シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
6月のある日。トレーナーが晶葉達をトレーニングしてるので私はスズカ先輩とゴルシとやっている。
「おうおうブルーよぉ。メイクデビュー勝ったけど大噴火とは言えねー走りだったなぁ。」
「そうよブルーちゃん。私達が教えた事。3割も出来て無かったじゃない。」
「ぐぅ・・・」
思わずぐうの音も出る正論。勝ったは良いが課題がまだまだある。
「このままだとクラシック通用しねーぞ。」
「ブルーちゃん。また教えるから。」
「はい・・・」
私は特訓。スズカ先輩とゴルシにこってりと絞られるのであった。
「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ。」
「なーんかたんねーよな。」
「うーん前にトレーナーさんが言ってた、面子が揃わないとブルーちゃんは本領発揮出来ないっていうの、ほんとなのかも。」
「おっし。ちょっと待ってろよブルー。スズカまだ時間あるよな?」
「え?ええ・・・」
「役者揃えてくるわ。」
「ええ・・・」
「え?」
「すぐ戻ってくるからな。」
ゴルシはどこからともなく取り出したセグウェイで走り去ってしまった。誰連れてくんの・・・?
「まぁいいわ。ブルーちゃん。もう一回行くわよ。」
「はい。」
⏰
「よぉーし!連れてきたぞー!」
「え?」
「はぁ・・・」
ゴルシが連れてきたのは6人のウマ娘。
「じゃあイかれたメンバーを紹介するぜ!」
「はじめまして。アストンマーチャンです。」
「よ!ジャングルポケットだ。」
「よう。ナカヤマフェスタだ。」
「ふん。オルフェーブルだ。」
「アイネスフウジンだよ!」
「こんにちはエイシンフラッシュです。」
「ええ・・・みんな・・・」
「よろしくお願いします。」
「ブルーちゃん。まずはこれをどうぞなのです。」
「え?」
「マーチャン人形です。」
「はぁ・・・」
「お前がブルーか。珍しくゴルシが真剣だから着いてきたけど・・・ふーん。」
「あ、はい。」
「ふん。余はあまり暇ではない。手短にやれゴルシ。」
「ええ・・・」
「ブルーっていうのはお前か。お前麻雀出来るか?」
「え?ちょっとだけ・・・」
「ゴルシが後輩の為に協力して欲しいって言うから着いてきたけどなかなか面白そうなの。」
「はい。」
「すみませんブルーさん、押しかけてきて・・・」
「いえ・・・」
「それじゃ、みんなで模擬レースだ。体あっためてくれよな。」
はいよーと連れてきたウマ娘達がアップし始める。大丈夫・・・?
「ん?大丈夫大丈夫!これでもみんなドリームトロフィーバだぞ!」
「ええ・・・」
「これだけの面子が揃えば、ブルーも根性発揮するだろ。」
「そうね。頑張ってブルーちゃん。」
「えええ・・・」
なんだかすごい事になっちゃったぞ。みんなが大丈夫でも私が大丈夫じゃないんだけど・・・
「ほら行くぞ!よーい!!!」
「ちょ、ちょっと待って。」
「んだよ。早く準備しろ!」
「うん。」
位置に着いて・・・
「よーい!ドン!」
スタート!!!
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・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
トレーニング終了。模擬レースで走りに走りまくった。私は全敗。もう無理。
「はぁ・・・はぁ・・・はふ・・・」
「ふぅ!慣れない距離ですがマーチャンやりました。」
「マーチャンやるなぁ。俺もつい本気出しちまった。」
「ふうん。ブルー、お前メイクデビュー直後にしてはなかなかやるな。」
「うむ。立てブルー。」
「はひぇ。」
「聞け。余にまだ及ばずとも。同格相手ならそう苦労する事は無いだろう。なかなか大義ある走りであった。」
「は、はい・・・」
「いやーブルーちゃん逃げで来たり追い込みで来たりなかなかトリッキーだったの。あたしの走法見てた?」
「ブルーさん、末脚のコツ、掴めたでしょうか。」
「は、はい・・・」
全敗、コテンパンだが・・・得るものが無かったわけでは無い。いろんな技術を披露してもらい学ばせてもらった。あとは反復練習したいな。
「よぉーし。じゃあお前ら解散だ。ありがとうな!」
「ゴルシさんこういうことならまた呼んでください。」
「そうだぞゴルシ、いつもみたいなわけわかんねーやつなら逃げるからな。」
「ゴルシも走ることあるんだな。」
「良い余興であった。」
「あたしも楽しかったなの!」
「ブルーさん、お疲れ様でした。」
「はい・・・お疲れ様でした。」
じゃーねーと帰っていったので手を振る。
「やっぱブルーは人数いねーとダメなんだな。」
「そうみたいね。」
「ええ・・・」
「大分気合い入った走りだったぞ。ブルーは格上相手じゃねーと本気出さないめんどくせーウマ娘なんだよ。」
「すごい気性難ね。」
「えええ・・・」
私気性難なの・・・?やだなぁ・・・それは・・・
「ま、またやる時は他のやつら呼んでくるか。」
「そうね、そのほうがいいかも。」
「よし!じゃあ今日のトレーニング終わり!部室戻ってノート書くぞ。」
「私はもう少し走ってくるわね。」
「ほどほどにしろよー」
私はゴルシに連れ立って部室に戻った。部室では先に戻ってきていた晶葉達がくたびれており、笑ってしまった。
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・
またある日。
「え?併走の申し込み?」
「ああ。前言った、ハスミハイセイコって覚えてるか?」
「うん。」
「そのハスミハイセイコが併走相手を求めて色んな所に申し込んでるんだ。それでうちからは実力の近いブルーを、と思ってな。」
「ふーん。」
そうなんだ。まぁいいか。併走も勉強になるし。
「いつやるの?」
「今からだ。」
「え?」
「今から。」
「は?」
「じゃあ第9レース場に向かってくれ。」
なんで今からなの!!!そういうのはもう少し余裕を持ってやるもんじゃないの!!!ムカついたのでトレーナーには1発蹴りを喰らわせといた。
⏰
第9レース場。そこには数人のウマ娘が集まっていた。
「あ、凛ちゃん。」
「やっぱり蓮実だ。」
「うふふ。そうです。久しぶり、ハスミハイセイコです。」
「うんよろしく。」
「集まったウマ娘に同僚は見られない。私だけみたいだ。
「みんな集まってますか?俺は仲田。ハスミハイセイコのトレーナーです。」
蓮実のトレーナーがやってきた。今日の併走トレーニングの説明をしてくれた。どっちかというと併走と言うより緩めの模擬レースといった感じでやるらしい。
「以上で説明は終わりです。何か質問はありますか?」
誰も手をあげない。私も問題無いと思ったのであげなかった。
「大丈夫そうですね。じゃあハスミ。行っておいで。」
「はいトレーナーさん。」
まずはアップして。2人一組で蓮実と組んだ。なかなか体がやわらかい。前世ではどうだったっけ。
「よし。私は大丈夫ですよ。次は凛ちゃん。」
「うん。」
蓮実に手伝ってもらいながら入念に柔軟する。そういえば蓮実はメイクデビュー勝ったんだろうか。
「私ですか?勝ちましたよ。」
「そっか。流石。」
「あのハイセイコーの娘だって言われますけど前世のお母さんとウマ耳尻尾くらいしか変化が無いですし、そんなに有名なウマ娘だとは思えないんですよね。」
「ふーん。」
前世で何回か見たことある蓮実のお母さん。聖子ちゃんカットで若々しい不思議なお母さんだったの覚えてる。
「さてやりましょうか。」
「うん。」
併走開始!!!だがここでまた一悶着あるのであった・・・
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・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
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併走、ポジションでまず喧嘩になった。誰が内に行くか、と言うより誰が蓮実の隣になるか、である。蓮実人気者だな。
「あたしよ!!!」
「ウチだ!!!」
「け、喧嘩しないでくださーい!」
「ガルルル!!!」
「グルルル!!!」
もう荒れに荒れた。結局じゃんけんで決着を付け、走り出したらまだある。みーんな蓮実をマークしてて血気盛ん。囲まれた蓮実は困惑。どうしたもんやら。私はそれを見ながら大外をぶち抜いた。
「はぁ・・・あっふ・・・」
「はひ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・。」
蓮実のトレーナーは静観している。何も言わないのか?
「皆さんもう一回行きましょう。今度は競い合って。」
競いあえと言われたらまた目の色が変わった。またもや蓮実への多重マークが発生し、蓮実が抜け出せない。また私は大外をぶち抜いた。
「ひ〜ん!」
「蓮実・・・」
「ハスミ、言った筈ですよ。これもトレーニングです。」
「は、はいトレーナーさん・・・」
「ナリタブルーライトさん。」
「は、はい・・・」
「お願いが・・・」
「なんです?」
ゴニョゴニョと耳打ち。ふーんなるほどそうすればいいのね。わかった。
「ハスミ、抜け出せないとナリタブルーライトさんに自由をさせる事になります。そうすると負けです。こじ開け、突破する力を身につけてくださいね。」
「はい。」
また併走・・・いやもうレース。多重マークに合う蓮実は体を押し付け合い、無理矢理走路をこじ開けている・・・がダメ。すぐに包囲網が再構成されていた。
「ひ、ひ〜ん!」
「ハスミ。」
「は、はい〜!」
そんな感じで併走は熟していった。どうやら蓮実はメイクデビュー多重マークに合いあわや沈みそうになったのだとか。これからも確実に起こると踏んでわざとマークして来そうなウマ娘に併走を申し込んだという。頑張って、蓮実。私は大外をぶち抜いた。