シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜   作:電動ガン

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おいしいですよね、カブトムシ。

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第62話 スタドリとエナドリ

6月後半。そろそろ1勝クラスのレースの出走届け出さなきゃならないんだけどトレーナー。大丈夫?

 

「ごくっごくっ。」

 

「・・・。」

 

「ぷはぁ。」

 

そんなトレーナールームのトレーナーの机の周りにはスタドリの瓶が多数。そんな飲まなきゃやってられない仕事量かな。

 

「ねぇ・・・トレーナー。」

 

「なんだブルー。」

 

「スタドリ何本飲んでるの?」

 

「あー・・・」

 

カシュ。またトレーナーがスタドリの瓶を開ける。そんなガブ飲みするもんじゃないよ!?いや前世でプロデューサーがガンガン飲んでたけど!!!体に悪いよ!!!

 

「ぐび。」

 

「話してる途中で飲まないでよ。」

 

「いやーすまんすまん・・・なんか止められなくてな。」

 

「ふーん。」

 

「1本230円!安い!つい400本ほど買っちゃったんだよな。」

 

「400。」

 

「うん。」

 

「はぁ・・・」

 

「というわけでみんなのトレーニングメニュー出来たぞ。持ってってくれるか?」

 

「わかった。」

 

「それじゃあとよろしくな。俺はランラン達の面倒見るから。」

 

「うん。」

 

今日の所はこれで許そう・・・あまりにも続くようだったら何か言おう。トレーナーはプロデューサーみたいな鍛え方してないから飲み過ぎは危険だ。内容物は同じじゃないにしても。糖尿病になっちゃうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月になった。私の次走が決まった。1勝クラスステークス。芝1800メートル。中山。よし。

 

「ごくっごくっごくっ。」

 

「・・・。」

 

「ぷはぁーエナドリ美味い。」

 

今度はエナドリ!!!ちひろさん財布を肥やす事に必死になってない!?

 

「こんにちはー」

 

「ちひろさん。」

 

「凛ちゃん。トレーナーさんは・・・あら。」

 

「見てよちひろさん。トレーナー、すごい事になってるよ。」

 

「もう!トレーナーさん!!!」

 

「は、はい!!」

 

「エナドリは1日2本までって言ったじゃないですか!!!何本飲んでるんですか!?」

 

「あはは・・・いやー・・・夜の作業にちょうど良くて・・・」

 

「それを常飲出来るのは特殊な鍛え方をした人だけなんですよ!?普通にガブ飲みしたら病気になっちゃいますよ!!!」

 

「すみません・・・」

 

「追加で持ってきたの!持って帰っちゃいますからね!!!」

 

「いやー!!いやいや!!ちひろさん!!!それは勘弁!!!」

 

「ダメです!!!スタドリの瓶もこんなに散らかして・・・どう見ても1日5本近く飲んでますよね!?」

 

「う・・・」

 

「トレーナーさんにはもうスタドリもエナドリも売りません!!!」

 

「そ、そんな〜」

 

「凛ちゃん、冷蔵庫の中のスタドリとエナドリ出してくれる?」

 

「うん。」

 

「え?!冷蔵庫の中のも持ってくの!?」

 

「これもトレーナーさんのためです!!!」

 

「がっくり・・・」

 

こうしてスタドリ、エナドリは没収されて事なきを得た・・・と思ったら。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「ごくっ・・・ぷはぁ。」

 

「エナドリ飲んでる!?」

 

「うお!?ブルー!」

 

トレーナールームに用があって行ったら隠れてエナドリを飲むトレーナーが。何やってるの!!!

 

「ちょっとトレーナー!!エナドリ没収されたでしょ!!それどうしたの!?」

 

「い、いや・・・同僚にちょっと・・・」

 

「糖尿病になっちゃうよ!!!」

 

「う・・・」

 

冷蔵庫を開けると3本のエナドリが。もう!!!

 

「もうすぐ夏合宿なんだからちゃんとしてよ!!」

 

「す、すまん・・・」

 

「これは没収!!!」

 

「ああ・・・!」

 

これそんな依存効果あるの?!ちひろさんに相談だ・・・

 

「もしもし!?ちひろさん!?」

 

隠れてトレーナーがエナドリを飲んでいたことを伝える。ちひろさんはため息を吐いてもう少し売り控えると言った。さて、没収したこれどうしよう。

 

「ちひろさんに回収してもらうか。」

 

ちひろさんは理事長室で仕事してるとのこと。行ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します。」

 

「お!よく来てくれたナリタブルーライト君!」

 

「ちひろさんは・・・」

 

「ちょっと今書類を届けに行ってもらっている!!待っててくれたまえ!!!」

 

「ナリタブルーライトさん、お茶どうですか?」

 

「あ、いえ、たづなさん、それほど長居するつもりは・・・」

 

「遠慮なさらず。どうぞ?」

 

「じゃあ・・・いただきます。」

 

たづなさんのコーヒー美味しいんだよね。豆が良いのかな。

 

「あら・・・?それは・・・」

 

「あ、これ?トレーナーがこれに依存症で・・・」

 

「それそんな依存するものなんですか?ちひろさんから中身はウマビタンBとジュースだって聞いてるんですけど・・・」

 

「わかんないです・・・でも1日にたくさん飲んでて・・・」

 

「それは大変ですね。健康面が心配です。」

 

「ですよね。」

 

コーヒー出てきた。一口・・・美味い。

 

「むむッ!!それはちひろ君が販売を担っているエナドリだな!!それに何か問題が?」

 

「理事長・・・そうですね。うちのトレーナーがこれに依存気味で・・・」

 

「中身は問題無いものだと聞いているが・・・?」

 

「理由はわかりません・・・」

 

「ちひろ君に聞いてみよう。」

 

ちひろさん戻って来ないな。あ、お菓子も出て来た。美味しい。

 

「戻りましたー。」

 

「おかえりなさいちひろさん。」

 

「おかえりちひろ君。」

 

「はい!あら、凛ちゃん。」

 

「ちひろさん・・・トレーナーが・・・」

 

「エナドリ・・・まさか。」

 

「同僚からもらったって。」

 

「はぁ・・・沖野トレーナーは困ったものですね・・・」

 

「ちひろ君改めて聞くが中身は大丈夫なんだろうな?」

 

「大丈夫ですよ。メーカーに頼んでパッケージを変えてもらっただけの品です。」

 

「ふむ・・・何がそんなに刺激されるのだろうか・・・」

 

「でもそんなに依存してるの沖野トレーナーだけですよ?他からそんな話は出ていません。」

 

「ふむむ・・・」

 

「飲んでみます?」

 

「いただこう。」

 

「私も。」

 

「じゃあ私も。」

 

理事長、たづなさん、私でエナドリの缶を開ける。飲んで・・・普通のにんじんジュースだ。炭酸入りだけど。

 

「この通り普通のジュースですよ。カフェインやらも入ってません。」

 

「謎だ・・・何故沖野トレーナーはこれほど・・・?」

 

「美味しいですね。」

 

「ごくごく。」

 

「元はウマ娘用のジュースですけど・・・人間にしか感じない何かがあるとか・・・?」

 

「その可能性も無きにしも非ず・・・まぁ成分表とかあるか?」

 

「ありますよ。こっちがスタドリ、こっちがエナドリです。」

 

「うむ・・・保険省の確認付き。確かな成分表だ・・・」

 

「うーん・・・ちょっと制限した方がいいですか?」

 

「トレーナーを見張るだけでいいんじゃないですか?」

 

「そうね凛ちゃん。しばらく沖野トレーナーを見張ってもらえる?」

 

「うん。」

 

「はぁ・・・どうして・・・」

 

「ちなみにさ・・・ちひろさん。」

 

「ん?何?凛ちゃん。」

 

「前世の・・・本物のスタドリとエナドリって作れるの?」

 

「作れるか作れないかで言ったら・・・作れるわよ?でもあれは鍛え上げたプロデューサーさん専用だから、危なくて作れないの。」

 

「そっか・・・」

 

「ウマ娘が飲んでも大変だから・・・」

 

「そんなに。」

 

うーん本物はやばいな。そんなの常飲してたプロデューサーもやばいけど。怖いよ。

 

「もう個人に売り歩くの辞めて、購買の卸すだけにしようかしら。」

 

「そうしたら、トレーナーが好きなだけ買うようになるだけだよ。」

 

「うーん。」

 

難しいな・・・ちひろさんが全てを担っておいた方が良さそうだ。

 

「まぁ・・・聞いてくれ。」

 

「?」

 

「はい?」

 

理事長が何か語り始めた。

 

「一時期のはちみーの事もあるから依存については厳しく行く。ちひろ君、販売ルートを厳しくしてくれ。」

 

「わかりました。」

 

「たづな、裏取引等ないように見張ってくれ。」

 

「はい。」

 

「はちみー・・・?」

 

「ナリタブルーライト君は知らないか。一時期寮の前にキッチンカーが来ていてな。はちみーというはちみつが原料のドリンクを売っていたのだ。」

 

「へぇ。」

 

「だが生徒が大量に押しかけ、レースの賞金を使い込むはちみー破産なるものが出た。よってキッチンカーを別な場所に移さざるを得ない事件があったのだ。」

 

「うわぁ・・・」

 

「ウマ娘は甘い物に弱い。ナリタブルーライト君も気をつけるのだ!!!」

 

「はい。」

 

はちみーか・・・はちみつドリンク、ちょっと飲んでみたいかも。

 

「沖野トレーナーには警告しておく。一体何に使ってるのかわからないがいつも金欠らしいからな。スタドリ破産とか絶対笑えない。」

 

「お願いします。」

 

「では、仕事に戻ろう。ナリタブルーライト君もゆっくりしていきたまえ。」

 

「ありがとうございます。」

 

あまり長居しても迷惑だし、コーヒー1杯飲んだら戻ろう。とりあえず、スタドリエナドリはなんとかしてくれそうだし、トレーナーが糖尿病になるのは防げそうだし。大丈夫かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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