「えっ?」
「ひぅ。」
こうして4人は連行されていった。南無。
「ってトレーニング遅れちゃう。」
急がないと。私より下の同僚も濃いからなぁ。たづなさんの仕事増えるなありゃ。
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トレーニング後。疲れたぁ。
「ブルー。」
「トレーナー、どうしたの?」
「ちょっと選抜テストするから。それの相手になってくれ。」
「え?新しい子入れるの?」
「おう。」
「もう12人だよ?大丈夫なの・・・?」
「大丈夫じゃない・・・」
「ええ・・・」
なんでも理事長から人数増やせという指令が来たらしい。トレーナーに負担掛けすぎじゃないの?
「うちは最低でも15人になるよう入れろって言われてな・・・」
「ふーん。」
「それでだ。選抜テストの相手にブルーを据えようと思ってな。」
「何で?」
「ちょうどいい相手がいねーんだ。スカーレット達でも実力が離れ過ぎてる。そこでブルーだ。未デビューで、最低でもどれくらい実力が必要なのか知らしめるにはちょうど良い。」
「ふーん。まぁいいけど。」
「よし。じゃあ来週。頼むな。」
「うん。」
決まり。選抜テストか・・・今年はどんな子が来るんだろうな。
「あ、トレーナー。参加名簿はあるの?というか何人取るの?」
「参加名簿はこれだ。何人取るかは・・・6人か?ポリス達は大学部に行くだろうしドリームカップに移行するし。」
「ええ・・・最初から満員にするんだ。」
「もうこれ以上うだうだ言われたくないしな・・・」
「あ、そう・・・」
そうして翌週・・・
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「「「「「よろしくお願いします」」」」」
「おうよろしく。」
結構集まってるな。というか増えてる。トレーナー?
「トレーナー?」
「あー・・・なんだかな?ハアトがあんなんでもダービーバだろ?ダービートレーナーって魅力的らしくてな。」
「おうトレーナー、あんなんってなんだあんなんって。」
「お前シニア2年目になっても変わらねーのな。」
「あーあハアトに着いて来れる子にしたら良かったのに。」
「バカ言えお前に着いて行かせたらみんな潰れちまうだろ。」
「なにおう!?」
「トレーナー!始めないの?」
「そうだった・・・よしお前ら、まずは持久走、その後レースで順位付け。最後にナリタブルーライトとのレースだ。なかなかキツイプログラムだぞ。」
「よろしく。」
だいたい見渡して・・・いた。同僚。
「・・・ふんす。」
愛海。
「・・・ふふん」
ナターリア。
「・・・ひぃ。」
蘭子。
「えーっとぉ・・・」
美由紀。
「・・・よし。」
晶葉。
「よぉーし。」
法子。
なるほどね。とりあえず6人。確認した。話しかけるのは後にしよう。まずは選抜テストに集中しないと。
「凛!」
「晶葉。」
集中しろって言ったそばから。この子はもう。
「凛!久しぶりだな!」
「そうだね。」
「というかここに来るまで大分久しぶりって言った気がするぞ。トレセンは同僚がいっぱいいるのか?」
「そうだよ。ほぼ346プロだから。」
「なかなか興味深いな・・・どういう因果律なのか・・・」
「まぁそれは後で。今は選抜テストに集中しなよ。」
「そうだった・・・じゃあまた後で。」
「うん。」
私も準備しておこう。流石に本格化してない子達に遅れは取らないだろう。だが・・・油断はしない。なんと言っても同僚がいるのだから。