シンデレラダービー 〜にゅーじぇねれーしょん〜 作:電動ガン
〜ナリタブルーライトside〜
チーム・スピカに加入してから1週間が経った。毎日結構なトレーニングで足腰を鍛えている・・・んだが。ツイスターゲームやったり瓦割ったり(1枚も割れなかった)と不思議なトレーニングをこなしている。
「よーし。ブルー。今日は水風船避けをやるぞー」
「ええ・・・なんの為に?」
「そりゃあ前を走るウマ娘から泥や芝が飛んで来た時に避ける訓練だよ。」
「なるほど・・・」
この様に、沖野トレーナーはなんの為にやるのかを全部説明してくれる。それがなければ謎だけが残ってなんのトレーニングにもならない。
「ブルーちゃん!頑張って!私もやりましたから!」
「ブルーちゃん。着替えを用意しておいたわ。」
「ブルー!しっかりやんなさい!」
周りで囃し立てているのはスペシャルウィーク先輩、サイレンススズカ先輩、スカーレット先輩だ。スペ先輩、スズカ先輩というくらいには打ち解けた。他にもチームメンバーはいるとのことだが別な場所でトレーニングしているという。
「じゃマックイーン。頼んだ。」
「任されましてよ。」
ピッチャーはメジロマックイーン先輩。マック先輩と呼んでいる。マック先輩は目が光ると見事な強肩で豪速球を投げて来た。
「うぶわ!!」
「ブルーさん!大丈夫ですの!?」
もう避けきれず顔面に水風船を喰らう。ちべたい・・・
「ああ・・・」
「ブルーさん、避けないといけないんですわよ。」
「わ、わかってます。」
「じゃ次行きますわ。」
そう言ってまた豪速球が飛んでくる。こんな速度で泥が飛んでくるってあるの?
「よっ・・・ほっ・・・」
「良い調子ですわ。次は本気で必殺技行きますわ。」
「本気!?!?必殺技!?!?」
「行きますわよ!!!ナックルボールですわ!!!」
水風船にナックルもなにもあるか。またもや顔面に喰らうのであった。
「あぶぶ・・・」
「もうブルーさんは追い込みで走るんですから、こういうトレーニングは重要ですのよ?」
「はい・・・」
「じゃ、もう一回行きますわ。」
「はい。」
またもや水風船の嵐に揉まれ、びしょびしょになるのであった。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
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・・・
・・
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「うう・・・」
「びしょびしょね。はいタオル。」
「ありがとうございますスズカ先輩・・・」
タオルで顔をごしごしと拭き、髪から水を絞り出す。つめたい・・・
「うーんたっぷり投げましたわ。」
「マックイーンの満足の為にやったんじゃないんだぞ。」
「良いじゃないですのトレーナーさん。わたくしをピッチャーにしたのは名采配ですわ。」
「はぁ・・・」
「ふぅ・・・」
「どうだったブルー。」
「全然見えなかったです。」
「まぁな・・・本番でもこんな速度で飛んでくるわけじゃないが動体視力は鍛えておいた方が良い。泥を顔に被るなんてレースあるあるだからな。」
「はい。」
「ブルーは追い込みウマ娘だからこのトレーニングをちょくちょくやるぞ。」
「わかりました。」
「それじゃお前達はコース行けよ。いつものメニューこなしておけ。」
「はい!」
「わかりました。」
「はーい。」
「わたくしは?」
「マックイーンは別メニュー渡しただろ?そっちやってくれ。」
「承知しましたわ。」
先輩達はコースに行くらしい。私は本格化してから走ると言われているのでまだそんなにコースに行く用事は無い。
「早く着替えてこよ・・・」
ジャージが冷たい・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
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・・・
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〜シンボリスマイルside〜
「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「よし。スマイル、良い調子よ。そのまま続けて。」
「は、はい〜〜〜〜!」
今ペース走中です。もう何千メートルも走ってます。
「エアグルーヴ、スマイルを追い立てて。」
「はい。」
「フジ、スマイルの前を塞いで。」
「はーい。」
「ひぃぃ〜〜〜〜!!」
先輩方が入って来ました!で、でも!頑張ります!!
⏰
「はぁ・・・はひ・・・」
「ふむ・・・スマイル、末脚が発揮出来る様になって来たわね。これから本格化を見越して筋トレを導入するわ。」
「はい〜〜〜〜!!」
「ほらスマイル、水を飲め。」
「ありがとうございますエアグルーヴさん!」
ごくごくと水を飲みます。何メートル走ったんでしょうか。それはまぁ知らなくてもいいかな。
「・・・スマイル。今何メートル走ったかわかる?」
「ごくごく・・・えっ。」
「はぁ・・・貴方、かしこさが抜け落ちてるわよ。もっと自分を俯瞰的に見て走りなさい。」
「はい〜〜〜〜!!」
見透かされちゃった・・・うーん走ってる時必死で・・・
「スマイル、自分のペースを守るのも良いけど周りを見るのも大事だよ。ハロン棒が何回過ぎたかとか覚えておかないと。」
「はい・・・」
「ふふ、そんな落ち込まないの。頑張って。」
「はい!フジさん!頑張ります!」
「・・・スマイルが入ったおかげでチーム内の雰囲気が緩和されつつある・・・ならそれで・・・」
トレーナーさんは何か考え事をしています。その間にオペラオーさんとグラスさん、エルさんが走り始めました。ちょっと休憩出来るかな。
「・・・おハナさん、私用のメニューは更新されてるかい?」
「ルドルフ。出来てるわよ。これよ。」
「お姉ちゃん!」
「おっと・・・ははは。スマイル。元気一杯だな。」
「うん!」
「今は何してたんだ?」
「ペース走が終わって休憩中!」
「そうか。頑張ってるな。」
「うん!」
「ルドルフ。混ざるんだったらオペラオー達に混ざって追い立ててちょうだい。」
「わかりました。」
お姉ちゃんは腕をぐるぐる回しながらコースに向かいました。それに気づいたエルさんがケーーー!と声をあげています。良いなぁ。私もお姉ちゃんと走りたい。
「スマイル、休憩が終わったらフジと協力してドリンク取って来てちょうだい。」
「はーい!」
「行こうかスマイル。」
「はい!」
トレーナールームに戻ってスポーツドリンクを人数分持っていきます。
「・・・ねぇスマイル。」
「?なんですかフジさん。」
「ルドルフと走りたかったんじゃないの?」
「・・・。」
「たまには・・・ワガママ言っても良いと思うよ?」
「いえ・・・いいんです。私がお姉ちゃんを独り占めするわけにはいきませんから。」
「でも・・・」
「いいんです。」
「・・・そうか。じゃあそういうことにしておこう。」
「はい!」
クーラーボックスに入れて、出発です!
「ねぇ・・・スマイル?」
「はい?」
「君はたった1人のルドルフの妹なんだ。ワガママを言う権利だってあるんだよ。」
「でも・・・」
「ルドルフ言ってたよ。自分の妹は自分に似て利口で聡明だけど欲が無いって。ルドルフはもっとワガママを言って欲しいんじゃないかな。」
「・・・。」
「ね?スマイル・・・たまには・・・いやとんでもないワガママを言ってみようか。」
「え・・・?」
「ん・・・そうだな〜生徒会室に突撃して膝枕して〜って言うのもいいかも。」
「ええ!?」
「ルドルフ喜んでやってくれると思うよ?」
「でも・・・そんな・・・」
「良いじゃない。たまにはそういうワガママ言ってあげるんだよ。それがルドルフのためになるから。」
「わかりました・・・今度何か・・・ワガママしてみます!」
「うんうん。」
「頑張ります!」
「そうだね。じゃ、今は仕事を完遂しよう。」
「はい!」
ワガママかぁ・・・お姉ちゃんにワガママ・・・何を言ってみようかな。本気勝負して・・・とか?
「ふふっ・・・」
でもあんまり迷惑かけられないから・・・いつにしようかな・・・
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・・・・・・・
・・・・・・
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〜メジロミツボシside〜
「うおおおおおおおおお!!!!」
「だりゃあああああああ!!!!」
全力ダーッシュ!!!!
「おりゃあああああああああ!!!!!」
「あああああああああ!!!!」
「ぜぇ・・・はぁ・・・ターボの勝ち・・・だぁ・・・!!」
「ちくしょおおおおお・・・」
「はぁ・・・へぇ・・・流石に・・・本格化してないミッちゃんに・・・負けないもんね!!!」
「くそおおおおお」
「はいはいお疲れさーん。」
「ターボさん相手によくやりましたね。」
「すごいよぉミッちゃん!」
「うーん私もまだまだだなぁ。」
「いえ。ターボの全力ダッシュのスピードに着いていけるなら逃げのウマ娘として及第点ですよ。」
「あ!トレーナー!」
近づいてきたトレーナーにダッシュでハグする。そっか〜〜〜私もなかなかやるのか〜〜〜
「こ、こら。ミッちゃん・・・」
「あ〜〜〜〜ターボも〜〜〜〜!」
「ターボちゃん!じゃあ私も!えーーーい!!」
「うわあああみなさんそんなに来られては・・・」
私はチーム・カノープスのメンバーとして、ネイちゃん先輩、ターボ師匠。ホイ先輩、タス先輩とトレーニングしていたのだ!!!
「ふふ・・・元気ねぇ・・・」
「おおミッちゃん。素晴らしいメロディだった。将来有望だとも。」
「ロイスせんぱ〜いウズせんぱ〜い。ミッちゃんなかなかやるでしょ?」
「こら調子に乗るな。」
「アンサンブルにはまだ不完全だ。」
「きびしー!」
後から来たロイス先輩とウズ先輩に厳しい意見を頂いたのでトレーニング再開。私は逃げのウマ娘なのでとにかくスピードとスタミナを付けるトレーニングをするとの事だった。今からやっておけば本格化した時体つきが変わるんだって。
「みんな来ましたね。それではまずミツボシ以外アンクルを付けて。持久走です。ですがそれぞれ得意とする位置に付けること。」
「はーい!」
「ターボは1番前だもんね!!!」
「あー!ターボ師匠負けないぞ〜」
「なにおう!」
「あーあー・・・」
「ではみんな。位置について・・・」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
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トレーニング後。ネイちゃん先輩がにんじん買いに商店街に行こうと言ったのでそれに着いていった。
「へぇ!それじゃ君がネイちゃんの後輩か!」
「えへへ!そうです!」
「そうかそうか!にんじん持ってきな!」
「わーい!ありがとうございまーす!」
「あーおじさん甘やかしてぇ・・・」
「いいだろういいだろう。」
「ネイちゃんも一本どうだい?」
「あーおばちゃんも・・・もらおうかな。」
「育ち盛りなんだからいっぱい食べないとね!」
商店街を渡り歩いていたのだが。気の良いおじちゃんおばちゃんばかりで居心地が良い。にんじんとかコロッケとかいっぱいもらった!
「そろそろ帰ろっか。にんじん買えたし。」
「あーネイちゃん先輩。お肉屋さんもっかい寄って良い?」
「いいよーでも何買うの?」
「えへへ・・・フライドチキン!」
「フライドチキンかー」
「うん!好物なんですよ!」
「いいよー行こうか。」
ポテポテ歩いてもう一回お肉屋さんに向かう。お肉屋さんのおっちゃんはおやと首を傾げていた。
「なんだミッちゃん。また来たのかい?」
「うん!おっちゃん!フライドチキンちょうだい!」
「フライドチキンな。ちょっと待っててくれ。」
そう言って棚に入ってるのを出してくれるのかと思ったらなんと揚げたてを出してくれた。やった!
「ほいよ170円。」
「はーい。」
「はい。ちょうど。うちの鶏肉は美味いぞ〜熱いから気をつけろよ!」
「うん!」
そう言ってみるからにサクサクなフライドチキンを受け取る。デカい・・・ウマ娘用なのかな?
「ほら帰るよー。」
「はーい!」
早速かぶりつく。熱い!美味い!最高!
「むしゃむしゃ。」
「まぁウマ娘ならフライドチキン1個くらいどうって事ないか・・・」
「ん〜なんです?」
「んにゃ。」
「?」
美味い・・・美味い・・・前世では自分で作ってたけど。やっぱお肉屋さんの方が美味しいね!そういやしまむーとはまだ会えてない。まぁブルりんがなんとかしてくれるでしょ。