シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
〜シンボリスマイルside〜
昨日、私、浮かれすぎてて・・・凛ちゃん・・・ブルーちゃんと連絡先の交換をしてませんでした〜〜〜!電話出来なかった・・・
「はぁ・・・」
「あ、スマイルおはよう。」
「おはようスマイル〜」
「おはようスカイちゃん、ネイチャちゃん。」
「ご飯行きますか〜」
「そだね〜」
私は朝ごはんに食堂へ行きました。ブルーちゃんいて・・・連絡先交換出来ると良いんだけど・・・
「い、いない・・・」
「どうしたの?」
「い、いえ・・・ブルーちゃんいないなと思って・・・」
「あ〜〜〜大好きかよ。」
「はい!大好きです!」
「そ、そっか。まだ起きてないんじゃない。」
「そうなんでしょうか・・・」
「まぁその内来るよ。」
そう思っていたんですが・・・ブルーちゃんは来ませんでした。朝ごはんもう食べちゃったのかな。
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
お昼!今度こそ!と思って食堂に突撃!したんですが・・・
「い、いっぱいいてわからない・・・」
「おいスマイル、どうした。」
「シリウスお姉ちゃん・・・」
「メシ食べないのか。」
「た、食べます・・・」
「ほら早く行くぞ。」
シリウスお姉ちゃんとご飯を食べましたが・・・食堂では見つけられませんでした。午後は体育で更に見つけられないと思うので・・・晩御飯!晩御飯の時にしましょう!
〜ナリタブルーライトside〜
「ここ・・・かな・・・」
第8レース場。のメインコースの隣にある800メートル芝コース。午後の体育はみんなと受ける筈だったんだけど・・・私はブライアンさんに呼び出されていた。なんと教官まで話が通っていて、第8レース場に向かうようにと言われた。入学して早々合同トレーニングを抜け出す事になるなんて・・・うう、みんなの視線が・・・
「はぁ・・・まぁいいか。」
「来たか。」
「ブライアンさん。」
「ブルー、久しぶり。」
「ブルーちゃん!お久しぶりです!」
「タイシンさん、トップロードさん、お久しぶりです。」
どうやら場所は合ってたらしい。ブライアンさんと、タイシンさん、トップロードさんが出迎えてくれた。そして・・・3人の男性も。
「君がナリタブルーライトか。」
「初めまして。」
「よ!」
「あ・・・はじめ・・・まして・・・」
「俺はブライアンの担当トレーナー。小寺だ。よろしく。」
そう言って右手を差し出してきたので握手する。壮年で、如何にも出来そうな感じのトレーナー。
「よろしく。僕はトプロの担当の羽柴だよ。」
「よろしくお願いします。」
まだ若いトレーナー。青いメガネをしていて好感が持てる。
「ははは!俺はタイシンのトレーナー!阿笠だ!よろしくな!」
でか・・・スポーツ刈りのすごくガタイが良くて声の大きいトレーナーだ。握手したらブンブンと振られて体が浮くかと思った。
「はぁ・・・トレーナー。ブルーびっくりしてるでしょ。」
「なに?はははは!すまんな!」
「もう・・・」
「しかしトプロの親戚か・・・」
「トレーナーさん!あんまりじろじろ見ないでください!」
「あ、ごめんね。」
「い、いえ・・・」
「ふむ。握手してわかったが・・・なかなか腕の筋肉が付いているよく鍛えたね。」
「あ、ありがとうございます。」
「おいトレーナー。早速ブルーを走らせるぞ。」
「待て待て。まだ本格化もしてない子なんだ。落ち着けブライアン。」
「ふん・・・」
「まずは身体能力の把握から。ブルーさん。準備運動して簡単に走ってもらえますか?」
「あ、はい。」
「ブルー。準備運動手伝うよ。」
「ありがとうございますタイシンさん。」
タイシンさんと一緒に準備運動する。しかしなんでトレーナーが・・・?
「なんでトレーナーが・・・」
「ああ。ブライアンが新入生を付きっきりで走らせるって聞いたからそんな危ない事させられないって集まって来たんだよ。」
「そうなんですか・・・危なかったんだ・・・」
「そうだよ。ブライアンはペース合わせるなんてしないから。ブライアンのペースで走ったら本格化前なんだから体壊すよ。」
「はい。」
「よし、準備運動終わり。軽く走るよ。」
「私も行きます!」
「ん。トプロよろしく。」
「よろしくお願いします。」
3人で800メートルコースを回る。ブライアンさんは・・・柔軟体操しながらビーフジャーキー食べてる。
「ふぅ。こんなもんでしょ。」
「私はいつでも走れますよ。」
「トプロ。まずはブルーの走りを見てからだよ。」
「そう、ここからは俺たちの仕事だ。」
「ブルーさん、走りやすい距離などありますか。得意なバ場。作戦も。」
「うーん。体は少し痩せてるな・・・」
「えっと・・・得意な距離はわからなくて・・・芝の市民コースと、入試の1000メートルしか走ったことなくて・・・作戦もよくわかりません。」
「そうか。普通の子達と一緒だな。」
「走ってると自然にわかるものなのですが・・・」
「今までそんなに走った事無かったか?」
「そう・・・ですね・・・走り始めたのも半年前からで・・・」
「半年・・・?半年でトレセン入学レベルになったのか・・・?」
「すごいですね・・・よくそこまで・・・」
「もしかしてすごい才能なんじゃ・・・?」
「いや・・・でも・・・入試は3着でしたし・・・」
「どういう走りでだ?」
「先行っていうのが王道だって本で読んだので。前から3番目くらいを走って・・・そのままゴールしました。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・?」
なにやらゴニョゴニョトレーナー達が話し合いを始めてしまった。どうしたんだろう。
「よし。いつでも走れる。ブルー行くぞ。」
「ブライアンさん。」
「トレーナー。何も始めは走ってみないとわからないそうだろ?」
「そ、そうだな。」
「ブライアンさんブルーさんを離さず走れますか?」
「ふん・・・それはブルー次第だな・・・」
「トプロ。混ざってくれ。」
「はい!」
「それじゃブルー。まずはここ800メートルを1周だ。自由に走ってくれ。」
「はい。」
ブライアンさん、トップロードさん、私の3人で走る。タイシンさんは・・・?
「ん?アタシはちょっと見てるよ。」
「そうなんですか・・・?」
「なに?寂しいの?」
「ちょっとだけ・・・」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
私がちょっとだけ寂しいと言ったらまたトレーナー達がゴニョゴニョ相談を始めた。なんだろうな・・・?
「トレーナー。アタシも走っていい?可愛い妹分に寂しい思いはさせらんないから。」
「あ、ああ。良いぞ。」
「よし。行くよ。ブルー。」
「はい。」
よし。4人。そしてよーいドン!!
「フッ・・・!!」
「あーブライアンあんなに飛ばして・・・」
「あはは・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
そして難なく1周。つ、疲れた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「ふぅ・・・」
「ブライアン飛ばしすぎ。ブルーが着いていけてないよ。」
「なに。じゃあ次はもう少し落とすか・・・」
「もう・・・」
「ブルーちゃん大丈夫?」
「はぁ・・・はぁ・・・」
キツい・・・やっぱ私走るの向いてないんじゃ・・・
「ふむ・・・ブルー。」
「・・・はい。なんでしょう。小寺トレーナー。」
「君は先行が向いてないのかもしれない。多分逃げも向いてないから・・・次は後ろで走ってみてくれ。」
「はひぇ・・・?」
「ブルーちゃん!はいお水!」
「ごくっ・・・」
「なるほど・・・今の1周だけでだいぶ知見が得られましたね。」
「ああ。あの子は独学で身につけたにしてはフォームが良い・・・」
「なぁブルー。」
「ごくっ・・・はい。」
「君、誰かにトレーニングを見てもらった事はあるか?」
「そうですね。1日だけ、沖野ってトレーナーに見てもらった事があります。」
「沖野!?」
「アイツ・・・」
「そうか・・・沖野のお手つきだったか。」
「え・・・え?」
「ああ、いや何でもない。もう少し休憩したら今度は差しで走ってくれないか。」
「わかりました。」
もう一回柔軟運動して。よーいドン!!
「・・・。」
「ブルーちゃん!良い感じだよ!」
「行くよブルー。」
「はぁ・・・はぁ・・・!」
そして1周。なんかさっきより疲れてない。何でだろう。
「どうだブルー。さっきより疲れて無いんじゃないか。」
「はい・・・そうです。なんで・・・」
「いいかブルー。ウマ娘というのは不思議なもので合わない走りをすると疲労が溜まりやすいんだ。」
「疲れ具合で適性を調べている、というのもあります。」
「これはブルーが差しより後ろの作戦が得意な証拠だ。」
「へぇ・・・」
そうなんだ。私差しが得意だったんだ。
「距離は・・・うーんわかんないな。」
「まぁ小さなコースですしね。」
「それは追々。それよりブルー。次は追い込み、つまり最後尾で走ってくれ。最後に全部ぶち抜く様に走るんだ。」
「はい。」
「予想が正しければブルーは追い込みのウマ娘だ。もっと疲れにくい筈。」
「そうなんですか。」
「うむ。」
「タイシン!」
「なに?」
「ブルーは追い込みで走るからお手本見せてやってくれ。」
「わかった。」
今度はそんなに休憩がいらない。また並んで・・・よーいドン!!
「・・・。」
「ふふ・・・」
「ブルー、よく見てて。」
「は、はい!」
そして1周。流石に末脚・・・?だっけ・・・?はまだ無理。全然追い抜けなかった。まぁ相手は三冠バと皐月賞バと菊花賞バだ。普通に私では相手にされない。
「ふぅ。」
「おかえり。どうだ。」
「ほとんど疲れてません。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
疲れてないって言ったらまたゴニョゴニョ相談が始まっちゃった。何だろう。
「よし。ブルー。今日は終わりだ。これ以上走っても疲れるだけで意味は無いだろう。」
「はい。」
「ブルーさんよく走れてましたよ。相手が悪かったですが、同級生のレースだったら1着です。」
「はははは!えらいえらい!!」
「え・・・うわ・・・」
阿笠トレーナーにガシガシと頭を撫でられる。まぁ・・・悪くないかな。
「よし。ブライアン、みんなは解散だ。俺はブルー連れてちょっと行ってくる。」
「どこへだ?」
「面倒見るトレーナーのとこへ。」
「は?」
「ほらお前ら行くぞ。」
「はい。」
「え?俺も?」
「お前もだ。」
「トレーナー!!!ブルーに変なことしたら蹴っ飛ばすからね!!!」
「し、しないしない!」
「いってらっしゃーい!」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そうして連れられて歩くこと数分。トレーナールームのある部室棟に来た。
「えっと・・・面倒見てくれるトレーナーって・・・」
「ん?お前は早めに面倒見てもらった方が良い。本格化もすぐすると思うしな。」
「でも・・・まだ入学したばっかりなのに・・・」
「こういう場合もままあるんですよ。大丈夫です。逆スカウトみたいなモノです。」
「俺たちは担当になるまで苦労したなぁ・・・」
そう言って小寺トレーナーはとある部屋の前で止まる。そこには・・・チーム・スピカ。と書かれていた。