シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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スタート!!!

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第60話 メイクデビューとバブみ

スタートした!!!ハナを切ったのは智絵里。

 

『ナリタブルーライト出遅れか!?最後尾に着いた!!!ハナを切るのはクローバーエリン!ボッシュエミッシュ!!続いてガストン!!その後ろにハズドク!!内にミミーライル!2バ身離れてコンバース!!後ろにデンコウタマミ!ユカリオーケストラ!!!』

 

『ナリタブルーライトは集中出来て無かったんでしょうか。それとも作戦か。』

 

大丈夫・・・大丈夫。私は私の走りをすればいいんだ。最後200メートルで全員ぶち抜く。それがいいんだ。

 

『400を通過!!順位は変わらず!!!ガストンやや不安定です!!』

 

『ガストンはパドックでもあまり調子が良さそうには見えませんでした。事故が起きなければいいんですが。』

 

『ナリタブルーライト、最後尾から黙々としています。』

 

『ナリタブルーライトは情報を出し渋っていましたからねぇ。チーム・スピカと言えばオープンなチームでしたから。ポリスサナエチャンやバトルメープル、シュガーハアトの活躍が目覚ましかったです。』

 

もう少し上がっておいた方が良いかな・・・?なんか速いかも・・・いやいや。ここは自分のペースを守った方が良いだろう。気をつけなきゃ。釣られないように。

 

『800を通過!!!もう半分だ!!!クローバーエリン快調にハナを行く!!ボッシュエミッシュ後続に譲らない!!!ガストンは少々下がってきた!!!ハズドク今にも前に行きそうだ!!!ミミーライル内に入ってきた!!!コンバース、デンコウタマミ、ユカリオーケストラの後方は着々としています!!!そこから3バ身離れてナリタブルーライト!!!』

 

『ナリタブルーライトは・・・緊張してしまったんでしょうか。全然動かないですね。』

 

まだだ・・・まだだ・・・まだ脚を溜めろ。今すぐ追いかけたって後で抜かれるだけだ。機を待て・・・

 

『1200を通過!!!クローバーエリン加速した!!!ボッシュエミッシュずるずる下がって行く!!!ガストンも下がっていく!!!ハズドクとミミーライルが上がってきた!!!』

 

『後続はそろそろ上がらないと追いつきませんよ。大丈夫でしょうか。』

 

今か・・・!!!ちょっと早いけど・・・!!!

 

『1400を通過・・・いや来た!!!来た!!!ナリタ来た!!ナリタ来た!!!ナリタ来た!!!すごい脚だ!!!どんどん上がっていく!!!既に4番手!!!』

 

『あれは作戦だったんですか・・・追い込みのウマ娘なんですね。』

 

『ナリタが来た!!!ボッシュエミッシュ交わして・・・クローバーエリンに迫る!!!残り100!!!』

 

『ものすごい速度ですよ。凡そ13バ身を一瞬で詰めてきました。これは先が楽しみなウマ娘が現れましたね。』

 

『ナリタが交わし・・・交わしたァ!!!ナリタブルーライト先頭!!!ナリタブルーライト先頭!!!残り50!!!クローバーエリンここまでか!?ボッシュエミッシュもう伸びない!!!ハズドクとミミーライル・・・!?デンコウタマミとユカリオーケストラも上がってきている!!!』

 

『これはもうナリタブルーライトの勝ちですね。』

 

『ナリタブルーライト!!!ゴーーーールイン!!!実力を見せつけました!!!』

 

『いやーあの追い込み脚。素晴らしいです。どうやって鍛えたんでしょう。あの速度はゴールドシップを彷彿とさせますね。』

 

『1着はナリタブルーライト。2着はクローバーエリン。3着はデンコウタマミ。最後一瞬を差したデンコウタマミが3着です。』

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

くっ・・・マイルだからか・・・最高速度に乗れなかった・・・もう少し距離があれば200で加速できたのに・・・

 

「凛ちゃん・・・」

 

「智絵里・・・」

 

「凛殿!!」

 

「珠美も。」

 

「凛ちゃん、すごいです。」

 

「ゆかり。」

 

「凛ちゃん・・・流石ですね。まさか最後方から追い抜かれるとは・・・」

 

「まぁ・・・頑張ってたからね。」

 

「くぅ〜〜〜悔しい!!!ちょっと侮ってましたぞ!!!」

 

「珠美は油断しすぎ。」

 

「ふふ・・・私ももうちょっと頑張らないと・・・」

 

「ゆかりはおっとりし過ぎだよ。」

 

こうしてメイクデビューを無事勝利して、ウイニングライブに挑んだ。流石に私達は前世でプロだからね。レース後でもしっかりウイニングライブやり切ったよ。

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

翌日。流石に休み。カフェテリアにいるんだけど、スマイルとミツボシは用事があって集まれなかった、なので加蓮と奈緒と一緒にお茶していた。話題は主に昨日のメイクデビュー。

 

「私も勝ったよ。」

 

「私も。」

 

「ふーん。」

 

加蓮と奈緒も勝ったらしい。良かったね。

 

「でもさーあたし加奈と一緒でずーっと後ろでマークされてめっちゃ怖かったよ。」

 

「私も。響子と紗枝と一緒でさ。めちゃくちゃガン飛ばされてるのわかった。」

 

「そっか。私追い込みで最後尾だったからそういうのは無いけど・・・タイミング悪かったら智絵里に逃げ切られてたよ。」

 

「まぁメイクデビューから同僚と当たるのはキツイよな。」

 

「そーだねー。でもこれからはもっとあるんだろうな。」

 

「まぁね。でもまだ1勝クラスだし。そんなに当たらないよ。」

 

「だといいけどな。」

 

「ねー。」

 

奈緒がお行儀悪くにんじんコーラをずごごと啜っている。加蓮はケーキを頬張り・・・平和だ。レース後はピリピリした雰囲気が無くなってしばし平穏になる。まぁゆっくりしよう多分1ヶ月はレース無いし。

 

「お、そうだ。」

 

「なに?奈緒。」

 

「後でさ、茶室言ってみよーぜ。」

 

「なんで?」

 

「幸子が茶室に駄菓子溜め込んでるって聞いたんだよ。ちょっと貰いに行こうよ。」

 

「幸子・・・まぁいいか。」

 

「駄菓子・・・ウマあげあるかな。」

 

「どうだろうなー」

 

「私きな粉棒好きなんだよね。」

 

「あ、それ私も好き。」

 

よし、この後は茶室言って駄菓子をぶんどろう。幸子には別なお菓子でもあげとけばいいでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃぃ・・・森久保の森に何か御用ですか・・・」

 

「乃々。」

 

「なんだ乃々か。」

 

茶室にやってきたら乃々が根っこを張っていた。制服が皺になるよ。

 

「ねー幸子ちゃんいる?」

 

「幸子ちゃんは・・・いませんけど・・・」

 

「幸子、お菓子溜め込んでるんだよね。ちょっともらっていい?」

 

「ど、どうぞ・・・森久保は・・・大人しくしてるので構わないでください・・・」

 

「まぁいいだろ乃々。ジュース持ってきたからやるよ。」

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

「どれどれ。どこにあるんだ。」

 

「ここですけど・・・」

 

戸棚を開けると大量の駄菓子。すごいな。

 

「すげーな、どこで買ってきたんだ?」

 

「あ、ウマあげある。」

 

「きな粉棒も。」

 

「幸子ちゃん・・・トレセン出て住宅街の方に行ったら・・・駄菓子屋さんを見つけたって言ってたんですけど・・・」

 

「へー。」

 

「そんなとこに。」

 

「フギャー!!!」

 

「ん?」

 

「え?」

 

振り向くと両手に駄菓子をたくさん抱えた幸子が震えていた。

 

「凛さん!!加蓮さん!!奈緒さん!!何してるんですか!!!」

 

「幸子、ちょっと駄菓子もらおうと思って。」

 

「それはボクのお菓子ですよ!!!」

 

「良いだろこんなにあるんだから。」

 

「ウマあげおいしー」

 

「あああああ!!!食べてる!!!」

 

「代わりに黒飴置いとくから。」

 

「私もきな粉棒もらったからペロリチョコ置いとくね。」

 

「あんまり騒がないでください!!!じゃないと・・・」

 

「あら〜」

 

「ん?」

 

「え?」

 

「へ?」

 

幸子の後ろに見たこと無いウマ娘が。誰?

 

「あらあらあら〜サチコちゃんどうしたんでちゅか〜?おっきな声だして〜?」

 

「あ・・・ああ・・・!!」

 

「?」

 

「誰?」

 

「先輩?」

 

「あら?後ろの子達は見た事ない子達ですね?スーパークリークです〜」

 

「あ、はい。ナリタブルーライトです。」

 

「セカンドサイドです。」

 

「テンジンカレンで〜す。」

 

スーパークリーク・・・多分先輩。なんだけど・・・なんかいつの間にかよだれ掛けとおしゃぶりを取り出している。そして幸子にじりじりと近寄り始めた。

 

「ひぃぃ・・・」

 

「あ、モリクボちゃんもいたんですね〜」

 

「ひぃぃ・・・森久保は赤ちゃんじゃないんですけど・・・!」

 

「あ・・・あ・・・!」

 

「先ずはサチコちゃんです〜」

 

シュバッッッ!!!とスーパークリーク先輩が目の前から消えるといつの間にか幸子を抱っこしておしゃぶりとよだれ掛けを装備させていた。

 

「ばぶ・・・!」

 

「あらあら〜!」

 

「ひぃぃ・・・」

 

「なに・・・あれ・・・」

 

「さぁ・・・」

 

「ええ・・・」

 

「ひぃぃ・・・スーパークリーク先輩は・・・ちっちゃい子を赤ちゃんにしてしまうとんでもないウマ娘なんですけど・・・!!」

 

「そうなんだ・・・」

 

「やばいウマ娘じゃんか。」

 

「私達はターゲットじゃないってこと?」

 

「そんなことありませんよ〜」

 

「え?はぷっ!?!?」

 

「加蓮・・・」

 

「あーあ。」

 

加蓮がおしゃぶりを咥えさせられ頭を撫でられている。容赦ないな。スーパークリーク先輩。

 

「ばぶ・・・ママ〜」

 

「はいは〜いママでちゅよ〜」

 

「いや何言ってんの加蓮。」

 

「大丈夫か加蓮。」

 

「すごい包容力・・・これが第二のママ・・・」

 

「ダメだこりゃ。」

 

「バブみに沈んでる・・・」

 

「ひぃぃぃ・・・森久保は逃げます。」

 

「逃しませんよ〜」

 

「ひぃぃぃぃぃ!!!」

 

森久保は捕まった。もうだめだ。

 

「凛はよ逃げよう。」

 

「だね。じゃあね加蓮。」

 

「ばぶ〜」

 

今日はとんでもない日になってしまった。バブみに沈んで私達もどうなってしまうかわからない・・・スーパークリーク先輩。要注意ウマ娘だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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