シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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人数増やしすぎると後で困るって学習してないんか。

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第57話 夢の続き

トレーナーがたづなさんに連行された。さっき理事長室行ってきたばかりじゃないの?

 

「おやっさん!頼むよ!今日だけ!今日だけでいいから!」

 

トレーナーは電話中。急いで今日だけ新入生の面倒を見てくれるトレーナーを探しているらしい。たづなさんはニコニコ顔で待ってる。

 

「お願い!今度!今度あの店で奢るから!頼みます!ほんと!」

 

私はトレーニングに向かおうとしたらトレーナーに引き留められた。小寺トレーナーの交渉材料にするらしい。むぅ。

 

「ありがとうおやっさん!今日だけでいいから!それじゃ!」

 

トレーナーが電話を切る。話が着いたらしい。

 

「それじゃブルー。みんな引き連れて第6レース場向かってくれ。小寺のおやっさんに頼んであるから。」

 

「わかった。」

 

「よろしくな。」

 

まぁ仕方ない引率も。トレーナー不在でやるよりトレーナーがいた方が良いトレーニング出来るしね。

 

「みんな行くよ。」

 

はーいと返事。第6レース場か。みんな着替えてるし早速行こう。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

「ようブルー。」

 

「小寺トレーナー、今日はよろしくお願いします。」

 

 

「「「「「「よろしくお願いします。」」」」」」

 

「おう。お前達はまず本格化に向けてのトレーニングだってな。それじゃあっちの600メートルトラックでやるから準備してくれ。」

 

「私は?」

 

「ブルーはタカモリと一緒。サギサワに揉まれてくれ。」

 

「はい。」

 

「皆さん一気に増えましたね。」

 

「そうだね藍子。みんな同僚だよ。」

 

「ふふ・・・これも、運命ってものでしょうか・・・」

 

「そういうものでは無いんじゃない・・・?」

 

「そうでしょうか・・・巡り合わせもバカに出来ませんよ・・・?」

 

もう同僚ばっかで頭変になりそう。まぁいい。トレーニングだ。それで忘れよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・ふぅ。」

 

「はひ・・・ふぅ。」

 

「良い感じですよ・・・2人とも・・・」

 

流石はティアラ二冠ウマ娘だ・・・文香つよ・・・

 

「よっと。」

 

「おっと・・・凛さん・・・復活が早いですね・・・」

 

「まぁね。」

 

「藍子さんも・・・早く・・・」

 

「ふぇぇ〜」

 

1年生達は・・・?

 

「お前らーもう少しペース上げろー」

 

「はいぃ〜〜!」

 

「あははは!」

 

「ふぅ・・・はぁ・・・」

 

「紅蓮の業火に身を任すようだ・・・」

 

「キッツ・・・」

 

「ふひぃ〜〜〜」

 

なかなかやってるようだ。特に法子はスピードはある様だが他が甘いな。スピードは天性の物なのだろうか。

 

「トレーナーさん・・・終わりました・・・」

 

「ん、そうか。こっちももうすぐ終わるから待っててくれ。」

 

「はい・・・」

 

そしてコースを回っていた1年生達がトレーナーの笛で終了した。みんな疲労困憊と言った感じ。まぁトレーニング1日目だしね。

 

「お前らーみんな水飲めよー」

 

ゔぁーいと返事が返ってきてよろよろとカバンに向かい、水を飲んでいるみんな。私は最初の頃どんなだったっけ・・・ブライアンさんに連れ出されたんだった。

 

「ふひ・・・登山エネルギーが・・・登山エネルギーが足りない・・・」

 

「あ・・・愛海さん・・・」

 

「ふひ・・・鷺沢・・・鷺沢山を・・・ふひ・・・」

 

飛び掛かろうとした愛海に文香が手刀を落とした。あっという間に沈黙した。アイドルのレッスンよりキツいもんね。ウマ娘のトレーニングは。流石の愛海も大人しくなるか。

 

「めっ・・・ですよ・・・」

 

「ふみゅう・・・修行が・・・足りない・・・人生一回分修行した筈なのに・・・」

 

「ナターリアもハグ〜〜〜〜!」

 

「きゃっ・・・」

 

今度は背後から現れたナターリアに文香は抱きつかれていた。

 

「ナターリアさん・・・今、汗かいてるので・・・」

 

「ダイジョブ〜〜〜」

 

「大丈夫じゃ・・・!ありません・・・!」

 

ナターリアは文香に体落としされて鎮圧された。文香は柔道にも通じているのか・・・

 

「もう・・・!みんな元気ならもう1周してきたら・・・どうですか。」

 

「もう無理・・・」

 

「ああ〜〜〜〜」

 

「おい。」

 

「あ・・・ブライアンさん・・・」

 

「なんだこの集まりは。おいトレーナー、こんなに担当したとは聞いてないぞ。」

 

「あぁ。沖野に任されただけだ。」

 

「なんだスピカか。もう終わったのか?」

 

「そうだな。一歩遅かったなブライアン。」

 

「ちっ・・・姉貴の話が長かったな・・・」

 

ブライアンさんはなんか悔しそうにしてる。ここにいるウマ娘でブライアンさんを満たせるのは文香がギリギリじゃないかな・・・

 

「おいトレーナー、私のメニューは。」

 

「ここにあるぞ。」

 

「・・・。」

 

「どうした?」

 

「いつもより強度が軽い。もっと出来るメニューはないのか。」

 

「ブライアンさん・・・もうドリームカップで年2回しか走らないのに・・・それほど強度高めるんですか・・・?」

 

「サギサワの言う通りだ。強度より持続性のあるトレーニングをするぞ。」

 

「・・・ちっ。」

 

ブライアンさんはもうドリームカップに行くのにまだ強いのか・・・今も強度の高いトレーニングを求めてるし、全然衰え知らずだなぁ。というか衰え知らずなウマ娘って多いのかな。大体はシニア期1年が終わったら戦績が良ければドリームカップに行くんだけど。2年目走るウマ娘も珍しいよね。スピカのハートさんなんかは珍しい部類だ。早苗さんや楓さんはドリームカップ行くのに。

 

「今日はこれやればいいんだな。」

 

「ああ、一先ずな。またメニュー作り直しておく。」

 

「頼んだぞ。」

 

ブライアンさんが走りだす。

 

「あれが怪物の三冠バ・・・」

 

「蘭子?」

 

「我も三冠・・・欲しい。」

 

「ふふ。そう。三冠は大変だよ。」

 

「頑張るもん。」

 

「ふふ。」

 

さて部室帰ろうかな。トレーナーも帰ってきてるでしょ。その時、電話が鳴った、みんなキョロキョロと見渡すが私達じゃないっぽい。

 

「俺だ・・・沖野?もしもし?」

 

小寺トレーナーだったらしい。そしてウマホを確認すると1時間前にLANEが来ている。なになに・・・今日のトレーニング終わったら解散。1年生達は朝練、夜間練はしないよう伝えて欲しいとのこと。

 

「みんなシャワー浴びに戻ろ。」

 

「はーい。」

 

「うひひ・・・シャワールーム・・・狭い個室・・・うひひ・・・」

 

「愛海。余計な事したら木場さん呼ぶからね。」

 

「きょっ!?木場さん!?」

 

「清良さんが良い?」

 

「大人しくしてます・・・」

 

「よろしい。あ、ちなみに。」

 

「えっ。」

 

「清良さん、元スピカで、うちに愛海が来たって伝えてあるから。」

 

「ぎゃあああああああ!!?!?」

 

「全部筒抜けだからね。」

 

「そ、そんな・・・また楽園に来れたと思ったのに・・・」

 

「同僚がいっぱいいる時点で察せるでしょ。」

 

「終わった・・・」

 

膝から崩れ落ちる愛海を置いておいて帰る準備をする。忘れ物しない様にしないと。

 

「それじゃ小寺トレーナー。私達戻ります。今日はありがとうございました。」

 

「「「「「ありがとうございました」」」」」

 

小寺トレーナーは電話中なので手を振るだけ。よし。早くシャワー浴びたい。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

シャワーを浴びて部室に戻ると他の先輩達も戻ってきていた。美由紀にお茶を淹れてもらいゆっくりする。

 

「トレーナーさん戻って来ませんね。」

 

「そうですね。」

 

「まぁよくある事ですわ。また頼み事されたんですのよきっと。」

 

「アタシさま引退だから詳細詰めたかったんだけど。」

 

「バカ姉そんなのいつでも出来るでしょ。」

 

「なにおう!」

 

いつものスピカだ。お茶美味しい。そんなこんなしてるとトレーナーが非常に困った顔をしながら入ってきた。どうしたの?

 

「はぁ・・・」

 

「どうしたのよトレーナー。」

 

「アタシさまに辛気臭いの移さないでよね。」

 

「お前ら辛辣だなぁ・・・」

 

トレーナーはいつも困った顔をしてる事があるが。今日のはとことん疲弊している。何があったんだろう。

 

「トレーナー、何があったの?」

 

「いや・・・それがな・・・」

 

なんでもとあるウマ娘が本格化したからトレーナーを付けたいとなったらしい。だが下手なトレーナーは付けられなくてトレーナー全員が困っているんだそうな。

 

「その子、なんて言うの?」

 

「ハスミハイセイコ。あのハイセイコーの娘だ。」

 

ハイセイコー・・・確かお父さんが好きだったウマ娘だ。戦績とかはよく知らないけどアイドルウマ娘という物の先駆けとなったウマ娘だ。そして・・・ハスミ?同僚の気がする。

 

「本格化前から才能の片鱗はあった。本格化してそれがかなり強化された。どうにかして6月のメイクデビューにしたいからトレーナーを付ける様にしたいんだと・・・理事長が。」

 

「ええ・・・」

 

「ふーん・・・」

 

「すごいです!」

 

「へぇ娘さん、トレセンにいたんですのね。」

 

「ああ。今中等部2年だ、それにそれだけじゃない。タケホープの娘、タケカリンも今年デビューだ。URAもこれには大きく絡んでて、どうしてもハスミハイセイコとタケカリンをデビューさせてぶつけ、低迷気味のトゥインクルシリーズにレースブームを引き起こしたいらしい。」

 

「無茶言うよなURAも。そんな魂胆だと脚掬われるって気づかねーのかよ。」

 

「そうは言うがなゴルシ・・・俺もハイセイコーとタケホープのブームに乗っかった身だ。あの時の熱狂は筆舌し難い熱狂ぷりだった。オグリキャップ以上と言えばわかるか?あの熱狂をもう一度と願うのは至極真っ当だよ。」

 

「でもよー・・・ほんとに走れんのかその2人は。才能あるって言ったけど全然話聞かねーぞ。」

 

「2人とも大人しい性格だしな・・・清純派・・・とでも言えば良いか?」

 

「ゴルシちゃんも清純派だからわかる。」

 

「何ゆってんだオメー。」

 

「なんだとオラッ!!!」

 

「ぐわあああああああああ。」

 

ゴルシがトレーナーにコブラツイストを掛け始めた。話進まないからやめて。それにタケカリン・・・これも同僚の匂いがする。歌鈴?

 

「おーいてて・・・」

 

「それでトレピッピに担当の声が上がったんだな?」

 

「ああそうだ。チームのメンバー数も、勝利数も申し分無い。だけど俺は6人も取った後。流石に無理だと断ったんだよ。」

 

「そうかよつまんねーな。」

 

「でも、トレーナーさん?そうなると困るのはハスミハイセイコさんじゃないですか?」

 

「そうだ。他チームも選抜テストを行なって新入部員を取った後でな。チームで担当はどこも無理だと言った。そして個人担当や少数担当のトレーナーに話が回ったんだが・・・」

 

「だが・・・ですの?」

 

「そんな有名ウマ娘を担当して勝たせられなかった時が怖すぎるって誰も手が上がらん。」

 

「それなら・・・」

 

「ウチに無理にでも入れたいところだが・・・そうなると6月のメイクデビューに間に合わせるのが無理だ。新入生を放って置いていいかと理事長に言ったら無理って言われたしな。」

 

「そうですか・・・」

 

「スズカさん?スズカさんが走ってみたいだけじゃありませんの?」

 

「ちょっと・・・興味があって・・・」

 

「スズカさんに合わせてたら死んじゃいますわ。」

 

「それは・・・大丈夫よ?多分。」

 

「多分じゃ任せられないですわ。」

 

「それで困ってんだ。最終的にどうしようも無いならウチで見ても良いってチームは幾つかあるんだけどな・・・」

 

「トレーナーさんは嫌なんですか?」

 

「いや・・・スペ・・・嫌なんて事はない・・・寧ろ興味ある・・・だって世代を超えた夢のレースになるんだぞ?そんなの誰だって見たい。」

 

「うーん・・・でも他の子が疎かになったらダメですもんねぇ・・・」

 

「ああ。本当にむずかし・・・ん?」

 

トレーナーはポケットからウマホを取り出した。電話かな?

 

「もしもし・・・」

 

「ハスミハイセイコか。どう考えても蓮実だな?」

 

「そうだね晶葉。蓮実で間違いない筈。」

 

「タケカリンちゃんって歌鈴ちゃんだよね。」

 

「そっちも間違いないはずだよ美由紀。」

 

「ふむ・・・宿命の対決、ハルマゲドンというやつだな。」

 

「そんな物騒な物じゃないと思うが・・・」

 

「ハイハイ!ナターリア調べて来るゾ!」

 

「いや大丈夫だよ。すぐわかる事だろうし。」

 

「それよりお腹空いたからドーナツ食べて良い?」

 

「良いよ。多分ミーティング長いだろうし。」

 

「あ!ノリコちゃん!私にもドーナツください!」

 

「はいスペちゃん!どうぞ!」

 

「ありがとう!」

 

「ノリコさんわたくしにもいただけないかしら?」

 

「マックちゃんもどうぞ!」

 

「ありがとうございますわ。」

 

「あたしサーターアンダギー持ってるけど食うか?」

 

「ゴールドシップさんにはもう驚きませんわ。」

 

「食べるー!」

 

「ほいノリノリ。はちみつ味な。」

 

なんかあっという間におやつタイムになったな。まぁまだ掛かるだろうしいいか。

 

「・・・はい。わかりました。では。」

 

「トレーナー電話終わった?おやつ食べる?」

 

「おう。」

 

みんなでおやつ。美由紀がお茶淹れ直してくれた。美味い。

 

「トレーナー決まったわ。」

 

「え?」

 

「ええ・・・」

 

「ほんとですの?」

 

「後で見に行ってやろー。」

 

「なんでも新人で無敵の人がいるらしくてな。名声も興味無い、失くす物も無い、ウマ娘に向き合えるなら良いって言うやつが。」

 

「大丈夫なんですの・・・?」

 

「ちょっと怪しいですよ・・・?」

 

「まぁ平気だろう。やばい奴なら理事長が面接で間違い無く落とす。それに逆に考えればこれから得る物ばかりの新人っていうどこにでもいる様な奴だから。」

 

「まぁトレーナー全員どっかしらやばい奴だろ。普通に考えて。」

 

「ゴルシの言葉に否定出来ない・・・」

 

良かったトレーナー決まって・・・って今年デビューって事は私の同期か・・・いや、まぁ同僚だと思うし・・・ぶつかる事はいいんだけど・・・もっとなんの背負う物も無く伸び伸びと走ってもらいたいなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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