懐刀のコマタナさん   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。またまたお久しぶりです。最近昔買ったウルトラムーンを見つけてやり直してます。かがやきさまがいるとわかっている上でのカラマネロ育成楽しい。そしてZAが楽しみ過ぎる。なんだあのスジモン。

今回は姉の擬人化とも称される彼女が登場。楽しんでいただけたら幸いです。


ゼイユさんの愛犬だよコマタナさん

「貴女がソハヤね!私と勝負しなさい!」

 

「ええ……?」

 

 

 今日も今日とて授業を終えてリーグ部に向かおうというところで、出入り口に陣取った長身の女子生徒に勝負を申し込まれた。黄色いヘアバンドを付けた緋色のインナーカラーの黒髪ロングヘアーで金色の瞳、左目の下には泣き黒子がある長身かつスレンダーで見ていて羨ましいぐらい容姿が整ってる。思わず現実逃避してしまうぐらいなにがなんだかわからない、とフリーズしていると、有無を言わさず歩み寄ってくる長身の女性生徒。目力が怖い!

 

 

「なに突っ立ってんのよ!はやく私と戦いなさい!」

 

「え、いや誰ですか……」

 

「私はゼイユよ!って、そんなことどうだっていいのよ!ほら出しなさいよ!最強のコマタナさんとやらを!」

 

 

 他のクラスメイトが怯える中でも気にせず私に掴みかかろうとするゼイユさん。しかし、その足がぴたりと止まる。私の腰に下げられたホルダーについたボールから勝手に出てきたコマタナさんが刃を突きつけたのだ。膝に。ギリギリ刺さらないところで踏みとどまったゼイユさんは冷や汗を流してから不敵に笑む。

 

 

「出たわね!最強のコマタナさん!私に刃を向けるとか良い度胸してるじゃない。ここでぶっ潰して切腹させてやるわ…!」

 

「ナタッ……!」

 

 

 そのままボールを構えるゼイユさんと一触即発になるかと思われたその時だった。見覚えのある顔が扉からひょこっと出てきた。四天王のネリネさんだ。素早くヘビーボールを手に取り投げてきた。繰り出されるのはかぎたばポケモンのクレッフィ。

 

 

「〝フェアリーロック”です」

 

「なっ……!?」

 

「ナタッ…!?」

 

 

 瞬間、鎖の様なものが伸びたかと思えばすぐに消え、ゼイユさんとコマタナさんの動きがまるで縛られてるかの様に止まる。コマタナさんが動けなくなるなんて…!?

 

 

「〝フェアリーロック”は場にいる全てを交代・逃走できなくする技。しかしそれはバトルでの効果でしかなく、応用すれば一時的に動きを止めることが可能です。ゼイユ、他の人に迷惑です。ソハヤさん、ついてきていただけますか」

 

「え、あ、はい……」

 

 

 そう言ってランクルスを繰り出してサイコキネシスで固まったままのコマタナさんとゼイユさんを連れて教室を出ていくネリネさんについていく。四天王ってすごいなあ。そういえばアイリスちゃんがジムリーダー辞めてイッシュの四天王に挑んでるらしいけど、無事勝てたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネリネ!よくもやってくれたわね!」

 

「副生徒会長として親友と言えど蛮行は見逃せません」

 

 

 連れてこられたのはエントランスのバトルフィールド。まあ、勝負しなさいって言ってたからそう言うことだよね……。開放されたゼイユさんがネリネさんに詰め寄ってる。仲よさそうだけど親友なのか、いいなあ。

 

 

「蛮行って……はあ。悪かったわよ。私はゼイユ。最近転入してきたの。アンタと一緒よ。で、リーグ部とやらにカチコミしてみたらカキツバタの野郎が最強のコマタナさんを倒してみろって言うじゃない?私を差し置いて最強とか片腹痛いからどっちが強いか証明しようってわけよ」

 

「ええ……いや、コマタナさんのが強いですけど……」

 

「はー!?言ったわね!なら勝負よ勝負!知らない様だから土の味、噛み締めさせてやるわ!」

 

「ナチュラルに煽るとはさすがですねソハヤさん」

 

 

 煽ったつもりはないんだけど……コマタナさんが強いって当たり前のことじゃない?違うかな。するとゼイユさんは怒りながらフィールドの反対側に立ってボールを取り出す。私もコマタナさんに視線を向ける。

 

 

「いけるよね、コマタナさん」

 

「ナタッ!」

 

「余裕かましてんのも今のうちよ!いきなさい、ポチエナ!」

 

 

 そう言って繰り出してきたのは、ポチエナ。え。え?ええ……。

 

 

「えっと……そのポケモンで合ってます?」

 

「うちの愛犬をなめたわね!えげつないおすわりさせてやるわ!〝じゃれつく”!」

 

「ガウッ…!」

 

「ナタッ…!」

 

 

 瞬間、一瞬でコマタナさんの目の前に現れたかと思えば爪や牙を突き立て〝じゃれついて”くるポチエナ。速いし、コマタナさんの装甲を貫いてきた…!?

 

 

「〝メタルクロー”!」

 

「刃に〝かみくだく”よ!」

 

 

 反撃の刃の連撃が放たれるが、ポチエナは刃に噛みついて咥えることでしがみつき、コマタナさんの〝メタルクロー”の勢いを利用して後方に飛びのいてきた。そんな方法が…!?

 

 

「小さい頃からなめてかかってきた地元のがきんちょどもをポチエナと一緒にのしてきたんだから!お面被ってる偉そうな奴らも敵じゃないわ!〝とっしん”!」

 

「コマタナさん、〝いあいぎり”!」

 

 

 ポチエナの〝とっしん”に合わせて〝いあいぎり”を叩き込むコマタナさん。しかしポチエナはそれを視界に入れるや否や、突進の勢いで一回転してコマタナさんの横薙ぎを回避。驚いているコマタナさんの背後から、角度を変えて改めての〝とっしん”が叩き込まれ、吹き飛ばされるコマタナさん。

 

 

「ナタッ…!?」

 

「コマタナさん!?」

 

 

 ノーマルタイプの技だからそんなに効いてはないけど、体勢を崩された。コマタナさんは吹き飛ばされながらも自分の判断で〝かまいたち”を形成してそれを叩きつけようとしていたが、ゼイユさんはそれを目ざとく見逃さなかった。

 

 

「〝ほえる”よ!」

 

「ワオォオオオオオオンンッ!!!!」

 

「ナタッ!?」

 

 

 放たれたのは〝ほえる”。本来は強制的にポケモンを交代させる技。だけど、その〝ほえる”は違った。咆哮とはつまり威圧。コマタナさんの動きが完全に止まり、〝かまいたち”は不発に終わってコマタナさんは吹き飛ばされた勢いのまま背中から叩きつけられる。

 

 

「ナタッ……」

 

「うちのポチエナの〝ほえる”を受けて萎縮しないポケモンはいないわ!畳みかけなさい!〝じゃれつく”!」

 

「コマタナさん、例の技やるよ!」

 

「ナタッ…!」

 

 

 再認識した。ゼイユさんは本当に強い。出し惜しみしてられない。はがねタイプ使いのネリネさんに提案され、シオリさんみたいにろくに手も足も出ない相手のために習得した技。相手が強ければ強いほど、効果を発揮する。だけど、出しどころはトレーナー次第で失敗すればそのまま負ける諸刃の剣。これは極度の集中を必要とするからコマタナさんの判断に任せられない。だけど、コマタナさんが信じて受けてくれるなら……!

 

 

「何が来ようと正面からぶち壊してやるわ!」

 

「〝メタルバースト”!」

 

 

 そう叫んだ瞬間、コマタナさんが受けたダメージが、反転する。そっくりそのまま受けたダメージが、跳ね返る。〝じゃれついて”いて防御もできないポチエナはまともに喰らって吹き飛ばされた。

 

 

「そ、そのぐらいでなに?別にあせってないんだけど?」

 

「声が震えてるよ、ゼイユさん…!」

 

「それにさえ気を付ければ問題ないのよ!〝とっしん”で吹き飛ばせ!」

 

「コマタナさん、〝メタルクロー”!」

 

 

 再び、直角に曲がってフェイントしてくる〝とっしん”が放たれるも、タイミングを見切ったらしいコマタナさんの連撃が今度こそ炸裂。突き飛ばされ、地面を擦りながら受け身を取るポチエナ。その構えは〝ほえる”いや、違う!?

 

 

「急所にあたったくらいで!キタカミの洗礼を受けなさい!〝かみくだく”!」

 

「ナタッ!?」

 

 

 距離があるのにそのまま勢いよくガキンッ!と歯を打ち鳴らすポチエナ。瞬間、咄嗟に防御したコマタナさんの防御が崩される。見えない攻撃!?

 

 

「もっと、もっとよ!〝かみくだく”」

 

 

 ガキンッ!ガキンッ!ガキンガキンッ!と牙と牙が打ち鳴らされる音と共に、見えない攻撃がコマタナさんに襲いかかる。これは、衝撃波!?〝かみくだく”でそんなことができるなんて……!?

 

 

「なら……!コマタナさん!地面に〝アイアンヘッド”!」

 

 

 私の指示に、疑うことなく地面に頭を叩きつけるコマタナさんを砂塵が覆い隠す。

 

 

「自棄になったのかしら!〝かみくだく”!」

 

「〝ロックカット”!いっけええ!」

 

 

 そして、衝撃波で吹き飛ばされた砂塵を突き破って上空に舞い上がるコマタナさん。その眼光がポチエナを見下ろして急降下する。

 

 

「なっ、撃ち落としなさい!〝かみくだく”!」

 

「〝いちゃもん”!」

 

「しまっ……」

 

 

 コマタナさんに〝いちゃもん”を付けられて同じ技を連続で使えなくなったポチエナの〝かみくだく”が不発する。その隙を逃さず着地、刃を腰に据えるコマタナさん。

 

 

「負けないでポチエナ!〝ほえる”!」

 

「ワオォオオオオオオンンッ!!!!」

 

「〝いあいぎり”!」

 

 

 

 

コマタナさんの“いあいぎり”

 

 

こうかはばつぐんだ!!

 

 

 

 

 斬りつけられたポチエナが崩れ落ちる。二度目であるが故にできた、〝ほえる”のタイミングに反応しての〝いあいぎり”だ。言うなれば、カウンター。〝ほえる”で委縮した体でも反応する反射神経を備えたコマタナさんだからこそできた荒業だ。

 

 

「キィー!なんなの!こんなのまぐれでしょ!くやしい!あたしが負けるなんてありえないのに!」

 

「正直、シオリさんより苦戦しました…!コマタナさんなら負けないって私は慢心してた……ありがとうゼイユさん!あんなに強いポチエナ初めて見た!課題が見えた気がする!」

 

 

 全力で悔しがるゼイユさんに、そう告げる。ポチエナ相手に負けかけるなんて思わなかった。そもそもコマタナさんだってベビーポケモンなのにこんなに強いんだ、同じことがないなんて言えるわけがなかった。

 

 

「ふ、ふーん!よくわかってるじゃない!なんなら舎弟にしてあげてもいいのよ?」

 

「あ、それはあにぃだけで間に合ってます」

 

「やっぱり生意気ねえ!?」

 

 

 その後、なんだかんだでコマタナさんを追い詰めたってことでゼイユさんは無事リーグ部に入れたらしく、毎日勝負を挑んでくることになるのだが……私に持ってないものを持っていて、すごく尊敬できると思ったのは内緒だ。




フェアリーロックとほえるは拘束技。かみくだくは中距離も行ける。常識だね!(目逸らし)

ゼイユはぶっ壊れ枠。あの最初の手持ちで強者の位置にいるってそういうことよねと思うんだよね。

いあいぎり、秘伝技の概念消えたことだし真面目にカウンター技にすればいいと思うの。

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