シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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スピカも大所帯だなぁ。

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第56話 選抜テスト

選抜テスト。それはチームに入部する為のテストではあるんだが・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

「ふぅ・・・ひぃ・・・」

 

「はひ・・・あう・・・」

 

「こふ・・・ひゅー・・・」

 

てんやわんやである。まぁ本格化もしてないし。ドタバタとしたレースになるのは仕方ない。それにトレーナーは持久走、レースと連続でやらせてるし。

 

「ふむ・・・」

 

「どう?トレーナー。」

 

次の新入生、対私のレースに備えて準備運動中。レースの結果は・・・

 

「ドレスアツミンが最有力候補だな・・・タニノランランも悪く無い・・・」

 

「ふーん。」

 

同僚達はそこそこ力を示し、残っている。レースで半分以上篩に掛けて。今は10人残った。その中から6人選ぶという。それに、まだこのテストを突破しても仮入部だ。

 

「よし!おまえら!30分休憩の後にナリタブルーライトとのレースだ!気を引き締めていけよ!」

 

ゔぁーいと疲れ切った返事が返ってきた。各々水を飲んだりストレッチしたりしている。その様子をトレーナーは眺めていた。

 

「ふむ・・・やっぱ触ってみないとわからんな・・・」

 

「それやったら蹴飛ばすからね。」

 

「わかってるよ。最終手段だ。」

 

「もう・・・」

 

愛海、ナターリア、美由紀、蘭子、晶葉、法子達は結構実力がある。倶楽部に通ってたのかな?他の子達も悪くない。

 

「うん・・・うん・・・」

 

「トレーナー?」

 

「うん?どうした?」

 

「何を悩んでるの?」

 

「そうだな・・・大体合格にする面子は絞ったんだが・・・」

 

「ふーん。」

 

「実力だけ見てもなぁ・・・うちは癖ウマの巣窟だから・・・」

 

「なに?私も癖ウマだって言いたいの?」

 

「十分癖ウマだよブルーは。」

 

むっ。言うに事欠いて。私は癖ウマじゃない!

 

「むっ。」

 

「いてっ・・・いてて・・・ブルーやめ・・・」

 

「むぅ!」

 

「いててて・・・お前癖ウマだよほんと。」

 

また言った!この!

 

「いてて・・・よし。そろそろ始めるか!おーい始めるぞー!」

 

コースにみんなで並び立つ。よし。やるぞ。

 

「ブルー・・・ちょっと。」

 

「え?何?トレーナー。」

 

「少し耳を拝借・・・」

 

「?」

 

トレーナーに呼ばれてせっかくスタートラインに立ったのに離れる。なんだろ。

 

「いいかブルー。好きな様に走って良い。そしてなるべくぶっちぎるんだ。」

 

「え?いいの?」

 

「良い。うちではそれだけやらないとやっていけないって言うのを見せつけるんだ。前も言ったろ?」

 

「わかった。」

 

指示が出た。なるべくぶっちぎる様にって・・・まぁ選抜テストでは折れたりしない・・・筈。多分。大丈夫だよね?

 

「よし!行け!」

 

「わかった。」

 

こうして私対新入生が始まった。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

レース終わり。3回走ったんだけど最初は逃げで置いてけぼり。次は追い込みでぶち抜き。最後はまた追い込みで抜き去った。大丈夫?

 

「よろしい!選抜テスト終わりだ!よく頑張ったな!」

 

はひゅ〜と返事かどうかもわからない返事が返ってきた。本当に大丈夫?

 

「じゃあ合格者を発表するぞ!まず1人目!」

 

ドキドキの瞬間だ。さてトレーナーは誰に決めたのか。

 

「ドレスアツミン!」

 

「ッッッしゃあ!!!」

 

やたら気合い入ってんなぁ愛海。この世界でも揉む事に命掛けてんのか?

 

「2人目!スマートナタリー!」

 

「わぁイ!」

 

2人目ナターリア。あれだけ走ったのにまだ元気だ。

 

「3人目!タニノランラン!」

 

「わぁ・・・!」

 

蘭子良かったね。頑張ってたから。

 

「4人目ナイスミユキ!」

 

「やったぁ!」

 

美由紀。多分私と同じ追い込み戦法だと思う。さっき最高峰からスタートしてたし。もしかして出遅れかもしれないけど。

 

「5人目!フクノアキハ!」

 

「よし!!!」

 

晶葉。ちょっと鍛え方が足りないかなと思ったけど・・・こっちでもロボ作っててトレーニングしてなかったの?

 

「6人目!ノリコバニヤン!」

 

「わぁーーーーーー!」

 

法子かぁ。カバンからドーナツの匂いがすごいしてるんだよね・・・こっちまで漂ってきてるからお腹鳴りそう。そして新入生の中ではぶっちぎりで速かった。すごいな。

 

「以上6人が合格だ!他の子は解散!合格したやつらはトレーナールームで契約書類書くから着いてきてくれ。」

 

「私は?」

 

「ブルーも解散で良いぞ。追加で何かやる時は連絡してくれ。」

 

「わかった。今日はこのまま休む。」

 

「OK。じゃあ戻ってよし。」

 

「うん。」

 

スピカに新たに6人が入ってきた。賑やかになるな。私は昼寝する為に寮に戻った。ちょっと疲れたしね。シャワー浴びたい。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

翌日。

 

「ねぇ凛ちゃんドーナツ食べる?」

 

「もらおうかな。」

 

早速部室でトレーニング前のミーティングを待ってだらだらしてる。法子からドーナツをもらってパクリ。美味い。どこで買ったんだろう。

 

「これどこで買ったの?」

 

「これ?これはね!作ったの!響子ちゃんとヒシアマ先輩と一緒に!」

 

「へぇ。」

 

手作りか。なら美味い筈だ。お店のも美味いけど。

 

「ナターリアちゃん。お姉さんにもバナナ一本もらえる?」

 

「オー!イイぞ!いっぱい持ってけナ。」

 

「一本で良いわよ。」

 

「ナタリーちゃん!私も!」

 

「わたくしにも一本くださいな。」

 

「オオー!どんどん持ってケ!」

 

ナターリアはブラジルから日本にいるおじいちゃんを頼って来日したらしい。それって留学なのでは?と思ったが。ブラジルのトレセンに籍は無いから違うとのこと。

 

「むふふ・・・これは・・・なかなか。」

 

「おーアツミン。どうだゴルシちゃんのは。」

 

「流石です流石です。ボリューム、触り心地満点です。」

 

「じゃあ50000円な。」

 

「・・・。」

 

「スッと50000円出すなよこえーな。」

 

愛海は・・・やっぱり揉んでる。もう既に全員揉んだし1番のお気に入りがゴルシらしい。

 

「はい!スズカお姉ちゃん。お茶どうぞ!」

 

「ありがとうミユキちゃん。」

 

美由紀はお茶汲み係になっていた。みんな自分で淹れていたのだがたった1日でみんなにお茶を淹れる様になっている。だって自分で淹れようとするとしょんぼりするんだもん。

 

「トレジャーハンターは何処に?未だ虚構の海へと探索に出たままなのか?」

 

「トレーナーは理事長の所よ。ランラン話聞いてた?」

 

「ぐぬ・・・」

 

「ランランは話し方はアレだけど意外と抜けてるのよな。」

 

「抜けてないもん・・・」

 

蘭子の話し方は意外と受け入れられていた。何故かと言うと以前も似た様な話し方をするダンスインザダークという先輩がいたらしいからだ。スカーレット先輩とメジャー先輩にいじられながら過ごしている。

 

「む・・・ドライバーが消えた。」

 

「ここだぜ。」

 

「ありがとうウオッカ先輩。」

 

晶葉は・・・さっそく機械弄りの能力を遺憾なく発揮している。ウオッカ先輩と共にビデオデッキを直している。晶葉はバイクも弄れると発言した事からウオッカ先輩に気に入られていた。まぁ仲良くなるのは良い事だ。

 

「おーっすハートが来たぞーってなんだこの空間。同僚の匂いが濃い。」

 

「ハアト先輩。トレーナー見ませんでした?」

 

「トレーナー?見てないぞ。」

 

「理事長の所行ったきり帰ってこないんですよね。」

 

「まだメニューもらってないのに。」

 

「遅いなー」

 

「まー6人も増やしたからだろ。ハート達も来年大学部だしな。」

 

「大学受験無いのは楽よねー」

 

「そうですね。受験は銃剣持って突撃するしか無かったですから。」

 

「楓ちゃんそれはハートも無理があると思うぞ。」

 

「えっ・・・」

 

およそ20人近い人数になったから部室が狭い。全員わちゃわちゃしてるしね。

 

「おーい待たせた。」

 

「お、トレーナー遅いぞー」

 

「待ったぞー」

 

「悪い悪い。それじゃお前達のメニュー渡すぞー」

 

各々トレーニングメニューをもらい、ぼちぼちと出ていく。私ももらった。今日は・・・坂路を12本。まじ・・・?

 

「坂路か・・・」

 

「そうだぞ。ブルー。お前はあと2ヶ月無いメイクデビューまでスタミナとパワートレーニングだ。」

 

「わかった。」

 

「俺は新入生達に着くから。何かあったら第4レース場まで来い。」

 

「うん。」

 

「お前ら!行くぞ!」

 

新年度スピカ。始動。そして部室から出たら・・・

 

「わぷ。」

 

「あらすみません。」

 

たづなさんがいた。どうしたんだろ。

 

「すみませんナリタブルーライトさん。トレーナーさんいますか?」

 

「いますよ。」

 

「じゃあちょっとお借りしますね。」

 

そう言ってたづなさんは中に入っていった。そして少し聞き耳を立てると・・・えー!?無理です!!とトレーナーの叫びが聞こえるのだった。何事?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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